四月も下旬だが
まだ底冷えが残る―――
勤め先でも
いまだ時折、デスクの足元には
小さなストーブ。
昼休みは
毎日12:00と同時に外へ飛び出すのだが
ストーブのスイッチには用心深く、
昼休みに入る少し前には
いつも気をつけて
ちゃんと切るようにしている。
だが
ストーブをつけてたこの日ーーー
バタバタしてたこともあり、
「12:00と同時に席を立った直後に切ればいいや~」
ーーそして迎えた12 : 00。
席を立つと同時に、
間違いなくちゃんと切ってから
外へ飛び出した。
お昼が終わった帰社後――――
ストーブをONにしたが
点かない!
「あれ??
壊れた??」
と思いながら
コンセント付近を見ると、
電源コードが抜いてある!
しかしながら・・・・
ここの隅っこのデスクコーナーには
よほどの用事がないと誰も来ない場所。
しかもお昼は
事務所室内が留守になるので、
部外者が入ることも可能。
そして
間違いなく
スイッチを切った日に限って
わざわざ抜いてあるのが
妙に気になって仕方がない。。。
事件が起こると
何でも解明したくなるわたし、
早速犯人探しのゴングーーー
まずは
一年中社内に居る
男性社員Mさんに聞いてみると、
「そんなん知らんわ~(苦笑)」
この人は白。
次に
年輩男性社員の事務方Mさんに
聞いてみると
「そんなもん、知るかい~!
なんであんたの席までわざわざ行くねん~!」
・・・この人はダチョウ倶楽部の上島キャラ。
怒ってもすぐに笑い
あんまり威圧感はない。
だがこの上島、
だんだんエキサイトして
今日はマジ怒りだした。
「火事になったらどうすんねん!
えらいこっちゃでー!」
ーー真顔でガンガン言われると
キャラとは言え、
見事な正論だけに結構萎縮~(((((゜゜;)
「だけど
今日はたしかに
ちゃんと切ったモ~ン・・・」
(聞こえないような小声にて)
そこに現れたはーーー
私が秘かに定めてる人生の大物師匠、
H課長。
課長にも、お構い無しの確認―――
「H課長、
ストーブのコンセント
抜きましたぁ?」
するとH課長、
「う~ん、
そう言えば外に出かける時
点いてたような気がする。。。
でも
切ってません」。ーーーー
お~~い、
切らんのかい!(゜゜;)\(--;)
思わずずっこけそうになったが
この課長ーーー
普段から仕事以外は何一つ、
執着もこだわりも一切無い人。
この人の大モノぶりは、
たとえ濡れ衣を着せられても
言い訳もしようとせず、
涼しい顔でPCとにらめっこ。
まさに豪華一点主義ならぬ
「仕事集中一点主義」 の人。
・・・H課長も白だった。
ーーーそこに今度は
クマのプーさんそっくりの
男性社員Tさんが別室から現われた。
彼にも聞いてみると、
「あぁ点いてたから
危ないから切っといたよ~」
・・・なーんだ、
プーさんが消してくれたのかぁ。
それにしてもーーー
今日に限っては、
たしかにちゃんと消したのに
点いてたとは???
そう言えば・・・
このストーブのスイッチ、
ダイヤル式で
背側に回せば「強」になり、
手前に回せばOFF。
今日に限って
出かける時にに慌てて切ったから
うっかり逆に「強」側へ回してしまった模様~
―――鬼の首を取ったかのように
ダチョウ倶楽部ウエシマが
すかさず責め込んできた。
「ほら見ろーーっ!
X$△¥#%△¥#%ι(`ロ´)ノ」
私は穴に入りたいくらいの
罪悪感を抱きながらも
ちっちゃくなって
自己弁護で思わず叫んだ。
「み、見ても
切らないうわ手が居るも~~ん」
・・・天下のH課長を
平気で嵐の盾にする
オニ部下の私であった・・・・
だがその課長、
素知らぬ笑顔で
相変わらず仕事に集中。
この課長のユルサは・・・
最高の癒しであった!
私は心の中で叫んだ。
H課長~~!
やっぱりあなたは大モノ、
窮地の天使だぁ (*^^*)/
Thank you so much!have a Great day!