麗のブログ

☆・・・日常のことを書いてます・・・☆


テーマ:




私たちは、付き合った数日後、こっちでの講習会を終えた山本くんを近くの駅まで見送りに行った




「お前、たまにはこっちにも来いよ」



「お前も、また、いつでも泊まらせてやるからなぁ('-^*)/」



「・・・・・あの部屋、少しは片付けろ・・・まぁ、お前らしいけどな」



しししっ!と笑った雄輔は、山本くんに大きく手を振って、改札から見送った










「山本くん!」



私は、切符を入れて改札を抜けたばかりの彼に声をかけた



「ありがとう!」



「よかったな」と言ったみたいな笑いのまま、後ろを向き、軽く手をあげてホームへ降りた

私は、雄輔とつないだ右手に少し力を入れて、付き合っていることを実感した















「・・・お前、なんで、いるの?」



「先輩と雄輔さん、付き合えたみたいですね」



山本さんが言った質問には答えず、私は、勝手に話をすすめた

出発時間と号車は、先輩から教えてもらっていた



「・・・・・そうみたいだな」



階段を降りてホームへやってきた山本さんに私は話しかけた



「・・・で、なんでいるの?」



「見送りです!山本さんの」



「わざわざホームまで来なくてもいいのに・・さっきも雄輔と由美が・・」



「2人の・・・邪魔したくないし、私は、ちゃんと見送りたかっていうか・・・お別れを言おうと思って・・・」



「・・永遠の別れみたいな言い方すんな」



「でも、次にいつ会えるか分からないし・・・」



「おい」



「はい!」



「俺、まだあいつのこと好きだよ」



「分かってます・・・顔に書いてますから」



「なんで、俺なんだ?」



「知りませんよ!好きになった理由なんて、、、、最初は見た目だけでしたけど・・・・・」



「見た目?」



「そうです!!背も高いにスラッとしていて素敵じゃないですか!・・それに話してみないとどんな人かなんて分からないんだから、見た目しか判断基準がないじゃないですか!」



「そこまで誉められると嬉しい」



「あっ、でも、今は見た目だけじゃないですよ!話をして、山本さんが優しいってことも分かったし!素敵な人なんだってのもわかってんですから!」


「俺のどこが優しい?」


「だから、山本さん、絶対に山本さんにも私のことをもっと知ってもらって、好きになってもらいますからねっ!」



相変わらず、強気発言な私だけど、反面、怖いと思う気持ちだってある



「お前、やっぱりイイやつだよな」


何となく、山本さんの言葉には見透かされたような含みがあった気がした




電車のアナウンスがホームに流れた










山本さんが、自分の乗車券を確認する



「なぁ」



「はい」



「次の学会、来月だから」



「・・・・・・はい!」



私は、元気に返事をした



「あっ、これ・・・、渡そうと思って・・・」



自分のカバンの中にしまっておいた封筒を出した



「・・あげます」



「何?手紙?」


もらった瞬間、開けようとしたので、



「あっ、中は、電車の中で見てください」



ホームにいきおいよく電車が入ってきた

風が私の髪の毛を吹き飛ばす勢いで通り過ぎる



山本さんは、自分の荷物を持ち直し、私が渡した封筒を反対の手に持った

私に背を向け、入り口が開くのを待つ









私は、我慢できなくなり、その大きな背中に頬を近づけた










「待ってますからね」



「・・・・」




何も言わず、振り向きもしない山本さん


扉が開くと、私が寄りかかったことに気がつかないような素振りで歩き、電車に足を踏み入れ、振り返る













「お前、やっぱりバカだな」



「そんなバカのこと、忘れたらダメですよ」



元気な笑顔でそう答えると山本さんは、口元だけで笑った



「愛!・・・またな」



そう言って、手を挙げた



は、初めて名前を呼んでもらえた!!


私は、嬉しくなった

思わず、電車に飛び乗ってしまおうかとも考えたけれど、私たちの間に扉が立ちはだかった



ガラス越しの山本さんの顔は、いつもの仏頂面に戻っていた


一瞬見せた、あの笑顔は忘れない



私は、ホームから電車が見えなくなるまで見送った














愛からもらった手紙・・・


気になる



シール1枚で封がしてある封筒を開ける



「あっ・・」



写真だった

いつの間に撮ったの分からないけれど、俺が寝ている横で愛がピースサインで笑っている

自分で撮ったんだろうと思われるほど顔が近い

自分の寝顔なんて、自分じゃ見られないから、少し恥ずかしくもあるけど、客観的に『自分ってこういう顔してんだなぁ』って思った



そして、もう1枚

雄輔のアホ面の寝顔と由美の寝顔・・・


あの時、飲んだときに撮ったものだろう・・



すると、1枚、小さなメモ用紙のようなものが写真の隙間から落ちそうになり、寸でのところで、落ちるのを防いだ








そこには、小さな女の子の文字で携帯の番号とアドレス


【絶対に連絡ください!見たらすぐに返信して下さい!!】という言葉が添えられていた








わざわざ、そんなこと書かなくても・・連絡くらいするっての




小さく笑って、自分のポケットに突っ込んでおいた携帯電話を出した


滅多に連絡が来ない俺の携帯に・・・次の日からあいつの一方的なメールが来ることになることを想像しながら、自分のアドレスと番号を入力して送信した


それに対して、



『短すぎです!!!』



っていうツッコミメールが返ってきた












「雄輔?」



「ん?」



「なんだか、楽しそうだね」



「・・・・・当たり前でしょ!」



私が不思議そうに首をかしげると、雄輔の手が私の頭の上に乗せられた



「俺は今、世界一幸せな男だからなぁ!!」






周りに歩く人に聞こえるくらいの大きな声でそう言って、つないだ手に少し力を入れ、大きく揺らす








声の大きさに驚きもして、少し恥ずかしくなったけど・・・





雄輔・・・

大好きっ!




~終わり~


テーマ:




ピンポーン



インターフォンの音で目が覚めた

ふと、携帯で時間を確認すると、9時少し前・・・


雄輔の家で飲みすぎた・・・



そんな体を引きずるようにして、壁にかかっているドアフォンの受話器をとった



こんな時間に来るなんて、愛ちゃんかなぁ?



「はい・・」



『俺』



私は、その声で一気に目が覚めた

雄輔?!



「な・何?」



『・・・・電話したべ?』



「あっ・・・・」



そういえば、ぼんやり記憶にあるような・・・ないような・・・



「ちょっと待って・・・今、あけるから」



私は、そう言ってから自分が着ている服が思いっきり部屋着だということに気がついた



「あの私・・部屋着だけど・・いい?」



『別にいっけど』



私は、ドアの鍵とチェーンを外した瞬間



「あ~ぁ、つかれたぁ!」



と言いながら、慣れた家のように、靴を脱いだ



「今日、仕事だったの?」



何も言わず、ずかずか上がりこむ雄輔



「紅茶かコーヒーでも飲む?」



「んじゃ、お茶!麦茶とかウーロン茶とか・・冷たいの飲みたい」



2人分のグラスに氷を入れて、作りおきしてあるお茶を注ぎ、勝手にTVの前にあるクッションの上に座っていた雄輔の前に置いた



「ごめんね、全然、電話のこと覚えてない」



「お前、あんだけちゃんと会話したべ?」



「そんなこと言ったって、寝ぼけてたんだから仕方ないじゃん!」



「・・・・・顔に筋ついてらぁ!(笑)」



私は、そう言われ、顔を両手でおさえた

枕とかのあとかなぁ?!

みっともないとこの見られた!!



「だ、だから今起きたばっかりだって言ってるじゃん!」



「お前のすっぴん見るのも2回目だなぁ」



「・・・・あのときのよりもヒドイ!!本当に何もやってないんだから!・・・だから、あんまり見るなっ!!」



「・・そんでさぁ・・・今日、来たのは、昨日のこと、ちゃんと話そうと思ってさ」


さっきまでのふざけた感じを一切無視する一言・・・

本題・・・

それが用件だってのは分かってたけど、妙に緊張するなぁ・・・

あのときに、雄輔に好きだって言われたも同然だったんだもんなぁ・・・



「・・・話していい?」



「・・・どうぞ」



雄輔は、両足の裏をくっつけるようにして座り、私のほうを見た



「俺さ・・遠慮してたんだよ・・・山本に」



いきなり思ったことと違うことを言われて、呆然としてしまった

なんで、そこで山本くん?!


私が目をぱちくりさせると、雄輔が首をかしげた



「お前、断ったんだろう?」



「な・何を?」



「山本・・・・のこと、お前がフッタんだろう?」



「・・・・はぁ?!何それ?!」


私は、思いもよらない言葉に本当にビックリして声を大にした


「だって、山本が・・・・」



「私が山本くんにいつ告白されたの?!」



「・・・・・あれ?」



「好きな人がいるっていうのは聞いたけど・・・どうしたら、そういう話になるの?」



「・・・・・・・・・この前、ここで3人で飲んだときに・・・告白したら振られた・・・って言ってたから・・・」



「告白なんてされてないよ!!」



「・・・山本・・・あいつ、ハメやがったな・・・」



「でも、雄輔が告白するのを、どうして山本くんに遠慮しないといけないの?」



「・・・・・・まぁ、今だから言うけど・・・あいつ、お前のこと好きだったんだよ・・・」



「えっ!ウソぉ!!学生時代?!」



「ん~。本人から直接聞いたわけじゃねぇけど・・・・あいつ、あの時から、気づけば、お前のこと見てたからよ~・・・」



その頃は、私は雄輔を見ていた



「私は、、、その頃から雄輔のことがすきだよ」



「・・・・」



そんなまっすぐに自分の口から『好き』って言えると思っていなかったから、自分でも驚いて、うつむいた

何となく、2人の間に沈黙がおとずれた















「・・・俺はさ」



一口、グラスに入ったお茶を飲んでから、最初に言葉を発したのは雄輔だった



「いつの間にか・・・だったと思う・・・昔は好きだったけど、今みたいに付き合いたいとか、そういうのじゃなくて・・・ただ、友達として好きっていうか・・・・・で、この前、同窓会あったべ?そん時に久しぶりに会って・・・あの時の好きって気持ちを思い出して・・・友達として好きってのとは違うことに気づいて・・・

だから・・・・・」



足の裏を合わせた状態で座っていた雄輔が、足をそろえて両膝を床につけて、前のめりになった



「・・・・だから、俺と付き合ってください!!」



「・・・・・」



思い出話から、突然の告白

返事は決まってる。。。



私は、膝の上でグーにしてある手に自分の手を重ねた
























「こんなわたしですけど、おねがいします」



赤くなった顔を見られたくなくて、下をむいたまま、そう答えた







そのあと、雄輔が何も言わなかったので、ゆっくり顔を上げたら・・・・私のことをまっすぐに見つめる彼と目が合った


その瞬間、彼が私に飛びついてきた

私は、バランスを崩しながらも、片手で何とか倒れるのをふせぐと、


















「俺、ぜってぇ、お前のこと幸せにすっからなっ!!!」



まるでプロポーズのような表現に、私は、耳元で小さく頷いた












しばらく、抱きついていた雄輔が、私の両肩に手を乗せ、聞いてきた



「・・・・・キス・・・していい?」



子供みたいな顔になったような気がして、思わず笑ってしまった



「そ、そんなおかしいこと言ってねぇべ?!」



ムキになる姿が一層そう思わせる

私は、少し考えてから、彼のほうに顔を近づけた



「したいときに、してもいいよ」



その言葉を言い終わるか言い終わらないかのところで、口をふさがれた







優しいキスは、私の全身を包んでくれているような気がした








テーマ:




「もう少しだけ、一緒に歩いてくれませんか?」



「・・・・こおり」



「あっ、そうですよね・・・」



そういう私の顔を見つめてから空を見上げ、



「・・・・また買いなおすか」



そう言って、さっき買った氷を木の幹に撒いた









「あの・・・・・山本さん、私と付き合ってくれませんか?」



「・・・あんた、変わるな」



「そんなことないですよ!」



「さっきの話聞いてた?俺、他のやつのことが好きだって言ったんだけど」



「もちろん、一字一句間違えず聞きました!」



「じゃ、なんで?」



「私と山本さん、似てるからです!」



「・・・・似てるか?」



「似てますよ!」



「まぁ、いいけど・・・」



「でも、すぐに付き合ってほしいわけじゃないですよ!」



「?」



首をかしげて、彼の肩くらいしかない私のことを見た



「山本さんが好きなあの人が、幸せになってからでいいです!」



「幸せにならなかったりして」



「そうなったら、山本さんが、その人のこと奪ってください!」



「そんなめちゃくちゃな・・・」



「でも、・・・そうしたら、山本さんの心残りなくなりますよね?」



「・・・・・・・・あんた、バカだって言われない?」



「今は、バカでもいいですから」



「・・・・・・・考えとく」



「それは、OK!ってことですか?」



私は、ふざけて、笑ってみせた















「俺、あんたの笑顔も、好きになれる気がする」



そんなことを、ふぃに言う山本さんって、女殺しだと思う・・・

夏の夜の、少し涼しくなってきた夜・・・


歩くのが幸せに思えたのは久しぶりだった



















「・・・・・・・・・おれも」



突然、私に寄りかかっている雄輔がそう言った気がした

あまりに小さい声だったから、私の聞き間違いかと思ったけど・・




私は驚きのあまり声にならず、前髪で隠れている目を覗き込んだ

















「!!・・・・・お・おきてたの?」



顔を覗き込もうとしたとき、大きな目と視線がぶつかった



「起きてたつぅか、寝てないからなぁ」



そういうと、大きく伸びをした



「全然動かなかったから、寝てるのかと思ってたじゃん」



「なんか、頭預けてたら、気持ちよくなって、喋りたくなくなった!」



二カッと笑う雄輔


私は、自分が言ったことが、また急に恥ずかしくなり、立ち上がり台所にある冷蔵庫をあけて、中から未開封の500mlのお茶のペットボトルをとりだし、頬に触れさせた

冷たい・・・



「そういやぁ、あいつら遅せぇなぁ・・・結構、時間経ってんだろう?」



そう言いながら、玄関のほうを見て、私のほうに近づいてる



「俺にも1本とって」



私は、動揺して、今、自分が持っているお茶を無言で渡して、彼の横を通り過ぎようとした



「待って!」



通り過ぎようとするのを片腕で阻止される

私は、ビックリして、彼のことを見上げる



















「さっき言ったこと、ナシにしようとしてねぇ?」



「べ、別にそういうつもりじゃないよ」



「さっき言ったの、冗談とかじゃねぇんだよな?」



「・・・・・じょうだん・・・・じゃ・・うん・・・・・冗談じゃないよ」



「は~ぁ・・・・」



雄輔がそう大きくため息をついて、しゃがみ込んだ



「な・何よ!!何なのよ!その反応!!!」



「お前さぁ、、、、」



雄輔は座り込んだまま、私を見上げ、続けた



「それ、俺が言おうと思ってたんだべ?」



「・・・・・・」



雄輔が言った言葉の意味を理解できず、放心してしまった・・


そんな私を見て、雄輔は立ち上がり、もう一度、



「俺、お前に好きだって、伝えようと思ってたの!」



「えっ・・・・」



そう聞き返したとき、外から小さな話し声と足音が聞こえてきて、それは、家の前で止まった



「続き、あとから話すから」



そう言って、口の前で人差し指を一本立てた



「お前ら、おっせぇぞ!!」



いつものテンションの雄輔が2人を迎え入れた


















飲み会は明け方まで続いた


愛ちゃんは、途中、明日の仕事のために雄輔の布団にくるまって眠ってしまい、私は、次の日の仕事がないため

、2人に付き合って起きていた


私と愛ちゃんは、始発の電車に乗り、家に帰った



話の続き・・・・できなかったなぁ・・・・



そんなことを思いながら、眠りにつき、次に気づいたのは、携帯の着信だった




「はい・・・・」



誰かも確認しないまま、布団の中に携帯を引きずり込み、ひんやりした携帯を耳に押し当てた



『起きてる?』



ひんやりした携帯から聞こえてきた声は、聞きなれた優しい声だった



「・・・今、起きた」



私は、まだ眠たく、今にも眠りそうだった



『由美?今から会える?』



「いまから?・・・うん・・・・・・・・・今、何時?」



『お前、まだ寝てんだろう?』



「ん~・・・」



『今、8時ちょっとすぎたとこ・・・俺、今からそっち行くから』



「わかった~・・・」



そう言って、私は、電話を切ったらしい








Amebaおすすめキーワード