国内特許データベースの紹介もそろそろ終わりに近づいてきましたが、今回は韓国のウィズドメイン社が提供するULTRA PATENTを採り上げます。

ウィズドメイン社は特許情報の世界では、実は結構有名で、パトリスと提携して、FOCUST-JやPATOLIS海外といったDBを開発、提供しています。そのため、DBが共通ゆえ、ULTRA PATENT、FOCUST-J、PATOLIS海外で、同一国の外国特許検索を行うと、ほぼ同一の結果になります。

ウィズドメイン社は、サムスン電子やLG電子、それからHewlett-Packardへのシステム導入実績もあるようです。

ULTRA PATENTのメリット
1.1IDが月額1万円からと廉価。公報PDFや図面がみられないなど制限はあるが、無料でも利用できる。
2.国内公報の収録範囲が広い。公開公報は昭和46年から収録があり、テキスト検索も可能。これはなかなか貴重。
3.外国特許の収録国が、US/EP/PCT/CN/KR/DE/FR/GBと豊富。英語や日本語への機械翻訳機能もある。
4.IPC/FI/Fターム/USクラスとも、下位概念を含んだ検索が可能。パトリスなど先発をよく研究しています。
5.特許や発明者の価値評価ができる。これは面白い機能。
6.コマンド検索もできる。

ULTRA PATENTのデメリット
1.近傍検索ができない(らしい)。英語の検索もできるが、英語は型変化の多い言語なので、かなり不便。
2.概念検索機能がなく、発明者が簡単な下調べをするには、あまり向かない。
3.集合演算(履歴間演算)ができず、プロユースには不向き。
4.ECLAを使った検索ができない。EP/DE/FR/GB公報を収録しているのに、何という中途半端。

ULTRA PATENTは新しいDBだけあって、ユニークな機能を備えています。
ただ、ウィズドメイン社は韓国メーカと取引があり、情報漏洩を防止するため、社内からULTRA PATENTへのアクセスを禁止ている会社もあると聞いています。

もっとも、特許事務所や独立系の特許調査会社は、依頼元がIPアドレスから直接わからないため、それほど問題ないと思われます。

ULTRA PATENTは中途半端感のあるDBですが、自宅から簡単な調べものをするには適しています。
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