2007-06-23 14:30:30

ギャラリーフェイク

テーマ:お奨めコミックス

ども。ブログ放置気味の1987whitesnakeこと“舎弟”さんです。

まーねー。そんなにギスギスに忙しいわけぢゃないんだけれどもねー。

色々残務があったり、スロットも付き合わなきゃならないし、キャバ嬢とも戦わなきゃならないし…

なんか時間がたつのが早いってか…


なに?もう2007年も半分終わりかけてるのかよっ!って感じなんですけどもね。


そんなワタクシの日常の時間を更に削ってくれるのがレンタルDVDの“プリズンブレイク”

これ、面白いねぇ。展開速いし、複線細かいし、PARTⅡに入ってからちょっと息切れしてる感もが無きにしも

あらずなんだけれども、次を見ずにはいられないんです。(サラ先生綺麗♪(ё_ё)キャハ)


ところがこの“プリズンブレイク”…Ⅱに入ったとたん、大型レンタルDVD店でも貸し出し中のケースが多くってさ。

コミックスでは読んでたんだけれども思わず手を出しちゃったのがこの“ギャラリーフェイク”。


            

TVでも深夜枠に放映されていたらしいのだがそっちでは見てない。

まず主題歌にやられた。“勝手にしやがれ”という日本のジャズパンクバンド の“ラグタイム”

という曲なのだが、気だるいジャズのコード進行で流れるこの曲が美術品やアートの世界をモチーフにする

このギャラリーフェイクの世界にとてもよくマッチしている。主人公藤田玲司は表向き“ギャラリーフェイク”

という名の美術品の贋作専門画廊のオーナー。裏ではブラックマーケットに通じ、時には真作を扱ったりもする。

藤田はニュヨークメトロポリタン美術館のキュレーターだった過去を持ち“プロフェッサー”という異名で

呼ばれるほどの美術品の修復技術を持っているのだが、独自のポリシーと世界観を持っていて

周りを取り巻く癖のある登場人物と美術品の売買を通じて物語は展開してゆく。

何億円もの美術品の売買をする資金を持ちながら、外国人労働者の住むオンボロのアパートに住んだり…

カニに異常な拘りを持っていてカニチャーハンが大好物だったり…

いつもバリッとスーツで決めているのに腰痛持ちでだらしなかったり…

金にはがめついようでいて、いざとなったら情に厚かったり…

でも自分の仕事にはとことん拘っている…

陽のあたる表舞台での名誉や評価には全く興味はなく・・・

とことんクールな自分を演出し続ける。こんな主人公って男なら憧れる人物像だよなぁ。(と思うんですけど)




                  


好きなことと得意なことが完全に一致し、生業にしている主人公に軽く羨望の念を覚えつつも

美術・アートの世界には全く疎いので“勝手にしやがれ”のCDでも探しに行こうかなぁ…

と思っている舎弟さんなのでした。









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2007-04-22 18:18:18

北斗の拳

テーマ:お奨めコミックス


■北斗の拳 原作/武論尊 画/原 哲夫


“北斗の拳”って作品を今更ながらお奨めでもないと思うんだけれど先日たまたま行きつけのガソリンスタンドに

置いてあるコミックスに気がつき、洗車中に読んでたら続きが読みたくなってネットカフェで最後まで

読み返してしまったもんで。

俺のブログを訪問してくださっている方の男女比がどんなもんだか分からないんだけど、恐らく男性陣の殆どは

何らかの形で“北斗の拳”ってご存知ぢゃないかと思うんだよね。女性陣はなぁ…どうかなぁ…

80年代当時は(連載開始は83年)世紀末っていうことが世間では随分と騒がれていて、

それこそノストラダムスの大予言とか、地球規模での核戦争とか、宇宙人の来襲とか、SFチックに

盛り上がる向きも少なくなかった。この“北斗の拳”の時代設定も19××年の核戦争後の荒廃した

暴力が支配するそんな世界が時代設定になっている。

主人公ケンシロウ(ちなみにボクがキャバクラで名前聞かれたらケンシロウっていいます。)の使う“北斗神拳”

は中国の拳法を源流とした2000年以上の歴史を持つ一子相伝の暗殺拳という設定でこの北斗神拳ってのは

人間の体にある秘孔を突くことにより、突かれた人間の頭や胴体が破裂したりするもんだから、

そのショッキングな描写が嫌っ。気モイっ。って毛嫌いする婦女子も少なくないんぢゃ内科と思う。

(別にボクのお気にのキャバ嬢ちゃん達にそーゆー人が多いからそう思ったって訳ぢゃないです)


連載されていたのも週間少年ジャンプだし、主に少年漫画というか今となっては当時少年だった

20代後半~40代前半までの世の男達にかくも熱く支持され続けているのは

(いや勿論スロットに大ヒット商品が出たことも関係しているとは思いますけど…(ё_ё)キャハ)

男の本能的な部分を擽る何かがあるに違いない。


明日のことさえ分からないそんな不安定極まりない時代。

治安と呼べるようなものはなく、誰がいつ殺されても不思議ぢゃ無い。信じられるものは己の力だけ。

そんな荒れた時代の中で本当に心底から惚れた女をひたすら追い求め続け、旅を続ける。

旅の途中で出会う拳法の達人達と拳を交えて必死に戦い、その戦った相手すらさえ、時には友となり、

一子相伝の拳法の伝承者争いを絡めて最終的には義兄弟たちとも命のやりとりをし、最終的には

力で世を統べようとする者達に打ち勝ち、北斗神拳伝承者となり、愛するものと去っていく…

(ま・その後に連載延長の為にとってつけられたような後日談というかアナザーストーリーが

あるんだけれどもこっちの方もまた味わい深かったりするんだよね。)




主人公の求めるものは決して権力や名誉・金ではなく、愛するものとの平穏な暮らしのみ。


ま・超簡単に要約するとこういうお話なんだけれどもね。


…書いていて気がついた。


不安定極まりない時代…ま・ある意味今もそうだよな。まぁ警察はあるけど信用できないし、罪も無い子供が

実の親に突き落とされて死んじゃったり、市長選挙に出ている最中に銃で撃ち殺されちゃったりすんだからな。


心底惚れた女を追い求める…これがなかなか難しい。まぁ女性から見ても心底惚れた男に巡りあうってのは

なかなかに難しいんだろうけど…まぁそういう相手に巡りあいたいってのは人間の持つ、特に男の持つ願望ぢゃ

ないですかね。(巡りあった!と思っても勘違いだったり、お店に来させることだけが目的だったり…ん?|彡サッ)


伝承者争い…これもね、難しいんだけれどもね。人生をかけて、いや己の生命すらかけて達成しようなんて

目標は(目標って言うか運命っていうか)そうそう見つかるもんぢゃないし、それに向かって只管真っすぐに

ストイックに努力している奴なんてそうそういるもんぢゃナイ。



“北斗の拳”に登場する人物は迷いなく生を全うしている人物が多い。

北斗の長兄ラオウがケンシロウとの最後の戦いを終え、絶命する時、自ら己の拳を己の肉体に突き、

『我が生涯に一片の悔いなし』と叫んで絶命したシーンは余りにも有名で昨日発表された新解釈“北斗の拳”

ラオウ伝にて作中のラオウが死ぬシーンを含んだ巻を発表した際にあわせてファンや声優が実際に

ラオウ昇魂式を執り行なった。





ラオウ昇魂式の記事


24年前のコミックが世代を超えて未だに熱く支持され続けているのは自分には実行することの

出来ない本能的な“男の願望”の代行者としての役割が大きく作用しているのではないだろうか?



ちなみに舎弟さんは阿部寛のケンシロウには違和感を覚える派です。宇梶のラオウは…

うーん。まあまあかなぁ。


ケンシロウはやっぱ神谷明だよね。
            

                     

       

        |彡サッ






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2007-02-19 09:09:09

クローズ

テーマ:お奨めコミックス


クローズ 高橋ヒロシ著 全26巻


先日、風味一族の“伊豆の別荘販売お兄さん”風味コード“ダイクロウ”さん の命名の儀を行なう際に、

ダイクロウさんのプロフィールから見つけ、命名後に漫画喫茶で嵌り、最後まで読破してしまった。

月刊少年チャンピオンというどちらかというとマイナーな雑誌に連載されていた為、世間でも

知る人ぞ知る漫画という扱いだったのが連載終了間際にダウンタウンの松本が愛読書であるということを

公言し、ソコから火がついたらしい。俺自身は“ダイクロウ”さんの命名の儀をするまでは全く知らなかった。


この物語は現在の30代~40代の男性であれば誰にでも一時期通過してきたであろう中学~高校時代の

懐かしい思春期の思い出を甦らせてくれる。(全ての人に当て嵌まるとは限らないが…)


それこそ尾崎や永ちゃんの歌を聴きながら仲間とつるんで夜遅くまで徘徊したり語り合ったりしていたあの頃。

日々の生活に追われるわけでもなく、子供と大人の狭間で親や教師よりも仲間(友人)が信じられた頃…

人それぞれで生きてきた舞台は様々だろうが世間知らずで怖いものなんかなかった頃の不良の世界に

属していなくたって純粋に仲間や友情が一番大切だった頃がこの物語を通して甦ってくるのだ。


クローズという題名は、不良少年のことをカラス(CROW)にたとえたことから付けられている。

とある街のフダツキの不良が集まる鈴蘭高校に転入してきた坊屋春道は不思議な魅力を持つ主人公。

腕っぷし(喧嘩の強さ)が存在価値の全てだといってもいい不良少年の世界でその腕っぷしだけではなく、

人を惹き付ける不思議な魅力を持つ春道は自分が権力の座に着くことを極端に嫌い、鈴蘭高校や街の

不良少年達の覇権争いには全く興味を示さない。明るく人懐こく直感で動き、喧嘩や遊びといった

不良的な青春をいつでもマイペースに謳歌している。

ただ己や仲間のプライドが傷つけられたり、汚い策略や集団虐めなどは絶対に許さない。

俺に勝てるものは誰にもいないと自分自身断言し、どんなに不利な状況でも己の拳のみで相手に

立ち向かっていく。回を追う毎に様々な強敵と喧嘩を重ねてその中で春道と拳を合いまみえる度に

その直情過ぎるほどの屈託のない純粋さに感化され、友情も育まれていくのだが…


主人公以外の登場人物たちソレゾレの背景もやたらとリアルで男臭くて全巻読み終わる頃には

一人一人のキャラに“うんうんそうだよな。思い切りやれよ”なんて感情移入している自分に

気がつく。


どんなことでも強く意志を持ち、迷いなく、計算もなく、ひたすら真っ直ぐに突き進むってのは格好イイ。

それが喧嘩でも、勉強でも、女でも…


…仕事でも…さ。(笑)


湘南爆走族やBE-BOP-HIGH-SCHOOLにも通じる所謂不良漫画なのだが作者には不良の世界を

舞台に描くことによって昨今の人々が忘れかけている大事な何かを思い出させようとする意図が

あるような気がしてならない。



ダイクロウさん、良い作品に出会えました。どうもありがとう。(現在ワーストも読破中)



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2006-11-03 16:35:35

ワンピース

テーマ:お奨めコミックス

主人公ルフィ          ウソップ        航海士ナミ

1997年より週間少年ジャンプに連載中の最早国民的な人気を誇る作品。アニメ化や映画化もされ

単行本は史上最速のスピードで1億冊を突破している。


最初、後輩から勧められた時もすんなり入ってこなかった。(失礼ながら)絵柄も幼稚に思えたし、

どうせ理解しにくいギャグ漫画だろうぐらいにしか思えなかったのだ。


この物語は所謂ファンタジーの世界の話でありその世界観は我々の住む世界に準じているものの

地球上の話かどうかもはっきりしない。大雑把に云えば伝説の海賊王が遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワン

ピース)」をめぐり、幾人もの海賊が覇権を賭けて争う大航海時代と呼ばれる時代。そんな時代に生まれ、

海賊に憧れる少年モンキー・D・ルフィが、「ゴムゴムの実」と呼ばれるふしぎな実(悪魔の実の一種)を食べ

てゴム人間となり泳げない体質になりながらも、海賊王となるために仲間とともに大秘宝を目指し冒険して

いく。という設定。この旅の途中で知り合う仲間達やその仲間達の過去を通じて様々な島々に立ち寄

るたびに起きる出来事を通して一行は成長していく。目的地と目標が決まっていて主人公一行で旅していく

というパターンはあの西遊記を彷彿とさせるのだが、異なっているのは西遊記が三蔵法師が一行を指南し

ていくのに対して、この“ワンピース”で一応、ルフィが物語の役柄上船長をやっているだけであり、それぞ

れの登場人物一人一人がそれぞれ異なる目的を持ってそれぞれが成長していくという点だ。

お金に苦労して金銭欲の為に参加する者。己の技や精神を極める為に参加する者。居心地の良い育ちの

住処から旅立ちを余儀なくされた者。心の拠り所や仲間が欲しくて参加した者。皆目的や理由は異なるが

船長のルフィが一人一人口説いて一行に加わって貰った一癖も二癖もある連中だ。



主人公ルフィはどんな時にでも楽天的で肯定的なものの見方をし、至って単純に友情や仲間が大切なん

だ。”“俺は勝てるんだ。”“疲れたら休めばいい。”と起こる問題に対してどんなに困難で不利な状況であっ

ても明るくへこたれずに諦めずに素直に立ち向かう。そんなルフィを船長と仰ぐ一行も底抜けにポジティヴな

ルフィに影響されていく。一行のやり取りの中で時には運が味方したり、時には敵だった相手が味方になった

りしながら、領土問題やテロや戦争、宗教対立、等重くなりがちなテーマを明るく楽しく解決していく。

どんな時でも仲間の身を案じ、『自分のやれることを思い切り悔いなくやり、出来ないこと不得手なこと

は、それを出来る仲間を信じて託そう』とそんな理念で行動しているように見えるルフィ達一行の旅は

いかにもご都合主義的な感が否めない場面もあるにはあるのだが、この“ワンピースが”こんなにウケている

という事実には凄惨な事件が後を絶たない昨今の世相にウンザリした反動と捕らえるよりも単純に“友情”

“犠牲的精神の尊さ”“悪いものは悪い。”“人に対する思いやり”“目的を定めてそれを達成した時の喜び”

といった公に口にするのは憚られるが、至極当たり前のことを支持した若い世代が多く存在しているということ

を信じたい。またまともに口にするにはちょっと憚られるそんなテーマをさらりと明るく楽しく描き出した作者に

拍手を送りたい。


もし今の小中学生が穿った見方ではなくこの物語を素直に捕らえてくれているのなら、

“まだまだ世の中捨てたもんじゃねえな“と感じたお正月の舎弟さんなのでありました。(^o^


       

  料理人サンジ             剣士ゾロ           船医チョッパー    ロビン 






あ、ちなみに個人的には女好きで料理人のサンジが好きです。     

この世は、思った通りになるのだそうで。

思った通りにならないよと

思っている人が、

思った通りにならない場合、

思った通りになっているので、

やっぱりそれは、

思った通りになっているのだそうで。   


コミックス第32巻 ワンピース作者 尾田 栄一郎の言葉より。



というお正月頃に書いた記事なのですが最近またワンピースに嵌っているので

修正加筆して再度upしました。手抜きでごめんなさい



(ё_ё)キャハ






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2006-08-16 09:09:09

THE3名様

テーマ:お奨めコミックス

俺が欠かさず購入してる週間漫画雑誌の一つにビックコミックスピリッツがあるんだけれども

その中で連載中の異色の短編漫画“THE3名様”が映像化された。この作品の中には特に

対象となるべき非日常的な出来事は出てこない。主人公の3人組はニートに近いフリーター。

殆どの人間に経験がありそうななにか目標があるわけでもなく、投げやりになっているわけでもなく、

人生の中でも最も緩やかに最も無責任で、かといって自身の立場に満足しているわけでもなく

現在に、将来に、迷い続けるそんな時間。

そんな時間を深夜のファミレスで共有する3人組の緩やかな連帯と奇妙な友情とを描いた作品。

原作では気障な口先男の“ミッキー”。フォロー役のちょい気弱でふとっちょの“ふとし”。

ある意味一番偏屈っぽい“まっつん”の3人の役どころが映像化の際、イケメンの若手俳優を

起用する為か、“ふとし”を“ジャンボ”に名前を変え、少しキャラも変えている。こんな特異な世界を

どんな風に表現するのか正直あまり期待していなかったがこれが嬉しい誤算。

一歩間違えば全くつまらなくなるこの作品をイケメン若手俳優、佐藤隆太×岡田義徳×塚本高史の

3人は上手く表現してくれた。特に塚本高史の“ミッキー”は地でやってるんぢゃないかって程嵌っている。


俺、芸能情報とか疎いからこの3人よく知らなかったんだけどさ。

きっと演技力とか評価されてる人たちなんぢゃないのかな。




この作品。波長が合う合わないハッキリと分かれると思うが…


俺、こういう世界好きだな。結構刹那的ぢゃん?





       

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2006-06-10 09:09:09

PLUTO~鉄腕アトム地上最大のロボットより~ 原作:手塚治虫 著:浦沢直樹

テーマ:お奨めコミックス

PLUTO~鉄腕アトム地上最大のロボットより~ ①~③ 平成18年6月現在

原作:手塚治虫 著:浦沢直樹




鉄腕アトムって聞けば、日本人なら老若男女問わず一度は耳にしたことがあると思う。

コミックスやアニメを実際に視聴していない方でも、♪空を越えて~ラララ 星の彼方~♪って

メロディを知らない人はまず、いないだろうって位有名な作品だ。国内外問わず何度もリメイクされてるし・・・



この『PLUTO』はその鉄腕アトムを『YAWARA』や『HAPPY!』等のスポーツを題材にした作品や

『20世紀少年』や『MONSTER』等のミステリー調の作品で高い評価を受けている浦沢直樹氏が

日本が世界に誇る巨匠手塚治虫の名作『鉄腕アトム』の中の一エピソードである~地上最大のロボット~を

浦沢氏の解釈で現代に甦らせたものである。



原作『鉄腕アトム』の中でこの~地上最大のロボット~が漫画少年に連載されていたのが1964年からだか

らなんと今から42年前(!)のことになるワケだ。



鉄腕アトムってのは1964年からみた2004年に日本で作られた高性能ロボットでロボットでありながら時には

人間よりも人間らしい感情を持ち、人間社会の為に色々尽くしてくれるわけで、その設定の中で色々な事件

があり、ロボットゆえの悲しみや人間社会の奇妙な歪が原作にも至るところにちりばめられていて大人が読

んでも細かい時代設定はともかく読み応えがあると思う。


本作はその原作の雰囲気を壊さずに真正面からぶつかっている作品だ。物語は近未来、外見上、

ロボットと人間の区別がつかないほどになっていて、ロボットにもそれぞれ人格があり、人間と共存している

そんな世界。中でも地球規模で考えても各国の軍事バランスを均衡に保てるほどの高性能ロボットが世界

に7体あり、(アトムもその中の1体)その7体のロボットが次々に何者かによって無差別に破壊されていくと

いう話で原作ではその犯人であるロボット(PLUTO)とアトムの間に芽生える奇妙な友情や、人間のご都合

で使われるロボットの悲しみが描かれており、最後にはこの史上最大のロボットの製作者もまたロボットで

あったという、教訓めいたものを感じさせてくれる話であったが、このリメイク版『PLUTO』はこの話の視点を

まず原作ではサブキャラに過ぎなかったロボット刑事“ゲジヒト”から見たものにし、原作ではほんの数頁に

しか過ぎない他のロボット1体1体のそれぞれの境遇を実に巧妙に複線を張り巡らしながら原作にはなかっ

たエピソードも織り交ぜながら現在単行本では3巻まで進んでいる。




凶悪犯罪というか命そのものを軽んじているとしか思えないような背筋が凍りつくような事件が頻繁に起こる

昨今においてこそ、鬼才浦沢直樹氏が巨匠の遺した作品を下敷に名作『MONSTER』に通ずる生命体に宿

る命の不思議さ、尊さといったものをこの『PLUTO』で表現してくれるであろうという期待はストーリーが進ん

でいくごとに大きくなっている。



非常に読み応えもあり、悲しくもあり様々なことが伝わってくる作品。色んな立場の色んな年齢層の方に

読んで欲しいと願います。



少なくとも俺にとっては、書店の店頭に並んでいるトレンディな外国産の恋愛モノや訳のわからん

HOWTO本やら、占い本を読むのであれば、日本が世界に誇るべき手塚治虫という芸術家の作品を

当代随一の漫画家が新しく、しかもよりくっきりと命を吹き込んだ『漫画』であるこの『PLUTO』を優先的に

愛読していると胸を張って言える。



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2006-06-01 23:23:23

青年社長/高杉 良 著

テーマ:お奨めコミックス

2002年 角川文庫 高杉 良 著


波長が合うなぁとか文体が面白いなぁと感じる作家に出会うと集中的にその作家の作品ばかり追いかける

傾向にある俺は昨年末から経済小説の旗手といわれる高杉良の作品ばかり眼に留まると購入し、その

詳細に描かれた真実に基づいた内容と感情移入しやすい魅力的な登場人物の臨場感溢れる会話に

様々なビジネス世界を垣間見れる気がしてココ最近の読書には欠かせない作家のひとりとなりつつあった。



無論、この“青年社長”なんかは実在する人物や団体が実名で登場するので、内容についてはそれなりに

都合よく描かれた部分もあるにはあるのだろうが、「居食屋 和民」チェーンを統括するワタミフードサービスの創業者であり、代表取締役社長である渡邉美樹氏という人は凄い。という結論に辿り着かざるを得ない迫力ある一冊であった。

父親が経営する会社の倒産を目の当たりにし、最愛の母親が病に倒れ、まだ小学生だった渡邉氏は「大

社長になる」と決意した。佐川急便のセールスドライバーで事業資金を貯め、大学生時代から福祉活動等

を通じて志を共にしようと誓った仲間達と「つぼ八」のフランチャイズ店をはじめ、お好み焼き店「唐変木」や

サントリー系の居酒屋「白札屋」を次々と出店する。


様々な人間関係や成長する事業展開の中でチャンスやピンチもやってくる。その度に、この渡邉氏は何故

起業したのか?どうすれば目標に辿り着けるのか?という基本に立ち戻り、己と仲間の力を信じてまっすぐ

誠実に対応する。そんな真摯な渡邉氏の姿勢に共感し、出会う人が感動して協力を申し出てくれたり、結果

として失敗に終わったとしても、それを糧としてさらに大きく成長していくのだ。



作品中下巻の中で渡邉氏が日経新聞の記者に焚きつけられて通産省後援の“ニュービジネス・アントレプ

レナーシップ”論文に応募する場面が出てくるのだが(後にこの論文は通産大臣賞を受賞する)

この「起業家精神について」と題する論文の中で(以下抜粋)


「人が幸せな、有意義な人生を送ったか否かの基準は、いかに多くの出会いを体験する事により、いかに深い感動をいくつ味わったか」ではないだろうかという考えに至りました。この「出会い」とは、人と人との出会いだけではなく、人生の主人公である「その人自身」と、本や映画や芸術との出会いであり、自然との出会いであり、歴史との出会いであります。」とある。




考えさせられてしまった。自身の夢には日付が入っていると豪語し、大学卒業後、開店準備資金を貯める

為に佐川急便で過酷な肉体労働をして300万円を貯めた主人公は我々と変わらない常人のように思える。



この人が常人と異なっているのは小学生の頃から“社長になる!”という確固とした意思を持ち、

その目標に対して信じ難いまでの強靭な精神力と体力で真っ向から勝負してゆくトコロだ。

その行動に迷いはない。この道をどんな手段を使っても通るのだ。この道を通ることは世の為、

人の為になることなのだ。と突き進む渡邉氏の誠実で真っ直ぐな生き様を見せつけられるうちに、

目標を持ちそれに向かって突き進むという単純なだけに文字にすると陳腐な表現に見えるこの事実を

まざまざと見せ付けられた気がして、なんとかしなきゃと思う俺なのでした。




なんせ半端ぢゃないよ。この人。卒業後半年間だけ仕事をした会社時代に行きつけのレストランのウエイトレスに一目惚れし、通い続け、そのレストランのオーナーだったご主人に直談判し一年後にはそのウエイトレスが離婚してこの人の下にやってきちゃうってんだからな。

(そのウエイトレスが現在まで氏を支える奥さんだったりする。)






せいぜいキャバ嬢のお気に入りを指名することしかしてない俺って。。。。









    ヽ(;´ω`)ノ

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2006-05-13 20:45:45

呼人/野沢尚

テーマ:お奨めコミックス

2002年/野沢 尚 著


野沢尚という作家の名前は知らなくても、キムタクと中山美穂が共演した“眠れる森”はご存知の方も多

いかと思う。俺自身も当初、“流行っているトレンディドラマ脚本家が作家もやっているんだな”位の認識しか

なかったのだが、この人の綴る物語は恋愛やミステリーで色付けしつつ、“生まれてきた意味”というか“死

への憧れ”というか、妙に透明な悲しみに包まれた話が多いような気がして(そういう意味では野島伸司辺り

と比較出来るかもしれないな)ついつい読み始めると止まらなくて現在刊行されている作品の殆どを読んで

しまった。


トレンディドラマや映画等で映像化されている作品も多いのだが俺の知る限りではこの“呼人”はまだ映像

化されてはいない。


この物語は12歳を境に成長が止まってしまった主人公(止めてしまったというべきか)少年呼人とその周辺

の人や友人達を中心に描いた話であり、舞台設定が1985年に12歳、以後1992年、1999年、2005年、2010

年へと移り変わっていく。1985年から1999年にかけての時代はちょうど俺自身がリアルタイムで生きた時代

でもあり大いに共感しながら読み進めることが出来た。



呼人が成長しないワケは物語の最後で明らかになっていくのだが決してハッピーエンドとは

いえない結末だ。



ただ旨くはいえないがこの諦めにも似た優しくて残酷でリアルな物語は昨今巷で流行っている

ワケのわからない韓流ドラマや妙に出来すぎてて寧ろ腹が立った“世界の中心で愛を叫ぶ”

等と比較したら健康的ぢゃないかとすら思う。



この物語を執筆した2年後の6月、著者の野沢 尚は事務所で自ら命を絶った。享年44歳。

亡くなる直前には司馬遼太郎原作の“坂の上の雲”の脚本執筆に取り掛かっており、

完成直前だったといわれている。



自殺の原因は欝気味だったとか、某巨大掲示板に書かれていた書評を気にしてとか色々噂があるが

とにかく疲れ気味の俺の慌しい毎日を癒してくれる主治医が一人減ったということに変わりはなく、

この人の描く物語をもう少し読みたかったという思いはこれからも消えることはないだろう。

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2006-05-07 18:18:18

浦安鉄筋家族 全31巻

テーマ:お奨めコミックス

どうも最近疲れることが多い。自分の心掛け次第ということなのだろうが・・・

それにしても・・・ねぇ。


んで最近コンビニ本やBOOK-OFFの中古本などで好んで読んでいるのが

この“浦安鉄筋家族”なんだけれどなんにも考えずに読むのには最適。うんこネタとか多いので

不快に思われる方もおられるだろうが、とにかく徹底的に明るい底抜けバカのギャグが連発し、

知らず知らずのうちに次のエピソードを読みたくなってくる。


千葉県浦安市に住む主人公 大沢木小鉄(小学校2年生)一家とその周辺を描いた一話完結式の

ギャグ漫画なのだが、くだらない暴力描写や現実ではありえないほど極端な世界は徹底されていて流血シ

ーンや排泄物などが書かれている場面も多く、万人ウケはしないと思うし、敢えて“これ読んだほうがいい

よ”と人に薦めたりはしないが、(一応お奨めコミックスだけど)とにかく徹底的に下品なこの話を年端も行か

ない小学校2年生の少年少女が主人公となって活躍する様は爽快とか痛烈という言葉よりもある意味凄惨

といったほうがしっくりくるような気がして気がつけば他のエピソードも読みたい気分になっている。



この漫画は「週刊少年チャンピオン」で、1992年から2002年まで連載された。

アニメ化もされたらしい(未視聴)のでご存知の方も多いであろうコミックスは全31巻。

一時期、ギャグ漫画売り上げ日本一になったらしい。

2002年からは、続編『元祖!浦安鉄筋家族』が連載中。コミックスは12巻まで発売されている。

内容は主人公とその友達が小学3年生になった以外、正編とほとんど変わらない。



可哀想なんだけど本当にアホな担任の春巻先生や大沢木大鉄(小鉄の父親)に同類愛に似た親しみを

覚えるのは現在自分の置かれた境遇故か!?(謎)















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2005-12-30 18:10:19

消費者金融 クレジット社会の罠 今年心に残った本。

テーマ:お奨めコミックス

◆消費者金融 クレジット社会の罠/高杉 良著

今年は現地売り販売会を主な業務とする会社に移籍したこともあり、現地でお客様が来ない時間に

よく本を読んだ。どういう訳か俺の場合、ビジネス書とか実用書みたいな書籍にあまり手が伸びることは、

なく、仕事の合間に読むのは和・洋問わず軽めのミステリーや推理小説の類が圧倒的に多い。

ま、気が向くと歴史小説やSFなんかも読むんだけど。

最近BOOK-OFFに行くと50円、100円で文庫本がたくさん売ってるのが嬉しい。時間があると

CDや本を漁っている。(DVDって楽しみも加わったよなぁ。)

そんな俺が今年読んだ本の中で心に残ったのがこの本。

シー・シー・シー債権回収株式会社という実在する債権回収会社の創始者である玉木英治さんが

モデルになっており、本の題名だけ見た時は何も考えずに“どうせ取り立ての実態とか脚色して

書いてんだろな”くらいの軽い気持ちで手に取ったのだが、読み進むうちに手に汗を握り、不条理な弁護士

会側や行政指導に真正面から堂々と立ち向かい、日本におけるクレジット債権共同管理組合の存在意義を

強く訴え続ける主人公の姿に強く共感を覚え、最後まで一気に読んでしまった。

物語は息子夫婦の結婚式に向かうシーンから始まる。主人公である玉崎英太郎が自身の過去から

回想していくのだが、法外な金利を取り立てる一介の闇金業者である自身の生業に疑問を覚え、家族や妻

のことは勿論、従業員のことまで思いを巡らせている際に、ふとしたことから米国におけるクレジット社会の

あり方に一筋の光明を見出し、渡米して学び徹底的に強靭な精神力で、弁護士会や行政指導に民間の債

権回収機構の必要性を訴え続けて、ついには認めさせてしまう一人の男の姿が家族愛や友情なども微妙

に絡めつつ見事に描かれている。業務停止に陥りそうになる不安と焦燥の中で主人公は自らが提唱してき

た“ローラー”と呼ばれる債務者宅への訪問を自分の足でひたむきに続ける。

使命感・・・だけではない。自分のしている仕事に対しての誇り。自信。

そんなものが如実に伝わってきて読了後、なんとも言えない感動を与えてくれる。

サービス業である限り、お客様側の気持ちに立って接して行かなくてははならない。

それはどんな職種においても基本に成り得ることであり、それを成し得たものが認められるのでは

ないだろうか?


人間は感情の動物だから。



後日、高杉良が経済小説と言う名のジャンルの旗手であることを知り、何冊か読破したが、

この本に勝る感動は得られなかった。



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