まだ向こうの学校に通っていた頃、
憧れの彼女は空色の瞳のデボラといった。
ブロンドの長髪でワンピースの似合う可愛い子なのに、
周りは彼女をデブラと呼んでいた、
と思っていた。
可哀想に。
彼女のことを快く思っていた僕は
不幸な名前の彼女に
心から同情した。
もうひとりは、便所マンだ。
なぜ彼が、そんな悲しい名前で呼ばれなくてはならなかったのか不明だが、
ベンジャミンは
そう呼ばれていた
ように思った。
幼心に、名前は残酷だ
と思ったし、
一生涯 デブや便所男と呼ばれる彼らが
気の毒だった。
ほかにもヘンテコな名前は
あったろうが、
いまだに二人のことは忘れられない。











