神は細部に宿るそうですが、たとえばどこでしょうか?
答え:手。
 
メイクで老けた顔を作ったりしますが、老いた人間の特徴が出やすいのが、うなじと手だそうです。
首筋はともかく、手はメイクしにくいですね。
そこで昔の女優は、手のアップの時には、腕にゴムを巻いて手の甲に血管を浮き立たせて、おばあさんの手らしく見せたそうです。
顔が老けているのに、手が若々しかったら、興ざめですね。
 
漫画の画面では、映像ほどリアルに手のアップとかはないと思いますが、そういう意識を持って描くか否かでは、違いが出ると思います。
 
顔の表情には拘るのに、手の表情、演技には、あまり心を砕いていないという人けっこういます。
もったいないです。
身振り、手振り、超大事です。
手がコマから切れてしまったりとかは、NG。
 
キャラの手先、指先まで、きちんと描いて下さい。
そこまで描いて初めてキャラの表現です。
 
怒っている時の手振り。
イライラしてるときの手振り。
悲しんでいるときの手振り。
がっかりしているときの手振り。
喜んでいるときの手振り。
みんな違うハズです。
 
セリフと顔ばかり目立つ漫画は、その辺が薄いのかも知れません。
漫画は、とにかくコマ数が少ないのですから、一コマもゆるがせに出来ません。
キャラがコマに出ている以上は、指の先まで、神経を使って描きましょう。
 
ちなみに鼻と鼻の穴の表現は、なかなか難しく、プロも苦労しているようです。
これは各人が試行錯誤して造り上げるしかないかも知れません。
鼻には、手みたいな動きはないですから。
せいぜい鼻の穴を膨らますとか。
 
というわけで、手の演技は、感情表現ほかに、とても重要な働きをするのですから、今日からでも、気合いを入れて描いて下さい。
 
手は口ほどに物を言い。
 
 
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