ブルース&ロンサム・ロード-ザ・ルーツ・オブ・ザ・ローリング・ストーンズ大.jpg



1962年のデビュー以来一度も解散する事もなく、様々な流行の音楽をも取り入れながら50年以上も第一線で現役を張っているザ・ローリング・ストーンズ。ブルース(リズム・アンド・ブルース)ルーツのロックンロールというスタイルは彼らのためにあると言っても過言ではないだろう。


12月2日に発売された11年ぶりの2枚組アルバム 「 ブルース&ロンサム・ロード/ザ・ルーツ・オブ・ザ・ローリング・ストーンズ 」 は、まさにストーンズのルーツを集約したものだ。



【収録曲】

<DISC 1>

01. JUST YOUR FOOL - LITTLE WALTER
02. COMMIT A CRIME - HOWLIN’ WOLF
03. BLUE AND LONESOME - LITTLE WALTER
04. ALL OF YOUR LOVE - MAGIC SAM
05. I GOT TO GO - LITTLE WALTER
06. RIDE ’EM ON DOWN - EDDIE TAYLOR
07. HATE TO SEE YOU GO - LITTLE WALTER
08. HOO DOO BLUES - LIGHTNIN’ SLIM
09. LITTLE RAIN - JIMMY REED
10. JUST LIKE I TREAT YOU - HOWLIN’ WOLF
11. I CAN’T QUIT YOU BABY - OTIS RUSH
12. I’M JUST YOUR FOOL - ELLA JOHNSON WITH BUDDY JOHNSON
13. BLUE AND LONESOME - MEMPHIS SLIM
14. PART TIME LOVE - LITTLE JOHNNY TAYLOR
15. SHAKE ’EM ON DOWN - BUKKA WHITE
16. HODO MAN - JUNIOR WELLS & HIS EAGLE ROCKERS


<DISC 2>

01. ROUTE 66 - NAT KING COLE TRIO
02. I JUST WANT TO MAKE LOVE TO YOU - MUDDY WATERS
03. HONEST I DO - JIMMY REED
04. MONA (I NEED YOU BABY) - BO DIDDLEY
05. I’M A KING BEE - SLIM HARPO
06. CAROL - CHUCK BERRY07. CAN I GET A WITNESS - MARVIN GAYE
08. YOU CAN MAKE IT IF YOU TRY - GENE ALLISON
09. WALKING THE DOG - RUFUS THOMAS
10. NOT FADE AWAY - BUDDY HOLLY
11. AROUND AND AROUND - CHUCK BERRY
12. CONFESSIN’ THE BLUES - LITTLE WALTER
13. TIME IS ON MY SIDE - IRMA THOMAS
14. IT’S ALL OVER NOW - THE VALENTINOS(BOBBY WOMACK)
15. UNDER THE BOARDWALK - THE DRIFTERS
16. IF YOU NEED ME - SOLOMON BURKE
17. SUSIE Q - DALE HAWKINS
18. EVERYBODY NEEDS SOMEBODY TO LOVE - SOLOMON BURKE
19. DOWN HOME GIRL - ALVIN ROBINSON
20. YOU CAN’T CATCH ME - CHUCK BERRY
21. DOWN THE ROAD APIECE - AMOS MILBURN
22. I CAN’T BE SATISFIED - MUDDY WATERS
23. PAIN IN MY HEART - OTIS REDDINGS
24. OH BABY(WE GOT A GOOD THING GOIN’) - BARBARA LYNN
25. LITTLE RED ROOSTER(THE RED ROOSTER) - HOWLIN’ WOLF




ミック・ジャガー: ヴォーカル&ハープ


キース・リチャーズ: ギター


チャーリー・ワッツ: ドラムス


ロニー・ウッド: ギター


ダリル・ジョーンズ: ベース


チャック・リーヴェル: キーボード


マット・クリフォード: キーボード



Guests:


エリック・クラプトン: ギター *(6, 12)


ジム・ケルトナー: パーカッション ** (9)





レコーディングは、昨年12月のわずか3日間。ストーンズがまだブルース・バンドとしてのキャリアをスタートさせた英ロンドン西部のブリティッシュ・グローヴ・スタジオだから、言ってみれば懐かしのホームグラウンドみたいなものだ。キャリア初期の雰囲気をオーバーラップさせるにはここしかなかっただろう。そして全曲オーバーダブなしの生演奏(でなきゃ3日間でこの曲数は録れないだろう)だというから、演奏の勢いが違う。



今回は、偶然となりのスタジオでアルバム制作していた親友エリック・クラプトンも2曲に特別参加している。最初から予定されていたんじゃなく、サプライズで出会ってストーンズからエリックにその場でゲスト参加を持ちかけたというから面白い。もともとエリックは彼らのステージで演奏している時のほうが切れ味がいいように感じるのは私だけ?ミックのブルース・ヴォーカルの乗りの良さは衰える事がないし、やっぱり安心感が違う。紙ジャケの2枚組というスタンスもどことなくアナログ的な雰囲気でイイ味出している。ショップで見つけたら即ゲットお薦め!





(依田班・前園)








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ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランが、受賞を受諾する事が判りました。いやあ、ホっとしましたよ~、沈黙してましたからね。



世間では、受賞を蹴っ飛ばしたらカッコイイとか騒いでおりますが、単なるヤッカミでしかないでしょ。何で音楽家に文学賞?とか頓珍漢な意見を云う人間もいて微笑ましいですが、ワタシはボブの作詞に文学賞的価値を見いだしたノーベル文学賞選考委員会の慧眼こそ素晴らしいものだと思っております。




だって、洋楽アーティストって、どっか軽く見られているじゃないですか。そのあたりのイメージをボブがノーベル文学賞受賞でひっくり返してくれた。嬉しいじゃあないですかキラキラキラキラキラキラキラキラ



あとは、受賞スピーチの時ボブがどうするのか楽しみですね。個人的にはライヴって欲しいところですけど。



(依田班 佃)





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一世(issei)教授による8月のレクチャーで、とんでもない悪例CDが紹介された。教授は 「 こんなものにお金を使ってはいけない 」 と仰せである。




JS バッハ ブランデンブルグ協奏曲 (ピアノ編曲版).jpg


◆J.S.バッハ:ブランデンブルグ協奏曲 (ピアノ編曲版)

ピアノ・編曲/カール=アンドレアス・コリー



結論から言えば、こんなに雑なバッハ演奏はない。冒頭でも述べた通り、8月の例会でバッハのブランデンブルグ協奏曲をテーマにレクチャーされた一世(issei)教授が 「 最悪の例 」 として紹介されたCD。もともとブランデンブルグ協奏曲はアンサンブル作品で、一世(issei)教授もチェンバロで何度か参加した事もある名曲だが、この悪例CDはそのブランデンブルグ協奏曲をピアノソロで強引に演奏したもの。


こうした作品がピアノ一台編曲で演奏される事は珍しいのだそうだが、問題は編曲の稚拙・陳腐さ。特に第5番は原曲に無い音も散見され、それが意義深い付加であるならともかく突飛な付加であり、やはりバッハ作品は余計なものを付加すると作品そのものが陳腐になってしまう典型であると言わざるを得ない。


編曲はカール=アンドレアス・コリー自身によるらしく、アンサンブルスコアを観ながら編曲演奏したという触れ込みだが、一世(issei)教授の解説では
「 ブランデンブルグを原曲スコアを観ながら演奏したならば、余計な音を加える余裕はない。どこからか別のアマチュア編曲譜を持ち込んで自分の編曲だと主張している可能性もあるが、そうであるにせよ無いにせよ、編曲レヴェルがあまりにも低過ぎてバッハ本来の風格が感じられない。演奏もこれみよがしの極致。とても鑑賞にたえるものではない。」 という事だった。


この悪例のあと、耳なおしという事でジャン・フランソワ・パイヤール指揮/パイヤール室内管弦楽団によるオリジナルを鑑賞。楽曲に対する踏み込みが違う風格溢れる演奏。やはりブランデンブルグ協奏曲は、こうでなければなるまい。稚拙な編曲でわざわざピアノ独奏する必要などない。

(青野)








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