俺は俺を受け入れたい。
おまえがいなきゃだめな俺を、認めたい。
信じたい。
おまえを必要としている俺を、信じて生きていきたい。



交渉人シリーズ、一区切りの話となりました!
とても印象的なセリフとシーンが多い中、
何を冒頭にもってこようか悩んだんだけど、
この芽吹のモノローグにしました。

愛し、愛されることによって芽吹も変わった。
常にどこかで死を意識していた芽吹の一種の再生の物語でもあったと思うので
初めて芽吹が自分で自分自身を大切にしようと
(それは兵頭のためでもあるんだろうけど)、
そう感じられるこの言葉にいたしました!

もう何から語ったらいいんでしょう。
いっぱい語りたいようで上手く語れないって感じだわ~!
レビュー泣かせな榎田さんですww

これまでの交渉人シリーズレビューはこちら。
   やじるし
交渉人は黙らない
交渉人は疑わない
交渉人は振り返る
交渉人は嵌められる
交渉人は諦めない
スウィーパーはときどき笑う (スピンオフ)


榎田 尤利著「交渉人は愛される」
交渉人は愛される (SHYノベルス)/榎田 尤利
¥945
Amazon.co.jp

もっと俺を欲しがれよ。俺がおまえを欲しいのと同じくらい、欲しがってくれ!!
下町は両国に芽吹ネゴオフィスの事務所を構える民間の交渉人・芽吹章の恋人は泣く子も黙ると評判の周防組の若頭・兵頭寿悦だ。いくつもの試練を乗り越え、強い絆を持つようになったふたりだが、芽吹には芽吹の兵頭には兵頭の仕事があり、交渉人と893であるふたりの考えが相容れるはずがなかった。そんなある日、芽吹はある男の依頼を受けるだが、それは兵頭を相手に交渉することでもあった!?恋人でありながら、時には敵対するふたりが手に入れた結末とは・・・



口絵イラストを見た時から幸せな気持ちになりましたよーー!
そして中を早く読みたい!という衝動に!

今回、やはり榎田さんのストーリーの構成力の上手さに唸らされました!
冒頭で読者と第3者であるエセ牧師が見た偽物の愛、
そしてラストは対照的に読者とエセ牧師が本物の愛を目撃するわけだ。
それならば桃子でも良かったのでは・・・と思うけれど
桃子は物語に関わり過ぎちゃったのでww
それよりも芽吹のことも兵頭のことも何も知らないエセ牧師が
いい立ち位置だったんだと思うんですよね。
二人のことを全然知らない人物からみても
一緒にいることが自然で、優しく、愛情に満ちた雰囲気が二人を包み込む。。。。
すごくいいラストだったと思います!


っていきなりラストから語ってしまいましたあせる
本当にこのタイトルにすべてがあるって感じですよ。
愛されてます、芽吹!
それがとっっっっても伝わってくるよね。
特に兵頭の1コスリ半なシーンは!←そこかいっ

しかも今回、芽吹が愛されちゃうのは
兵頭だけじゃないのだ!
そう、女の子!ぴっちぴちな女の子!
こりゃあ芽吹のオッサンな部分がとっても喜びそうな感じだけど
実はこの子893幹部の目に入れても痛くないくらいの可愛いがっている姪っ子でして
彼女にモーレツに気に入られてしまう芽吹なのだ!
大人しそうな女の子なのに芽吹を押し倒しちゃったり
若いけれどシャチョーさんだったり
しかもこの会社が・・・・・とオドロキと意外性の連続なお嬢さんだったのだ。

私、もしこの話がBLじゃなければ
桃子お嬢さんと芽吹はとってもいいコンビというか波長が合いそうというか
ナイスカポーになったんじゃなかろうか、、、って思うんですよね~。
桃子、とっても良いキャラでしたよ。

でもこれはあくまでも芽吹と兵頭がメインですからね!

今回、芽吹のところに舞い込んできた一つの依頼。
それはあの鵜沢万里雄の父親からのもの。
余命幾許もない鵜沢父は万里雄の今後を心配し、
しかも周防組に捕まっている万里雄を交渉術で助け出して欲しい、、、というのだ。
こんなヤツ放っておけばいいんだけどさ~。
そうもいかない芽吹。だって瀕死の父親から頼まれたら拒むことなんてできないじゃないか。
万里雄のことをどんなにクズでカスで嫌っていようとも・・・・

なんで、もちろん芽吹の交渉相手は兵頭も含む893幹部たちなんですよね~。

まー・・・・、兵頭がちょっと呆れる気持ちもわからんでもないわww
そこが芽吹のいところでもあるんだけどね。
人間を動かすのは決して損得だけじゃないって。。。

どうしても前回のことが引っ掛かっていて悶々としたところが、
今回、この話で払拭とまではいかなくても
一応はなるほど、、と思えるところまでは来ました。
芽吹も兵頭もかなり辛い思いをした。
でもその結果彼らが得たものは・・・覚悟なのだ。
決して相手の手を離さないという覚悟。

芽吹と兵頭はただでさえ特殊な関係。
これからも厳しい状況が訪れないとは言えないのだ。
だけどこれ以上の苦しみはない、という思いをしたので
どんな苦難が待受けようとも一緒に歩んでいく覚悟ができた、、というところか。

そしてその覚悟を表わすかのような芽吹の啖呵は凄い迫力でした!
最後の最後、万里雄を解放してくれるように交渉する芽吹。
だけどその直前、芽吹をかばって銃弾に倒れた兵頭。
一刻も早くそばにいたい。
でも交渉人としてやるべきことをやり、そして兵頭のもとへ・・・・

イケメンなはずなのにあまりカッコイイシーンのない芽吹の
めちゃめちゃ男らしくかっこいいシーンでしたよ!
プリプリオケツやもふもふおっぱにデレデレしてるオヤジな芽吹は
どこにもおりません!

いやぁ、本当に一段落作品ということもあって
印象的なシーンが多くて・・・
啖呵もそうだけど
エ口も今までよりもぐーんと萌えっとしたし!ww
なんつったって、芽吹の初ご奉仕!
しかも飲むかかけられるかの二者択一!
そして兵頭の1コスリ半!( ´艸`)ムフフフフ
エ口も私はかなり満足でしたよ~。

やっぱ、BLなんでこういうシーンも大事ですから!

そして芽吹の心にひっかかっていた両親のこと。
これもまた心温まるエピソードでした。
芽吹の心の闇でもありましたからね。

ラストの結婚式場での穏やかな芽吹をみると(それが口絵イラストね)
すべてを受け入れることができたような感じがします。


一度ちゃんと最初から読み返したいな、、、って思う。
榎田先生には、芽吹と兵頭の話をありがとう!って感じです!

いつかまた彼らと再会できる日を願って・・・・・




H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ(顔☆ロケットはナイス!でした)
ストーリー度満月満月満月満月満月

ペタしてね

にほんブログ村 漫画ブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ
にほんブログ村   ←参加しています。よろしくねラブラブ
にほんブログ村 アニメブログ BLCDへ
にほんブログ村