結局は人柄です。

絵のうまさや、アイデアの切れ味は、もちろん大事です。
作品を作り上げるのには、他人の協力が必要になってきます。
そこで、この人のために一肌脱ごうかって、思えるような人が長く残っていきます。

何十年も第一線で活躍している人は、例外なく人柄の良い人です。
才能も実績もあるのに、謙虚。
自慢話なんか、およそしない。
まわりがその人を大事にしているのが、痛いほど分かります。

ほとばしる才能があっても、嫌な人だと周りに認識されると、一時の天下に終わります。
性格に多少問題があっても、人気絶頂の時は、人もなびきますが、人気に陰りが出るや否や、スーッと波が引くように離れていきます。
恐ろしいものです。

作品に人気が出て、映像化されたりコミックスがバカ売れしているような時が一番危ない。
天狗にならなければ、その人は安泰。
有頂天になったり、尊大な気持ちになったり、傲慢な気持ちになったり、お金におぼれたり、自分がそこらの人とは違うと思う気持ちになったり、女を作ったり、敵を作ったりすると、厄介です。

嫉妬や羨望、引きずりおろしてやろうという心、敵愾心、苦々しく思う歯ぎしり、さまざまな黒い思念が集まってきます。
頼まなくても引き寄せられるのです。
それをいかにやり過ごすかが、一生を左右します。

「あんなに売れたのに、全然変わらないね」
アイドルでも、良く聞く褒め言葉です。
そうあって欲しいです。
「売れると人は変わるものだという」世間の常識を覆せれば、あなたの評判は安泰。

愛嬌、大事。
他人を思いやる心、大事。
謙虚な心、大事。

ピンチの時に助けてくれた人には、恩義を感じるものです。
相手が困っている時には、助けてあげようと思います。

あの人のためになりたいと思わせられるようになれば、食うには困らないかな。
誰かが手を差し伸べてくれるから。

新人にはピンとこないかも知れませんが、真実です。
狭い世界なんで、たいていのことは伝わってきます。
いったん不評を買うと、挽回が大変。
若いうちから、気を付けるしかありません。

逆に言えば、売れていない時でも、卑屈になる必要はないということ。
必要以上に、自分を貶めるのは、良い循環を生みません。
売れても売れなくても、同じ姿勢。
これが大事。

ゆめゆめ、才能がすべてだと思わないこと。
人柄もそれ以上に大事です。
評判もさらに大事。


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