月組公演『グランドホテル』を観劇しました。

 

たまきち(珠城りょうさん)のお披露目公演ですが、

この作品は非常にたまきちにあっていると思いました。

 

あの作品の重厚感が、たまきちの落ち着きや若さに似合わぬ渋さと合わさり

とても良い世界観になっていました。

 

月組生たちみんなも

真咲さん(龍真咲さん)がいらした頃の個々の個性の際立った月組から

一体感のある組に変化を遂げたようでした。

みんなが若きトップスターを支えてくれているのだと感じました。

 

 

 

『グランドホテル』はトニー賞を5部門で受賞したブロードウェイミュージカルで

その演出・振付をしたトミー・チューン氏を特別監修に迎えており

ブロードウェイらしい古典的な演出に加え、

世界大恐慌の一年前である1928年という時代の持つ不穏な空気を放つ

重厚感を味わうことができました。

 

冒頭から複雑に絡み合う音楽にコーラスで引き込まれます。

気を抜いたら置いていかれるくらいのテンポ感でのセリフまわし。

 

群舞の背景としてのダンスや舞台転換。

盆など必要のない古典的な演出、でも目まぐるしい転換。

 

こういったタイプの演出作品に触れることで

やはり生の舞台で見る醍醐味があると思いました。

 

 

 

この作品はブロードウェイミュージカルということもあり

宝塚らしい誰が主役という作品ではありませんでした。

 

『グランドホテル』の回転ドアを通ったところから交錯する人々の人生。

だから、この物語は明確に主人公を定める必要はないのでしょう。

 

大まかには男爵とグルーシンスカヤ、

オットーにフラムシェンの二本柱だと思いますが

宝塚初演の涼風真世さんがトップの時はオットーを主役に据えていたように

物語のキーパーソンは間違い無く、オットーでした。

 

 


フラムシェンが可愛く思えるのも、男爵がいい奴に思えるのも

すべては2人がオットーに優しいからなのです。

オットーと楽しく踊る姿から、

フラムシェンがただの頭の軽い女の子から

愛嬌のある可愛い女の子になる。
 

オットーのために部屋をとるところや、

一度は盗んだ財布を返してしまうところから

男爵がただのクズな男ではないと思える。



このオットーを演じたのは

涼風真世さんに憧れたファン時代を過ごした美弥ちゃん(美弥るりかさん)。

この公演は美弥ちゃんの2番手としてのお披露目でもあり

この機会でオットーを演じられたことは運命のようです。

 

憧れの人の役であり、2番手として試される最初の作品。

大変なプレッシャーだったかと思いますが

物語をリードする抜群の演技力で観客を魅了していました。

 

美弥ちゃんへの拍手が半端じゃなかったことがとても印象的でしたが

それだけの力を見せつけられました。

やっぱり、美弥ちゃんは素晴らしい表現者です。

 

 

お芝居の見どころや個々の役者さんの感想などはに続きます。

 

 

 

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