コーラフロートとペペロンチーノ

週に1~3回は出没するアキバのCafe&Kitchenと
ボカロやアニメのことなどを語る
メガネ萌え・妄想大好きな
ヲタクのひとりごと。

先の事は誰にも見えねぇ。無理して照らそうとしなくていいのさ。
見えない事を愉しめばいいだろ。それが生きてる実感ってヤツなんだよ。


『唱えよ、心は消え、魂は静まり、全ては此処にあり、全てを越えたものなり。』

『悟りはその時叶うだろう。全てはこの真言に成就する。』

心配すんな。大丈夫だ。

(「般若心経ロック」黄色先輩の意訳より)(H23.11.26)

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 いのっちです。

 今日もオーダー「コーラフロートとペペロンチーノ」ありがとうございますぺこ


 今日は年休をとってお休みクマ

 平日お休みってイイ!! のんびりさせてもらいますえへへ


 さて、昨日のCafe&Kitchenレポ。

 あきちゃん胸卒業イベント


「IDOL☆DAYS~オレ達の冒険はここからだ~」 でした。

 あきちゃんへの想いは、昨日深夜にブログにしたので、ここでは楽しく振り返る…つもり音譜

 予約しておいて正解だったビックリマークやっぱり満席状態。イベントの日は盛り上がるけど、昨日は、とにかく、あきちゃんの人望が厚いからだなぁ…と思いました。
 写真を撮り忘れたけど、SPメニューもおいしかったです。、ちょこちょこ★ちょもらんま…だっけ!?

 そして、お歌の時間音譜

 ~あきちゃん~
 アイマスの美希コスWハート
 カワイイし、セクシーダイナマイツでしたうへへ歌うまいし、いつもどおりのグダグダ感で本当に楽しかったニコニコ黒歴史ガクブル&メッセラブレターありがとう。ずっと大事にするねsei

 ~みづきち眼鏡
 「妹属性萌え」をメチャくすぐられた感じラブラブピョンピョン跳ねて、クルクル回って、とにかくカワイイ恋の矢コスもダンスも超cuteでしたよーきゅ~♪お疲れさまーニッコリ

 ~柴さん眼鏡男子
 カッコイイグッド!ところとカワイイドキドキところと、柴さんの両面が見られて、ラッキーあひゃっな感じ。あと、柴さんの「あきちゃん愛ラブラブ」を感じたよーうさぎ。僕も柴さんが書いてくれたとおりだと思いますひらめき

 ラスト。
 あゆむしJKが寄せ書きの色紙をあきちゃんに手渡して、抱擁して、2人とも泣いちゃったときは、もらい泣きしそうでしたしょぼん「ウソ泣きだ」って、素直じゃないあきちゃんべーっだ!そこが、またカワイイんだけどねえへへ

 Cafe&Kitchenでは、いつも先頭で突っ走ってた(と思う)、あきちゃん。
 今度は、自分の夢を叶えるために、走り続けてね。
 もし、疲れたら、迷ったら、ちょっと休みたくなったら。
 その時は、戻ってきていいと思います。
 Cafe&Kitchenで、僕らは、いつでも受け止めてあげられるからねニコニコ

 結局、最後、湿っぽくなっちゃったなしょぼん

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コーラフロートとペペロンチーノ
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 今、あきちゃんの最後のお店でのブログを読みました。

 2回も文字化けして、三度目の正直だったね。


 ちょっと…泣きそうです。


 もう、直接、本人に伝える術がないから、思いのたけをブログの記事に残しておこうと思います。

 

 楽しい時間と、楽しい場所をありがとうの気持ちでいっぱいです。

 今日も、本当に楽しかった。辞めちゃうって空気、最後まで全然なかったね。いつもどおりの、グダグダで、ワチャワチャしてて、バタバタしてて、みんなで盛り上がれて…。


 もう、あの元気な声とか動きとか笑顔とかナイスバディとか、見たり聞いたりできないんだね。

 ブログも読むことはできないし。いつも、楽しみにしてました。


 信じられないというか、受け入れるのに時間がかかりそうな…喪失感があります。穴がぽっかりと空いちゃった感覚…。


 くり返しになるけど、本当に、本当に、あきちゃん、ありがとうって気持ちでいっぱいです。


 個人的なことだけど、去年から今年にかけて、仕事でメチャメチャ凹んで、すごい追い詰められた感じで、とにかく毎日嫌な思いばっかしてた。

 そんな時に、あきちゃんは、いつも元気に迎えてくれて、いつも元気に送り出してくれて。すごい年の離れた、ぶっちゃけ、父娘ぐらいの関係の女の子に、どんだけ助けられて、救われたことか…。ボカロのこと、アニメのこともそうだけど、どんな時も元気で相手してくれたことが、何よりも嬉しかったよ。


 あきちゃんのこと、大好きです。

 僕の人生の中で、かけがえのない存在です。


 受験勉強は大変だけど、あきちゃんのことだから、きっと乗り越えられると信じてます。自分を信じて、自分の目指す道を進んでいってほしい。


 そして……全部終わったら、また、戻ってきてね。僕だけじゃなく、みんなの共通の想いです。

 「おぉー、おかえりー」って、また迎えてくれる日が、きっと来ることを信じて、影ながら応援してます。


 いくら書いても書き尽くせない、そんな感じ。



 最後に、改めて。


 あきちゃん、ありがとう。大好きです。


 またね。

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 Nsenばっか聴いてて、久しぶりにランキングを見てみたら、名曲・神曲てんこ盛りだったsei
 特に、お気に入りな曲をpick up!
 
 「晴耕雨読」って言葉があるけど、評論家みたいにボカロ曲を聴いて、良曲・名曲・神曲をコラムとかエッセイで紹介して、それで生活していけたら幸せなのになぁショボーン「晴耕雨読」じゃなくて「晴聴雨聴時々書時々発表」。なんか、ずっと昔に勉強した漢詩みたい。レ点とか懐かしいsei

↓海外のPさんだってキラ


↓ものすごい共感できて、涙…。月曜日が来ちゃうねくすん・・・。


↓タカノンPさんのGUMI萌えリア充になりたいよえへへ


↓「サイバーサンダーサイダー」のEZFGさんの新曲。神曲! PVハイセンス!!


883★【GUMI】カケヒキゲーム【オリジナル曲PV付き】
884★【MEIKO 初音ミク】Music to the future / shu-t【double M】
885★【鏡音リン】 It's a fine day 「FULL」【VOCALOID3】
886/【巡音ルカ】 Up To U 【オリジナル】
887★【巡音ルカ】magician's operation【オリジナル曲】
888★【初音ミクSoft】 アイロニ 【オリジナル曲PV付】


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 NsenでセレクトしたGRな楽曲と、sunny spotさんの2枚のアルバムをリストに追加音譜

↓お気に入り!


↓PVが本格的!


↓季節外れだけど、テンポがイイので!



857/初音ミクオリジナル曲 「Scene」
858/【初音ミク】贈るメロディ【オリジナル】
859/【初音ミク】フレンドマーク【オリジナル】
860★【初音ミク】キミオモイ【オリジナル】
861/【初音ミク】きのうのなつやすみ【オリジナル】
862★【初音ミク】 Sakura 【オリジナル】
863★【初音ミク/鏡音リン】銀行強盗ファンタスティック【それっぽいP】
864/【鏡音リン】オリジナル曲 ・W(ダブリュ)... れい・ぼーん Feat.Miku/Rin
865/【GUMIオリジナル曲】 -墜石ノ記憶- 【VOCALOID3】
866/【GUMI】 嘘泣きパンプキン 【オリジナル】
867/はーとキャリアー
868/rain
869/Butterfly
870/大丈夫だよ。(sunny smile mix)
871/Assembly line
872/自己顕示欲
873/I can't forget you!
874/ライバル
875/未来の地図
876/ふたりさがし
877/パパパパパンダ
878/a terrible day
879/幸福ペンギン(sunny skying mix)
880/Endeavor(Len ver)
881/コチョウノユメ
882/ふたりさがし(Yamichrome ver)

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 Cafe&Kitchenレポドキドキ


 今日は、みづきち眼鏡(裸眼だったので、最初、気づかれず(´・ω・`))&あゆむしJK

 中間テストだったあゆむしとは久しぶりseiテスト、まぁまぁ良かったクラッカーって、日本史と公民は1問しか間違えなかったよ合格ってスゴイ!!勉強がんばったっていうから、結果に表われてよかったねクマ

 自慢だけど、いのっちは中学までは優秀で、最高で学年2位えへへスゴイでしょaya


 いよいよ、明後日になった、あきちゃん胸の卒業イベントキラ

 あゆむし、出勤じゃないけど来るとのこと(プラスあゆむしのいったんラストの日が分かっちゃったくすん・・・。)そこで、あきちゃん泣くかなはてなマーク 絶対に泣くよ、っていうか泣かすにひひで、あゆむし、もらい泣きするねショボーンって話から、絶対に、あきちゃん泣かそうねseiってことになりました。


 泣かないようにガマンしているところで「がんばれ!」って励ましてあげると、たいていの♀は泣いちゃいます。月曜日はその作戦で、あきちゃんを泣かし、あゆむしをもらい泣きさせますsao☆さらに、みづきちも泣かせますクマ


 月曜日、楽しみだなぁにひひ←イジワルドクロ


コーラフロートとペペロンチーノ

今日は、みづきち作seiスクがラストでした!?



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 昨日の深夜から、アメブロのプロフいじって、ピアプロで、やっと、ルカ&めーちゃんのメガネめがね(赤)萌えとか、カワイイ絵を発見クラッカー自分なりには、そこそこの完成度かな、なんて自負しております合格結構、かわいくなったかなぁ…ってねえへへ良かったら、見てください!→プロフィール

 さて、「ローマの休日」みたいに優雅で爽やかな感じじゃないけど、今日は(っていうか、ここんとこ毎週末は必ず)『アキバの休日』。

 人が多くて、だんだん暑苦しくなっていくし、家から距離はあるし、時間もかかるし、交通費もかかるし、だけど、足が向く、行こうかなって思わせる。とりあえず、日常の自分とは関わりのない世界と雰囲気への逃避、なのかな? そういう点では安心感がある場所だと思えます。

 今日は、そもそも、Nsenで気に入ったボカロのサークル:sunny spotさんのアルバムを探しが目的でした。

↓「sunny style」クロスフェード


↓「sunny sweet」クロスフェード



 無事GETして、3回目のProject mirai cafeへ。
 今日は、リンちゃんのテーブル! ホットドックとミクのドリンクで、遅めの昼ごはん。

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↓ミクのコースターGET! 残りは、レン、カイト、めーちゃん…。
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↓このチア姿がカワイイ萌え
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↓ファミマでキャンペーンやるようですね。最近、ねんどろいど集めようか思案中…。
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 帰りに、これも定番?のヨドバシに立ち寄ったら、GUMI&あきこロイドちゃんと、VOC@LOID3のパズルを売っていましたsei買おうか悩んで、結局は手ぶらで帰宅。ミクやルカ、リン・レンだったら絶対に買ってるところだけど…。

 アルバムをじっくり聴きながら、次はCafe&Kitchenレポ書かなくちゃ!

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 ここのところ、NsenでGR曲がたくさんなのでうれしいなo(^▽^)o
 オススメです! リストはあとで更新します!!







 最後はオマケ。
 テトもミクもカワイイ恋の矢sei


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 この作品はフィクションです。
 実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません。
 たぶん。



 「おみやげにケーキ買ってきましょうよ」
 助手席の優ちゃんが、信号待ちの車窓に映るケーキ屋を指差して言った。土曜日の午後。元の上司から食事会に誘われ、彼女を駅に迎えに行った道すがらだ。
 「手ぶらじゃ何だから、そのつもりだったよ」そう答えて、車を駐車場に滑り込ませる。ケーキ屋の名前は「プルミエール」。
 店内は女子高生や若いカップル、子連れの夫婦などが思い思いに品定めをしている。僕も優ちゃんと一緒に何を買っていこうか、ショーケースを眺めた。あいかわらず、シュークリームが評判のようだ。
 ケースの端に、シュークリームのセットが2つ並んでいる。混雑する店内で、それを見つけた僕は主人に声をかけた。
 「あの、シュークリームのセットをひとつ…」
 「まだ、シュークリームのセット、ある!?!」
 僕の声に覆いかぶさるように響く声。ショーケースを指差す僕の右手の脇、声の主と思しき細い手が、同じものを指差していた。
 声の主を見つめ、僕は息を飲む。
 あゆちゃん、じゃないのか…。
 「ギリ、セーフじゃん」
 近くの県立高校の制服をまとう、その2人組は声を弾ませた。主人は苦笑いし、僕に目配せした。今日のところは諦めずに済んだようだ。「良かったですね。言ったとおりになりました。『また、次の機会に。必ず、また、次があるものですからね』って」そう言う主人の手がシュークリームのセットに伸びる。僕と優ちゃんの目の前で、残っていた2つが、それぞれ白く小さな小箱の中に大事に収められ、優ちゃんと傍らの女子高生2人組に手渡された。
 「良かったー。早く学校に戻って食べよー」と、つぶやく声。
 「ねえ、こっちのもおいしそうだよー」ほかのケーキが目に入って、はしゃぐ声。

 声をかけたい。あゆちゃんかどうか確かめたい。そんな衝動にかられる。僕には気づいていないようだ。そして、お店で会っている優ちゃんも彼女には気づいていない。お互いに独りであれば思い切って声をかけることもできそうだが、相手のあることだし、そういう訳にはいかない。 
 「行きましょ。」優ちゃんの声に促され、後ろ髪をひかれる想いでお店を後にする、その瞬間。
 
 「いのっちー! 彼女さんと仲良くねー!」

 やっぱり、そうだった。
 閉まりかけた店の扉の向こうから響いた声。シュークリームを取り合って、差し入れて、デコしてくれて、お別れして、もう、二度と会うことはないと思っていた、声の主。閉まる寸前の扉ごしに、一瞬だけど、彼女の顔が、満面の笑顔が見えたような気がして、僕は呼びかけた。

 「あゆちゃん!」


 また会えたね。
 想いが2人を結びつけたんだ。

 呼び合うんだ。

 完。

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 この作品はフィクションです。
 実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません。
 たぶん。



 お店に着いたのは21時過ぎだった。
 ブログで今日が最後と知らせてあったので、平日の夜にもかかわらず、満席に近い状態だった。あゆちゃんは会計をしていたが、僕に気づくと、偶然、空いていた33卓を、いつものように案内してくれた。しかし、その後は、オーダー取りと厨房を行ったり来たり。僕も、とりあえず、いつものようにコーラフロートを注文し、あとは、シュークリームを渡すタイミングを見計らうことにした。そして、最後に、ケーキのデコレーションをしてもらおうと思った。デコに始まり、デコで終わる。シュークリームのこともそうだけど、彼女はともかく、僕にとってはいちばん印象に残る出会いと別れになりそうな気がしたんだ。
 「バタバタしてて、ごめんね~」明らかに疲れた表情をして、それでも少し笑みを浮かべて声をかけてくれたのは、コーラフロートを飲み干してしまった後だった。ようやく、客の出入りが一段落した。
 「お疲れさま」僕は一言かけて、足元に隠していたシュークリームの箱を出した。時間、遅くなっちゃったけど、差し入れ。あと、ケーキ注文してもいい? あゆちゃんへ最後のオーダーだ。彼女にとっては数あるオーダーのひとつに過ぎないけど、僕にとっては、かけがえのない最後のオーダー。何だか切ない。
 「ありがとー。ケーキ、用意するね~」あゆちゃんは、いつもと変わらない。努めて、普段どおりに接してくれているように思える。
 数分後、彼女が運んできた最後のシュークリーム。そして、最後のデコレーション。

 いのっち ありがと

 だいすきだよ

 チョコで作った大きなハートがシュークリームと文字を囲む。
 いちごジャムで描かれたハートマークが添えられていた。

 うれしい、ありがとう。
 あゆちゃんに、こうして描いてもらうのも最後になっちゃったね。
 今まで、ありがとう。受験、がんばってね。

 声をかけると、彼女はちょっとはずかしそうにはにかんだ。それから、少しうつむきかげんに厨房に入っていった。目頭を押さえていたような気がした。
 崩すのが惜しいぐらい、上手に描かれたケーキの皿。ケーキを少しずつ口に運んでいく。食べ終わったら、お別れだ。
 彼女が戻ってくるのを待って、会計を済ませた。最後のお見送り。メイドカフェなので「行ってらっしゃいませ」で見送られる。
 じゃあね。
 彼女から「行ってらっしゃいませ」とは返ってこなかった。真っ赤な目、真っ赤な顔。涙が頬をつたい、言葉になりようもなかったからだ。
 頑張ってね。
 彼女の頭をなでる。よしよし……って。泣き顔で何回も、うん、うん、と、うなずく。こっちまで泣けてきそうだ。もう、多分、金輪際、会うことはないのだから。本当に名残惜しいが、振り返ったまま階段を一歩ずつ降りていく。彼女も、ずっと、こっちを見ている。やっと絞り出した声で「いのっちさん、ありがとう。大好き」、とだけ聞こえた。「ありがとう、僕も好き」。最後に一言かけると、もう、振り返っても彼女の姿は見えない階下に降りてきていた。
 戻ろうと思えば簡単にできるけど、彼女は受験に立ち向かう、僕は、優ちゃんの気持ちに応えるという、それぞれの道を選択したのだ。駅に向かって歩きながら、僕はスマホを取り出した。優ちゃんにメールすることにした。今日のこと、これからのことを、今すぐ伝えたかった。こんな気持ちになれたのは、あゆちゃんのおかげかもしれない。

 ありがとう。あゆちゃん。

 さよなら…。

 つづく。

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 たぶん。



 あゆちゃんが、大学受験のためにバイトを辞めると聞いたのは、それから、しばらくしてからだった。受験が終わるまで休む場合もあるけれど、あゆちゃんは完全に辞めてしまうと聞いた。
 「今までで一番本気で勉強する。つらい時期もあるかもしれないけど頑張りたい」
 「でも、勉強嫌いだから、やっぱ、気ままに~……かなぁ」
 僕がいつも座る33卓のそばで、少し離れたカーテン越しの外を見つめるように寂しげに言った。
 いつかは、お店を去る日が来る。それは、誰も避けられない。必ず、別れの日が来る。彼女らにとっては、いくつも経験するバイトのひとつに過ぎず、そこで関わった客のことなど、きっと、そのうち忘れてしまうだろう。一方、お店に通い続けることで少なからず愛着があると、こうした別れと出会いの繰り返しは身に応える…気がするのは僕だけなのだろうか。
 受験勉強がんばって。応援してる。たまには息抜きにお店に来なよ。
 ありきたりなメッセージを添えた合格祈願のお守りを手渡すことぐらいしか思いつかない僕だったが、彼女の最後の出勤日には、あのシュークリームを差し入れしようと決めた。
互いに思い出深いアイテムのひとつだ。ここを去り、多分、二度と戻らない彼女の、ここでの思い出の片隅に、シュークリームと僕のことが残ってくれたら嬉しい。そんな風に考えた。

 気づかれないように。多分、気づかれていると思うけど、なりふり構っていられない。何度となく時計を気にしていた。時刻は20時を回っていた。
 今日は、あゆちゃんの最後の出勤日。22時で仕事を終える彼女と最後の別れをするには、21時30分までに入店しておきたい。お店まで電車で1時間弱かかる。昼休みに職場を飛び出して買っておいたシュークリームは、誰にも知れないよう厳重に封をして冷蔵庫に眠っている。
 何度となく時計を気にする僕にあきれたのか、上司が決裁にゴーサインを出してくれた。急いで机上を整理して、退勤のあいさつもそこそこにロッカーへ飛び込む。ケータイでお店のブログを確認してみると、今日が最後のお給仕の日であることを記事にしていた。ひょっとしたら、お店は混んでいるかもしれない。ゆっくり話すことも難しいかもしれない。
 「あ、井上さん!」
 駆け足で駅に飛び込み、改札を通り抜けたところで、聞きなれた声が響く。後輩の優であった。
 「こないだは、秋葉原ありがとうございました」あえて、こんなところで、この間のお礼。それでいて嫌味に感じないのが彼女の魅力のひとつだ、と思う。
 「今から秋葉原行くんですか?」察しがいい。彼女とは帰る方向、ホームが一緒なのに、今、別々の方向へ歩を進めようとしていたからだ。
 「こないだのコに会いに行くんですか? 井上さんのこと、『いのっちさん』って呼んでたコ」鋭い。何もかもお見通しじゃないか? 僕は、左手に提げたシュークリームの箱を身体の陰に隠す。これを見られたら、さらに何を言われるか分からない。
 今日で辞めちゃうって言うから、最後に会いに行こうと思って…。隠したってしょうがないと思い、ありのままを話す。そもそも時間が惜しい。優との付き合いは楽しいし悪くない。が、今は時間がない。一本でも早い電車に飛び乗りたい。
 「ふーん…………そうなんですかぁ……。わたし、『いのっちさん』と一緒に帰れるかもって期待しちゃいました。」今までと違い、視線をそらして言う。
 急行列車がホームに入ってきたことを知らせるアナウンスが聞こえる。
 「ふ、ふな…、いや、『優ちゃん』!」彼女が初めて僕のことを「いのっちさん」と呼んだように、僕も初めて彼女を下の名で呼んだ。
 「今日は……ごめん。今日の代わりに、今度、一緒に帰ろう」ありったけの勇気と声を振り絞った。帰宅途中のサラリーマンや女子高生の痛すぎる視線を浴びながら。
 「………いい、ですよ。今日のこと、話、聞かせてくださいね。……あと…はずかしいから、こんなところで大きい声、出さないでください!」エキナカの決して明るくはない照明の下でも、頬を赤らめた彼女の表情が分かった。苦笑いのような、泣き笑いのような。不思議な表情をしていた。

 優は手を振って見送ってくれた。
 僕はエスカレーターを駆け上がり、急行列車に飛び乗る。
 ケータイがメールの受信を告げた。
 優からだ。
 「がんばってください。私、待ってます。いのっちさんのこと、好きだから(^^)」
 今日、あゆちゃんとサヨナラしたら、明日からは彼女の気持ちを受け止めよう。彼女の気持ちに応えよう。流れる車窓を見つめて、唇を噛みしめた。

 つづく。

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