自分のことは、知らぬ間に封印している。
悲しいことや 悔しいこと、 恥ずかしいことや 情けないこと。。
いっぱい 不都合な真実が押し寄せてくるのが 生きてることだって理解っていても
ヒリヒリした心を殺して 亡くして 見ないふりをして 強がっていなきゃ
潰されそうで 怖くて。。
いつまでも逃げとおしたくて
結婚だってするつもりはなかった。
こんないい加減な自分が 情けない自分が 家族をもつことなんて 許されないような気がしていて。。
でも、今 ぼくの家族を持てたことを有難く思う。
自分の家族をもつこと、ちゃんと自分の群れをつくること、
うれしいことも つらいことも いっしょに感じられる仲間をつくれたこと、
情けないような 申し訳ないような気持ちにもなるけど
うれしいことも膨らむし 楽しかったね! って話せることだって有難いんだ。
仕事の帰りに きれいな夕陽を眺めながら 君にも見せたいな なんて思う自分も
あんがい好きなんだ。 ありがとう。
急ぐこともないし 勝つこともない 僕にとってのしあわせは
ひとにとっては 他愛のない ちっぽけなことかもしれないけど
ぼくたちにとって 素敵な時間なら それでいいんだ。
ぼくの時間を全うできたら それでいいし
あなたと その時間を 過ごしたいんだ。
ありがとう ありがとう だいすきなんだ。
きみのこと だいすきなんだ。
ぜんぶ ぜんぶ 必要なピースなんだ。
ぼく という 絵を完成させるのには
どのピースも必要なんだ。
かなしいことも みっともないことも。。
ぼくたちは おたがいの ワンピース なんだから。
その昔、まだこの辺りが海だった頃に、
巨大な魚がおったそうな。
幾たびかの天変地異を経て
いつしか此処は陸地になったと。
魚神と畏れられた巨大な魚は
その後も地中を泳いどったそうな。
いつかまた大海原を跳ね飛びながら
大きな水しぶきをあげて
泳ぎ回りたいと願いながら。
陽の差すことのない地中で
泥を押し 土砂をわけ
光の差す水面を目指して
力の限り 泳いだそうな。
幾年も時間が経って
やがて村人は、
此処が海だったことも
巨大魚がいたことも
忘れ去ってしまった。
やがて、時代は移ろい
大きな地震が何度か訪れた。
数百年の月日を隔てた或る晴れた月夜に
大地を揺るがす地響きとともに
大きな岩が隆起した。
巨大魚の頭の部分が遂に地表に現れたのだ。
村人たちは、いにしえの言い伝えを目の当たりにしておののいた。
いつか満月の晩に
巨大魚が大地を裂いて現れる、という伝説が
今、起こったのだ。
それからというもの、
兜岩と崇められた巨石に願をかけにくる人が
引きも切らずに続いている。
諦めずにあがくことで、明日が開けると信じる人たちが
巨大魚の執念にあやかりに参拝に訪れた。
やがて時代は移ろい
しゃにむに頑張ることが
馬鹿らしく思えたり、
気恥ずかしくなったり、
愚かしいと感じてしまう風潮が
社会に広がった。
地上げした土地を転がすだけで
一夜にして大金を掴むものが大勢いた。
この辺りは、古くから
大陸との交流があった由緒ある土地だが
今や こんな田舎町さえ
ビジネスの標的にされる時代になった。
いろんな時代が去来するなか
今も兜岩は時代を見つめている。
住民手帳の、ネットオークションでの売り買いが
急増している模様です。
少子化の影響を受けて
減少の一途をたどるマーケット、
すなはち住民の奪い合いが深刻です。
地方分権化が進んだこともあり、
各地方自治体では個性を活かした
街づくりが進んでいます。
福祉や教育、
またゴミ問題への配慮も含めて
住環境の充実などを競っています。
ゴミを不当廃棄する域外からの流入者を
取り締まるのはもちろん、
域内住民の快適な市民生活を守るために、
様々な取り組みが行われています。
例えば、海水浴場の海の家の使用料が
住民手帳を見せると半額になったり、
市内の駐車場料金が割引になるなどの
市民サービスが受けられます。
住民手帳がICカード化している自治体も増えており、
カードで市内循環バスなどの交通機関の割引適応を
受けることもできるようになってきています。
企業もシチズンカンパニーとして
コンプライアンスを遵守している優良企業には
税率などの優遇措置が取られます。
企業や住民を囲い込むために
市区町村を同士が提携す
ピッ!
ターミナル駅の自動改札に携帯電話をかざすようにして次々と人が降りてくる。
若い女性の間では、腕時計みたいなタイプが流行っていて、それをかざしている人も何人もいた。
あらかじめチャージしておいたポイントそのものが乗車券なんだ。
一足先に着いていた僕も、入国する前にあらかじめポイントホルダーをレンタルしておいた。
チャージしてある20万サンクスで、これから数日楽しむつもりだ。
駅地下駐車場からレンタカーを借りて海沿いの町までハイウェイを行こう。
料金の精算はあとから乗った分だけ支払う。
1日何十万人が乗り降りするこの駅の床全体が発電装置になっていて、
その足踏み電力みたいなものと屋上のソーラーで充電完了したレンタカーが並んでいる。
僕が選んだのは黄色いカブリオレ。これで海ノ中道を走るんだ。
いいことに、このクルマにはダウンロードジャックが付いている。
ここにUSBを差し込んでワンセグ局からの音楽を聴きながらダウンロードもできてしまう。
帰国してからも聴くことができる。
ダウンロード代金は1曲1サンクスと手頃だ。
さっき駅で連絡を待っているときに、車椅子の少女が急いでいる風だったのでちょっと手伝ってあげたら
ありがとう って1サンクス送ってくれたんだ。
こっちはそんなつもりで手伝ったわけでもないけど、赤外線でピピッと送ってくれて
ニコッて微笑んで行ってしまった。
知人に頼まれて日曜学校のクリスマス劇のストーリーを脚本にしたら1万サンクスもくれたこともあった。
1万サンクスあれば旨い酒が買えるぞ。
ものすごいチャンネル数があるんだけど僕がいつも聴いているのはチャンネル70’sだ。
海沿いを走るときの爽快な気分とよく合うからね!
(でも、最初に掛かった曲は、blue swedeのウガジャガウガウガだったけど)
次の曲は、ドゥービーだった。 china grove 1973 を聴きながら加速していく。
ちょっと肌寒いくらいだけど、あのカティングのリズムに乗っていきたいんだ。
ジュニアボナーってロゴ、紺色じゃなかったっけ? グリーンなの?
飛び去っていく景色とともに次々と思いが浮かんでは次から次へとめまぐるしく移り変わる。
チャンネル70’s から次々と飛び込んでくるナンバー、うつろう景色。
懐かしい西戸崎だ。
このあたりまで駐車場はすべてチャージステーションになっている。
大半はソーラーシステムを利用している。
話は変わるが、日本海に大量発生するエチゼンクラゲを砂漠化対策に活用している国もあるらしい。
なんでも数千万サンクスの経済効果が見込まれているとのことだ。
夏休みの子どもたちにラジオ体操の世話をしたり、近所の公園を掃除したりしていれば
この辺に住んでいる人たちはすぐにサンクスを送ってくれる。
わずか1サンクスでも ピッ ピッ ピピッ! と、
あっという間に1日の食費分くらいのサンクスが貯まる。
高校生くらいの若者たちは、街中のゴミを拾ったり壊れたベンチを直したりして小遣いを貯めている。
なかには、クラブの運営費にでも充てるのか、数人で公衆トイレを掃除しているグループもみる。
目的の場所に着いたのでクルマをそこで返す。
音楽ソフトのダウンロードも含めて5000サンクスで足りた。
懐かしい友人と再会するんだ。二人で海岸を歩きながら、きっといろんな話をしよう。
なんせ、もうずいぶん会っていなかったから。
散歩がてら海岸に流れ着いたゴミを拾いながら、二人でいろんな話をするんだ。
1時間も歩けば大きなポリ袋が10袋くらいはすぐだ。
海岸に当間隔に配置されたゴミ箱に設置されたポリ袋を1枚ちぎって、
次のゴミ箱の間に袋いっぱいのゴミを集める。
それを10回繰り返す頃には、二人で夕食を楽しむ程度のサンクスが貯まっているはずだ。
着いたよ、と連絡してからまもなく現れた彼女は少し歳を取った。
友達のお母さんが編んでくれたというカーディガンを5000サンクスでもらったらしい。
これから僕たちは25年分の話をしなくちゃ。
ドキドキも ワクワクもしない。 でも、とてもやさしい気持ちになっている自分がわかるんだ。
この気持ちは、何億万サンクスにも代えられない。
風が吹く。
海岸に寄せてはかえす波、
心地よい波音、
暑過ぎない日差し、
僕は心の中で呟いた、
thanks!
定かになりかけた感覚のはじから聞こえてくる低い口笛のような闇が訪れた。
血中のニコチンとアルコールが不足して
あやうく死にそうになる頃に
絶妙のタイミングで
夜はやってくる。
おんなこどもが深い眠りにつく夜
昼の間の未練が
かなしく くだらない 夜の宴を 始めるのだ。
映すものを失ったテレビを観る者はなく
耳と皮膚の感覚だけを澄ましながら
泉の場所を求めてさまよう夜。
朝陽が瞼を開く前に
泉の水で洗い流さなければ
それは古傷となって
うぉーん うぉーん と疼き
夢や 希望や 明日までも
奪い去ってしまうから。
うぉーん うぉーん と
体の奥深くに響く疼きに
うなされながら そっと瞼を開くと
忌々しい夏の太陽が
明るく 元気な 朝を連れて
容赦なく照り輝いていた。
腕を
ぶら下げるんだ。
腰から半分に体を折って
ずた袋に入った
ワインととうもろこしとひきがえるを
袋の中で攪拌するみたいに
上半身に溜まった体液に浮かぶそれらをイメージして
ゆする ゆする からだ からだ 。。。
脳みそなんて
いちばん要らない。
筋肉なんて
必要ない。
からだという重みから
からだの自重から
いかに開放されるか
ぼくらが問題にしていたはずの
自由とか
思想とか
イデオロギーとか
自己否定とか
人間疎外とか。。。
なんだったんだろうという昨日は
いつの時代にもあるのだから
恥じることはない。
えばることもない。
あたかも
雪解けの頃に
バサリッと
枝を鳴らして
雪の塊が滑り落ちるように
いかにも自然に
いかにも当たり前に
命を燃やして
命を燃やし尽くせば
いいだけのことだろう。
重力には逆らえないし
重力に従うことこそ美しいのだ。
自重の情けなさと
自らの重みの確かさを
誇るように 恥じるように
堕ちてゆけ!
フィクションとも、
ノンフィクションとも
言える駄文を書いているのが此処。
すべてが嘘や絵空事かと訊かれれば
そうではない。
書いてあることが皆ほんとうかと問われると
血の気が失せるみたいに
急に自信がなくなる。
現実は視点の数だけ在る
とすれば、
もっともリアルに近い世界を
書き留めているようにも思う。
振り返ると
もう取り返しのつかない
想像を絶する年齢に達してしまっている。
このまま
夢を見るようにして
ただなんとなく時間を灰にしていっても
よいものなのだろうか。
しかし
どこかで
人の手には及ばない力や意図が
あるものだから
たとえ欲しいからといって欲張るものでもないし
必要ならば丁度良い時に
向こうのほうから訪れてくれるはずだ
という根拠のない信念のようなものがある。
若さは
生物年齢ではないと常々思う。
餓鬼の状態に居るうちは餓鬼だろうし
世の中を達観して老成している十代だって居る。
リアルは、年々どころか刻一刻と変化し
僕の見ている事象が変化するのに応えるようにして
視座となる僕も変化していく。
この変化こそが
リアルなのだなと
確信している。
遠い昔に
一緒に遊んだ幼馴染に
久し振りに手紙を書くみたいに。
油雑巾の匂いに
顔をしかめながら
古い渡り廊下を通る
あの日の君を探すみたいに。
原っぱに捨てられていた
生まれたての仔犬を
大事に抱えて帰った
夕暮れの冷たい風がふとよぎるみたいに。
一文字波止の向こうに沈む
濃縮オレンヂみたいな太陽を
止めてみたいと心の中で叫んだみたいに。
夜の高速道路で
ただひたすらアクセルを踏み込んだ
僕の横を飛び去る景色みたいに。
きっと憶えてないさ
そう想いながら
それでも約束の場所に
佇んでいた君みたいに。
風邪ひくよ
そういって毛布を掛けてくれた
あのときのあなたみたいに。
いったい
どれだけの恋文を綴れば
気持ちは羽ばたけるのだろう?
自分に宛てた手紙が
未来から届くのを待っているのかもしれない。
毎日、手紙が届くように
今こうして
はるかな星から届く光みたい
実は何億光年もの彼方から
恋文を書き続けているよ。
この手紙が
あなたの元に届く頃には
永遠みたいな時間が過ぎてしまっていることでしょう。
それでも
あの頃の僕は
今日のあなたに
伝えたい想いがあったのだと思います。
今度、
田舎に帰ったら
何十年振りに
オンボロ校舎を訪れて
通ってみようかな、
油雑巾の匂いにむせる
あの渡り廊下を。
俺と同じ顔したヤツが
俺がいない間の街で
とんでもない騒ぎを起こしている。
早く行って止めなければ。
今すぐに捕まえなくては。
いったい何をしてくれてるんだ!
その乱暴も
その犯罪も
その非常識も..
俺じゃないぞ。
俺そっくりの
別のヤツの仕業なんだ!
ひょっとすると
人間じゃないのかも。。
でも、大丈夫さ。
俺は今日、用意してきているから。
例のヤツをぶっ放して
今日こそアイツの頭を吹っ飛ばしてやる!
とうとう待ったときが来た。
例のものを抜いて
俺は正確に狙いをつけた。
安全弁をはずして
トリガーに指を掛ける。
引き金を絞るようにして指を引く。
撃鉄が下ろされて
火薬が弾けて
硝煙の匂いとともに小さく煙が漂った。
次の瞬間、
ぽつん と
眉間に小さな穴が開いて
目を見開いたまま
俺は空を仰いでいた。
..なんだ。。
俺だったのか。。
果たして
俺は
正確に狙いをつけて
おれ自身を
撃ち抜いた。
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