今も狩猟採集生活を続けています。

彼らは農耕はせず、家畜も飼わず、定住する家ももたない。
彼らにお金、時間という概念はなく
年齢はわからないし、今を生きるのみで
未来の不安や心配ごとは一切ないそうです。
私達現代人から見れば、
獣から身を守る住む家も
暖かく快適に寝る布団もなく、
食料の備蓄も
電気もなく
不安や恐れの塊になりそうなものですが、
全く逆のようです。
人はそもそも最初は狩猟生活をみな行っていたわけですが
農業と牧畜が始まると、地球環境は大きく改変されました。
食料生産の増加で人口密度が高まり、
人口の増加により食料の増産に拍車がかかって、
農耕民族の集団が狩猟民族の生活圏に入り込むようになりました。
集落が形成され、それがやがて都市へ、さらには国家へと発展し、
比較的短期間に、狩猟の生活様式はほとんど姿を消してしまいました。
このように文明の大元に農耕技術が大きな影響を与え、
人の生活を便利なものに変えましたが
農耕の急速な広がりは代償ももたらしました。
・人口密度が高まって感染症が猛威を振るうようになったこと
・集団内に階層序列ができたこと
・気候の周期的な変化などで飢饉(ききん)に見舞われるようになったこと
・そして大規模な戦争が行われるようになったこと
ハッザ族は戦争をしないし、小さな集団で散らばって暮らすため、
感染症が深刻な脅威となることもない。
飢饉に苦しんだという話も聞きません。
むしろ凶作の年には、
農耕民がハッザ族のキャンプに身を寄せたという記録が残っています。
狩猟というと貧しい食を連想しがちですが
ハッザ族ほど多様で安定した栄養のバランスも摂れた食生活を送る人々は、
世界でも少ないでしょう。
その日暮らしというと貧しさの代名詞のように聞こえますが
彼らが食料確保に費やす時間は1日5時間ほどだそうで
自由な時間もたっぷりあるようです。
ハッザ族を見ていると
人間はそもそもは力強い存在であったのが
便利さ、快適さを求め、それらを手に入れた代償として
不安や心配も手に入れてしまったようです。
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