2012-02-19 20:42:42

キス

テーマ:ブログ


まるで成熟した果実のように
膨らんだその肉厚な唇。

触れ合わずにはいられない
温かいキス。

お互いの唇と唇を合わせるだけで、
こんなにも全身に情熱が伝わってしまう。

鼓動もやがて早くなり
体のあらゆる感度が敏感になっていくのが分かる。

そんな一瞬のキスさえも
体が麻痺していくような
感覚に陥ってしまい、
癖になる程永く交わしていたいんだ。

冷えた手先や体温が徐
々に熱くなった高揚感は
いつしか穏やかな温もりに変わり
まるで時が止まった静けさにも
覆われる。

そんな一瞬でも深い空間を
醸し出すキスの虜に
僕はなってしまった。

そもそも、キスなんて
たった数秒の僅かなものであって
意味や感覚なんてのは
深く知らなかったし
知る必要もないって思っていたから。

お互いの唇を合わすことなんて
容易いことだってそんな考えしか
なかった。

そんな僕はキスの尊さを
知らなかっただけの
ただの未熟者だった。

キスをしている間は高鳴る鼓動が
早まっていくのが分かるけれど、唇から離れた瞬間、それはまた
一瞬にして温もりを残さないまま。

名残惜しいのは僕の気持ちと
後に残ったこの虚しさ。

僕は、キスしている瞬間よりも
唇から離れた時の切なさが
何か胸の奥で弾ける思いになってしまうんだ。

色々な意味を持ち合わせている
キス。

それは、個々によって意味は勿論異なるだろうが、どのキスも全て中身は深く、それぞれ感じる思いは様々なんだと思う。

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