Keep Challenging

小野 裕史/ Hirofumi Ono のBlogです。


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ブログ全体をお引越ししました。
このブログも中国ゴビ砂漠250kmマラソン完走記よりお読み頂けます。



目次:Gobi March 2011 完走記

$Keep Challenging


ここでは、僕が2011年6月26日-7月2日まで経験した
7日間で250kmを走る、ゴビ砂漠マラソンGobi March 2011の完走記を綴っていきます。


はじめに
Day 0 スタート前日
Day 1 "Tian Shan Mountains"(34.6km)
Day 2 "In the footsteps of Kazaks"(41.1km)
Day 3 "Water in the Gobi Desert"(44.5km)
Day 4 "Into the Dunes"(37.3km)
Day 5 "The Long March along the Silk Road"(80.8km)1日目
Day 6 "The Long March along the Silk Road"(80.8km)2日目
Day 7 "Final steps to the Buddhist Village"(14km)
さいごに

以下、参考リンクです
レースの装備・食料表
レース結果・順位
レース中の写真や動画(かなり充実しています)
レース中に更新したブログ
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はじめに」でも書きましたが、

僕はそもそも2年前は今より15kg以上太っていたし、
35年間ランはおろか運動も皆無でしたし、運動神経もまったくよく有りませんでした。


そんな僕でも、
こんな過酷な、
でもこんな素晴らしい世界を経験することができました。


砂漠を走ることが、重要なのではありません。


自分にとっての、
「ありえないチャレンジ」に勇気を出して一歩踏み出した事に、
とてつもなく大きな意義があるのだと思っています。


「ありえない」分、苦しみも挫折も多いはず。
そして、その結果もどうなるかわからないし、コワイ。
みんなをガッカリさせるかもだし、ハズカシイ思いもするかもしれない。


でも、そのチャレンジのスタートラインに立つことで、
誰もが、すでに「ありえない経験」へと走りだしているのです。


僕はたまたま、ランニングを通してこのような考えに気づく事ができましたが、
ランだけではなく、仕事でも、そもそも人生そのものも、同じなのではと思います。


チャレンジのスタートラインを自ら作り、そこに立つことで、自分の未来を激的に変える。
世界は決して変わらないとしても、世界を見る自分自身は変わる。


そう思っています。



僕はまた、様々なチャレンジをしながら、
時には挫折もしながら走っていく(ランだけじゃなく)のだと思いますが、
そんな僕の気づきや経験を、少しでも多くの人と共有し、
想いが繋がれば、僕にとってそれ以上の喜びはありません。


また、今後走っていく中で、様々な仲間と出逢い、繋がり、共に走っていけるよう、
思いっきり楽しく、走っていってやろうと思ってます。


長文になりましたが、最後まで目を通して頂き、本当にありがとうございました!
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Day7:ステージ6(最終ステージ)

ステージ名:"Final steps to the Buddhist Village"(14km)
コース標高:143m~257m



砂漠を、ナメてはいけない。

タダでは、帰してくれないのだ。



最終日、ステージ6は、深夜1時から始まっていた。

砂嵐だ。

深夜1時頃、砂嵐で目を覚ます。

テントに、ものすごい砂が風とともに入り込んできている。

テントも、風でものすごい揺れている。


「シューズやウェアを確保しておけ!飛ばされて無くなるぞ!」
テント内が急に慌ただしくなる。


荷物を確保したり、テントのポールを抑えたり、
テントの入り口を必死に閉めたり。


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テントの入り口を閉める栗原さん。
テントの中なのに、砂が舞いまくっている。


テントの周りで、中国人スタッフ達の怒声が響き渡る。
テントロープを引き直したりしてくれているのだろう。


ウチらのテントも飛ばされるんじゃないか?
飛ばされたら、どうなるんだ?けっこう、ヤバいよな?


朝5時位まで、砂嵐は続く。


吹き飛ばされそうにテントは揺れまくっているし、
テント入り口はしっかり閉めているのに、テント内には砂が吹きまくってくる。

そんな中でも、なんとか寝るしかないよなw。

しかたないじゃん。砂漠なんだモン。


6時頃、ようやく風も少しやわらぎ、明るくなってくる。

テントから出てくる選手たちが、なんだか昨夜とは様子が変わっている。

みんな、暑さでハダカに近い格好で寝ている所に砂嵐に襲われたので、
体中砂まみれなのだw。

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みな、こんなカンジ。笑うしか無いよねw。


寝ていた所を調べても、ちょっとした災害の後。

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栗原さんの寝床です。
そうです、みんな寝ていただけなのに、こうなってしまったのですw。

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僕の寝床も、こんなカンジ。


今日は、せっかく完走のゴールをくぐる日なのに、
せっかくのウェアが(ただでさえ6日間過ごして汚くなってるけど)、
砂まみれでボロボロやんけ/(^o^)\!


さすがに6日間共に闘ってきている仲間たちは、そんな朝もにこやかに迎えている人がほとんど。

そうだ、今日はいよいよ最終日なのだ。

たった11km走れば、完走なんだ!


でも、まだ、砂漠は甘く見てはいけない事を知らされる。


朝のコース説明で、カワユイ顔した事務局スタッフが

「今日のコースは11kmから、14kmに伸ばしてあげたYO!」

とニコニコ知らせてくれた。
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3kmの差だけなのに、けっこう精神的にはくるんだよね。
ウン、でもボクら、そういうの求めて、わざわざココに来たんだよね。ウンw。


最終日のスタートは、これまでのタイムが早い人が1時間遅れてスタートする2部制に。

最初に、前半組がスタートしていく。

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みんな、今日で完走をできる喜びでいっぱい。
距離が14kmに伸びた喜びもw


そうして、後半組もスタートへ

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樺澤さん、Aliらと、完走を誓い合う。

そして、スタート。

みんな、やっぱりダッシュするなーw。
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感染症の足の痛みも忘れて、僕もひたすら全力で走る。
この日だけは、時間を忘れて走る事ができた。


なんて、気持ちが良いんだ。なんて、素晴らしい景色なんだ。


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そうして、わずかに、先にゴールが見えてくる!!


あとは、一気に駆け降りるだけだ。

もう、そこに、ゴールがあるんだ!


そして、、、

ついに、その場所に立つ時が来た!!!!

ゴールだ!!!!!!!


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レース中、リュックにずっと付けていた、「Thanks World! Love From Japan(世界へ、ありがとう。日本より愛をこめて)」と書いた日の丸と完走メダルと共に。

震災への世界からのサポートへの感謝の日の丸を最後は掲げてゴールしました。



ついに、この場所に辿りついた!

なんとも言えない、感動。

そして、とてもずっしりと首からかけられた完走メダル。

どう表現したらいいのかわからない程、胸から想いが溢れてくる。


ステージ5のWater Pointで倒れている時に介抱してくれたスタッフが握手を求めてくれた時、

思わず目から涙が溢れそうになった。


やったんだ!ついに、やったんだ!
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一緒に闘った仲間達も、続々とゴールに戻ってくる。
その姿を、全員が祝福している。


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そして、Aliも帰ってきた!
僕より先にゴールしてた樺澤さんと、Aliの娘さんと。

前にも書いたが、彼は病気の娘さんの為に、アタカマやこのゴビを走り、そして完走したのだ。


ゴールでは、仲間だけではなく、
ご馳走や、ビールも待ち受けてくれている。
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ぼくも、ようやく
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ぐびりっ!

ビールって、こんなに美味しかったんだっけ??(´・ω・`)


そして、ゴール会場が一気に盛り上がってくる。

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今大会の最年長のランナー、67歳のLionelさんが、戻ってきたのだ!


彼は、残念ながら灼熱のステージ4でリタイアしてしまったのだが、

この大会の良いところは、リタイヤ後もステージを走る事はできるのだ。

完走メダルはもらえないが、彼が歩きつつ戻ってくる姿に、みんな大きな拍手で迎える。


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そして、日本人選手7名も、無事全員完走!!

みんなで完走できたのが、なにより嬉しい!!!



ここに至るまで、本当にいろんな出来事があった。


レースに出ようと決意するに至るまで。

レースへの準備や、スタートにたつまで。

レース中の、素晴らしい景色、スタッフ、そして共に闘う選手たち。

霧も、風も、雨も、川も、見えない旗も、大草原も、大砂丘も、サソリも。

すべてが、素晴らしく、かつ「見たこともない世界」の経験となった。



こんな世界を経験できたのも、先祖や親や家族をはじめ、

僕を取り囲むたくさんの仲間たちや、スタッフの方々や、共に闘う仲間の、

さまざまな想いがあってこそなのだ。


この経験をできた事に、心から皆さんに感謝しております。

ありがとう!!!


そして、僕は、また次の「見たこともない世界」へ、

走りだしていこう。



そうすることで、僕の想いを誰かに紡いで、未来に繋げていこう。

さぁ、走ろう!
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■■Day6:ステージ5(2日目)


ステージ5を昨夜のうちに終える事ができた僕は、
6日目はまるっと休む事ができる。


あとは、明日の11kmを走るだけ、そこにむけ、ゆっくりカラダを休められる。
もう、ほぼ完走したも同然!

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朝食もとって、ゲンキも回復。人間って、ゲンキンなもんです。


夜のうちにゴールできなかった選手たちも、朝になって徐々に戻ってくる
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朝8時台で、既に気温は38℃程。
とにかく、暑い。

テントで寝ていると、それだけで脱水になるほどに、暑い。

選手もみんな、テントにいられずに風を求める。
常にカラダに水を掛け続けないと、耐えられない。
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丸1日、することもないので、
昨夜から痛みが増している左足をメディカルテントで見てもらう事に。


すると、ビビった!


足が大変な事になってる。
めっちゃ腫れているジャン/(^o^)\
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スゲー痛いし、よく歩いてたなオレw。


足をドクターに見せると、急に深刻な顔になって、他のドクターと相談を始める。

医療用語なので何を話しているのか理解できない。

が、なんかちと、良く無さそうσ(゚∀゚ )オレ?


どうやら、僕の足は感染症に掛かっているとのこと。


左足の中指から足の甲を通って、足の内側をくるぶしの上まで、赤く腫れた線が伸びてきている。
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写真だとわかりにくいけど、足の甲のあたりは特に赤くなっている。


赤く線が伸びている箇所をトントン叩くと、

ドクター「痛いか?」

僕「ウン、イタイYO!」

ドクター「そうだろ、この線まで、感染が上ってきているからだ。
この線がさらにヒザに向け伸びたら、オマエは病院で注射打たないとダメになるぞ」

僕「/(^o^)\」

たくさんの抗生物質をもらい、念の為ドクター長にも見てもらう。

そうか、昨日の体調不良はコレが原因だったのか。
よくまぁ、辿りつけたもんだ。

あとは明日11km走るだけなんだから、それまでになんとか、
よくなりますように(ー人ー)ナムナム。


砂漠に来るまでは、Day6はのんびり遊んで過ごせる日だと思っていた。
だが、砂漠はそんなに甘くない。


何もすることがない。

そして、あまりに暑い。


暑いなか、ただ、ひたすら時間が立つのを待つ。


10分たったかと時計を見ると、まだ3分しかたってない。

「あれ?これ?昨夜と同じじゃね?」

そう、ステージ5「The Long March」は、ゴールにたどり着いて、6日目も、まだ続いているのだ。


結局、夜10時頃になるまで、40℃近い気温が続く。

12時間以上も40℃近い中にいると、それだけで体力が相当に奪われる。
テントにいるだけで、生命の危機を感じるレベル。


そうして夜10を過ぎると、風も出てきて、ようやく眠れそうなレベルに。


まだ暑いので、みんなテントの入り口を空けて風を取り込めるようにしながら、
パンツ一丁で床につく。


明日は、いよいよ、最終日。

11kmを走れば、あとは完走だ!


感染症もよくなってほしいし、しっかり睡眠をとろう。

よく眠れますように。
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Day5:ステージ5(1日目)

ステージ名:"The Long March along the Silk Road"(80.8km)
コース標高:-160m~250m



いよいよ、勝負のステージ5へ!


ステージ5は80km夜通しのステージ。

これをクリアーすれば、残りは最終7日目の11kmのみなので、
このステージが実質最後の勝負。

選手たちも、勝負のステージ前に互いに気合を入れゴールを誓い合う。
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僕は前日の夜、いつもの通りあまり眠れなかったけど、
体調も悪くなくステージ5がいよいよスタート!
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ステージ5には、
7つのチェックポイント(CP)と、CP4-5間にWater Pointが有る。

多くのランナーは58km地点のCP5で
睡眠をとり、翌朝リスタートしてGoalに向かう。


僕は、ステージ4を終えても足も充分残っていたので、

最初の50kmは抑え目で余裕が有れば最後の30kmを頑張って

明るいうちに帰ってくる作戦で。


序盤のコースから、海抜0m以下ということで、いかにも乾燥した地域が続く
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そして、死海のように塩が浮き上がった水たまりがチラホラ。
見てるだけでカラダの水分が奪われそう。
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CP3までは、樺沢さんと並走が多く(なんとか追いつきつつだったけど)、
まずは順調な滑り出し。

途中雨も降るなど(ありえない珍しさ!)走るのには楽な状況


CP3、「世界で2番目に低い場所」(-155m位。一位は死海)にて、
樺澤さんとパチリ。
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CP3からは、初め樺沢さんは少し歩くとの事で、僕だけゆっくり目に
走り始める。


気付けは、
前後に誰も見えない状況に。
(こういう状況は今までも良く有ったのですが、序盤でこうなるのは珍しい)
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CP4に着くと、なんとここまでで順位が10位!

抑え目に走ってるつもりだけど、暑さのせいか皆遅れ気味なのか、
意外に好成績で自信を増す。



そして、、
悪夢のCP4-Water Point間へ…


この時点で、気温は既に40℃オーバー
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見渡す限りの大平原。もちろん日陰などない。
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そこには前にも後ろにも、誰も見えない。


そして、、、

走る方向(コース)を示すピンクの旗が
ちょくちょく見えない…
(後で聞いたら現地の人が持って行ったりするそうな)

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CP4-Water Pointは、わずか6.8km。

もともとこの区間は歩きで1時間40分で行けるハズ。


が、
ピンクの旗に辿りついてはまた次の旗を目を凝らして探し回る。

またそこ繰り返し…

を、続けるうちに
前のCPで背負った水が、みるみる減っていく。



ピンク旗が見えない時は、うかつに動いてはいけない。

動いて、振り返ると、元にあったピンク旗をも見失う危険性があるからだ。
そうすると、前にも後ろにも旗が見えなくなる。。。


そうならないよう、次の旗が見えない時は、

今いるピンクの旗から、コンパスで歩いて行く方向を決めて、
歩数を数えながら歩き出す。


まっすぐ歩いていると、次の旗が見えにくいので、時々左右にカラダをズラしてみる。

もちろん、ちょくちょく、元来た方角をコンパスで確認し振り返り、旗を目視しながら。


そんなことを繰り返してるうち、気温も43℃。


何より辛いのは、どこに向かえば良いのか判らない為、何度も立ちどまる事。
歩いていれば、風を感じるが、立ち止まると灼熱に焼かれる。


更に、方向が判らなく恐怖感が半端ない。

時々、前にも後ろにも旗を見失ってしまい、
“ここで本当に遭難してしまうのではないか??”


そんな思いが何度も頭を過っては
あえて写真を自分撮りして気を紛らす。
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結局、次のWater Pointまで1時間40分で着く予定が、
40℃オーバーの下を2時間半強さまよって、ようやく辿り着く。


ちょうど僕がWater Pointに着くとき、スタッフがピンクフラッグを立て直しに向かう所だった。
やはり僕の前のランナーも同じ恐怖を味わったのだろう。


ここから先、Water Pointで少し休んでから、オーバーナイト用に睡眠も取れるテントのあるCP6へ、
あと7.5kmの道を進む。

ここまでで50kmを走破。後たったの30kmだ。

残り30kmは元気が有れば走る予定だったが、
CP4-Water Point 間の暑さにやられ、歩いて進もうと決意。

「大丈夫、まだまだ明るいうちに帰れる時間だ」

が、Water Pointを出発し10分ほどで、徐々に気分が悪くなる。


どこかで、休まないと、危ない。

そう思うも、休める日陰などなかなか無い。
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しばらく進み、なんとか小さな木陰を見つけ
そこで、思わず座り込んでしまう。


これまで2年弱のラン人生とは言え、レース中に座ってしまった事など、一度も無い。
が、悔しい気持ちよりも、カラダが言うことが聞かない。

ようやく見つけた木陰も、小さく、日差しを完全には避けられない。

そして、暑さも半端ない。
普通に40℃を超える。


「このまま、次のCP5に辿り着けるのか?辿り着けば、一晩休める場所もある。
でも、、後2時間弱も歩けるのか???…駄目だ…危険だ…」


次のCP5に向かうより、さっき出発したWater Pointに戻る方が圧倒的に近い。



「戻ろう・・・。」

人生で初めて、今来たコースを逆に戻る。

こんな屈辱はないが、命には変えられない。



元居たWater Pointに向かいフラフラと歩いて戻る。

10分程しか進んで無かったハズの道を戻るだけなのに、
何なんだ?この長い果てしない道のりは。。


そうしてWater Pointに何とかたどり着くも、スタッフも皆驚き、とにかく横になる。


手足が震える。
気分がさらに悪くなる。

「脱水か?いや、水分や塩分は充分取っていたはずなのに…水分の取り過ぎか??」

この時点で、もともと考えていた「今日は明るいうちにゴールへ帰る」ことを諦め、とにかく体調回復と完走を優先することに。



「順位など関係ない。とにかく完走しなきゃ。
日本で応援してくれているみんなも、待っててくれている。」



そうこうして、一時間寝ても、二時間寝ても、体調は悪いまま。
少しでも回復すれば、次のCP5は本格的に寝れるテントが有る。

が、そこまでのたった7.5kmを歩ききる自信さえ湧いてこない。。


「このままリタイヤしてしまおうか。というか、リタイヤの車を呼べる環境でなく、このままじゃ危ないのでは??」

3時間が経ち、時刻は夕方7時に。
CP5で夜眠るには、9時に着いて、ご飯を食べて寝なくては。

さすがに、そろそろCP5に向かわなくては。



大分日が傾く。

とは言っても気温は37℃以上。
なんとか気を奮い起こして歩き出す。

「これまで、140kmだって一晩で走ることができたじゃないか。たった7.5km歩くだけだ」
いろんな事を思いながら少しづつ歩き出す。


ゴビに来る前日の壮行会で、
皆から応援メッセージを入れてもらったiPodに初めて手を出したくなったが、
CP5に着いても、ステージ5のゴールまであと22km残っている。まだ、その時じゃない。


でも、壮行会でのみんなの顔や、僕のブログへのみんなのコメントなどを思い返すと
徐々に力が増してくる。



そして、ようやくCP5へ!
声からがらに 「Finally!(ついに!!)」


今晩はCP5に泊まるつもりで、ゆっくりご飯を食べよう。

幸せな事に食欲は有る。
丈夫な体に産んでくれた親に感謝。


CP5で、特別にスイカをご馳走になり、お湯ももらえるのでアルファ米を食べていると
徐々に心もカラダもご飯を食べると大分力が増してきた。


CP5では沢山の選手が休んでいるのだが、
驚いた事に、もう夜9時近いにも関わらずCP5で寝ずに、そのままGOALを目指す選手ばかり。
まだ22kmある。Goalまで、4-5時間はかかるハズだ。



そして、その中の一人に Aliが居た。

アタカマ砂漠で、親友のしゃな( @LS_jp )と共に闘い完走したAliだ。


Aliは僕のカラダを気遣いつつ、夜9時ながら35℃以上はある中、体中水をかぶって
Goalを目指し走りだした。

ほとんどの選手は、この辺りでは歩いている中、彼は「走り」だしたのだ。
(後で知ったがAliは途中、樺沢さんに追いつき一緒にGoalした!!)


その後ろ姿を見て、僕も勇気をもらう。
「オレも今日はここで寝泊まらず、このままゴールをめざそう」
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そして、立ち上がり、歩き出す。


足は平気だが、走ると吐きそうだ
吐いたらエネルギーが無くなる。
走って距離を縮めたいが、無理せず歩かねば。


長い長い22km。

徐々に、辺りは暗くなり、ついに真っ暗闇に
真っ暗闇の中、辛うじて次の方向を示す蛍光のフラッグが見え隠れする。

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画面の真ん中に小さく光る点が、目指すべき方向。真っ暗になると、自分のライト以外に光源は無い。


ひたすら孤独…

真っ暗闇を一人進むのは、今年の5月の“萩往還140km”でも経験したじゃないか。

が、この孤独は砂漠の真ん中で、かすかな光を頼りに、
体調も良くなく一人歩くのは、何より精神的にくる。

とにかく時間が、長い。
10分たったか?と思い時計を見るも、まだ3分しかたってない。

ただ、想いだけで、足をすすめる。



そして最後のチェックポイントのCP7へ。

此処からGOALまでは後8.7kmだ。歩きでも2時間以内で着くはず。


皆からの応援が入ったiPodは、最後の一時間まで我慢しようと決めていたが
CP7を出て、ついにそのiPodに手をだしてしまう。


「みんなの声を励みに、暗闇のなか、最後、ゴールまで進もう」



しかし…

なんとそのiPod、再生してみると、

コブクロの曲が一曲入ってるだけやんか!!!/(^o^)\



およそ思いつく限りのボタンを押してみるも(そもそも、iPodにそんなにボタンなんて無いんだけど)
再生されるのは、その曲だけ。

オレへの声援が入ったあのiPodは今いったいどこに??w
なんというアホアホな失敗なんだ!!w


皆からの応援の声を背に、真っ暗闇の砂漠を一人歩き続ける自分を想像していたのが、
あまりにアホ過ぎて、かえって笑いがこみ上げてくる。


だけど、その1曲だけのコブクロの詩が、とにかく素晴らしい。
アタカマを完走した時に、しゃなが聞いた曲、「DOOR」。


"進むべき道なんて 自分できめるのさ
不安や恐れに 足元をすくわれそうになるけど
巡り来るこの時に 逆らい続けよう
航海は僕に 何を教えてくれただろう?
「行くしかないだろう!」

自問自答を繰り返し 思い悩み立ち止まるけど
あの日夢見た輝きだけが また僕の心を揺さぶるよ
眠れない日々を過ごすのなら 眠らない明日を追いかけよう
夢見ることが全てじゃなくて 叶えようとすることが全て"



そうだ、ぼくは、どうしても、この先にあるゴールに立ちたい。
「行くしかないだろう!」



そして…I made it!!!!!!

夜AM1少し前に、ようやくステージ6のゴールへ!!!
$Keep Challenging
もう、真っ暗闇。


正直ここまで来れると思っていなかった。

何より皆からの応援が有り、みんな待っててくれている想いが、
ぼくの足を前に運んだ。


“想いがチャレンジを支える” “想いが紡がれ、未来へ繋がる”
本当にありがとう。


$Keep Challenging
みんなの想いが、この足を進めてくれた。


もう、
今夜は眠ってもいいよね。

おやすみなさい。
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■Day4:ステージ4

ステージ名:"Into the Dunes"(37.3km)
コース標高:-100m~ -150m



やっぱ、眠れない(´・ω・`)。

ってか、夜も暑すぎる。


もともと何時でもどこでも眠れるタイプなのに、なんて考えながら、
気付くと起床時間の朝3時。

ここからバスで3時間移動して、スタート地点の、砂丘に向かう。

なので、お湯を使ったゴハンを食べられるのもこのタイミングのみ。

急いでゴハンを済まして、移動のバスへ。
$Keep Challenging
まだ、真っ暗。


そしてバスでコトコト揺られて3時間。


キタ━(゚∀゚)━!

いよいよ、「That's 砂漠!」な砂丘群。
$Keep Challenging


今日のステージ4をクリアすれば、後残りのステージは2つのみ。

明日のステージ5はオーバーナイトでDay5とDay6をまたいで行われ、
最終日Day7のステージ6は、
オマケの11km程度のウィニングラン。


そう、このステージ4を無事にクリアすれば、完走は近いだろう。


スタート前に、高まるテンションの中、
今年3月のアタカマ砂漠250kmを親友のしゃな( @LS_jp )と共に完走したAliとツーショット。
$Keep Challenging


彼は病気を抱える娘さんの為にも、アタカマに続き、このゴビを走り、
来年の南極(※)へアタックする、心身ともに素晴らしいランナー。

(※)南極は、アタカマ、ゴビ、サハラに続く、"The Last Deserts"『最後の砂漠』。
4 Deserts(4つの砂漠)シリーズの終着点。
南極以外の2つを完走しないと、南極へ行く権利はもらえない


そうして、ステージ4がスタート!
$Keep Challenging

ひたすら、砂丘の登り降りが続く。

そうだ、僕はこんな世界を、見てみたかったんだ。
$Keep Challenging


時間が立つにつれ、選手を抜く機会も増え、
徐々に足跡の数や、周りの選手の姿も減っていく。
$Keep Challenging


そして、
徐々に前後の選手との距離が空き、誰も見えなくなっていく。

見えるのは、ひたすらな砂漠と、コースを示すピンクのフラッグのみ。
$Keep Challenging


孤独や暑さで精神的にツラい時ほど、アホな自分撮りが増えていくw
$Keep Challenging
行動食の昼食をmgmg


そうして、
コースの方向を示すピンクフラッグが、、、
だんだん見えにくくなっていく。。。
$Keep Challenging
↑見つけられますか?

中央左上に、チラっと見えます。
風向きによっては、自分に旗がなびいてて全く見えませんw


気温もいいカンジに上がってキタ━(゚∀゚)━!
$Keep Challenging


砂漠を進むと、突如公道を横切る
$Keep Challenging


そこには愛嬌たっぷりの警官達がいて、僕を取り囲み写真をせがまれました
$Keep Challenging

もちろん、この写真の後

「写真モデル代10元(130円程)よこせ」
と冗談?を言われましたがw

カネなんて持ってるワケないYO!


$Keep Challenging
この日は暑さもハンパなく、体力の消耗が早いのか、珍しくコース中での食事が増える。
もうひとつの行動食、自分製ナッツミックスもmgmg



そして、この後事件が。。


この時点で僕の前後には全く選手の姿は居なかったのだが、
突如後ろから猛ダッシュで僕に追いつく選手の影が。


普通に歩くだけでも大変な状況なのに、走ってくるとは。。。

と後ろを振り向くと、なんと、そこには、

日本人No.1ランナーの樺澤さんが。。。


樺「ぉのさん。。。。スポーツドリンク、、もらえるかな・・・?」
小「も。もちろんです!どど、どうしたんですか???」
$Keep Challenging

なんと、樺澤さん、
命と水の次に大事な塩タブレットを、どこかで落としてしまったとのこと。

樺澤さんも、前後に選手の姿が見えない状況で、
たまたま前にいた僕にたどり着くべく、ダッシュで来たとのこと。


40℃を超える環境下で、塩を無くす危機の中、

樺澤さん「次に来る選手を待っても良かったけど、いつ来るかわかんないから。。命が懸かってたから(ダッシュで僕に追いつきに来た)ね・・・」


スポーツドリンクを飲んでもらったあと、
僕もたまたま2袋余裕があった塩タブレットを樺澤さんにプレゼント。


小野「3袋持ってきていて、1袋で楽勝だから、実は残り2袋を昨夜捨てちゃおうかと思ったんですよw
良かった!」


数十グラムでも荷物を減らしたい、砂漠レース。
でも、何が起こるか分からないのも砂漠レース。

念には念が、命を繋ぐ。


樺澤さんに、完走後ビールをご馳走してもらう約束をしながら、二人でゴールへと向かう。



そして、こんな事件だけじゃ、砂漠は許してくれない。


今度は、次に進むべきピンクフラッグが、全然見当たらない!


$Keep Challenging
全くフラッグが見えませんが、この方向が行くべき正解でしたw


樺澤さんと二人で、懸命に探す。
$Keep Challenging


でも、やはり二人だと、次のフラッグの発見が早い。
お互い、次のフラッグを見つけ合いながら、何とか前に進む。


樺澤さんの塩タブレット事件が起きずに、僕一人だったら、どれだけ恐怖だったろう。。。


この時点で、気温は43℃
$Keep Challenging


しかも、足元は、シューズの底を突き刺さる植物がワンサカw

$Keep Challenging

走るとか、そもそも歩くのも痛いよママン(´Д⊂ヽ


そんな困難も二人で進み、何とか二人でゴールへ。

ゴール後、樺澤さんはしばらく倒れこんでしまう。

塩タブレット事件からのダッシュ含め、よほどの想いをしてきたのだろう。


そして、この日、後に大きな災いとなるとも知れず、
左足の中指の先っぽに、小さな足マメさんが生まれました。
$Keep Challenging

小さかったので、自分で処置してテーピングで安心。
大丈夫、右足親指に比べたら、全然痛みが無い。


その後、樺澤さんも、ゲンキに回復。良かった!!!
$Keep Challenging



この日は、キャンプ地に、カワユいランナーの訪問者が。


$Keep Challenging

わかりにくいですが、テントのロープに右に見える、赤いの、

サソリ君です。


ヤツら、めちゃ、走るの速い。
あんなに機敏だと知らなかった。ビビった。

さすがは砂漠でございます。


さて、明日はいよいよ、実質最後のステージ、

5日目~6日目と2日間に渡るロングステージのステージ5、80.8km。

コレをクリアすれば、最終7日目は、たったの11kmだ。


この日は猛暑もあって、かなりのリタイアが出た模様。
そんな中、日本人選手は全員クリア。

あとは、今晩休んで、皆明日のステージ5さえクリアできれば、全員完走だ!!
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■Day3:ステージ3

ステージ名:"Water in the Gobi Desert"(44.5km)
コース標高:920m-2200m


ようやくレースも中盤へ。

今日のステージ名は

"Water in the Gobi Desert"。

えぇ、水遊びですね、わかります。


そうして、ステージ3のスタート。
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今日は川もありの、標高差もかなりありの、トータル44.5km。
なかなか手ごわそう。


レース前からの情報で知っていたけど、この大会での大敵は、足のマメ。
中には足の裏の皮が剥けて、激痛で歩けなくなりリタイアするケースも珍しくない。

その足マメの原因のひとつが、水での足のふやけ。
なんとか、足を濡らした状態で走るのは避けたい。

と思いつつスタートするも、そんなに事務局も優しくない。
ってか、俺らがドMさを求めて集まってたんだよな?


スタート後、さっそく、行くべきピンクフラッグが川を渡っていく。
そうだよね、川入らないと無理だよね(´・ω・`)。


そしてまた河原を走り、ようやく少しシューズの水分が抜けた所で、また川。

川。川。

そして、川の渕で岩に掴まりながら進む道で、足を滑らせ、また川に足を落とす。

ま、これがしたかったんだよね、σ(゚∀゚ )オレ。

そんな水遊びを10km程こなし、今度はひたすらな登り道へ。
$Keep Challenging

韓国の選手に

「これが、シルクロードなんだよ」

と教えられ、
すれ違う他の選手にも同じことを伝え、感動しつつ登り続ける。

が、後で、
シルクロードは5日目のステージ5で通ると知る事になるのだが、それもご愛嬌w。


途中、一緒になった樺澤さんとツーショット。
$Keep Challenging

川からの山道からの、今度は草原を登る。
$Keep Challenging

そして、中盤は、素晴らしい岩山の中をダウンヒル。
$Keep Challenging
かなり気持よく坂道を走ったために、写真がちょっとボケてますw。


岩山を駆け下りた気持よさで、良いペースをつかめ、
後半の荒野も一気に走り続けぐんぐん選手を追い抜いていく。


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残り7km弱の最終CP(チェックポイント)にて給水しつつ
「じつは、かなり順位上なんじゃね?」と思っていたら、

突如後ろから、爆走する樺澤さんが。

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一気に、

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駆け抜けていきますたw

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すげー、さすがの走りだ。ああいう風に走りたいぜ。


そして、樺澤さんがみるみる小さくなるのを拝みながら(すぐに見えなくなったけどw)ゴールへ。

標高は1000mを切り、かなり暑くなってきた。

幸い、かなり早めの到着だったので、
ラン中に気になっていた右足の親指の違和感を確認しに、
メディカルテントへ。


3日目にして、僕にも、最大の敵である「足マメ」ちゃんがやってきてました。

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今まで、マメになったこと無いのに、さすがは砂漠レースだ。


水を抜いてもらい、無事処置完了。そんなに痛くないのは幸い。
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僕もお世話になった、メディカルテント。
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この日のキャンプ地点は、村の民家を借りての滞在。

ここが、僕らのテント7替わりの民家の一部屋。
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トイレはココ
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中に、羊や鶏が居ました。
もちろん、彼らと一緒に、用を足すわけです。ハイw。


この日は、昨夜と打って変わって、一気に暑くなり、
民家の外で寝袋を引いてその上でパンツ一丁で休む選手が大勢。


明日は、次のスタート地点までバスで3時間移動するため、朝3時起き。

暑くて寝苦しいけど、ちゃんと寝なきゃ。
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Day2:ステージ2

ステージ名:"In the footsteps of Kazaks"(41.1km)
コース標高:1200m-2500m



今日こそ、ちゃんと睡眠を、と思うも、
夜中、何度かお腹ピーピーでトイレに起こされる。


いいや、来年2晩寝ずに48時間で250km走るレースに出るんだ。

2日寝れなくたって大した事無いでしょ。

と言い聞かせつつ、ようやく眠れ、朝目を覚ます。



すると。。


世界が、
白い。。

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もの凄い霧が出ている。

ちょっと雨も降っている。山にいるのもあり、かなり寒い。


あれれ?ここ砂漠だぜ?

”年間”降水量が10mm程度の砂漠じゃなかったっけw?


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コースの説明時間の7:30が迫っても、霧が晴れない。

これじゃあ、ピンクフラッグ(コース)は見つけられないじゃん。

まぁ、いい。何が起こるかわからないからオモシロイんだ。


そうして皆テントで待っていると、事務局から「スタート延期」のアナウンス。

「8時から9時スタートに」

その後「10時に延期」

そしてついに「今日は12時スタートで、21kmコースに変更」のアナウンス。


距離が減って嬉しいような、でもちょっと寂しいような。

でも後のステージで20km分のしわ寄せが行きそうなコワさ(うれしさ?w)も。


12時になり、霧は晴れたものの、雨が振っており、まだかなり寒い。

念の為、防寒具を着てスタートラインへ。

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今日はコース変更もあり、短い事もあり、比較的走りやすい道をみんな飛ばし気味で走る。


ちょっとつまらなさも感じながらゴール近くになってみると、
やっぱり待っていてくれたのはコレでした。



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川渡りでござる。

普通に、雨が降っていて、サムイのです。
川に入ると、めちゃサムイのです。


えぇ、そんなドMなコースを走りたくって、
僕ら世界中からのヘンタイランナー達が集まっているのですよね、そうですよね。

と、(・∀・)ニヤニヤしながら、一気にゴールへ。


ゴール後も、雨はひどく振り続ける。寒い。

明日のステージは川が多いステージなので、早めにシューズを乾かしておきたい。
でも、雨だから干せない。


ということで、皆で、シューズバーベキュー大会w

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しっかり、「ウェルダン」な乾かし心地になりますたw。


2日目が終わって、日本人選手もみんなゲンキ

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夕方になり、晴れ間が広がって気づいたけど、実は素晴らしい渓谷を僕らは走ってきていた様子。


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僕の背後に見える渓谷の奥を右へ走ってきて、

川を渡って、手前側に登ってゴールをしてきました。

素晴らしい景色。


そんなDay2も寒さの疲れもあって、今夜はゆっくり眠れそう。
明日は、いよいよ、川ステージ!


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Day1:ステージ1
ステージ名:"Tian Shan Mountains"(34.6km)
コース標高:1550m-2200m

大事な7日間の初日の朝は、
まさかの「ほぼ眠れず貫徹」状態で迎える事に/(^o^)\。

ただ、気持ちが高揚しているのか、辛さは全く感じない。
人間のカラダってホント気分次第w。

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スタートは朝8時。7時半から、コースの説明が行われる。
中国は単一時刻なので、西端のこの地では、朝8時でも実際は朝5時位の明るさ。

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スタート地点へ向かう、各選手。これからの250kmを想うと興奮が半端ない。

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ステージ1スタート地点にて

そして、ステージ1がスタート。
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果てしなく広がる景色の中を走り出す

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少しだけ、日本人No.1選手の樺澤さんの背中を拝んで走らせてもらう。

ステージ1は山岳コース。平地は最初だけで、とにかく山が続く。

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一山超えた所。下に映ってる白&青のはゲーター(砂よけ)を着けた僕の足。その先に豆粒程に見える場所から選手達が登ってきている。

そして、また山を登る
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レース初日だけに、リュックには7日分の食料が入って荷物が一番重いなか、
この登りはなかなか応える。

けど、景色が、すべて、半端ない素晴らしさ。
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こんな景色の中を、僕らは走っているのだ。
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尾根づたいに、コースが伸びていく。遠くには前を走る選手も。時には崖に近い急斜面も通る。
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また一山登った所。とにかく、こんな景色を走れていることに感謝。

僕らが走るコースは、スタッフが前日に立てたこのピンクフラッグが目印。
一見何もない景色の中で、このフラッグを頼りに走っていく。
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そうして、1日目を無事にゴール。キャンプ2に到着。
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キャンプはこんな感じ。
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ゴール地点&翌日のスタート地点の旗と、選手用のテントが17に、スタッフ用のテントがいくつか。


そして、大事なトイレ。
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黒ビニールに囲まれた中にあるのは、地面を掘った穴が一つ。男女の別ももちろん無い。
夜は真っ暗闇なので、ライトは必須。


僕は比較的速くにゴール出来たので(8:00スタートで13:30にはゴール)、
ストレッチをしたり、ブログを書いたりしながら、ゆったり他の選手の帰りを待つ。


メールやブログコメントをチェックできる「サイバーテント」
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1日一回の送受信なので、今日のブログが皆に届き、
そのコメントを受け取るのは1~2日後。


多くの選手の楽しみは「ゴハン」だけど、
僕に取っては、このサイバーテントが一番の楽しみ。

日本にいるみんなからの応援のメッセージや、僕のブログへのふざけた書き込みが、
なにより僕を勇気づける。


そして、夕食。
アルファ米+ふりかけに、コーンクリーム。左のトレイルミックスはオマケのデザート。

$Keep Challenging

そして、ふりかけの右にある黄色いケースは、正露丸。実はちょっとピーピーしてましたw。


レース中、トイレに行く場合はコースから外れて、事務局から渡されたビニール袋に回収して帰ってくる。
犬の散歩でみんなやってる、アレを自分でする訳ですねw。


実はステージ1の後半からお腹ピーピーを感じ、僕もトイレに行きたかったものの、
今日のコースは左右に逃げ道が無いか、左右が見晴らしが良すぎたので、
ガマンしてゴールまでダッシュで帰りましたw。


こうして1日目が無事終了。


睡眠が取れてない中では順調な滑り出し。

まだまだ7日間の1日目、油断は出来ない。

今夜はじっくり眠ろう。
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Day0
選手集合~装備チェック~スタート地点へ

いよいよ人生初の砂漠レースへのチャレンジが始まる。


ここまで、ラン歴2年弱とはいえ、色々なレースにチャレンジしてきた。

初のハーフやフル、初の100km、初のトライアスロン、
そして、一晩中暗闇の峠を何度も超え24時間で140kmを走るレース等。

そのいずれも、スタート前日は、少しの不安を持ちつつもワクワク感で満ち溢れていた。


けど今回は、そのレベルを遥かに越えている。

距離だけをみれば、7日間で250kmと、これまで積み重ねてきた走りに比べたら、ある程度の自信は持てる。

ただ、砂漠である。


そりゃ、経験のない暑さだろう。
そして、7日分の食料を含めた10kg程の装備品を背負って走り続ける。
さらに、世界中の数十の国から、様々なランナー達が集まり、7日間衣食住+走を共にするのだ。
いったい、どんな世界が待ち受けているのか、想像もできない。



今年で8回目を迎える"Gobi March 2011"は、中国の北西の地、ウルムチに150名程の選手が集合。

最初に、大会スタッフより、大会全般の注意や、医療上の注意、今後の流れなどが説明される。

やはり、とにかく暑さ対策が重要のようだ。
選手は2.5リットル分の水を運べる装備を義務付けられる。
水だけではダメで、大量の汗で流れ落ちる塩分も必要。

医療上の注意では、「倒れている選手を見かけたら、とにかく日陰に運んであげて、自分は次のCP(チェックポイント)までたどり着く(そこでスタッフに伝える)事」と何ともコワイw。

そして、各選手の装備チェックへ。
出発前に何度もチェックしてきたが、これをクリアしなければスタートできない為、緊張が一気に増す。

チェックを受けるには、せっかくパッキングした荷物をまた全部出して並べなければならない。
メンドクサイよ(;´Д`)と思いつつ、明日から毎日出し入れが必要なんだし。


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荷物チェック前に、全装備を出した所。露天でガラクタ売りしているようにしか見えないねw。

事前の準備がしっかりしていたのか、僕のチェックは無事クリア。
中には、必須装備の赤色灯やナイフが足りなかったり、食料の不足を指摘され、急ぎ街へ買出しを走る選手も。

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装備品の他、健康状態などのチェックが全てクリアしないと、スタートには立てない。

その後、ウルムチの街からバスで3時間をかけ、いよいよ明日のスタート地点のキャンプ1へ。

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出発前の日本人選手7名集合写真。フルマラソンすら走った事が無いながら、サハラ250kmを完走している猛者も何名か。
上左から、樺澤さん、小野、栗原さん、長谷川さん、成宮さん、
下左から、飯田さん、鈴木さん

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キャンプ地到着。よくある爽やかなキャンプ場のような環境は、もちろんこの日だけでしたw。

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僕が7日間過ごすことになる、テント7。


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中はこんな感じ。ここに9名が寝泊りする。欧米人には狭いよね。

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スタート前日は、大会側から、フルーツやペプシ(もちろんヌルい)が振舞われる。
ヌルくたって、みな「最後のご馳走」と堪能。


$Keep Challenging
スタート前日の食料は、リュックとは別にキャンプ地に持ち運べるので、前夜の食事はみんな豪華。
僕らは韓国チームにたくさんご馳走になりました。でもサナギの佃煮を食わされてオエってなってた日本人選手もw。


$Keep Challenging
そして、明日のスタートへの説明が行われ、各自テントへ。

明日から、いよいよ、250kmの旅が始まる。

この先、どんな7日間になるのか、想像も付かない。
でもなにより、ようやく、スタート地点に立てる事が嬉しくてたまらない。

どんな結果になったとしても、スタートに立つ選択を出来た事を喜びたいし、感謝したい。
明日に備えて、しっかり眠ろう。
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