さあ、これで
エスシリーズの最後です!


作者の英田さんが

エスのキャラで話を書くのはこれが最後

と、おっしゃっていたので

本当にこれが最後なんだなぁ・・・って

なんだか、読み終わった後
柄にもなくおセンチになってしまったww

でも、ラストを飾るに相応しい話だったと思う!

そして
この話は独立してるんでこれだけ読んでもわかるけど
やっぱり彼の心の深淵や揺れ動きを感じるためには
エスからデコイと続く一連のシリーズを
順を追って読むのが一番いいと思うんだよね。

そうすると
この話もやっぱりラストはこうなるのはわかるというか・・・
ま、江波にはそんな殻を破って欲しかったというのもあるけど。。

これまでのレビューは
エス
エスー咬痕ー
エスー裂罅ー
エスー残光ー
デコイ 囮鳥
デコイ 迷鳥


英田 サキ著コミック「最果ての空」
最果ての空 (shyノベルズ)/英田 サキ
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警視庁公安部外事第一課第四係の刑事であり、ウラに属する江波郁彦は、ある日、秘匿追尾していた男に尾行を見破られるという失敗をおかしてしまう。そして その日、上司に呼び出された江波は、そこで警視正、篠塚英之からある事件の班員に指名される。篠塚は若くして公安部部長に次ぐ地位にあり、一見穏和だが常 に冷静で、なにを考えているのかわからない男だ。江波はある事実から篠塚に反抗にも似た感情を持っており…!?事件にはできない事件を追う、男たちの静かな闘いの物語。


寂しいよ。とても寂しい。
平気な顔をしていても、ひとりで生きていくのは恐ろしく寂しい。


いやーん、もう、切なかった!!
このラスト近くのホンネ↑が全てですよね!

一連のシリーズでは影のように主人公をサポートする篠塚。

身重の妻をとある事件で失い、
立場上、真相を追及することを断念せざるを得なかった辛い過去を持つ。

そのせいで義弟との関係はぎくしゃくし
また、別の事件では可愛がっていた部下を
自分の判断ミスにより失ってしまう。

どれもこれも
決して彼のせいではないのに
生真面目な篠塚は
誰に愚痴るわけでもなく、
そのすべてを自分で受けとめ
苦しみも悲しみも内包してきたのだ。

彼の仕事を思うと
時に非情で冷淡な決断も余儀なくされるだろうし
実際そうしてきた部分ってあると思うんだよね。

でも、根は本当に優しい人なので
その不器用さが痛々しく映るのだ。


だからこそ多くの読者に
幸せにしてあげてー!
というリクエストが多かったんだろうな・・・と思うんだよね。

だからってこの兄が
男に走るようには思えんし、どうなるのかな・・・と思っていたんだよね。

ただ唯一、義弟の椎葉のことに対して抱いている感情は
やっぱり複雑なものだったんだな・・・と思ったよ。

篠塚が妻の無念は必ず晴らすとばかりに
組織にたて突いたなら
もしかしたらこの二人はデキちゃったかも知れん・・・・


まあ、でも今後パートナーに選ぶとするなら、
安見のように同じ傷を舐め合う仲でもダメだと思うし
篠塚には江波のような
ちょっと無鉄砲で明るくて、自分の気持ちを隠すことなく
ストレートに告げてくる。。。。こんなタイプが
実はいいのかも知れないな・・・

なんてアレコレ考えてしまうwww

だけど篠塚はどこまでも孤高だった。。。。
悲しいくらいにね。
寂しいと言いながらも誰も結局は受け入れることはない。

ラストにあんな激しいキスをしておきながら
『友人として』だなんて言っちゃうなんて
きっついなぁ・・・・・と思ったけど
彼なりの思いやりだったのか。

いやいやあんなキスがお兄ちゃんにできるだなんて
その方が驚き∑ヾ( ̄0 ̄;ノ


やっぱり彼は情熱家なんだよ。

だってさ、ほら、宗近が言っていたじゃない。

執念深い人間は愛情深い

ってさww

ああ、江波には今後も是非うるさいくらい
篠塚に迫っていただいて
その孤高の魂に寂しいと思わせるヒマを与えないほど
うろちょろして欲しいもんだけどw

いや、もしかしたら
定年になってから
一回りくらい下で、夫に先立たれた
おっとりとして優しい女性を後妻に迎えるかも知れんwww


それにしても
宗近と椎葉が
ラブラブしてて良かったなぁと。
これも伺い知ることができて嬉しかったな。


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