一世(issei)教授による8月のレクチャーで、とんでもない悪例CDが紹介された。教授は 「 こんなものにお金を使ってはいけない 」 と仰せである。




JS バッハ ブランデンブルグ協奏曲 (ピアノ編曲版).jpg


◆J.S.バッハ:ブランデンブルグ協奏曲 (ピアノ編曲版)

ピアノ・編曲/カール=アンドレアス・コリー



結論から言えば、こんなに雑なバッハ演奏はない。冒頭でも述べた通り、8月の例会でバッハのブランデンブルグ協奏曲をテーマにレクチャーされた一世(issei)教授が 「 最悪の例 」 として紹介されたCD。もともとブランデンブルグ協奏曲はアンサンブル作品で、一世(issei)教授もチェンバロで何度か参加した事もある名曲だが、この悪例CDはそのブランデンブルグ協奏曲をピアノソロで強引に演奏したもの。


こうした作品がピアノ一台編曲で演奏される事は珍しいのだそうだが、問題は編曲の稚拙・陳腐さ。特に第5番は原曲に無い音も散見され、それが意義深い付加であるならともかく突飛な付加であり、やはりバッハ作品は余計なものを付加すると作品そのものが陳腐になってしまう典型であると言わざるを得ない。


編曲はカール=アンドレアス・コリー自身によるらしく、アンサンブルスコアを観ながら編曲演奏したという触れ込みだが、一世(issei)教授の解説では
「 ブランデンブルグを原曲スコアを観ながら演奏したならば、余計な音を加える余裕はない。どこからか別のアマチュア編曲譜を持ち込んで自分の編曲だと主張している可能性もあるが、そうであるにせよ無いにせよ、編曲レヴェルがあまりにも低過ぎてバッハ本来の風格が感じられない。演奏もこれみよがしの極致。とても鑑賞にたえるものではない。」 という事だった。


この悪例のあと、耳なおしという事でジャン・フランソワ・パイヤール指揮/パイヤール室内管弦楽団によるオリジナルを鑑賞。楽曲に対する踏み込みが違う風格溢れる演奏。やはりブランデンブルグ協奏曲は、こうでなければなるまい。稚拙な編曲でわざわざピアノ独奏する必要などない。

(青野)








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東京洋楽研究会指南役の一世(issei)教授の東京公演が4月28日に開催されます。今回はオール・チャイコフスキー・プログラムという事で、有名曲がズラリと並ぶそうです!必聴です!



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謹賀新年 2016

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明けましておめでとうございます。2016年は東京洋楽研究会の10周年記念行事を12月に控えています。一世(issei)教授の指南のもと、本年も多くのアーティストの演奏を堪能したいと思います。本年もどうぞ宜しくお願い致します。





2016年 元旦 /東京洋楽研究会





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