朝から続く不安定な天候に全チームが翻弄される中、ポールポジションを奪ったのは#38ZENT
CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)。立川にとっては久々の、平手にとってはGT500で初の最前
列を得た。 FIA-GT3規格の車輛が大挙して参戦し、これまで以上の注目を集めるGT300クラスは、今
年新車を投入した#911エンドレスTAISAN911(横溝直輝/峰尾恭輔組)がコースレコードを更新してポー
ルポジションとなった。
公式予選は午後2時30分よりノックアウト方式で行われた。 朝から雨が降ったり止んだりを繰り返す不
安定な天候は、スーパーGTの予選が始まっても一向に安定せず、各チームともタイヤ選択やセッティン
グに頭を悩ます展開となった。
予選Q1は各クラス20分間の走行。ここでGT500は上位11台、GT300は上位16台が次のQ2に駒を進
める。 最初に行われたGT300の走行は、当初ドライコンディションで走り始めたが、10分が経過した当
たりで少しずつ雨が降り始めた。このため、ウェット宣言が出る直前に1分30秒780を叩き出した#0初
音ミクBMW Z4の谷口信輝がトップタイムとなり、今季からアウディR8を投入した#11ゲイナーを駆る平
中克幸が2番手となった。 今季から新たに投入された#31プリウス、#61BR-Zの2台のJAF-GT車輛も
それぞれ8位、11位で無事Q2に駒を進めた。GT500クラスはウェットコンディションの中で走り始め、次第
に路面が乾いていく状況での走行となったが、開始10分で国本雄資の駆る#35Keeper Kraft SC430が
アトウッドカーブでスピン、真横を向いたままコースを塞ぐ形でストップしたために赤旗中断となった。 こ
れにより35号車にはタイム抹消のペナルティが下り、唯一の予選落ちを喫することに。 上位陣では終盤
にスリックタイヤを装着した#38ZENT SCが1分27秒834を記録してトップ。アンドレ・クートの駆る#19ウェ
ッズスポーツSCが2番手とレクサス勢が久々に好調ぶりを見せた一方で、#39デンソーSC、#17ケーヒン
HSV、#24D'station GT-Rらがここで予選を終えた。
Q1の終了間際に再び雨が強まり、それどころか霙まで落ちてくる状況となったため、予選Q2は開始時
刻を午後3時20分まで遅らせて実施された。 GT300クラスは徐々に乾き始める路面に応じて途中から
スリックタイヤを投入する展開となったが、ここでいち早く対応したのがFIA-GT3仕様の#3ニッサンGT-R
を駆る千代勝正だったが、ここでトップタイムを記録したのは#61BR-Zを駆る佐々木孝太だった。 しかし
セッションが進むにつれて他のGT3勢がタイムを上げ、走行終了間際に1分31秒146を記録した藤井誠
暢の#33ハンコックポルシェがトップに立ち、#0BMW Z4が2番手につける結果となった。GT500クラスは
セッション終盤に熾烈なアタック合戦が展開されたが、ここでトップに立ったのは今季初めてレクサス陣
営に加わったロイック・デュバルの駆る#36ペトロナスSC。1分23秒452だった。Q1でいち早くスリックタイ
ヤの投入に踏み切った38号車は、ユーズドタイヤでの走行を強いられたものの、平手が1分23秒771を
記録してどうにか6番手に滑り込み、Q3進出を果たしている。 一方、#12カルソニックGT-Rはリボルバ
ーコーナーで松田次生がスピンアウトした際に左リヤの足回りにダメージを負ってしまい、ここで敗退と
なってしまった。
Q2終了から10分間のインターバルをおいて開始されたQ3は混乱のQ1、Q2とはうって変わって終始ド
ライコンディションの下で行われた。 GT300クラスはここまでJAF-GT勢が健闘を見せていたが、ここで
はFIA-GT3勢の独壇場となってしまい、#33、#911の2台のポルシェに#11アウディ、#87ランボルギーニ
が入り乱れての熾烈なアタック合戦が展開された。 その中でポールポジションを獲得したのは#911タイ
サンポルシェ。丸一年GTから遠ざかっていた横溝直輝が8年ぶりのコースレコード更新となる1分28秒
975を叩き出した。2位に影山正美の駆る#33ハンコックポルシェ、3位には平中克幸の駆る#11アウディ
R8がつけた。GT500クラスは7台中4台が1分22秒台後半にひしめく激戦となった。 序盤好タイムをマー
クしたのは#100レイブリックHSVをドライブする伊沢拓也。しかし終了1分前に#38ZENT SCの立川が1分
22秒572を記録して一躍トップに。 他のドライバーも相次いで22秒台を叩き出したものの、いずれも立川
のタイムには届かず、セルモは2009年10月の第8戦オートポリス以来、実に2年半ぶりにポールポジシ
ョンに返り咲くこととなった。 2位には#100レイブリックHSV、3位には#36ペトロナスSCがつけた。


