今年はお品がきを全部食べてみようと思う
de
ちょっと前のおべんと
やきめし

sorede
雨が降っていたので地下街を歩く
泉の広場は噴水もちょろちょろで元気がなかった
かれこれ37年前の20歳のころ
ぼくは毎朝阪急梅田駅からまっすぐ
百貨店コンコースの突き当りを地下に降り
すぐに左へ曲がってまっすぐ歩き
泉の広場のトイレ横右手の階段を駆け上がって
キャバレーワールドを見上げながら
兎我野町の写真スタジオに通っていた
朝はサラリーマンの黒い列に紛れ
深夜異臭を放つゴミ回収車をよけながら地下街を走る
あちこちのシャッターが降りていく午前零時ごろ
ヒールをカンカン鳴らし家路を急ぐホステスや
酔っ払いが傘を振り回し終電を追いかける...
そんな地下街の角っこに「エリート」という喫茶店があった
薄暗くて店内がよく見えないその喫茶店は
ウエイトレスの背丈がみんなモデル並みに高く
高いヒールにスカートは超ミニで化粧も厚かった
あきらかに並びの「英国屋」とは雰囲気が違った
そして極め付きは午後3時になると
ウエイトレス全員が中腰になって窓ガラスを拭きはじめる
客の目はその一部始終に釘付けになり通りすがりの人波も
その光景に一瞬止まったようになる...
たしかバナナジュースが700円もしただろうか
当時の昼めし代が250円位だったから
行きたくても行けなかった喫茶「エリート」を
この地下街を歩くと必ず思い出す...


