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2012-05-16 13:33:00

コルビジェのLC4のバンドを自作

テーマ:ブログ
$愛すべき家具たちに囲まれて



先週届いたLC4ですが、皮を止めるバンド部分が破損していたため、




ユザワヤに行って、皮とボタンを買い、自作で作りました。




$愛すべき家具たちに囲まれて





もちろん、本革。縫製は出来なかったのですが、それなりに様になっています。



$愛すべき家具たちに囲まれて





ちなみに、これに座って雨上がりの庭を眺めていると、




思いもしなかった美しいものを発見。




$愛すべき家具たちに囲まれて






フィリップスタルクのデザインしたサイドテーブルの天板に美しい紅葉の新緑が映り込んでいます。





こういう些細な美しさに目を奪われる、そんなひとときのすばらしさもこの椅子が教えてくれたような気がします。


2012-05-12 17:45:44

リスクマネージメントについて

テーマ:ブログ
近年、様々な分野において、リスクマネージメントが叫ばれるようになった。


その根源は人間が抱くリスク不安である。



こんな事態に陥ってしまったらどうしよう。そのためには、そうならないようにしなければならない。



それは人の持つ性であり、当然の感情であると思う。



しかしながら、近年のリスクマネージメントは、過剰ではないか?はたまた甘すぎやしないか?という疑問も同時に生まれる。



本来のリスクマネージメントとは、最悪を防ぐものだと考えている。それはリスクというものを完全に回避する事が不可能であるが故の、苦渋の選択なのである。




ある程度は駄目になっても、最悪こうならないように・・・・というプランを立て、リスクマネージメントを構築するという考えだ。




それが近年では、両極端に振っているように感じるのだ。



あまりにも過剰なリスクマネージメントを要求する分野がある一方、あまりにもリスクマネージメントを考えなさすぎる分野もある。



言い換えると、バランスの悪いリスクマネージメントである。




例えば原発問題しかり、飲酒運転しかり、過剰なリスクマネージメントを要求することでの二次的弊害が生まれている一方、金利上昇リスクを顧みない長期変動金利での住宅ローンリスクや、目先だけの利益重視の結果から選択する共働きリスクなども上げられるだろう。




論理的に非常に危険であるものが意外と軽視され、感情的で論理性に欠けたものが過剰にリスク不安となるのである。(不安のもとが感情であるので、ある意味仕方の無いことでもあるのだが)




これらの本質がどこにあるのか。自分なりに考えた結果、いくつかの要因を書きたいと思う。




一つは成熟した経済におけるヒステリック現象である。




これは社会的不安が減れば減るほど、感情的不安が増えるというものだ。(世界標準で言えば、この国はそうとう豊であることは確かである)



先にも似たような言い回しをしたが、不安は人が生きている以上、無くなる事は無い。何かを無くせば、また新たな不安が生じる。それは死ぬまで続く、生きることのリスクなのだ。



しかしながら、それらを理解せずに、目の前の不安を感情的になって払拭しようともがくことで、人は論理性と客観性を欠いた決断をしてしまうようになる。





さらには、精神的未熟も上げられる。




一言で精神的未熟と言っても、それは様々な要因が重なり合って複合化された問題であるが故に、考察することを困難なものとするが、わかりやすく説明するため、あえて簡素化しようと思う。




まず、精神力というのは、発生する事象に対しての解決能力である。これには、過去の経験や知性、知識などが主に関与する。



よって、経験値や知性、知識が希薄な場合、精神的影響を受けやすくなる。



(これは元来人間という生き物は、すべて精神的未熟であるという前提においての話であり、それを克服する手段だとも言い換えられるだが)



さらには、その問題解決能力(精神的未熟をカバーする)が低いことで、解決すべき問題と解決できない問題を混同し始める傾向にある。



これがまさに感情と直結し、その場の空気や、社会的状況などに流され、リスクマネージメントのバランスを崩す要因につながっていると考えられる。



リスクというのは、大きく分けて、解決できるリスクと、解決できないリスクと、解決したところでまた新たなリスクが生じるリスクの三つに分類できるが、それらを混同して同じようにリスクマネージメントを考えることは不可能であり、結果、感情の偏りが生じる事でバランスを欠くということである。




このように、人が生きている以上、様々な問題とリスクが生じ、人はそれに対し、常に対処を迫られるのであるが、それ故に、リスクマネージメントをどこでするべきか、しないべきか、そういったプライオリティーの明確化とその選択能力、バランス能力が問われるのだと思う。






久々に真面目な話を思うがままに書き綴ったので、わかりづらい部分や、甘い部分があるかもしれないが、あしかず。








2012-05-10 16:19:47

コルビジェという選択

テーマ:おうちのインテリア
ル・コルビジェ



言わずと知れた20世紀の三大巨匠の一人であり、その後の建築界やインテリア業界に多大な影響を与えた建築家だ。




しかし、このコルビジェ、僕はどうも好きになれなかった。




その一番の理由は、やはり彼の家具の発売元であるカッシーナという会社にある。





家具を売るというより、サービスとブランドイメージに重きを置き、




金持ちを対象に法外な値段で家具を販売する。




もちろん、それが悪い事ではない。そういう企業戦略なのだから、それでいいと思う。





しかし、僕の畑とはどうも折が合わなかったのも事実。





そんなわけで、LC1スリングチェアなんかもいいなぁと思っていたのだけれど、


$愛すべき家具たちに囲まれて

そういう選択をせずに、ここまでやってきた。





それが今回のお店の改装を期に、コルビジェの代表的な作品である、LC2グランコンフォートを手に入れ、その考えが一変した。





$愛すべき家具たちに囲まれて





あくまで、この椅子の選択は消去法によって決められていた。





ここにはこれしか無かったというのが正直な所だ。





しかし、実際に使ってみて、その良さを体感し、コルビジェというデザイナーを見直す良いきっかけになった。





フォルム、ディテール、座り心地・・・・・様々な観点からもそのすばらしさが理解できたのだ。(まあ、どこまでわかっているかはわからないが・・・・)







そして、今度は、LC4シェーズロングに目がいった。

$愛すべき家具たちに囲まれて


美しいフォルムに、快適さを追求した造り。





窓際にこの椅子を置き、ワイングラスを片手に夜空を愛でながら読書。


$愛すべき家具たちに囲まれて
(写真は別名カウボーイチェアと呼ばれるハラコを使用したタイプ。年代は80年代と思われる)


なんと優雅な事か。






この椅子がなぜここまで優雅であり、美しいフォルムを持つのか。当然理由がある。


$愛すべき家具たちに囲まれて




椅子全体のフォルムは黄金長方形(1:1,618)に収まり、椅子を支える土台はその黄金長方形と関連する正方形に収まる。また、ロッキング部分の弧の延長線で描かれる円の直径が、ベースとなる黄金長方形と重なることから、当然円の直径と椅子のワイドが一致する。



といったマニアック?な解説はさておき、言うならば古典的な手法と言えば良いのか、そういう普遍性を強く持つデザインなのだ。






このように、コルビジェの創る建築や家具は決して奇を衒った派手なものではない。むしろ機能美や自然界の美しさを追求した結果に生まれたものが多い。




「レスイズモア」というのは、バウハウスの巨匠、ミースファンデルローエの台詞だが、コルビジェのデザインもまさに、レスイズモアなのだ。





そう言う意味でも、コルビジェという建築家は、最後にこの選択肢しかない!と思われるようなデザインを生み出すことのできる数少ないデザイナーだったのだろう。




まあそれは、僕が実際に、そういう消去法の結果で選んだわけだから、あながち間違ってはいないはずだ。




これがいい!という能動的選択をされるデザインもすばらしいけれども、





結局これしかないな、と思われるような受動的デザインの凄さを目の当たりにした僕は、





やはりコルビジェという男がすばらしい建築家でありデザイナーであったことを改めて思い知る事となったのだった。











$愛すべき家具たちに囲まれて





PHOTO BY AKARI庵

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