西鉄電車

テーマ:

商店街の通りは


人がやっとすれ違える幅の狭いものだった。


肉屋、八百屋、陶器屋、和菓子屋..


オートメーションで卵を選り分ける機械を


ガラス越しに覗いていたような記憶もある。




松本清張の「点と線」のトリックにも使われた


金魚の泳ぐ池のある小さな駅は


それでも沿線では始発の貝塚駅(こちらは錦鯉がいたな)の次に


大きな駅ではなかったか。



香椎花園を過ぎて


和白、三苫、新宮と


大きく弧を描く海岸線や


ラジオ局の小さな中継塔や


美しい松林が車窓を流れて


潮の香りと


きらきらした日差しが


油雑巾(ワックス)を掛けた


電車の床を明るく照らしたものだ。



マッチボックスと僕らが呼んでいた


その小さな電車は木製で、


駅の発着に差し掛かると


まだ停止していないのに


真鍮の回転錠を


車掌の白い手袋が


くるりと指で廻すようにして


開閉するのが


何だか得意気で


子供の僕には


とても羨ましかった。






口元をあまり開かずに


独特の調子で掛ける


指差し確認の掛け声、



「ゲージ5キロ、出発進行!」


真鍮のハンドルの


艶の出た美しい木製の取っ手、


天井でまわる扇風機、


大きく開かれた窓から飛び込んでくる


蛾や小さな昆虫たち、


夕暮れに映える観覧車のシルエット、


離合の際、駅で交換されるタブレット..


どれも好ましく憶えている。



タブレットキャリアは


美しく使い込まれた光沢のある革製だったし、


網棚は文字通り緑色の網で出来ていたし、


運転手の制服や制帽も、


小豆色の電車の先頭に誇らしげに輝くエンブレムも、


どれも丁寧に上等に作られた立派なものだった。


プラスチック成型でも事足りるのだろうが、


当時のディテールには


素材感に象徴される思い入れが感じられて


だれもが自分の仕事に誇りと責任を持って


いきいきと一生懸命働いていた昭和という時代と重なって


僕の大切な記憶になっている。




夏の暑い日も


クラスマッチの練習や補修で早い寒い朝も


大雨の夜も


毎日乗った宮路岳線(新宮以遠)が


2007年3月31日、本日を最後に廃線になる。




あの憧れのタブレットキャリアが消えてしまったように


抱きしめて頬ずりしたいような


大事なものが、こうして過去になっていく。



ありがとう、さようなら。



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さくら

テーマ:
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自らも

散りゆくことを

知った日から、

愛でる気持ちで

有り難いと思えるように

なるものだ。

その日から、

桜も 日差しも

毎日が

感謝の眼差しで、

これまでとは

まるで違った現実として

映るようになるから

不思議なものだ。

解ったときには もう

随分たくさんの人たちに

言い忘れていたことに気付くのだけれど

それは仕方のないことさ。

だから せめて これからは、

ありがとう

という気持ちで、

過ごしていきたいと思う

さくらの季節。
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仕事

テーマ:
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課題を抽出して、

さらに整理して、

順序を決めて、

空間的 時間的 経済的 質的に、

絶妙の配置と機能性を与える

関係を作り出すことが、

僕の

仕事なんだ。

必要なのは、

ほんの少しのエッセンス、

あとの材料は、

もう其処に

在る。
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視点

テーマ:
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我がの目からばかりだと

だいじなことに気付かない。

気配を感じながら

自らをも配置した風景をみるつもりで

ときどき眺めてみることだ。

世界

テーマ:
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ぼくらは

世界に

産み落とされて、

いずれ

それらと

別れていく。

ひとつずつ

確実に

失いながら、

ひとつずつ

環境を

創造していく。

そうして

自らが

世界を創り上げていく過程こそが、

生きていく

ことなのかも知れない。

イメージ

テーマ:
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前日、寝る前に

イメージする。

翌日、そのイメージをトレースする。

それだけで、

スピードも

精度も

疲労も

改善されるのだと言う。

分かるけど

そんなことしたくない気分なんだよなぁ。

練習

テーマ:
正面から順右手で左手首を取られたら

体を左前方へ半歩捌いて

こちらの掌を天に向けたまま

相手の肘方向へ差し込むようにして

相手手首を折り無力化させたのち

外から回すように相手の手首間接の上へ

手刀を極め、自分の中心線を意識して構え

小指側で巻き落とすように相手を極めていく。

この際、右手で相手の手が逃げないように

おさえても可。

四方投げ・裏表

テーマ:
受け、技を掛けられる人。
取り、技を掛ける人。

これまで間違って表記してました。


立会い右半身で、正面より両手首を取って押し込んできた相手に。

右手で相手の右手首を掴み、我が左手首に引き付ける。

同時に、左手は朝顔の型で捻る出すようにして合気を掛ける。

足捌きは、右足半歩弓なりに出す。

我が左手を右回りにねじ込むように相手の帯前を通過するために、

左足を弓なりに一歩。

身体は筋交いのように斜めに伸び

両手は我が額の前方でできるだけ伸ばす。

次の瞬間、腰が主宰するように廻れ右をする。

高度になれば、相手の肩間接を脱臼すべく

手先は、腰を中心に水平方向に回転することになる。

初心者のうちは、地面と垂直方向の回転で練習する。

左手手刀で切り下ろすようにして我が眼前に引き倒す。

ここで右ひざを相手のわき腹に落とす。

右手は相手に裏 四箇条を極めたカタチのまま引き上げて

倒れた相手の身体を横向きに立てる。

左手で肘間接の親指の延長線上を極めながら

相手の顔に押し付け、

右手は、四箇条を極めたまま引き上げる。

ここで、左手手刀で当身を入れても可。


両手取りで引いてきた相手には裏技を。

右足を軸に、左足を大きく回し込んで

相手の右足外側に我が左足の外側をつける。

相手の両足の真ん中(三脚の位置)に

相手の手を落とし体を崩す。

このとき、左手で土を掘るようにシャベルの形で掬う。

そこから、舞うように

今度は左足を軸に右足を回した末に後方へ移動させることで

互いに背中合わせの密着体となる。

そこで、さらに左足を引くことで

結果、我が眼前に相手の体を落とす。

すべて摺り足で行なうべし。