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2016-06-15 09:17:45

原石のお話

テーマ:ダイヤモンド


皆さん、お早うございます。

この原石たちが地球上を恐竜が闊歩していた時代よりずっと以前、何億年も前に生成され

悠久の歴史云々と言われたりもしますが、悠久過ぎて何かピンとは来ないですね。

がしかしカット技術が発明されるまでは、原石のままで使用され、十字軍の時代には

病気や災厄をもたらす悪霊から身を守る護身符として、騎士の剣や甲冑或は帯などに

付けられていたと聞くと究極のパワーストーンチックで、こちらの方が「へ~そうなのか」

と思ったりしませんか。

ダイアモンドの原石と言うと画像のようなきれいな八面体ばかりが登場しますが、

実際はいびつな形の原石の方が圧倒的に多いです。

キレイな八面体の原石は普通;





上の水平に引いた線のところで大小の二つに切られそれぞれがカットされます。

下側の大きい方(大片)は、矢印の線のところが丁度ガードル部分になりますので、

あまりに歩留りを頑張り過ぎるとここにナチュラル等今まで説明しましたブレミッシュ

のたまり場のようになってしまいます。

この原石の重量は0.776ctですので切断された大片が0.53ct位それをカットすると

0.2ct強のもの、とんがり帽子のような切断された小片は0.22ct位それをカットすると

0.07ct位のメレダイヤになります。

勿論歩留りを優先するのか、プロポーションを優先するのかで実際の数値は

かなり変わってきます。

ダイアモンドには切れやすい方向と切り難い方向があるらしく(ここからの話は

あまり自信がありませんが)、上の画像の水平方向が切りやすい方向で

最近のレーザー技術の導入以前は原石を二つに切る場合この方向でしか

出来なかったと思います。

しかし最近はレーザー光線でダイアの原石を切断出来るようになりました;

ソーイング


この原石は形がすこしいびつになっており且つ上部左側の黒いものはきっとキズ

(内包物)だと思いますが、今は画像のように斜めに原石を切断すれば、

内包物を避けながら効率よく2個のダイアが取れると機械が教えてくれるようです。

この画像のように斜めに原石を切断できるのはレーザー技術の導入によるものだと思います。

切断された上側の原石4.004ctからは大きな傷を避けて1.473ctのカットダイアが

下側の原石2.386ctからは1.456ctのカットダイアが取れることを表しています。

以前のようにダイアの粉末を刃先にちりばめてダイアの原石を切断する場合には

この方向では切れなかったのではないでしょうか。

つまり;





昔のマーキング??


キズを避けて水平方向にしかダイアを切断できない場合は、黒線のように原石を

切断して一個のカットダイアしか取れなかったかもしれないですね。



このようにレーザー技術の導入はダイアモンドのカットに多くの革新をもたらしました。

が一方で切り難い方向に切るということは必ずしも素直な方向でカットが出来ていない

のでそこはシンメトリーの部分等で影響を受けていると思いますし、全てを機械任せに

しますと、機械の誤差があったり原石の微妙な窪みをとらえ切れなかったりして

予期せぬ欠陥を持ったカットダイアが出来てきたりもします。

やはり各工程ごとチェッカーとしての人間の眼を入れないと本当に良いカットの

ダイアが出来ませんし今はそこがクオリティの差となって表れているように

思っています。

今日のお話間違いがあればお許し下さい。




ムシムシとした季節になってきましたね。



                            アンレーおじさん
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2016-06-04 13:18:49

プロポーション編・スターの長さ

テーマ:ダイヤモンド
 皆さんこんにちは。

 ダイアのプロポーションを語るとき「スターの長さ」は無視されがちですが、
 
 実はテーブル%との関係性において非常に重要です。

 「スターの長さ」とは、以前プロポーションで説明したときの⑧のところです;

8



 例えばテーブル53%でスターの長さが60%というのは;

 
53 60-40


 この図でお分かり頂けると思いますが、スターの長さは、スターからガードルまでの

 長さを100としてスターの長さが60の場合をスターの長さが60%と表示されます。

 この画像のようにテーブルが53%と狭く、スターの長さが60%ありますと、

 (スターは長い部類に入ります)テーブルの稜線(赤線)が内側に反っているのがお分かり

 頂けると思います。

 つまりスターが長くテーブルが狭いほど、内反りが大きくなります。

 結論から申しますと適度な内反りが一番自然でキレイかと思いますので、これは

 ちょっと内反りが過ぎる感じです。

 さて、GIA基準では、エクセレントの条件に当てはまるスターの長さは、45~65%と

 なっています。(ちなみにテーブル%のエクセレントの条件は、52~62%)

 しかしスターの長さは鑑定書への表示が5%刻みなので、実寸では43~47.9%

 までを45%、48~52.9%までを50%、53~57.9%までを55%、

 58~62.9%までを60%、63~67.9%までを65%と表示されますので、

 エクセレントの条件45~65%というのはあまりに広過ぎると思います。


 内反りの逆で外反りのダイアもあります;



 
64 55-45


 これは、テーブルが64%と広く、スターの長さは55%の図ですが、

 テーブルの稜線が外に膨らんでいるのがお分かり頂けると思います。

 これよりスターの長さが短くなるとテーブルはより外に膨らむ、

 つまり外反りがきつくなります。

 外反りはやはりスマートではないですね。

 
 次にテーブルが57%でスターの長さが60%ではこのようになります;

57 60-40


 良い感じです。

 スターが短い(45%)のが好きな人はいないですが、長さについては55%が好きな人と

 より長めの60%を好む人に分かれます。

 それは内反りの程度の好みともかぶってきます。

 次にテーブルが同じ57%でスターが短く45%の場合を見てみましょう;

57 45-55


 赤線がスターが45%の場合ですが、テーブルが同じ57%でももはや内反りでは

 なくなっていますでしょ。

 表示ベースで50%となっているものでもきっと実寸が48%位のものは、スターが

 短く見え少し違和感を覚えるものもありますので、本来はもう少し細かく表示を

 した方が良いと思います。

 以前のエクセレントカットでスターの長さが45%と表示されるようなものは

 ありませんでしたが、最近はそこそこ見受けられます。

 いつでしたかベルギーに買付に行ったときに、良い品物を集めるのに苦労していて

 大手と言われている初めての会社へ見に行ったところ、見るもの見るもの

 すべてスターの長さが45%位のものばかり、驚いて「どうしてスターの短い

 ものばかり磨くの?」と聞いたところ「歩留りが良いから」という答えが

 帰ってきました。

 テレビのケンミンショーではないですが、「へー、そうだったのか」でした。

 昔私もカットに関わっておりましたが、スターの長さは当然の如く実寸ベースで

 50~55%しか頭になかったので「歩留りが良い」からとの理由で45%とは。

 それで最近よく見かける理由が分かりました。


 それでは最後にテーブル60%でスターの長さが55%のものをご覧ください;

60 55-45


 これでちょうど内反りでも外反りでもないストレート。

 テーブルの稜線は先ほどのテーブル57%でスターの長さが45%のものと

 同じ感じです。

 このように内反りでも外反りでもないものはテーブルの稜線が真四角に見えます。

 この真四角に見えるようにカットするのは「匠の技である」と自社ブランドの

 ダイアを宣伝しているお店があります。

 この宣伝には「へーそうだったのか」ではなく、神戸弁では「何言うとん」

 大阪弁では「何言うてん」(かな?)という意味で驚かされました。

 「自社のダイアはたいしたことがありません」と言っているようなものですから。

 


 まあ~色々ですね。

 良い週末を!!


                             アンレーおじさん
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2016-05-28 13:36:55

エンゲージ・ペンダント

テーマ:ダイヤモンドジュエリー
こんにちは。

前の記事にも関わることですが、エンゲージ・ペンダントというのには
抵抗があるものですか?

指輪の場合、上質に作ろうと思えば予想以上にお金が掛かりますので、
婚約指輪というくくりで予算というか値段に制限のある中では、
良く出来ているものが中々ありません。
そこにご予算の多くを割くのはもったいない気がするので、思い切って
エンゲージ・ペンダントとかはどうなのかなと思っています。
それの方が訳の分からないデザインやあまりキレイでないメレダイアの付いているものより
余程純粋性を感じます。

ペンダントですと、美しいダイアを生かすために少し余分にお金を払っても
そんなに負担ではないので、かなりのウエートをダイアに掛けることが出来ます。
ディスカウンター的なところで私の言うプロポーションのものを探されれば
かなりお値打ちダイアに巡り合える可能性もあります。

その時のコツは、直ぐに枠を頼まないでプロポーションの良いそしてクラリティは
心配のないVVSクラスにするのが良いと思います。
VSですと黒いインクルージョンとかが入っているものが多いですから、特別な時の
ダイアには不向きな気がします。

それとそういうお店では枠が;



裏は;





或は;


こういった枠を使っているお店が多く、光を十分に取り込めず又最後の枠などは
裏がふさがってしまって全然取り込めない枠になっていて最悪かと思います。

又一点留めとか言って;



これなどは、せっかくのダイアを地金で覆うような枠で上質なダイアに対しては
あり得ない枠です。

やはり枠は;



このようなどこからも光が取り込め且つセンスの良い4本爪の石座のある二段腰
のものが良いと思うので、こうした枠がなければプロポーションの良いダイアだけを
まず購入されるのも方法かと思います。

値段が高いお店の中で、ちゃんと仕入のスタッフがいてちゃんと顕微鏡で一点一点
チェックし高くても仕方がないお店もあれば、単にブランド戦略だけで
仕入のスタッフがいるどころか誰もピンセットやルーペを使わないようなお店もあり
ますので、後者のようなところで買われるのであれば、私のおススメする
婚約ペンダントを買われる方が将来的にも全然良いと思います。

一生ものですので、ご予算の中で相応しいものをゲットして下さいね。


     
                          アンレーおじさん
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