2009-03-27

時差ボケ……じゃなくてただのボケ

テーマ:ノルウェイ

昨夜は疲れていたので早々に沈没したら、
朝はやはり早くに目が覚めました。



で、時差ボケの話。


私、時差ボケってしたことありません。
少なくとも自覚はありません。


飛行機の中でちゃんと寝て体調を整えているとか、
そんなまめなことをしているわけでもありません。


思うに、


時差ボケとは

規則正しい生活をしている人だけがなるもの


ではないでしょうか。




私は中学生の頃から不摂生を続けてきております。
それでも高校生までは一応は夜に寝て朝に起きたけれど、
大学生になると課題に追われまくって、
キーボードに顔を突っ込んで「ピ――――――」とエラー音で起きる生活。


これが社会人になると迫る納期に徹夜の連続、
普通に仕事してて突然睡眠状態に陥りキーボードに顔を突っ込んで
衝撃で目を覚ます生活。
やっと休める日が来たら寝だめと称して15時間寝たり。



同じような生活の方は理解できると思いますが、
時差が8時間だろうが15時間だろうが、
「いつもなら寝ている時間に起きている」なんて
そんな感覚を体が持たないようになります。


問題は睡眠時間の長さだけ。
いつ寝てもいつ起きても大丈夫。
だから、時差ボケなんてしないのです。


もっとも、時差そのもので失敗したことならありますが。



フィンランドから北周りでノルウェイに入った時のこと。


これは、必要はなかったけれど敢えて選んだルートでした。
周遊パスが全然使えない部分もあったから経済的にはきつかったけど、
どんな場所か見てみたかった。

と言うより、通ってみたかったのです、北のルートを。

穏やかな風景にうとうとしていたらバスが止まり、お兄ちゃんが乗ってきました。

バスはガラガラなのに、お兄ちゃんはまっすぐに後ろへとやってくる。
後ろの方に座りたいのかな?と思っていたら、
お兄ちゃんは私の席の通路を挟んだ横の席のひじ掛けに腰をかけ、
ニッコリ笑って話しかけてきた。


兄「ハイ」
私「ハイ」
兄「………」
私「……?」
兄「パスポート」


あ、国境か。



てな感じでノルウェイに入りました。



ノルウェイに入った後、お金を下ろそうと思ったところ、
なぜかATMで私のカードが受け付けられない。
銀行は閉まっていたし、両替所もないし、
どうしたものかとバスターミナルでドライバーに相談してみたら
「フィンランドのお金となら両替してあげるよ」
国境を超えるドライバーはどっちのお金も使うんですね。


EUが拡大している昨今、こんなこともなくなってきています。

お金は分散して持とうと言うポリシーで分散させ過ぎて
秘密ポケットに入れたことを忘れたまま帰国してしまった
ポーランドのお金約8,000円分も、今となっては使えない。
(異様にお金が速く減りすぎると疑問だったんだよあの時……)



脱線しました。



で、バスを乗り継いで西へと向かおうとしましたが、
とある町で、時間を大幅に過ぎてもバスが来ない。


目の前にあったホテルに行って受付に行き

「すみません、3時のバスを待っているんですけど……」
「ええ、3時にそこからバスが出るわよ」
「……(だってもう3時半じゃん)」


とことん聞けばいいものを、まだまだヘタレだった当時の私は
「はあ……」と引き下がったのでありました。

3時に出るわよって言うのは、

毎日そうなんだからもう今日は出ちゃったわよってことなのかな。
そう思って、もういいや、次のバスに乗るしかないよね……と
ぶらぶら町中を歩き始めました。

そしてスーパーに入って買い物をし、店内の時計を見て。



時差があったの忘れてた―――!!!



その時は既にノルウェイ的にも3時を過ぎてしまっていました。




よく、3ヶ国周遊とかのツアーで、空港でツアコンさんが

時差を忘れないでと客に何度も注意すると聞きます。
うっかり時差を忘れた客が、免税店に行ったまま戻ってこないとか、あるらしい。

そんな人を「おバカさんだなあ」なんて思ってましたが、
他人のことは言えません私は……。


かくして私はアルタではなくカラショクで一泊することになり、

これが後々トロムソでの野宿につながったわけです。

http://ameblo.jp/10dermoon/entry-10229553695.html
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2009-03-25

虫の思い出 Ⅴ  後から知った、命に関わる事実

テーマ:スロヴァキア

虫除けスプレー の話を書きましたら思い出しました。


あの夜のこと。



スロヴァキアの首都ブラティスラヴァでのことです。


私は学生寮に泊まっておりました。

大学が夏休みの間だけ学生寮を旅行者向けに開放するというのは

よくあることです。
安く泊まれてありがたい存在。


夏でしたので、窓を開け放っておりました。

3階でしたので、起きている間は防犯上にも特に問題はないと思われます。

しかし、夜になると、部屋の灯りを目指して

虫が集まってきちゃうんですよね……。



ハッと気づくと、天井の照明の周りにびっしりと羽虫がたかっている。

小さな虫ばかりですので気にするほどのことはないかもしれませんが、

いかんせん数が多い。


気持ち悪い。



とりあえず灯りを消して、出ていくのを期待して待ちましたが、

出ていかない。

彼らを外へと誘導するほどの灯りが、部屋からは見えないのでしょう。

寝るとなったら窓は閉めるんだし、その前に出て行ってもらいたいもの。


そこで私は虫除けスプレーを使うことにしました。


このスプレーは、スロヴァキアの前にいたスロヴェニアの首都、

リュブリャーナのスーパーで購入したものです。

必要性を感じて買ったものの、まだ一度も使っていませんでした。


もちろん私はスロヴェニア語など理解できませんが、

缶には蚊の絵がどどんと描いてあり、

絵は万国共通の言語であると改めて知りました。



ちなみに、メキシコの地下鉄は駅ごとに独自の絵のマークを持っています。

地方から出てきた人だと字が読めないことも多いので、

絵で駅を判別できるようにとの配慮だそうです。



脱線しました。



さて、天井の羽虫めがけてスプレー発射。

嫌な匂いを吹きつけられたら出ていくだろう。


しかし、デカい建物の天井まではなかなかスプレーが届かず、

噴射した白い霧は虫を襲う前にただ静かに降りてくる。

なるほど、この薬の方が空気よりも重いんだ。


少しはバタバタ飛び回る羽虫もいましたが、目立った効果は表れない。

ベッドの上に上ったり椅子の上に立ったりして、

天井に向けて幾度もスプレーをかけました。


出せば出しただけ、嫌な匂いの霧が床にするすると降りてきて

私を包みました。

どこかで嗅いだことのあるような甘い匂いだけど、生理的に嫌な匂い。

それより何より、たちこめる虫除け薬のせいで息が苦しい。


人間だってこんなに苦しいんだから、虫はもっと苦しいはずだ。

自分を励まして頑張りました。



結局、期待したほどの効果はなかったけれど、

いくらかは出て行ったし、いくらかは床に落ちて死んでいました。

やっぱり直接吹きつけられるときついらしい。

全部追い出すのは諦めて、自分の体にスプレーしてさっさと寝てしまいました。





それが虫除けスプレーではなく殺虫剤であることに気づいたのは、

その次の晩でした。



顔にかけなくて良かった……。





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2009-03-23

虫の思い出 Ⅳ  北極圏には意外に多い

テーマ:ノルウェイ

まだまだ出てくる虫の思い出。


思い出話の舞台がノルウェイだから分類はノルウェイにしちゃったけど、

ノルウェイだけでなく、



夏の北極圏は蚊がすごい。



そんなこと知らなかったからびっくりしました。

寒いところは蚊が少ないと思っていた。

のちにC. W. ニコル氏の著書で、北極圏は蚊が多いのだと書いてあるのを読み、

やはり……と思ったものであります。


それだけ蚊が多いからか、蚊に関するローカル色豊かな催しもあると聞きました。



蚊殺しコンテスト。



どんな手段を用いてもいいので、とにかくたくさん蚊を呼び寄せ、

殺した数を競うのだそうです。

……それって……



さて、そんなに蚊がいるなんて知らなかったので、

虫除けスプレーは持っていませんでした。

ですがさすがに、スーパーで虫除けスプレーも売っていました。

早速購入して活用いたしましたが、今イチ効かない。


ノルウェイのアルタの博物館のカフェではお茶とケーキを楽しみましたが、

眺めも良いことだしとオープンテラスに陣取ったものの、

とにかく蚊が寄ってくる寄ってくる

スプレーを浴び続けながらのティータイムとなりました。


ちなみにここのミックスベリーのタルトは、

私が外国で食べたケーキの中でトップ3に入ります。

一般にノルウェイのケーキは、甘すぎず素材の味を生かした感じで、

大変に美味でした。

上記のタルトも、甘味だけでなくしっかり酸味があるベリーと、

コクのあるカスタードクリームが、絶妙なハーモニーを奏でておりました。



脱線しました。



あ、このアルタ博物館、「年間最高ヨーロッパ博物館賞」なる賞を

取っているそうですよ。

目玉は野外展示で、ユネスコ世界遺産にも指定されている

紀元前2000~1800年の岩絵が残っております。


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赤い色は、岩絵を見やすくするために後から入れたものです。

画像不鮮明で見えないと思うけど、トナカイの絵。

お腹に赤ちゃんがいるトナカイが2頭いるんですが、片方、逆子の状態。

何も考えず描いたのか、わかっててわざと描いたのか、気になるところです。


でも室内展示も素晴らしかった。

昔の人々の暮らしを展示物と説明文とで解説しているコーナーが特に印象的。


世の東西を問わず、交通手段の発達していなかった昔は、

色々な地方から人々が特産物を持ち寄って

定期的に市を開催していたわけであります。


この極北の地でも同様でした。


しかし、天候に恵まれなかったりすると到着が遅れる連中が出てくることも

致しかたない現実。


その説明文では、サーミ族が遅れていることになっていました。

じりじりとしながら待つほかの人々。

何日か経ち、雪の向こうに、荷を満載した橇を引いた一団が見えてくる。


「サーミが来たぞ! 市の始まりだ!」


このように、物語のように臨場感あふれる説明文だったのです。

読んでいてぞくぞくしました。



脱線しました。



というわけで、北極圏滞在中、特にノルウェイのカラショクでは、

蚊に悩まされました。


宿はキャンプサイトでもあるユースホステルで、

自然に囲まれてるもんだから蚊もすごい。

窓に網戸がついていたくらいです。


来襲する蚊を追い払いつつのシャワー は大変でした。


そんなこんなで、カラショクを発つ頃には防戦一方の蚊との戦いで

精神が疲弊しておりました。

しかし最後まで蚊の追撃は止むことがなかったのであります。


私はバス停でトロムソ行きのバスを待っておりました。

バス停は、待合室はあるものの、完全にオープンの造りでありますので、



蚊が来るんですよっ蚊がっ!!



群がりくる蚊から逃れる術はない。

あるとすればただ一つ。



パチン。   パチン。   パチン。



近くに座っていた女の子が笑いだして私に言いました。


「そんなにこの小さな生き物が嫌いなの?」


無表情に、しかし神経質に蚊を殺し続ける私は、蚊に慣れた現地人の目には、

さぞおかしな奴と映ったことでしょう。


北極圏にいた間に、私は、50匹以上の蚊を殺したと思います。

寒い地方の蚊のせいか、動きはトロく、殺すとなれば楽な相手でした。


下の写真は、アルタからトロムソに向かう車窓の風景です。

お気に入り。



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2009-03-22

虫の思い出 Ⅲ  顔を寄せて、じっと見つめて

テーマ:USA

スミソニアンでは航空宇宙博物館だけでなく自然史博物館にも入りました。
鯨の骨など、なかなか派手な展示物で非常に楽しめる博物館です。


昆虫のコーナーなんてものもありまして、
生きている虫があれこれと透明ケースの中で飼われて展示されている。
と、何も入っていないケースが目につきました。
入れ替え中か何かかしら?
気になって寄って行きました。


この時、私はコンタクトレンズも眼鏡も使わず裸眼でした。
当時はそれほどひどい視力ではなかったものの、

きちんと見えるとは言い難い状態。


近くまで行くと、そのケースは空っぽではないことがわかりました。
何かが入っている。
よく見えないけど何かが。


顔を近づけました。






ゴキブリの大群。




能う限りの脚力で跳び退りました。


よく見えなかったのも仕方ありません。
それは見慣れた黒いやつではありませんでした。
淡いクリーム色がかった半透明の羽のゴキブリだったのです。


あんな至近距離であんなにたくさんのゴキブリを凝視したのは初めてでした。
当たり前ですが。
そしてあれが最後であって欲しいと切に願います。




ずっと後になってから、とある小説で、

あの類のゴキブリのことかしらと思う記述を読みました。


ロバート・R・マキャモンの「わたしを食べて」。
ゾンビものの傑作ホラー短編です。


以下、ネタばれになるので、この小説をいずれ読むつもりである方は
ここでこの記事を読むのをやめてください。
あと、ちょっとでもグロいのは一切だめな人も。











これは、人類すべてがゾンビになってしまった世界の話です。


異常気象で常に嵐が吹き荒れる中、
死ぬこともできなくなった彼らは頽廃的で自堕落な日々を送っている。
その喧噪の中、酒場で知り合った男女のゾンビ。
生前(?)同じように真面目で慎ましかった彼らは、静かに意気投合する。
そして深い喪失感と絶望感の中で、すがり合うように労わり合うようにメイク・ラブ。
ゾンビのメイク・ラブとは、相手を食べることです。
お互いを比喩でなく貪り喰う二人。


ここで、どっちかがどっちかのうなじを食い破ると
中からゴキブリが金貨のようにざらざらとこぼれ落ちた、と書いてありました。


金貨に喩えるってことは、あの薄黄色いゴキブリのことでは?


結局この二人は、相手を喰らい尽くして

ぼろぼろになった体で静かに抱き合っている時に
突風に吹きあげられて天高く舞い上り、雷に打たれる。
翌朝、溶けて一つになった黒こげの二つの骨を見つけたゾンビが、
本当に死ぬことができた幸運な二人がいたことを知る。


そういうお話。


あまりに切なく美しいラブストーリーなので、
ハーレクインロマンス好きの姉に大まかに説明して勧めたところ、
「絶対に読まない」と拒絶されました。




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2009-03-22

虫の思い出 Ⅱ  流れに身を任せて、さようなら

テーマ:エル・サルバドル

虫で思い出すのは、続けてエル・サルバドルであります。

でも別にエル・サルバドルが特に虫だらけってわけじゃないの、本当に。

当たり前だけど。


アレグリアという山の中の田舎町でのこと。

ここは庭にいっぱい花を植えている家が多くて、とってもきれい。

町の真ん中も広場もこんな感じ。


旅中毒 女一人旅で這いずります


この写真を撮った時は早朝だったので誰もいないけど、

夜にはとても賑やかになります。

田舎町ではよくあることだけど、あまり娯楽がないから、

皆こういうとこに集まっておしゃべりしたりするんだよね。

子供もたくさん遊んでいた。


ロンプラに紹介されたから旅行者向けのカフェもあって、

宿泊代と変わらないような値段のコーヒーが飲めたりする。

いや、まあ、日本的な感覚からすると安いんだけど。

ぼったくりってわけじゃなくて、そういうコーヒーであり、そういう宿なの。


で、その、安い値段で泊まれる宿なんですが、

こんな小さな町ですから専業の宿があるわけではなくて、民泊です。

普通の家で部屋を提供してくれるところがいくつかある。


できたら広場に面した家が良かったんだけど、

私が行った時には在宅でなかったんで、ちょっと離れた場所の家に宿泊。



部屋に入ったら、ゴキブリがパッとベッドの下に駆け込むのが見えました。

気にしません。

ベッドに上ってこなきゃそれでいいよ。


お手洗いとシャワールームは、当然、ご家族と一緒のものを使います。

どちらも庭に作られている、小さな掘立小屋でした。


シャワーを使う前にまずお手洗いに入りました。

水洗のお手洗いで、紙も流していいとのこと。


それは結構なのですが、



便座の上にゴキブリがいました。



とっさにお風呂セットの入った袋で払いのけたら、水の中に落ちました。

しまった……。



ご存じのようにゴキブリってのはグリースコーティングが大変しっかりしており、

水にプカプカ浮いていて、溺れる気配はありません。


ならさっさと逃げてほしいところでありますが、

なぜか這い上ってくるのは不可能らしくて、ずっと泳いでる。


イライラしたので流しちゃいました。



戻ってきました。



下水管の勾配などの具合もあったのでしょうが、

ひゅうんと便器の中に流れ戻ってきたゴキブリの姿を見た時は、

その強さに感心しました。


で、今度は紙をかぶせて流しました。

動きを封じるのにちょっとは効果があるかと思って。



戻ってきました。



そんだけ強いんなら這い上がって逃げてくれたらいいのに、それはできない。


どうしよう。


こいつが泳いでいる便器に座って用事を済ませるのは、絶対に嫌だ。

しかしこのままでは。


あ、そうか。


お風呂セットの中からシャンプーを取り出して、かけました。

脂を取るのにちょっとは効果があるかと思って。


何となく弱ったような気がする。

すかさず流しました。



戻ってきませんでした。



私の攻撃とは関係ないかもしれないけど。



さて、やっとシャワーだ。

お手洗いを出て、隣の掘立小屋のドアを開けました。



10匹くらいゴキブリがいました。



やっぱ湿った場所が好きなんですかね?


私が入っていくと、ものすごい勢いで全員がどっかに消えました。

ゴキブリは、嫌いだけど、こういう意味では苦労がないね……。





あ、上の方で、ベッドに上がってこなけりゃいいと書きましたが、

ラオスのシーパンドンのデット島のバンガローでは、

部屋に入って行ったらゴキブリがベッドの上にいました。


でもそれも気にしない。


やはりダッシュで逃げていきましたよ。



私がいればゴキブリは近寄ってこないから、それでいいの。




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2009-03-21

イカルス・モンゴルフィエ・ライト

テーマ:USA

昨日、USJに行ってきました。

パレードはなかなかきれいでした。



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昔行った時には、

「つまらん。話の種に一度来れば充分だ」と思いましたが、
去年数年ぶりに再訪したら、なかなか楽しくてですね。
今じゃ年パスホルダーです。




しかし私はもともと、テーマパークには興味のない方であります。

夢多き10代に本場アメリカのディズニーランドに行っても

感慨がなかったような人間であります。


ディズニーランドには友人と同行したのでありまして、

『友達と遊園地に行った』と言う楽しさはありました、もちろん。


あとおぼえているのは、シンデレラ城の下のショップで

中世の騎士が持っていたような剣を購入しようとし(確か65ドルでした)、

友人の強力な説得により諦めたこととか。

売店で買ったミルクがチョークみたいな味がしたこととか。

それくらいです。



しかし、ディズニーランドと直接は関係ない思い出も。



なんの催しだったのか知りませんが、

飛行機のパビリオンのようなものがありました。

中では、飛行機の研究開発実験のビデオを流してくれていました。


ライト兄弟のライトフライヤー号ではない、飛ばなかった飛行機たちの記録。


素人目にも「なんでこれで飛ぶと思ったんだろう」と思うような

珍妙な飛行機もあり、

飛ばずにへしゃげる映像の連続に場内は爆笑の渦でした。

私も大笑いしていました。


そして泣きました。


笑いすぎて涙が出たわけじゃありません。

「この人たちのおかげで私は今ここにいるんだ」と悟った瞬間、

涙がどっとあふれてきたのです。


私は飛行機で太平洋を越えてアメリカを訪れました。

その飛行機を作ったのは、その映像の中にいた人たちです。


彼らの失敗の一つ一つが私をここに連れてきてくれたんだ、

そう思うと、涙が止まりませんでした。


生来、感傷的な性質でしてね……。




で、のちにスミソニアンの航空宇宙博物館に行った時に

撮らずにいられなかったもの!







旅中毒 女一人旅で這いずります


モンゴルフィエ兄弟の熱気球の縮小モデル!!

1783年に人類初の有人飛行を行った気球です!


旅中毒 女一人旅で這いずります



本物のスピリット・オブ・セントルイス!!

しかし良いネーミングだよね。



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知らない人もいるかと思うので書き添えますが、

一介の郵便飛行士に過ぎなかったリンドバーグは、

大西洋横断飛行に際し、資金難に直面。

彼に援助を申し出たのが、セントルイスのビジネスマンたちだったんです。

だから「セントルイス魂」!




ミュージックシーンに取り入れられた星のモチーフと言うコーナーでポール発見!

旅中毒 女一人旅で這いずります



背中に直接プロペラを背負う飛行道具。


旅中毒 女一人旅で這いずります


戦争中に開発されたけど、不安定で危険なので実用化されなかったそうです。

日本人なら思い出すものがあるはずだ……。



ちなみに、この記事のタイトル「イカルス・モンゴルフィエ・ライト」は、

レイ・ブラッドベリの短編のタイトルです。

空を飛ぶことに少しでも夢を感じる人であれば、

読めば胸の奥が震えることでしょう。


ある時、ある友人が、ブラッドベリ作品の中でもこれが特に好きだと言いました。

ほんっとに類友だね。



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2009-03-19

虫の思い出 Ⅰ  だから警告したのに

テーマ:エル・サルバドル

昨日のブログで私は、虫を手に取ったガイドさんに悲鳴を上げたと書きました。
ええ、私、虫が苦手なのです。


今までで一番虫に悩まされた旅先は、エル・サルバドルです。
別にエル・サルバドルに特に虫が多いというわけではありません。
宿で虫に悩まされたというだけのことです。


ひとつは、ホンジュラスとの国境に近い村、エル・モソーテ。
村に一軒だけある宿に私も泊まりました。


この宿は大きなバラック小屋みたいな感じの建物で(失礼)、
壁と高い天井の間に空間が空いています。
なので、夜になると、こっちがロウソクを点けてるもんだから

(部屋に電気は通ってません)、
虫が入ってきちゃうんですね。


一番多かったのがコガネムシ。
結構な勢いでブンブン飛んでくるんでウザいし怖い。


しかしそんなのより、もっともっと怖かった虫がいました。
名前はわからない虫。
7、8センチはある胴体はぼってりと膨らみ、羽は透明だったと思う。


それでですね、虫って普通、体を水平にして飛ぶでしょう?
この虫はなぜか垂直の状態で飛ぶんですよ。
別にそれはいいんだけど、私に向かって飛んでくる。
何度追い払っても、灯りじゃなくて私の方に来るんです!!


気持ち悪くて気持ち悪くて嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で、
たまらずロンプラで叩き落とし、
床に伸びたところに至近距離から虫除けスプレーを噴射。

それで死ぬってことはないだろうけど、弱らせることはできるだろう。
それに、羽がビショビショになったから当分飛べない。


そこで私はすかさずゴミ箱をかぶせました。
ひっくり返してかぶせたのではなく、

ゴミ箱の底と床の間の狭い隙間に閉じ込めたの。


デカイから、暴れたら空のゴミ箱くらいひっくり返しそうで、
だからあんまり動けない方がいいと思って。


朝になり、私はゴミ箱に手をかけて思案しました。
これをどけて虫がまた襲いかかってきたら、ものすごく嫌だ。
だいたい私はこの虫を外に追い出したいのだ。


私は、ゴミ箱を持ち上げずに虫を追い出すことにしました。
まずドアを開け放ち、ゴミ箱を床の上に滑らせて虫を外へと誘導――



なに、このごみ箱の後に伸びる白い線は!?


近づいて見てみると、



た ま ご ――――― !!!!!



いやあああああああ!!!!!!!



悲鳴すら出せませんでした。


部屋の外にまろび出て、宿のお姉さんを捕まえ、
ジェスチャーで必死に「あれを、あれをなんとかして!!」と訴えました。
お姉さんは笑いながらモップで拭いてくれました。


あの虫の体が垂直になっていたのはずっしり身重のせいだったのね。
あのお母さん虫が夜の間にスプレーのせいで死んだのか、
朝に私が潰して殺してしまったのか、定かではありません。


どっちにしても、あの大量の卵も私が殺したわけです。

まあ、そんなこと言ってたら、イクラもタラコも食べられないけどさ。





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2009-03-18

古都アユタヤで麗しき王妃と犬

テーマ:タイ

昨日、伊予水軍の鶴姫 の話を書いたら思い出した、

別の女傑のお話。



昔、タイのアユタヤ朝にスリヨータイというお妃様がいました。


侵攻してきたビルマ軍との戦争において、

白い象にまたがって戦闘に加わったそうです。
象軍団を率いて戦場を駆ける、武闘派のお妃様だったらしい。


実際スリヨータイ妃は、

夫であるチャクラパット王の危機に際し救援に駆けつけ、
敵を撃退して夫を救ったのです。


しかしスリヨータイ妃本人はその戦闘で命を落としました。


この話を最初に聞いたのは、高校時代、友人からでした。

いわく、


「愛する人を守って死んだなんて……
 うらやましいよ……


私とはかなり違う感覚を持ってるわこの子、と
戸惑った記憶が未だに鮮明であります。


ちなみに彼女とは去年一緒に「風魔の小次郎」の舞台を見に行きました。
旅行と関係ありませんね。



で、若かりし頃の記憶を掘り起こしつつアユタヤに参りました折、
わが友に報告するためにも、

スリヨータイのチェディは行くと決めておりました。


チェディとは、仏塔のこと。

スリヨータイが火葬された地に建てられ、

遺骨が納められているのです。



行ってみたところ、修理中で入れませんでした…。



ともかく。



古都アユタヤには美しい遺跡がいっぱいです。
すべて廃墟ですが、廃墟好きの私には至福の時でした。

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木には甘い香りを放つ白い花が満開でした。
以前にタイを訪れた時に「悲嘆」という名前だと教わった花です。


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興奮して「悲嘆って、何か言い伝えがあるんですか!?」と聞くと

「何もないよ」と答えられました。


今回、タイ語での言い方を憶えて帰ろうと思って聞いてみたところ、
今は「可愛い」という名前で呼ぶようになっていると教えられました。
「悲嘆」では縁起が悪く、庭に植えるのも躊躇われるからだそうです。


「悲嘆」も「可愛い」もタイ語で教わりましたが、きれいに忘れました。



さて。



花に囲まれて静かに眠る遺跡を見つめておりますと、
犬が寄ってきます。
アユタヤにはやたらと野良犬がいました。
お寺が多くてお供えのおこぼれが多いせいでしょうかね。


その時私の周りを、やたらハイテンションな犬が跳び跳ねまわっておりました。
私はとりあえず犬は無視し、うっとりしておりました。


が、突然私の手にハッハッという音と共に息がっ!

恐怖にかられ咄嗟に悲鳴を上げました。




「なんじゃワレえぇぇぇぇぇ!!!!!」



犬は シターーーーーーンッ と斜めにすっ飛びました。
そしてそのままものすごい勢いで走り去り、塀にジャンプ。
しかし高すぎたのか飛び越せず、前足でつかまったまま、
後ろ足で カカカカッッ と塀をひっかいておりました。


ごめんね、脅かして……。


誓って言いますが、普段あんな言葉遣いをしているわけじゃありません。
あんなフレーズが自分の中にあったことに驚きました。


ベトナムの現地ツアーで参加したジャングルクルーズで、
ガイドさんが黒とオレンジの毒々しい巨大なゲジゲジ(?)を
「毒はないよ」と素手で拾い上げた時などは、


「いやーーーーーっっっっっ!!!!!」


と絶叫して連れにしがみついたものなのですが。


あ、アユタヤで野良犬を追い払いたい場合、石を拾うといいですよ。
石を拾うだけで犬は逃げます。
普段よほど頻繁にぶつけられているんでしょうね……。


全然関係ないけど、アユタヤを見て回っていた最後の頃、

スコールに見舞われました。
びしょぬれになって露店の屋根の下に逃げ込ませてもらい、
寒さに震えていましたら、
売り子のお姉さんが親切にも、売り物のショールを羽織らせてくれました。


……嬉しい気遣いだけど、買う人は嫌なんじゃないかしら……?



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2009-03-17

伊予の戦うお姫様

テーマ:中国・四国

高校生の時、姉が教えてくれた心理テスト。


「貴方にとっての海のイメージを一言で表すと?」


私が 「偉大」 と答えたら、姉が困った顔をしました。

そのテストによると、「海」 のイメージは

「人生」 に対するイメージなのだそうです。
私は自分の人生を偉大だと思っていたらしい。



で、海ですよ。



「海に行くんだ♪」 と言うと

リゾートでビーチに寝転がるイメージになりますけど、

色んな海がありますわな。


私は阪神間に住んでいますので、

海と言うとまず瀬戸内海が浮かびます。

そして瀬戸内海と言えば思い出すのが伊予水軍。


小学生の頃に読んだ鶴姫のお話にハマりましてね。


討ち死にした大将である兄に代わって軍を率い、

侵略者を迎え撃った18歳の姫君。

長く激しい戦闘ののち自軍は勝利したが、

鶴姫の恋人は戦死してしまった。

悲嘆にくれて鶴姫は一人夜の海に漕ぎ出してゆき、

戻ってこなかったのだそうです。


私も女の子でしたから、この手の話には弱い。


村上水軍博物館とかあるんですよね?

鶴姫にちなんだ催し物もあるみたいだし、

行ってみたいな。




瀬戸内海と言えば、愛媛から帰って来る時に使った

フェリーで見た光景が忘れられません。


夜にデッキに出たんです。

お天気のいまひとつ良くない夜で、月も星も見えない真っ暗闇。

遠くの空は更に天気が悪いようでして、

時折、稲妻が走っておりました。

そして、その一瞬だけ、空を裂く光に照らされて

暗闇に島影が浮かび上がるのです。


恐ろしいほどに美しく、幻想的でした。


瀬戸内海。

まだまだ知らねばならぬところがたくさんあるはずだ。



2009-03-16

窓のない部屋は替えてもらおう

テーマ:メキシコ

初めての海外旅行はアメリカでした。
そしてその次がメキシコでした。
学生時代にアメリカからメキシコに行ったのです。
数年前にも行ってるので、私には珍しいリピート先であります。


もっとも、再訪には理由がちゃんとあります。

最初に行った時はメキシコシティとその周辺と

アカプルコしか行かなかったので、

南の方の遺跡を見たかったというのと、

中米旅行の玄関だったというのと。


初めてのメキシコは、ある意味、

初めてのアメリカよりも緊張しました。
英語はあまり通じない国であるとか、
日本とは常識が違うという点では

アメリカよりも著しいであろうとか、そういう意味で。


メキシコシティで最初に泊まったのはソカロに近い安宿でした。

しかしちゃんとホテルというレベルの宿を選びました。
ガイドブックの教えどおりに「ホットシャワーは使えますか」と確認し、
大丈夫だったので、鍵をもらって部屋へ――



窓がない。


いや、厳密に言うと窓はある。

四面全部が壁で外部へ通じる穴がないという意味ではない。
穴はあるんです。

ただ、窓枠と窓ガラスがないんです。



壁に四角い巨大な穴が空いている。



こんなチェックポイントがあるなんて思ってもみなかったわ。


でも部屋は5階だし、窓の外を見ればそこは空き地でした。
壁には足掛かりもないし、この窓から侵入できるのは
レンジャー部隊かスパイダーマンだけと判断して、

滞在を決めました。


…今なら間違いなく、部屋を変えてくれと頼みます。


それから街に出てあちこち見て回り、

お買い物をしてご飯を食べて、

楽しい気分でホテルに戻りました。
鍵は持って出ていたので受付を通り過ぎ、さっさと部屋に行くと。



!!!荷物がない!!!



パニックになり、受付にダッシュ!
「荷物がなくなってます!」と騒ぎました。
あちらは私を落ち着かせようとしながら何か言ってましたけど、
スペイン語だから私には理解できない。


一人が、おいで、と私の腕を引き、

階上へと上がって行きました。
部屋のある5階を過ぎて6階に行き、

とある部屋に入ると、私の荷物が。
窓がない部屋だったから、

ちゃんとした部屋に移してくれてたんですね……。


すみません、焦っちゃって。



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