私の知る限り

積極的にバッテリーツールを導入している

造園屋、植木屋は本当に少ない。

同時に業界における女性進出に関しても

バッテリーツールと同様

積極的に、とはいっていないようだ。

 

仕事は、早さだ効率だパワーだろ等と言っているうちは

この業界における女性進出の可能性はゼロに近いし、

実際、女性がこの業界に入りたいと思っても

お勧めできる植木屋、造園屋を私は知らない。

 

道具も人も、間違った扱い方をすれば

その能力を十分に発揮することができない事は

明らかであるのに、

分からない人には分からないのが今の世の中。

会社の中で上司がそんな人であった場合、

能力のある人が、人を扱う能力のない人に

つぶされるのだろう。

 

「お前は使えない」

私はこの言葉を絶対に使わない。

なぜなら、人ひとりの能力を見極められない

自分の能力の低さを言い表している言葉だから。

 

私に言わせれば、

どんな人間でも必ずキラリと光る何かを持っている。

「性格」のない人間がいないように、

「何もない」人間などいない。

 

で、バッテリーバリカン。

 

軽さで選ぶなら18V

パワーで選ぶなら36V

18Vはパワーは無いし

36Vは重い。

能力をわかって使ってあげないと

せっかく持っている「キラリ」を感じられない。

 

軽さで選んだ18Vのバリカンが

動かなくなる、電池が早くなくなる、故障する、

この大きな原因はヤニ。

36Vやエンジンはパワーがあるから

(多少ヤニの抵抗があっても動いてしまう)

症状に気が付きにくい。

ヤニは電池の持ち、機器の故障に大きく関係するので

まめにメンテナンスを。

 

 

私は使い古しの歯ブラシと

これで毎日メンテナンス

 

 

ヤニが嘘のようによく落ちる。

これが

刃物クリーナーの「キラリ」というわけだ。

 

 

話は変わって、

STIHLの36Vバッテリーチェンソーは

うちの現場にはなくてはならないものになっている。

嫁と妹が積極的に使ってくれるので

非常に助かる。

現場が大きくなるにつれ、「のこぎり」では仕事にならなくなってきているから。

ただ、エンジンでバリバリやるような仕事は

うちの能力を活かせない。

つまり「私達」の勝負はそこじゃない。

 

バッテリーチェンソーの隠れたメリットを一つ紹介。

通常、エンジンチェンソーにはクラッチがあり

使用中、その周りに異物が入り込むと、

特にパワーのない小型トップハンドルチェンソーは

動かなくなり、クラッチカバーの分解、清掃が必要になる。

のんびりした仕事なら問題ないが、

1日に何回も詰まると文字通り仕事にならない。

 

バッテリーチェンソーには「クラッチ」がないので

これだけ異物が詰まっても平気で動く。

 

小排気量エンジンだと

クラッチが繋がって動作しようとしても

トルクのピークが上がりきらないので

力任せにスプロケットを動かすことが出来ない。

しかし、モーターは

チェーンを動かす構造自体が違う上

回転初期からトルクがかかるので、

多少の異物があっても問題なく回ってしまう。

今の所現場で

スプロケットカバーを外すような分解が必要になったことはない。

 

帰ってきたら必ず分解、清掃。

 

音楽を聴きながらの作業は、

「仕事をしている」というより

趣味に没頭している時と同じ気分。

これでまた稼げるのだから

やめられない。

 

よく、うちの道具を見て

全然使ってないねーってよくいわれるんだけど

使ってるんだよね、毎日使った後メンテナンスしているだけで。

 

 

人も道具もお客様も地球も大切にする仕事を目指すよ。

 

 

 

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仕事から帰ったら

必ず道具をメンテナンス。

本日使った道具たち。

 

前にも言ったけれど、

この大切な時間が取れないような仕事の仕方は

したくない。

適切な道具選びとメンテナンスは

結果、体への負担を下げ、道具への投資以上の利益を上げる。

と思っている。

 

上記バリカン3機種はどれも家庭用と思ってよい。

私に言わせれば、メーカーが

小型軽量電動バリカンはお年寄りや女性向けと考えてる時点で

(パンフレットをみれば対象ユーザーがよく分かる)

もう、その考え方が「ナイな」と思ってしまう。

 

18Vの軽さとパワーのバランス、

業務用途にこそ18Vバッテリーツールの可能性があるのでは?

36Vバッテリーツールのようにエンジンと戦うのではなく

エンジンにできない事をやらなくては。

 

仕事へのポリシーをどこに持ってくるのかで

道具の選び方が変わってくる事は承知している。

この様な家庭用バリカンを「仕事」に使う事に抵抗のある職人もいるはずだ。

しかし、マキタのバッテリーシステムは災害時にも強い。

バッテリーは業務レベルの製品であるので、

バッテリーシステムを本命。

ついでで良いのでミニバリカンを買ってみてほしい。

 

 

 

是非8600円の道具が

仕事で生み出す価値を実感していただきたい。

 

今日は少し、この安価な道具を掘り下げてみてみようと思う。

 

大きさ=パワーと思ってよい

 

STIHLのHSA25が10.8V

 

マキタの2機種は18V

 

明らかにパワーが違う。

 

柔らかな手のひら大の小さな玉物を数こなす場合はHSA25が便利。

軽いし小さな隙間にも入れやすい。

かたいツゲにはパワー不足と刃の形状から、使い物にならない。

 

 

オールマイティに何でもやりたいなマキタのMUH263。

個人邸の仕事をしている植木屋なら

ひとつは持っていたほうが良い道具。

 

大きな玉物や

かたく締まったツゲにはマキタのMUH404(私の持っている機種の後継機)

MUH263ではイライラしてしまう状況でも

MUH404ならスマートに仕事をこなす。

いったい何の違いなのか?

 

答えは刃なのだ。

 

                          

これが私が持っている3機種のなかでは一番大きなMUH404(現行機種名)

刃に安全対策がされていない。

それはMUH404が両手で使うのが前提の機種であるからだ。

 

片手で使うのが前提の他2機種には

安全対策が施されている。

 

刃よりも先にあたる突起物を両社付けている。

体や指にあたった時に切断してしまうのを防ぐこの突起物が

作業能力を落としているのは構造を考えても明らかである。

 

 

STIHLは刃自体が小さい事もわかる。

最大開口部の幅もマキタの半分ほど。

 

STIHLが

かたく締まった葉の塊に入っていかないのはここの抵抗が大きいから。

 

コストの関係か

STIHLは受け刃が刃物ではない。

しかし刃の角度は

ナイフのように浅い。

これが綺麗な切断面の理由か

 

反対にマキタのMUH263は受け刃にも角度がつけてある。

ただし、STIHLに比べるとナイフというよりハサミという感じの刃の角度。

 

STIHLのHSA25は正直、日本の植木屋事情の事を考えて作られたモデルとは

思えない。

過剰な安全対策から見ても家庭用と考えてよいだろう。

微妙に角度のついた本体と刃部。

これを正規の使い方で使ったら

小さな玉物は不可。上下逆さまで使えば便利だがスイッチが逆になるのでコツがいる。

ただし、この軽さは武器なので、せっかくワンタッチで刃が変えられるのだから

安全対策の施されていないプロフェッショナル刃を正規販売店のみで扱ったらどうだろうか。

プロにしか売らないという契約で。

 

STIHLというメーカーに過度な期待をしてしまっていたが、

私個人的にはミニバリカンはマキタの圧勝。

日本的なミニバリカンの使い方を知り

STIHLから業務用ジャパンモデルをリリースしていただければありがたい。

せめて刃だけでも。。

 

マキタからも2万円くらいの職人モデルが出たら

面白いんだけど。

 

 

 

 

 

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お寺の樹木メンテナンス。

伐採に近い高木剪定作業に

STIHLの36Vバッテリーチェンソー

MSA200C 一本で挑んできました。

 

私は元々農家です。

だからなのかもしれませんが、

いまだに「日当」という

仕事に対する対価の考え方に慣れることが出来ません。

 

例えば農業において、得られる対価とは

「結果」であり、よほど企業化された農家でない限り

「過程」の段階、ましてや作業したその日にすぐ

収入、利益を得る、等という事は不可能な事なのです。

 

もちろん見積もりの参考にはしますが、

農業以外の新規事業においても

人数×日当 という計算はしません。

 

この結果を出しますから、

この金額でいかがでしょうか?

というのが私の見積もりです。

 

バッテリーチェンソーを使うといった時点で

こいつらは仕事にならないと判断する同業者は多いでしょう。

それは、道具に「スピード」のみを求めているからではないでしょうか。

確かに作業スピードや能力はエンジンチェンソーに劣りますが、

私はバッテリーチェンソーと

ロープワーク伐採との相性がとても良いと考えています。

クライマーとグランドワーカーの意思疎通が

エンジン音に邪魔されず行えるからです。

それと近隣住民に騒音ストレスを与えることなく仕事が完了するのは

都市部において、大きなメリットであることを実感しています。

 

残念ながら、今のバッテリーチェンソーで対応できる枝径は

ゼノアの「こがる」で対応可能な位のものですし

さすがに私でも大径木の伐倒にバッテリーチェンソー、とは言いませんが

高木のメンテナンスや枝下ろしくらいなら

十分仕事として対応可能であると私は考えます。

公園、病院、騒音クレーマーのいる現場

静音樹木メンテナンスは、都市部において全く意味のない考え方だとは思いません。

特に環境保護に対して敏感にならざるを得ない

大手造園会社においては、そのような特殊樹木メンテナンスチームがあっても

良いのではないでしょうか?

 

と、思って

超大手造園会社の所長に売り込んでみましたが

反応はあっても、なかなか実際の仕事にはつながらず。

まずは現場で実績作りという事で、

今回バッテリーチェンソー一本で仕事をしてきたわけです。

でやってみた感想は、いける。

お寺の高木メンテナンスは定期的に頂けるみたいなので

全部静音スタイルでやろうと考えてます。

何事にも過程があって結果があるわけで。

実績になるし、

見てる人は見てるからね。

 

ただし、STIHL MSA200の作りこみは

完全プロ向けというより

どちらかというとカジュアルユーザー寄りであるし、

小さなソーチェンはその繊細な切れ味と引き換えに

ヤスリをかける回数も多い。

細かい切りカスがチェーンスプロケット周りに

どんどんたまってしまう

(今の所抵抗で回転が止まるようなことはないけれど)

万能な道具はない、というのが自分の

考えではあるけれど

バッテリーチェンソーはまだまだ

業務用途向けには進化する必要があるし、

進化する伸びしろがあると考えます。

 

MSA200並みのトルク感のある

バッテリートップハンドルチェンソー、

あったら重宝するな。

 

一般的な家庭にある植木なら

もうエンジンチェンソーは必要ないというのが

自分の実感です。

 

反対に、山林での伐倒や大径木、郊外での伐採には

バッテリーチェンソーを選択するメリットがこれからしばらく先

生まれることなないでしょう。

エンジンにはエンジンの良さ

バッテリーにはバッテリーの良さがありますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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