放送作家の広さんとの付き合いはもうかれこれ20年になる。
僕が落研に入った時の副部長だった。
俺18歳、広さん20歳。
広さんは舞台に立つ事はあまりしなかったけど普段面白いのでいつもネタを見てもらっていた。
そんでその関係でそのまま20年。
学生気分のまんま20年。
僕が芸人になった時にいきなり番組が決まって予算が全然ないから誰か作家いないか?って話しになった時真っ先に浮かんだのが広さんだった。
バイトしてた広さんを番組に紹介して広さんはいきなり作家になった。
そんでそのまま20年。
打ち合わせの前にちょっと行きたいBARがあるというので一緒に行った。
そこは太宰治や坂口安吾が通っていたというとても雰囲気が良い店だった。
僕は坂口安吾のTシャツを着てくれば良かった~いや逆に着てなくて良かったかとかどうでも良いことを考えたりしてた。
店にはカクテルが沢山あった。
広さんは「やついはこれ飲め」とあるカクテルを勧めてくれた。
自分はもう決まってるらしかった。
カクテルはとても美味しかった。
2人で一気に飲み干す。
僕のカクテルにはチャップリンの名前が付いていた。
広さんのカクテルはヘミングウェイ
「あー夢が叶ったー!」
広さんが言った。