• 27 Oct
    • 二手に分かれても安定の花組。花組公演『ハンナのお花屋さん』観劇感想②

      花組公演『ハンナのお花屋さん』観劇感想。花組公演『ハンナのお花屋さん』観劇感想①はこちら。今度は役者さんたちについて箇条書きで書きたいと思います。肩の力の抜けた明日海りお明日海さん、すっかり肩の力が抜けたのかこの作品の世界観を体現すべく、まろんとした雰囲気を作られているのか兎にも角にも、素敵でした。オックスフォード出身で貴族の家柄でなのに嫌味がなくて、朗らかで。てっきり、クリスというのは、受賞を機に思い上がって大切なものを見失う的なキャラだと思っていたもので出張の際に彼女に一時間おきに連絡を入れてしまうめんどくさい男なところがあったり猫を拾ってしまって、猫が体調を崩すと仕事が手につかないとかそれが理由で振られてきたけど、最後のミアとの再会のシーンを見ればどれだけクリスとミアがお似合いなのかよく分かるクリス、めっちゃいい奴でした朗らかな明日海さん、素敵でした繊細なミアを繊細に演じる仙名彩世ミアは本当に難しい役だと思います。ただ演じれば地味だし、つまらない子になってしまう。それをあんなにも、手を差し伸べたくなるような一生懸命で、辛いのに前向きでいようとするミアをゆきちゃん(仙名彩世さん)がそれはもう大切に演じられていました。ゆきちゃんは本当にどんな役も大切に演じているのが伝わってきます。ゆきちゃんが役を愛して解釈するから役が魅力的になる。ミアは別にクリスに特別に影響を与えるわけではありません。でも、ミアとクリスは根本が似ている。新公で桜一花さん演じるカルロッタやゾフィーを割り振られていたゆきちゃん。それは実力がなければできない役だし、魅力的に演じられていましたがこれだけ繊細に役を作るポテンシャル。やっぱり、トップ娘役になってくれてよかったと心から思います1970sパートの主人公・芹香斗亜もう、キキちゃん(芹香斗亜さん)のスターオーラが止みません『邪馬台国の風』での悪役っぷりでもそうでしたがもう二番手なんてものじゃありません。過去シーンでの圧倒的な存在感。少ない登場シーンで、気品と隠された影が表現されていました。宙組へ組み替えされることで、またのご縁がなければ、花組での公演はこれが最後となるのですが私は本当に、明日海りお・仙名彩世・芹香斗亜のトリデンテが無性に好きだったのでとても悲しいです。でも、このスターオーラ。キキちゃんならどこでも素敵なのは間違いなしです。期待の102期首席・舞空瞳ついこの間、星組公演『こうもり』で初舞台を踏んだと思っていたら。ハンナは浮世離れした女の子。瞳ちゃんも、あえて子供っぽく演じられていました。お歌もたくさんあり、ソロパートもあるのですが楽曲のせいか、思ったより低い声でびっくりしました。娘役発声はこれからですね。動きもまだ女性らしさが足りない感じですが、今回の浮世離れした母でもあどけないハンナは好演されていました。次はどんな姿を見せてくれるか楽しみです。クリスの友人・瀬戸かずやジェフあきらくん(瀬戸かずやさん)はこういった大人で頼れて気のいい男が似合う抜群の安定感です。今回は花組二手に分かれていますがトップの明日海さんに、二番手のキキちゃん。そこに、あきらくんがいれば安心です。ジェフの妻・サラの乙羽映見ジェフの奥さんであり、クリスとの学生時代からの友人のサラ。映見ちゃんは大人顔の美人さんなのでいい娘役さんになるだろうと思っていましたがあきらくんや明日海さんのジェフとクリスと友人いってそうとしか見えない大人の女っぷりが素敵でした。「花組の娘役」が徐々に卒業されていってしまっている中、こうして「花組の娘役」さんらしい雰囲気の出せる映見ちゃんを見てとっても安心し嬉しく思いました。強烈社長・エディントンの羽立光来!もう、昔の遠慮がちなビックちゃん(羽立光来さん)は何処へやら。昔、スカステのインタビューでそれはもうおどおどしていたのに。立派になって…エディントン、めっちゃ面白いし、決して悪い人じゃない。自分の誘いを断るクリスに対して、怒るでもなく「わからん」と心底びっくりしてる姿が単純キャラでよかったです!本当にね宝塚も、美形ばっかりじゃなくって歌がうまい上に役者なこういう生徒を入れないとねギリシャ出身陽気なムードメーカー色男…って、飛龍つかさ!つかさ、いつの間にあんなにチャラくなったのカーテンコールで投げキッスしてたよいやね、あれ?つかさどこかな?とか思ったのですよ。あれ?あんなチャラい子いたっけん?とね。なんかもう、つかさ、いい感じです役になりきってるし、オーラもエネルギーも惜しみなく全開で。本当に期待の子です。二手に分かれてもこれだけのキャラクターが作れて花組充実してるなーと思いました。今回は、花屋チームの子達は曲数も多く美味しかったですね。結構、海外ミュージカル的な歌とダンスシーンが多かったのが花屋チームですが、キャラクター造形もみんな良かったです。下級生にしても、植田景子先生は舞台背景をとても緻密に作られるので、ガヤ芝居で何役もこなされていてとても勉強になるだろうなと思いながら見ていました。華やかさのある大劇場ももちろん好きですが別箱ならではの役者の際立ちが良いと思いました。次の花組は、全員集合してあの小池修一郎先生の一本もので、あの萩尾望都の『ポーの一族』ですからまた明日海さんは悩みに悩んで役に入り込み肩に力入りまくって大変なことになりそうですねでもきっとその分、充実した作品が見れるのだと楽しみにしています。『ハンナのお花屋さん』、とても良い作品でした。

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  • 26 Oct
    • 現実的であり美しい世界観。花組公演『ハンナのお花屋さん』観劇感想①

      花組公演『ハンナのお花屋さん』を観劇しました。植田景子の演出力赤坂ATCシアターでの公演でしたが、KAATの宙組公演『双頭の鷲』の時も思いましたが植田景子先生は本当に小劇場の扱いが上手いです。ハンナの、クリスの愛した森の美しさ。ミアとクリスが語らう公園の奥行き。ミアが流れさまようストリートの荒み。舞台装置が繊細に表現します。さらに、落ち込んだミアに降り注ぐ雨。造船所の火災の炎。けしてうるさくないチャットシーンと、映像の使い方も上品で効果的です。音楽は斉藤恒芳氏と瓜生明希葉さん。とてもやさしく作品の世界観を彩られていました。この景子先生作品の”宝塚らしくない”ところがとてもいいと思うのです。別箱は宝塚の専用劇場には抵抗がある方にも宝塚を見てもらうチャンス。こういったいい意味で”宝塚らしくない”作品を公演することは世間のいつまでも「ベルばら」しかイメージのつかない方々に宝塚には様々な姿があることを知っていだけるチャンスです。『ハンナのお花屋さん』という物語観るまでは、ミアの懸命に生きる姿が栄光を前に本当の望みを見失ったクリスを変えるようなそんな物語かと思っていましたが実際はもっと繊細な大人な物語でした。クリスは決して自分を見失ってはいなかったし、ミアは悲劇のヒロインのような子でもありませんでした。クリスとミアは、根本が似ていて惹かれあった。決して劇的に恋人関係になるような出来事があったわけではない。公園でマイボトルのお茶を飲みながら語った時から惹かれあい、チャットで遠くでやり取りをするままハロウィンも、クリスマスも過ぎてしまう。再び会うのは、矢車草の季節。ミアがクリスに矢車草のブーケをもらってから一年が過ぎた頃…。その距離感が、絶妙に大人な距離感だと思いました。甘い物語もいいけれど、この作品の時代設定は2014年。現実的な時代設定にふさわしいリアリティのある距離感。ですが、二人が惹かれあうに決まっていると強烈に納得させる台詞が最後に登場します。「猫を拾ってしまって…」。最後にこれをミアに言わせるんだから観客は景子先生の思うツボに、ミアとクリスがお似合いだと納得させられてしまいました。ハートウォーミングという言葉がぴったりな作品。久しぶりに平凡だけれど優しい物語に触れられて幸せでした。『地雷ではなく花をください』物語の中には、紛争、地雷、フェアトレードといった言葉が出てきます。これを決して押し付けがましくなく説教くさくもなくさらりと、でも大切に伝えてくるところがさすがだと思いました。もっと物語の核心として訴えてくるのかと思っていたのです。なのに、クリスとミアの日常の出来事という表現だけでかえって心に残りました。フェアトレードは以前から関心がありチョコレートやコーヒーで進んで選び購入していましたが紛争、地雷については、どこか意識が向かなかった。その私の意識の低さの理由が『地雷ではなく花をください』に書かれていました。「日本は海で守られています」地雷は国境に埋められる。島国の日本は海に守られていた。とても考えさせられました。作者の柳瀬房子さんはパンフレットの中で今回の公演にこの絵本を使用したいという話を受け「サニーちゃんはまだ世界に必要とされていると嬉しくも、紛争の続く残念な現実に戸惑います」とコメントされていました。私に何ができるわけでもありませんが知らないでいるよりも、ひとつ世界に目を向けられたこと、この絵本との出会いに感謝します。 サニーのおねがい 地雷ではなく花をください Amazon 決して派手ではないし、奇をてらうことのないいわばありきたりな物語かもしれませんが絶妙なリアリティと美しい世界観が織り交ざり観てよかったと思える作品でした。次は役者さんたちについて感想を書きたいと思います。花組公演『ハンナのお花屋さん』観劇感想②

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  • 11 Oct
    • 早くもたまちゃぴの代表作!月組公演『All for One』観劇感想③

      月組公演『All for One』観劇感想③ストーリーはもう楽しかった!それに尽きるのでここではキャラクターたちについて箇条書きで書いていこうと思います。好青年!珠城りょうのダルタニアン!たまきちの持つ真面目さと爽やかさ。これがプラスにしか働いていないキャラクターだと思います小池先生もスカステの「ステージドア」のインタビュー中で仰っていましたが今の月組には、たまきちを支える上級生の存在はとても大きいと思います。今作でも、美弥ちゃん(美弥るりかさん)にトシさん(宇月颯さん)の存在が重要で。ダルタニアンは三銃士よりいわば後輩。そんな関係が今のたまきちの立場とちょっとリンクします。まっすぐな瞳と明るい笑顔、大きな背中なんの違和感もない好青年ダルタニアン、素敵でした!素直で愛しいちゃぴのルイ/ルイーゼ!男役経験者であるちゃぴ。とはいえ、男の子の役をトップ娘役がやるという。でも、本当にちゃぴがいたからこそのこのキャラクターだと思いますあどけなさを残した可愛い性格。「これ以上自分に嘘はつけない」そういうまっすぐで素直なルイーゼがとても愛らしかったです。ダルタニアンにスーッと惹かれていく様子も可愛かった世紀の色男って、ハマりすぎだろ、美弥るりか!もう、流し目がうますぎるので。擬闘演出に参加された外部演出家の浅井星光先生もスカステの「ステージドア」のインタビューで絶賛だったので!でも、個人的には「女難の相」が出たあたりがツボでした。コマさん(沙央くらまさん)演じるモンパンシェ公爵夫人に最後にまさか狙われたりとか。わかばちゃん(早乙女わかばさん)演じるマザランの姪・マリー・ルイーズから情報を聞き出そうとしたものの追いかけられたり冷静沈着アトスの髭が渋すぎ!トシさんトシさん、番手が上がったなーと思いましたがそれだけの存在感です。ミュージックパフォーマンスのメインメンバー(ポスターはピン写りなので、主演といっていいのでしょうか)にもなりますますのご活躍が楽しみです!今回も、冷静で落ち着いた髭のいい男を演じられていてこの渋さ、たまらないなーと思いました。また一つ挑戦。暁千星。ポルトスは怪力酒飲み脳筋くん。大人し目でおっとりなアリちゃんには挑戦なお役でしたね。とっても元気に演じてらっしゃいました。今作ではダルタニアンと同い年くらいにしているらしいですがもっとおっさんくさくやっても良かったと思います。だいぶ学年を重ねてきましたからもうちょっと大人っぽさも出せるといいかもしれません。最近、落ち着きが出てきた気がしますがここで落ち着かず、さらなる成長を楽しみにしています。沙央くらま女役で怪演!もともとインパクトのある芝居をするコマさん。女役で今回も個性爆発です!これは学年を重ねた、しかも男役にしかできない感じ。コメディを恐れずに果敢にデカい芝居をするコマさん、さすがです!次作雪組公演での退団が発表されましたがコメディでは強烈なコマさんらしいインパクトを残されたところで退団公演では麗しい男役姿を見せてくれるのを楽しみにしています。壁に囚われた男・ベルナルド月城かなと!もう、顔芸すごいです。やりきってます!はじめは、どうやらダルタニアンにやたら執着しているらしい男。でしたが、どうやら憧れてる!?銀橋ソロの歌詞なんて、「俺が本当のヒーロー」ですもんね。ダルタニアンになりたいのかなみたいな。あと。小池作品で護衛隊員たちを4人引き連れていて片手を上げるだけで4人が集まってきてくれるところとか、最後、二刀流って、ちょっとある小池作品を彷彿とさせましたよね!?だんだん壊れていく隊長でしたが黒づくめの衣装でラスボス感も失わず物語を盛り上げてくれた演技力。麗しい見た目もあり、スター性抜群です。海乃美月のマリア・テレサ政略結婚を割り切っているカラッとした性格。その割に最後にちゃっかり好みのタイプのジョルジュと出会えるスペインなまりを表現するために片言のキャラクター。くらげちゃんはこういった振り切った強いキャラクターの方が可愛い。普通の娘役をするとちょっと薄味というかツマラナイ。こういう濃口キャラもしながら、演技力が伸びていってくれるといいなと思います。憧花ゆりののアンヌこういう引き締める役が抜群で。秘密の部屋のシーンでとんでもないうっかりミスを歌うシーン。道化師たちが出てくる小池演出も明るくて好きですが本当にコメディで要所要所にツッコミを入れてくるところが好きですかと思えば、ルイーズへ語りかけるシーンでは涙を目に浮かべた愛情ある熱演。素敵でした。本当に、端々まで生徒さんが活躍しているので書きたいことはいっぱいなのですが。劇場で見たら目が足りない、何度も見たいという宝塚らしい演出が本当に楽しかったです。小池作品は再演率高めですのでこれもいつかまた別メンバーでやらないかなーたまちゃぴだからこそ!月組公演『All for One』観劇感想①小池演出で端から端まで生徒が活躍!月組公演『All for One』観劇感想②

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  • 10 Oct
    • 小池演出で端から端まで生徒が活躍!月組公演『All for One』観劇感想②

      月組公演『All for One』観劇感想②小池修一郎氏は宝塚の名物演出家。生徒さんたちからも恐れられながらも愛されて独特な早口口調や、早歩き姿をよくモノマネされていますでも、やはりヒットメーカーな座付き演出家!本当に、生徒さんが端から端まで細かい演出で活躍されてます!この満足感!宝塚ファンは、物語や音楽を楽しみにしているのはもちろんの事結構、生徒さんを見る「母心」のような楽しみ方もしており。それが、演劇界では異質で批判もされている面ではありながらやっぱり、役者を「生徒」と呼び続ける宝塚の醍醐味でもあるのです。小池先生はそんなファン心理をよくご存知で。銃士隊の中で、れんこんちゃん(蓮つかささん)やるね(夢奈瑠音さん)がちゃんとワンパート歌をもらっていたり。マザラン枢機卿の姪たちは新公ヒロイン経験者中心に固められファンも彼女達を見つけやすく。女ばかりのマゼランファミリーの甥にベルナルドともう一人、ちょっとオツムの弱そうなフィリップが紫門ゆりやさん。コメディ担当ですが憎めないのが可愛いそして姪の一人のわかばちゃん(早乙女わかばさん)にもしっかり一場面くれていたり。それが星組時代から何かと「くされ縁」感のある美弥ちゃん(美弥るりかさん)演じるアラミスとの絡みだったり退団されるジョーさん(輝城みつるさん)にも酒場の主人としてセリフがあった後の、民衆シーンでの掛け声があり。光月るうさんがボーフォール公爵で綾月せりさんが一座の座長で、白雪さち花さんがその妻。憧花ゆりのさんのアンヌに、夏月都さんの乳母。上級生の使い方も好きです。もう、キャスティングが絶妙。ファンのイメージするポジションを裏切らない感じです。やはり、普通の舞台ではない人数の出演する宝塚でここまで生徒のキャラクターやポジションを生かしてくれるのはすごいと思いましたたまちゃぴだからこそ!月組公演『All for One』観劇感想①早くもたまちゃぴの代表作!月組公演『All for One』観劇感想③

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  • 09 Oct
    • たまちゃぴだからこそ!月組公演『All for One』観劇感想①

      月組公演『All for One』千秋楽をライブビューイング観劇しました。まず、「たまちゃぴ」というものについて語りたいのです。大丈夫かな…と思っていたたまちゃぴの月組ももう直ぐ1年。まさか、こんなにたまきちを好きになるとは…まさか、こんなにちゃぴを好きになるとは…ポスター発表の時点で、ちゃぴ(愛希れいかさん)がルイ14世という衝撃!小池修一郎先生はちゃぴに普通の娘役的ヒロインをやらせる気がないのかと思わされましたが…(『1789』でアントワネットを割り振ったイメージから)でもね、これ、もう、ちゃぴがいたからそこです正直、真咲さん(龍真咲さん)が相手役の頃のちゃぴは真咲さんの独自のオーラとキラキラ感に対応出来る個性派娘役だと思っていましたが。そう。個性派だけれど、せっかく5組ある宝塚歌劇。ひとりこういう娘役がいてくれると『All for One』のような作品が上演できるたまきち(珠城りょうさん)も二番手になるのかならないのかという頃、真面目だからこそ周囲に遠慮して小さくなっていなような気がしてそれがもう、登場一番、スポットが当たった瞬間の笑顔本当に輝いていて!評判も良かった今作、自信にもなったでしょうしとても楽しめている様子が見ているこちらも嬉しい大劇場2作目オリジナル作品。もう、たまちゃぴの代表作になったかと思います!本編の感想については、今更ながら後日語るとして。ここでは「たまちゃぴ」の魅力について後少しだけ書きます。もう、最後のデュエットダンスが最高ちゃぴがダンサーであることは過去公演の「アフリカンダンス」などで知れていますがたまきちって、あんなに軽やかに踊るんですね〜今更?と言われるかもしれませんがあのたまきちの大きな体で舞うとダイナミックさはある感じはありましたが、今回のちゃぴとのデュエットダンスで二人がシンクロして踊るシーン。本編であった「一羽の鷲に」をイメージした黒い衣装で二人が同じ振りを舞うところで二人の長い手足がそれは軽やかに滑らかに踊っていて。振り付けはKAORIalive先生なので結構技巧のいる振り。ちゃぴがスライディングするところのスピード感の軽やかさもたまりません。私自身まさかの月組へのハマり具合ですが二人とも良い作品に恵まれて良かったねと思います。次は石田昌也先生の『カンパニー』と上田久美子先生が初のショー演出の『BADDY』と月組への期待が止まりません小池演出で端から端まで生徒が活躍!月組公演『All for One』観劇感想②早くもたまちゃぴの代表作!月組公演『All for One』観劇感想③

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  • 11 Sep
    • 真彩希帆は「根性!」タイプ!? 雪組全ツ『"D"ramatic S!』観劇感想

      『"D"ramatic S!』なんて今見ても、ちぎみゆを思い出して泣いてしまいそうだそんなことを思っていました。『ルパン三世』の頃なんて、だいもん(望海風斗さん)の組替えを追って雪組を観たくらいだったのですが気がつけば、ちぎみゆの大ファンになっておりました。でもちぎさん(早霧せいなさん)・ゆうみちゃん(咲妃みゆさん)のさよなら公演という感動的なイメージが脳裏に強くついた『Dramatic "S"!』のテーマソング。今回のだいもんが大きな羽を背負って現れた時あのテーマソングが流れ、二つの感動が繋がり雪組が引き継がれた感じがして感動的でしただいもんのプレお披露目が『"D"ramatic S!』でよかったです「のぞきほ」コンビの新鮮味!「のぞきほ」というコンビ呼びはまだ全くしっくりきませんがちょっと面白かったのが青い衣装を纏った二人のデュエットダンス。のぞ様の胸に駆け寄り抱きつく淑女のシーン。ゴスっとなりませんでしたかきぃちゃん(真彩希帆さん)、抱きつきすぎてのぞ様の体、揺れましたがちょっとのぞ様、笑ったような気がしたし…パワフルな娘役の逸話としては元星組トップコンビで、風ちゃん(妃海風さん)が『大海賊』のお稽古中、北翔海莉さんを止めにはいるお芝居で勢い余って「アメフト選手」のように突っ込んで吹き飛ばした…という逸話がありますが。きぃちゃんも「元気一杯まっすぐ根性!」みたいな娘なので私としては、ここにこのコンビの雰囲気を感じまして。だいもんは裏表なく正直で、穏やかマイペースな感じと熱血なところを持ち合わせているのできぃちゃんの「根性!」みたいなところが合うのではないかなーと。歌唱力には定評のあるきぃちゃんですがダンスも娘役としての立ち振る舞いもまだまだ発展途中な印象。「三拍子そろった娘役」というのではなくてあの個性を伸ばして、魅力的に成長してくれたら嬉しいです全ツならではの配役変化半数のメンバーということもありますが『Dramatic "S"!』はだいちゃん(鳳翔大さん)やがおりさん(香綾しずるさん)の退団公演でもあり、別箱中の咲ちゃん(彩風咲奈さん)たちチームのメンバーの分も補わなければならないのですがまなはる(真那春人さん)とカリちゃん(煌羽レオさん)が活躍されて嬉しい『サプール』のシーンではサプールの男たちの踊るシーンも今回は若手が活躍していたのでやはりカリちゃんのダンスの美しさ、キャリアの差を感じましたひとこ(永久輝せあさん)のロケットボーイ「'S wondarful」はひなたくん(陽向春輝さん)。ロケットの振り付けも、・初舞台生のいた宝塚大劇場版・東京宝塚劇場版そして、今回の「全ツ版」と3パターン目ですがもう、BOY先生、やりたい放題ですね!初舞台生も大変難しいフォーメーションをやらされていましたが今回も上級生も入るから大丈夫でしょ?と言わんばかりにハードな振り付けでした。あのロケットは音楽も明るくて楽しくて好きです『サプール』はやはり見せ場!『Dramatic "S"!』の時は次の雪組の姿を予見させるシーンだなと思って見ていたのですが改めてプレお披露目ではありますが正式にトップコンビとなった今見ると、だいもんの持つクラシカルさを最大限に発揮させてくれるシーンだなと思います。組長・副組長の梨花さん(梨花ますみさん)ニワさん(奏乃はるとさん)の導入の歌声のもたらす世界観。だいもんの美しい厚みのある歌声。そして、きぃちゃんの歌声。絵画の女が登場し「アムール」と歌うあの歌声の抑揚。あの世界観を壊さない雰囲気のある抑揚のつけ方が好きです。だいもんときぃちゃんのコンビに一番似合ってるシーンだと思います『希望』『絆』にかわって追加されたシーン。雪組カラーの緑色では、ちぎみゆを思い出して泣けてしまうところなのでここは「希望」に溢れたピンク色で素敵でしたしかし、どこかで見た衣装…。雪組でこんなの使ってたっけ…?あれ?まあ様の『HOT EYES!』だいもんが愛し尊敬してやまないまあ様(朝夏まなとさん)のだとしたらだいもん…よかったね…1期上のまあ様に、追いつけ追い越せと思っていただいもん。花組時代、まあ様の宙組組み替えが決まった時、「どうしたら私も宙組へいけるか」と真剣に考えたことがあったとかそこへ追っかけるのかい!?という話ですが今回も、タカスペで並べる日を楽しみにしていたのにね。まあ様は卒業。そこがまあ様らしいとだいもんは笑って話されていましたが。だいもんときぃちゃんの歌声は素敵でだいもんの声量には、やはりきぃちゃんくらいの声量がないと対応できないなーと改めて思いました。『"D"ramatic S!』が気になって見に行った全ツ。見てよかったです。次の大劇場お披露目公演が一層楽しみになりました。次の大劇場公演「ひかりふる路」ではあの「スカーレット・ピンパーネル」の作曲を務めたフランク・ワイルドホーン氏が全楽曲提供をされることが決まっており、「宝塚内トップクラスの歌唱力」と劇団も認めるのぞきほコンビへの期待値の高さが伺えますね。安蘭けいさんの時の「スカピン」ではオリコンデイリーチャート入りを果たしていますしこれは生田先生、作詞を頑張っていただかなくてはショーは私的には期待大な野口幸作先生なので楽しみですし新生雪組、応援します

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  • 10 Sep
    • キャスティングのバランス感。雪組全ツ『琥珀色の雨にぬれて』観劇感想。

      新生雪組、半数ではありますがこれからの雪組の雰囲気をいち早く知りたくて、だいもん(望海風斗さん)のプレお披露目を見てまいりました。『琥珀色の雨にぬれて』こちらは何度も再演されている作品。1984年花組大劇場 高汐巴・若葉ひろみ1987年花組地方 高汐巴・秋篠美帆2002年花組大劇場 匠ひびき・大鳥れい2003年花組全ツ 春野寿美礼・ふづき美世2012年星組全ツ 柚希礼音・夢咲ねねクラシカルな雰囲気がだいもんにはお似合いだろうなと思っていましたがやはり、1984年初演の物語は相当にクラシカルでした。最近の作風に慣れてしまうと活躍できる役の少なさから、もっといろんな生徒さんのお芝居が観たいと物足りなさもありますが宝塚の伝統的な雰囲気に浸るのには良いかもしれません。クラシカルで気品のある公爵魅惑的な女性に魅了されてしまう男性なのですが婚約者を裏切りきれずにいる姿や正々堂々をいつも誓うまっすぐな姿をのぞ様がそれは清々しく演じられておりました。私はだいもんの『オーシャンズ11』のベネディクトや『ドンジュアン』などの熱く泥臭いお芝居も大好きなのですが『Victorian Jazz』のナイジェルような若々しい青年を演じるだいもんを久しぶりに見られて嬉しかったです。「魅惑的なマヌカン」と「世間知らずなお嬢様」この演目をやると聞いた時、この学年のきぃちゃん(真彩希帆さん)がシャロンをやるのは難しかろうと心配したものでした。きぃちゃんは声色を使うのが上手いのですが、『鈴蘭』の頃は、表情や動きに乏しく声色だけのお芝居に感じました。今回はシャロンの気の強さや奔放さをうまく表現されていたと思います。やはり、諸先輩がたの大人の女性感に比べてしまうとものたりませんが。とはいえ。今回は、キャスティングの妙もあったと思います。それは、星南のぞみさんをフランソワーズに持ってきたこと!正直、のぞみちゃんはセリフの棒読み感が強く、こんなに抜擢するほどの人材なのか疑問に思っていましたが『ケイレブ・ハント』のレイラ時もそうでしたが、面倒臭い女をやらせると天下一品かもしれません可愛らしい容姿、もたっとした話し方。クロードが気を使ってしまう世間知らずなお嬢様感が素晴らしい。自我が強いシャロンがいじめたくもなるあの感じ。きぃちゃんが若く気高いシャロンを演じているのに対しのぞみちゃんのあのお嬢様感がとてもバランスが取れていました。今回はキャスティングのバランス感が作風を補っているパターンだと思いました。意外だったのは、高級クラブのマダム・エヴァを演じる沙月愛奈さん。あゆみさん(沙月愛奈さん)はダンサーのイメージ。そのあとのダンスシーンはもちろんいつも通り素敵に踊られておりました。エヴァは普段なら舞咲りんさんが持って行ってしまうようなお役ですが『ジゴロ』のシーンで歌声を披露されていてこういうのもメンバーの少ない全ツならではだなと思いました。全ツはファンの元へ行くという意味と地元へ来たから見にってみようという新規開拓の役割があると思います。最近はライブビューイングの方が入り口的役割を果たしていますが今回、演出をされた正塚先生はパンフレットの中で「最近は映像で宝塚歌劇を楽しんでらっしゃる方も多いとは思いますが 舞台は生であることが最大の価値です」と仰っています。ショーは臨場感とライブ感からして絶対生の方がよいでしょうし映像時、カメラが捉えてくれない端々の生徒さん、ふと目をひく生徒さんを見つける楽しみがありますね。宝塚の伝統を守るためにもクラシカルな作品を取り上げ続けることは必要でしょうし世間の宝塚へのイメージを壊さないという意味では『琥珀色の雨にぬれて』は全ツ向きの作品でした。次はショー『"D"ramatic S!』について書きたいと思います。雪組全ツ『"D"ramatic S!』観劇感想はこちら。

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  • 26 Aug
    • 明日海りおの花組が『花組』らしく!花組公演『Santé!!』観劇感想

      花組公演『Santé!!』を観劇しました。『邪馬台国の風』は演出に関してはうーん…な感じでしたが(それについてはこちら。)『Santé!!』は最高です!明日海りおの花組が『花組』らしく!花組が帰ってきた!言ってはなんですが、私はそう思ってしまったのです。全国ツアーの『EXCITER !!2017』でも思ったのですが明日海さん率いる今の花組が最近すっごく「懐かしの花組」の雰囲気を持ってきてくれている気がします。大浦みずきさん・ヤンミキ(安寿ミラさん・真矢みきさん)からつながる真飛聖さんや蘭寿とむさんの頃のあの感じです。今回、特に良かったのは、スーツと燕尾!振り付けはANJUさん!花組のヤンさんです。この花組感!男役が横位置に並ぶあの圧倒される感じ。トップが変われば組の雰囲気も変わる。それは当然でもちろんいいことでもあり。ですが、こういう引き継がれる伝統の組カラーというのもやっぱりあると嬉しいです。藤井くんの趣味、「天使」と「女装」。『Santé!!』、演出は藤井大介先生。藤井先生のショーってとっても安心感があるんですよね。順当な役づけをしてくれるところが好きです。でもね。本当に、藤井先生は天使とか好きですねー。男役の女装も好きですよねー。その演出の感じも久々な感じでうれしかったですが天使ちゃんたちは花組注目の若手娘役さんたち。音くり寿さん、華優希さん、咲乃深音さん、舞空瞳さん。あれくらいの学年のフレッシュさがないと天使はなかなかね。恥ずかしいものがありますよね。天使ちゃんたちを見ていると、過去に藤井作品で恥ずかしげもなく堂々とこのコスプレ感をこなしていた方…蘭ちゃん(蘭乃はなさん)を思い出してしまう「ぷんぷん!」というミュージックの天使に、マーメイド…。蘭ちゃんに対して拒否反応の出る人は出るでしょうが私はあのケロッとしてスコーンと抜け切った蘭ちゃんが面白くて仕方がなかったです蘭寿さんと組まれてからのダンスは素敵でしたし男役さんの女装に関しては、もうのっけからですからね。花組の誇る男役さん五人衆。キキちゃん(芹香斗亜さん)、レイ(柚香光さん)あきらくん(瀬戸かずやさん)、ちなつさん(鳳月杏さん)そして、マイティ(水美舞斗さん)です。明日海さんも後でギンギラなお衣装で登場。最近、ショーでこういった女装するタイプのトップさんがいなかったので久しぶりで楽しかったです専科はやはりプロフェッショナルでスター!この『Santé!!』。専科からはマギーさん(星条海斗さん)と美穂圭子さんがご出演。このお二人、最初こそストーリーテラーの役割なのですがとても素敵な一場面があるのです。『エディット・ピアフ』のシーン。美穂様のピアフがそれはもう素敵で。あのビジュアルにあの歌声です!マギーさんのセルダンも間違いなく素敵で。もう、あの一場面だけで見応え十分なお芝居なのです。「愛の讃歌」を始めは原詩で歌われるのが素敵で。後半のすみれコードに引っかからない愛に満ちた訳詩は宝塚文芸部出身で、越路吹雪さんの付き人になりその縁から多数のミュージカル訳詩をされた岩谷時子さん作のもの。美輪明宏さんの歌う原詩に忠実な訳だと宝塚の世界観にはヘビーすぎますが途中、アカベラになったところの美穂さんの迫力は十分にピアフの世界観を表現されていたと思いました。仙名彩世のキュートな歌声!大階段の前、その準備中にゆきちゃん(仙名彩世さん)がブールベルエトワールということで『Santé!!』のテーマソングを歌われたのですがその歌い方がそれはもうキュートで!あのタメです!あの声の使い方!清楚な娘役、かわいい娘役、美しい娘役、いろんなタイプがいますが、あのキュートさがゆきちゃんの魅力だと改めて思いました。元気いっぱいな柚香光!?レイってこんなキャラだったけ?そう思うくらい、今回のショーではレイさんの元気な姿がたくさん拝めます。コックさんのシーンもコメディですし、ロケットボーイもテンション上げに上げて、半ばやけくそくらいの勢いで盛り上げてくれています。お歌はまだ伸びしろいっぱいで頑張って欲しいですがなんだか新しい姿が見れて楽しかったです。明日海さんには、『宝塚幻想曲』や『雪華抄』と素敵なショーがすでにありましたがこういったオーソドックスな宝塚らしいしかも花組らしいショーがようやく巡ってきて、それが今の花組にぴったりフィットしていてとても嬉しかったです。すっごく盛り上がるテーマソングに冒頭からの客席降り。本当に楽しめるショーでした。

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  • 25 Aug
    • 役者は素敵だけど…。花組公演『邪馬台国の風』観劇感想

      花組公演『邪馬台国の風』を観劇しました。なんというか…役者は本当に素敵です。加藤真美先生の衣装も素敵…。主題歌の「宿命」と「告白」も素敵…。多分、いただけないのは演出…!!脚本が単純明快すぎるのです「単純明快」は、行き過ぎると「稚拙」になるのだと思われます「仲間だ!」とか、セリフで言わなくても伝えるのが演劇の表現ですよね?役者に表現する余地を与えてくれない脚本は役者泣かせもいいところです展開はスピーディー。言い換えれば、余韻もへったくれもないさらに、演出もどこか懐かしい…つまり、古臭い…歌の入り方や群衆のダンスもショーならいいですが、物語としては唐突。盆の使い方が雑で、突然床が回った!って、そのままにしか受け取れない。スポットライトの使い方も、素人芸のよう…。暗転はコントじゃないんだから…という雑さ。なんというか…。なんとも言えないですね…。さて、演出についてはこれくらいにして。役者さんたちについて少し書きたいと思います。役者さんたちは素敵でしたよ!あれだけ単純なセリフと展開しかもらえないのに、みんなすごくキャラクターをつくられていました。明日海りおさん『Ernest in Love』や『ME AND MY GIRL』の明るい英国人か『仮面のロマネスク』や『金色の砂漠』のようなヒネた曲者かそんなお役が多かったですが、久しぶりの爽やか好青年ヒーロー。とても涼やかで軽やかで笑顔が爽やか!加藤先生作の素敵なファンタジーなお衣装がよくお似合いでしたし、今作のテーマソングの「告白」と「宿命」は改めて明日海さんの歌声の麗しさを感じさせてくれました。ビジュアル良し、お芝居良し、お歌良し。本当に、演出が違えばな…という感じです仙名彩世さんパンフレットにあった、これまでの代表的なお役が新公『ファントム』のカルロッタと新公『エリザベート』のゾフィーという!いちかさーん!!と思ったことは、置いておいて。ゆきちゃんは芸達者すぎていつもそういった重要なお役ばかり任されてきていましたが、本当は、やらせればこんなに可憐なんだぞ!!ということを見られたことは嬉しかったです。見せ場の少ないマナがとても純粋で気品があり存在感があったのはゆきちゃんが大切に演じてられるからだと思いました。芹香斗亜さんまず、ブラックなビジュアルがツボです!素敵すぎます、悪役!そして、明日海さんとの歌「宿命」の時のよく通り響く歌声!キキちゃん、突然2番手越えといえるオーラでした。明日海さんとの対が素敵すぎて宙組へ行ってしまうのが悲しくなります…。でも今回のスターオーラを見てしまったのでどこへ行こうとキキちゃんは輝かれるに違いないと確信しました。あとは。花野じゅりあさんが素敵…。表では良い娘、裏では悪い娘。お嬢様然としたキャラクター造形がさすがじゅりあさん。あんなに始めっから本性を観客に見せないでいい人だと思ってたら騙された!的な演出にしてくれればもっと物語が面白くなったのに…。城妃美伶ちゃんがかっこいい。ガッツリ本公演の主要キャラのお役がきましたね。男勝りだけど優しくて、ヒーローを思っているけどヒロインじゃない。そんなよくいる健気キャラ。気迫があってカッコよかったです。路線のことでいうとポジションが微妙になってきましたが星組時代から見てもどんどん成長しているしろきみちゃん。応援してます。梅咲衣舞がやっぱり好き。今公演で卒業されるイブちゃん。じゅりあさん演じるアケヒの侍女なのですがこういったしっかり者で腹黒系お付きをやらせれば天下一品な感じです。いるだけで物語のアクセントになってくれる存在感。やっぱりイブちゃんがいてくれるといいんだよなーと思ってしまいます。美穂さん(美穂圭子さん)の大巫女さまとマギーさん(星条海斗さん)の狗奴王は、贅沢過ぎる使い方ですがこれはショーで大活躍なので、むしろそっちのためですよね!と割り切りました。あきらくん(瀬戸かずやさん)の奴王もレイ(柚香光さん)もマイティー(水美舞斗さん)もちなつ(鳳月杏さん)も格好良かったです。が。演出がね…存在を生かしてくれないのです中村暁先生は私的にはショーの演出をされるイメージでしたがやっぱりショーの方がよろしいのではないかと…。『邪馬台国の風』も、物語多めなショーだと思えばまあ、衣装は綺麗だし、歌も上手い人に歌わせているし…?途中のダンスシーンの感じからして、ショーだったのかも。今回の花組公演はショーの二本立てだと思ってみるといいかもしれませんね!次は『Santé!!』について書きたいと思います。<『Santé!!』感想はこちら>明日海りおの花組が『花組』らしく!花組公演『Santé!!』観劇感想

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  • 23 Jul
    • ちぎさん、ゆうみちゃん、ありがとう…。『早霧せいなラストデイ』

      ライブビューイングながら雪組千秋楽、早霧せいなさんラストデイを観ました。いくらでも語れますが、ちぎさん・ゆうみちゃんの雪組が愛おしすぎていまは少しだけ綴ります。 『ルパン三世』でちぎさん率いる雪組の魅力にとりつかれて以来自分の予想以上に大好きになり何度も劇場へ足を運び、ライブビューイングにも必ず行き、『星逢一夜』の再演では名古屋まで駆けつけました。本当に大好きです。素敵な舞台、幸せな時間をありがとうございました!ちぎさんへの同期からのお花はみんなの期待通り夢乃聖夏さんでした。予測外だったのは、高身長美女な黒ドレスでいらしたこと!音楽学校生時代から雪組でのお二人の「絆」に嬉しくなりましたゆうみちゃんの挨拶も大劇場と同じく「皆様の幸せ」を祈ってくれるところを本当に愛おしく思いました 新生雪組ももちろん応援しますが、このちぎさん率いる雪組を愛する気持ちはずっとずっと消えないと思いました

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  • 07 Jul
    • 戸惑いが隠せない…。星風まどかのトップ娘役就任と組み替えの発表。

      まず。キキちゃん(芹香斗亜さん)宙組って⁉︎そりゃ、宙組は2番手不在だなとは思っていましたが、今移すのですか⁉︎私今、花組の「明日海りお×仙名彩世×芹香斗亜」というトリデンテをとっても安定感があり「好きだ!」と思っていたのですが星組のこっちゃん(礼真琴さん)に続いて花組はレイ(柚香光さん)を2番手就任させたいのでしょうか…?あとは中堅と若手の移動ですが…。以前のれいこさん(月城かなとさん)・あーさ(朝美絢さん)くらっち(有沙瞳さん)・きーちゃん(真彩希帆さん)のトップ候補生の移動の時と違い組ごとのバランス調整感があります。 天彩峰里(100期) 星組→宙組華雪りら(98期) 宙組→星組桜庭舞(100期) 雪組→星組朝月希和(96期) 花組→雪組綾凰華(98期) 星組→雪組まどかちゃん(星風まどかさん)と同期のみねりちゃん(天彩峰里さん)を宙組へ移動させるのも酷な気がします。宙組は今回娘役さんがたくさん退団されるわけですが、華雪りらさんとのトレードで、娘役不足が解消される訳でもないですし?でも、新公ヒロインがまだなみねりちゃんは星組よりもチャンスが広がったとも考えれば、少しは明るい未来ですかねきわちゃん(朝月希和さん)は、最近安定感あるなと思っていたので花組で「花組の娘役」として支えて欲しかったのですが…。桜庭舞さんは活躍はまだ未知数ですがその可愛らしさから星組のヒロイン候補ですかね?うららちゃん(伶美うららさん)の跡継いで、池銀ガールとかやりそうな?綾凰華さんは、このまま星組にいてはノリに乗ってる同期のぴーすけちゃん(天華えまさん)の影に隠れてしまうと心配していたので、雪移動は良いことかと。小柄ですが、ちょっと気になる存在です。さて。そして。まどかちゃんの就任ですが…。 『ヴァンパイアサクセション』の時、思ったのですがバランスが…いまいち納得が…いかない…。 ゆりかさんにも、まどかちゃんにも、もっと輝ける相手役がいるような…。ゆりかさんの就任も、まどかちゃんの就任も嬉しいのに、戸惑います。国際フォーラムのプレお披露目を見たら、安心できるのだろうか…。それまで不安です…。ですが。ゆりかさんもまどかちゃんも応援してます!宙組がゆりかさんの新生宙組になっても、より良くあれますように!

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  • 06 Jul
    • 伶美うらら退団。宙組、次どうするの…?

      伶美うらら退団。ショックです。宙組、次どうするの…?組み替えがない今、まどかちゃん(星風まどかさん)なのでしょうか?正直、小柄で子供顔のまどかちゃんは小柄で子供顔な男役さん(こっちゃん(礼真琴さん)とかずんちゃん(桜木みなとさん)にとっておいて欲しいです。宙組では、遥羽ららちゃんは、バウ未経験ですし…。他組なら、くらげちゃん(海乃美月さん)がいますが、タイミングが変。くらげちゃんなら、『瑠璃色の刻』後にすぐ組み替えのはず。 しろきみちゃん(城妃美伶さん)だったらこのままキキちゃん(芹香斗亜さん)とにして欲しいし…。まだ発表はありませんがおそらくゆりかさん(真風涼帆さん)が次のトップで確定の宙組。ゆりかさん(真風涼帆さん)にはうららちゃんがよかった…。うららちゃんは、歌が…と言われますが正直、過去のトップ娘役さんにはもっと危険な歌声の方もいたので…。うららちゃんでいけない理由がわからないです…。私はいいお芝居をする生徒さんだと思っていたので非常に寂しく、残念です。長身で大人顏のゆりかさんとなら、うららちゃんの大人顏がお似合いだよな…と思っていました。うららちゃんの『翼ある人びと』のクララ・シューマンが好きでした。次回宙組は、『翼〜』と同じ上田久美子先生の作品。最後にまた、うららちゃんの麗しいお芝居を見られたらいいなと思います。それにしても、宙組不安です。おそらく、雪組トップコンビの退団後に発表なのでしょうね。劇団人事、おかしなことはしないでくださいね…と願います。

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  • 29 May
    • ちぎさん、ゆうみちゃんに「手のひらで転がされて三年」!? 大劇場卒業の日。

      「手のひらで転がされて三年」。宝塚大劇場千秋楽の終演後、幕前にてちぎさんがゆうみちゃんについて言ったお言葉。本日はちぎちゃん(早霧せいなさん)とゆうみちゃん(咲妃みゆさん)の宝塚大劇場卒業の日。平日ながらライブビューイングが実施されたのでなんとか映画館に見に行ってきました。もう、お二人が大好きすぎて、語りたいことはいっぱいなのですがまずこれだけ語らせてください。宝塚大劇場卒業の日。挨拶が終わり幕が降りた後、幕の前に出てきてくださったちぎさんとゆうみちゃん。ちぎさんが「私ばっかり話してるから」と、ゆうみちゃんに話すように促します。突然のことに「は!」と息を飲むゆうみちゃん。「それだけ? 『は!』だけ?」と、すかさずちぎさん。仕切り直して、口を開くゆうみちゃん。「私の愛する人のイニシャルはS」と、ショーの歌詞になぞらえてゆうみちゃんが言うとちぎさんがいつも通り照れてそれをごまかすように嫌そーな顔をして天を仰ぎ。「早霧せいなさんです!!」とゆうみちゃんが宣言すると、太い声で「ありがとー!!」と観念してお返事。ちぎさんはお客様に向き直り「そういう話をするとは思わなかったからさ…。こうして、いつも手のひらで転がされて三年」と。ゆうみちゃんがちぎさんを手のひらで!?ゆうみちゃんはすっごく「ちぎさん大好き」でいつもちぎさんを見つめているイメージでしたが実はゆうみちゃんの方が上手??でも、言われてみれば…?今回のこの幕前での話も、お二人を「ちぎみゆ」と呼ぶファンがお二人のお惚気を聞きたいに決まっていて、それを察したゆうみちゃんが持ち出してくれた話題。そういえば。ちぎさんは、ゆうみちゃんと組んだ当初、「ゆうみちゃんはお母さんみたい。ちょっとしたことでも、すんごく褒めてくれる」と仰っていました。全速力で駆けていくちぎさんに対してゆうみちゃんは必死でついていくというより寄り添って、見つめて、支えて。そして、転がしていたのでしょうか幕前でのちぎさんの「転がされて」発言の後もちぎさん、「後で(ゆうみちゃんに)怒られそうです」とポツリ。最初は遠慮のあったゆうみちゃん。最初に「咲妃には安心感がある」と組んですぐにも関わらず、両腕を広げて受け入れてくれたのはちぎさんでだからゆうみちゃんは安心してちぎさんの横に居られるのだと思ってきました。「ちぎさんはトップさんでも同じ高さにきて引っ張ってくれる」雪組生たちが度々、そのようなことを言っていましたがちぎさんはゆうみちゃんとも同じ高さでコンビとしてあってくれたのかと「転がされて」くれていたのかと思うと改めて、本当にちぎさんのお人柄が大好きだなと思いました。まだ東京もあります。ちぎさん率いる雪組を最後まで応援します

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  • 25 May
    • 花組のNewヒロイン・華優希。新公に引き続きドラマシティで「はいからさん」の紅緒!

      てっきり、紅緒はくりすちゃん(音くり寿さん)だと思っていました。レイ(柚香光さん)主演の花組公演シアタードラマシティ/日本青年館『はいからさんが通る』。ヒロインの花村紅緒役は華優希ちゃんでしたはなちゃんというと、私の中では中山寺での節分祭!毎年恒例、宝塚歌劇団の研1さんがお衣装をつけて観音様役を務め音楽法要としてお歌を歌われるのですがその時に、なぜだか印象に残ったのがはなちゃん。ですが、「宝塚おとめ」を見ても成績は上位ではなく同じ100期生の音くり寿ちゃんの影に隠れてしまう印象でした。それが『邪馬台国の風』新人公演でのヒロインに抜擢。そして、それに引き続き、今回のドラマシティヒロインです。気になっていた子なので、ちょっと嬉しいまだお芝居の印象はないので、見られるのが楽しみです。「宝塚おとめ」のプロフィールでは…。【華 優希】誕生日:11月13日出身地:京都府京都市出身学校:立命館高校身長:162cm初舞台:2014年「宝塚をどり」演じてみたい役:「ロミオとジュリエット」のジュリエット趣味:読書集めている品:ご当地キューピー、髪飾り好きな花:ラナンキュラス、バラ好きな色:ピンク、水色好きな食べ物:お肉、チョコレート特技:テナーサックス芸名の由来:沢山の方にお知恵をいただき、家族で決めました愛称:はなちゃん、のぞみさて。はなちゃんが演じられる紅緒というと南野陽子さんが映画で演じたイメージでしたがなんと、『はいからさんが通る』は2018年にアニメ映画放映の企画もある模様。でも、配給はワーナーなんですね。東宝系がメディアミックス戦略しているのかと思いましたが違うみたいです。(東宝とワーナーは「ジョジョ」で初タッグとかありましたが…)宝塚の『はいからさんが通る』は1979年に植田紳爾先生演出でまさかのテレビドラマをしたことがあるらしい!ウタコさん(剣幸さん)やモック(遥くららさん)の頃だそうで…今回の舞台化の脚本・演出は小柳奈穂子先生。小柳先生は原作ものに強いので楽しみですはなちゃんがどんな紅緒を演じてくれるのか。でも、その前に『邪馬台国の風』の新公ですね。私的には久々に気になる娘役さんが出現しどんなお人柄かも要約知れるかと思うと楽しみですし演技や歌声、踊り姿が見たくて仕方ありません。

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  • 19 May
    • 実咲凜音、日生劇場『屋根の上のバイオリン弾き』に出演!

      嬉しい報せです。みりおん(実咲凜音さん)はすぐにでも表舞台に現れてくれそうではありましたが本当にすぐで嬉しい限りです最近のみりおんというと、風ちゃん(妃海風さん)のインスタで二人で仲良くみりおんお手製のカレーを召し上がっていましたねみりおんの退団後最初の舞台のお仕事は日生劇場『屋根の上のバイオリン弾き』この作品、現在は市村正親さんと鳳蘭さんが出演されているイメージでしたがみりおんの演じられる長女・ツァイテルはこれまでに涼風真世さん、杜けあきさん香寿たつきさん、 匠ひびきさん、 貴城けいさん、 水夏希さんと宝塚歌劇団出身の方が多数演じられてきたお役なのですね。次女・三女も、神田沙也加さんと唯月ふうかさんでミュージカル界の注目株が揃っていて素敵です。森繁久彌さんの日本初演から50年ということで日本初演50周年記念公演を盛り上げてくれそうなキャスティングにときめきますみりおんには、このままどんどん舞台で輝いて欲しいと思います

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  • 30 Apr
    • 実咲凜音の退団。その明るい笑顔も、くしゃっとした泣き顔も愛しい。

      みりおん(実咲凜音さん)が宝塚を卒業されました。ライブビューイングで拝見していましたが笑顔で最後の公演を努める彼女が本当に愛しかったです。カーテンコールの挨拶で。まあ様(朝夏まなとさん)に向かって「長い間、本当にありがとうございました」と頭を下げられる姿を見て、このお二人の関係は、みりおんにとっては本当に長い間だなと改めて思いました。2009年の花組『EXICITER!!』で研1のみりおんが銀橋を渡るという大きな抜擢の時も一緒に組んで銀橋を渡ったのは、まあ様でした。バウ・青年館初ヒロインもまあ様主演の『CODE HERO』。トップ娘役に就任した際の宙組への移動時もまあ様も一緒の移動でした。『宝塚グラフ』の対談の中でも宙組に移って、トップ娘役という重圧に悩んでいたみりおんは花組からの馴染みのあるまあ様に支えてもらったと仰っていました。そして、凰稀かなめさんの後、まあ様がトップ就任することになり、みりおんと組むことになる…。研1の銀橋から、トップ娘役時代の最後の相手役まで。本当に、みりおんの宝塚人生の中にはまあ様が側にいたのかと思うと感慨深いものがあります。公演後の挨拶の中で、今回の『王妃の館/VIVA! FESTA!』を無事終えられたことへの感謝を述べられた後、「いつも隣で花を添えてくれた実咲が、大きな花を咲かせてくれました」とおっしゃり、みりおんに向き直り、「ありがとう」と一言。どんな言葉で盛り立てるよりもまあ様の優しさが伝わってきました。その後もまあ様に感謝を述べてはあの感極まりすぎてブワッと泣きそうになるのを堪えたくしゃっとした泣き顔を何度も見せてくれた感動しいなみりおん。笑顔で締めくくろうと見せてくれる満面の笑みもあのくしゃっとした泣き顔も、本当に愛しいです。大階段を降りた挨拶の後の観客の長い拍手。終焉のアナウンス後、「さよなら皆様」が流れても鳴り止まないたくさんの拍手。「さよなら皆様」の曲が止められてまあ様が仕切って、再びみりおんが幕前に現れた時の大きな拍手。みりおんはこれだけ愛されてしかるべき宝塚の誇る娘役さんなんだと、本当に嬉しく思いました。最後に、幕前でみりおんが最後の挨拶をして去っていく中、まあ様が観客へまさかの投げキッス!涙を見せずカラッとみりおんを見送ように努めるまあ様の男前さも大好きです。みりおんは才能あふれる舞台役者さんなのでまたどこかでその才能を輝かせてくれることを祈っています。みりおん、素敵な舞台を有難うございました。

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  • 24 Mar
    • 安定感のあるトップとトップ娘役と2番手が揃って。月組公演『グランドホテル』観劇感想② 

      月組公演『グランドホテル』観劇感想②。作品自体の感想は①に書いたので、②では個々の役者さんたちについてつらつらと箇条書きで書きたいと思います。珠城りょう演ずるフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵まずは、たまきち(珠城りょうさん)、お披露目おめでとうございます。正直、最初はたまきちにトップが務まるのか、少し早すぎはしないかと、失礼ながら心配したものでした。たまきちご自身も、『アーサー王』のお稽古初日に劇団へ向かう時お稽古場へ向かうだけで緊張したと仰っていました。真面目なたまきちの事、すごくプレッシャーを感じているようでインタビュー映像などを見ても、表情からしてぎこちなくて…。でも、プレお披露目の『アーサー王』を経て、早くもすっかり貫禄が出て、たまきちらしい落ち着きも取り戻され、『グランドホテル』では回転ドアを通って現れ、スポットライトが当たった瞬間トップ然としたお姿に感動しました。たまきち演ずる男爵は、金なし貴族で借金を抱え盗みを働くどうしようもない男です。でも、グランドホテルに入れてもらえずにいるオットーを見かけ何気なく助け舟を出すような優しさも持っている。オットーに関わっている時の男爵はとてもスマートな男です。このスマートさをたまきちは極めて自然に演じられていました。これが、男爵が取り繕っただけではなく、実はいい奴なのではないか、そう思わせてくるのです。だから、グルーシンスカヤのネックスレスを狙って盗みに入りながらもいつの間にかグルーシンスカヤに惚れてしまう純粋さも観客は受け入れられるのだと思いました。結構、ブロードウェイミュージカルって、ショー要素が強くてキャラクターの心情変化は置いてけぼりなストーリー展開なものが多いのでその点、この『グランドホテル』も「生まれる命、死ぬ命、それでも生きていく様々な人の人生」そんな大雑把なオチなのですがたまきちは実にスマートに男爵の心情変化「いい奴感と純粋さ」を作り上げられていると思いました。この男爵のシーンで一番印象に残ったのは、やはり、最後の「station」のシーンです。「真っ赤なバラを持って待つ」。銃声の後、男爵が純粋に愛を歌うシーン。このシーンの演出は秀逸でした。通り過ぎていく駅の人々。男爵の抱えた真っ赤なバラが連想させるもの…。そして、バラを抱え歌うたまきちの思いつめた表情。男爵の必死な心情が、グルーシンスカヤへの思いが伝わってきました。かなりダメな男である男爵を愛おしい存在に作り上げたたまきちの持ち前の誠実さと演技のセンスが素敵でした。愛希れいか演じるグルーシンスカヤちゃぴ(愛希れいかさん)は、本当にバレリーナかもしれない。それも39歳のバレリーナだ。そう思われせるほどちゃぴはグルーシンスカヤでした。老けた声、芝居掛かった動き。酷評されて自信を失いごねるという子供っぽさ。そしてバーレッスンのシーンでの美しいバレエ。ちゃぴはこういった癖のある役をやらせるととても光ります。『1789』のアントワネットといい、癖のある女を癖強く、それでいて愛らしく演じられてしまう。そして、持ち前のダンスセンスの高さをうかがわせるバレエ。これまでもショーでは『アフリカンダンス』などとんでもないダンスセンスを見せてくれましたがグルーシンスカヤとしてのちゃぴは、バレエがどうというより往年のバレリーナ感が背中から漂っていました…。ちゃぴは真咲さん(龍真咲さん)の輝きすぎた個性に対応出来るセンスと個性を持った、可憐なThe娘役というのとは一風違った娘役さん、そう思っていましたがたまきちと組むと、ちゃぴの万能感が伝わってきました。美弥るりかのオットー・クリンゲラインもう冒頭で登場しスポットライトが当たった瞬間、美弥ちゃん(美弥るりかさん)が帽子を取ったその瞬間客席から大きな拍手が上がりました。美弥ちゃんの人気もさることながら、あの帽子を取った時の間の取り方が、やはり上級生。観客の息を読んでいて、帽子を取った瞬間に引き込まれます。いつも麗しい美弥ちゃんがヨレヨレのスーツを着て、身をかがめて歩く姿はあんなに無理な姿勢なのに実に自然でした。病を抱えた男の歩き方でした。オットーの一番の見せ場は、やっぱりチャールストン!!弱々しかったオットーが酔った勢いも借りてどんどん踊りだす。果てにはバーをくるりと乗り越えてセンターで足上げです。この時の美弥ちゃんの表現力に脱帽です。踊っているのは決して美弥るりかではありませんでした。オットーなのです。病を抱えたオットーが人生を楽しみ始めた瞬間です。美弥ちゃんのダンスに拍手を送った人もいるでしょうが私は、突然前を向いて無我夢中で踊り出したオットーの人生に拍手を送りました。長くなってしまったので、あとは短く。宇月颯の「持ってちゃいなさいよ」スカイステージカレッジ月組トークライブを見て以来、どこで出てくるのか気になって仕方がなかったセリフ。としさん(宇月颯さん)が出てくるたびにそわそわしたのは私だけじゃないはず…。男爵をそそのかす、実にネチコイ男を見事に演じらえていました。海乃美月のフラムシェン私が見た日は、くらげちゃん(海乃美月さん)がフラムシェンでした。それにしてもフラムシェンは踊りっぱなしで大変そうですフラムシェンは随分と頭もお尻も軽そうな女の子なのですがオットーに優しく、優しいだけでなく心から一緒に楽しんで踊ることのできる愛嬌のある女の子でもありました。男爵に振られた際の「残念賞?」という言い方が可愛げがありくらげちゃんが素敵に演じられていました。朝美絢のエリックエリックは冒頭と終盤と出番は限られていますがエリックが子供が生まれた時に歌う歌がこんなにも物語の結末に結びつくとは思ってもみませんでした。男爵の死に、フラムシェンのお腹の新たな命、先が短いながらももう一度歩みだしたオットーの人生にまだ希望の光である愛する人を失ったことを知らないグルーシンスカヤの人生。あーさ(朝美絢さん)もこの作風に合わせてかなりボリュームのある発声で歌われていて終盤の大きな見せ場、素敵でした。大変長くなってしまいましたが『グランドホテル』を観劇して月組生について思ったのはとても安定感があるということ。ブロードウェイミュージカルで、現地の演出家が監修に入っているという自分たちのオリジナリティばかりを追求しても良い宝塚歌劇とは真逆の演出作品の中、トップさんも、トップ娘役さんも、2番手さんも完全に役として舞台に存在する姿が宝塚の作品では新鮮でした。言ってしまうと、役者さん個人のキャラクターや人気だよりのところのある宝塚。その中で、作品演出の駒として役を生きることのできる役者がこんなにもいるのだということがとても素晴らしいと思いました。重厚な古典的なブロードウェイミュージカルで新生月組の魅力をたっぷり味わえて幸せでした。

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  • 23 Mar
    • 月組の一体感と美弥るりかの表現力。月組公演『グランドホテル』観劇感想①

      月組公演『グランドホテル』を観劇しました。たまきち(珠城りょうさん)のお披露目公演ですが、この作品は非常にたまきちにあっていると思いました。あの作品の重厚感が、たまきちの落ち着きや若さに似合わぬ渋さと合わさりとても良い世界観になっていました。月組生たちみんなも真咲さん(龍真咲さん)がいらした頃の個々の個性の際立った月組から一体感のある組に変化を遂げたようでした。みんなが若きトップスターを支えてくれているのだと感じました。『グランドホテル』はトニー賞を5部門で受賞したブロードウェイミュージカルでその演出・振付をしたトミー・チューン氏を特別監修に迎えておりブロードウェイらしい古典的な演出に加え、世界大恐慌の一年前である1928年という時代の持つ不穏な空気を放つ重厚感を味わうことができました。冒頭から複雑に絡み合う音楽にコーラスで引き込まれます。気を抜いたら置いていかれるくらいのテンポ感でのセリフまわし。群舞の背景としてのダンスや舞台転換。盆など必要のない古典的な演出、でも目まぐるしい転換。こういったタイプの演出作品に触れることでやはり生の舞台で見る醍醐味があると思いました。この作品はブロードウェイミュージカルということもあり宝塚らしい誰が主役という作品ではありませんでした。『グランドホテル』の回転ドアを通ったところから交錯する人々の人生。だから、この物語は明確に主人公を定める必要はないのでしょう。大まかには男爵とグルーシンスカヤ、オットーにフラムシェンの二本柱だと思いますが宝塚初演の涼風真世さんがトップの時はオットーを主役に据えていたように物語のキーパーソンは間違い無く、オットーでした。フラムシェンが可愛く思えるのも、男爵がいい奴に思えるのもすべては2人がオットーに優しいからなのです。オットーと楽しく踊る姿から、フラムシェンがただの頭の軽い女の子から愛嬌のある可愛い女の子になる。 オットーのために部屋をとるところや、一度は盗んだ財布を返してしまうところから男爵がただのクズな男ではないと思える。このオットーを演じたのは涼風真世さんに憧れたファン時代を過ごした美弥ちゃん(美弥るりかさん)。この公演は美弥ちゃんの2番手としてのお披露目でもありこの機会でオットーを演じられたことは運命のようです。憧れの人の役であり、2番手として試される最初の作品。大変なプレッシャーだったかと思いますが物語をリードする抜群の演技力で観客を魅了していました。美弥ちゃんへの拍手が半端じゃなかったことがとても印象的でしたがそれだけの力を見せつけられました。やっぱり、美弥ちゃんは素晴らしい表現者です。お芝居の見どころや個々の役者さんの感想などは②に続きます。

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  • 17 Mar
    • 望海風斗・真彩希帆お披露目公演は、芝居は生田先生、ショーは野口先生!

      雪組公演のラインナップが発表されました。『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』『SUPER VOYAGER! -希望の海へ-』だいもん(望海風斗さん)ときぃちゃん(真彩希帆さん)のお披露目公演です。お披露目は『ファントム』というわけにはいきませんでしたね。『ファントム』は、劇団四季がちょうど『オペラ座の怪人』をKAAT神奈川で上演するので演目かぶりなので、難しかったのかなと思います。でも、生田先生に野口先生の作品ということで期待十分です。何ぶん私、『A-EN』と『THE ENTERTAINER!』が大好きで野口幸作先生にはとても期待しております。早く野口先生のショー作品が見たかったので、これがだいもんのお披露目だなんて、本当に嬉しいです野口先生は、演者さんのヒストリーを調べ上げるタイプなのできっとだいもんの個性や特徴を生かしまくりなショーにしてくれることでしょう。さて。生田先生のお芝居ですが。ロベスピエールが題材というのは意外です。ロベスピエールって、もう宝塚で描かれすぎている気がするんですよね。『1789』に『スカーレット・ピンパーネル』。スカピンでは、独裁者のイメージですが1789では、革命に情熱を傾ける青年といった風に描かれていました。今回の『ひかりふる路』では、説明文に「理想に燃えた一人の青年」とあるので誠実な青年なのでしょうか。生田作品×だいもんというと、「BUND/NEON 上海」の硬派な悪役・劉衛強とか「ラストタイクーン」のDV男・ブロンソンとか「ドン・ジュアン」のダメンズ・ドン・ジュアンとかを思い出され生田先生のだいもんのイメージって…と思ったりもしましたが…。でも。お披露目の前に、『琥珀色の雨にぬれて』と『“D”ramatic S!』でプレお披露目です。ショーはキーワードに「D」を持ってくるとはなかなか素敵。気になるのは、『琥珀色の〜』は「4人の男女が織り成す恋愛心理劇」ということで、戦火を潜り抜けても純粋さを失わない貴族の青年クロードがだいもん。魔性の女シャロンがきぃちゃん。ならば、クロードを慕う少女フランソワーズとシャロンに惚れるジゴロのルイは誰になるのかが注目です。ちぎさん(早霧せいなさん)とゆうみちゃん(咲妃みゆさん)の退団に落ち込んでいましたが次に目を向ければ、だいもんがいてくれて生田先生と野口先生の作品も楽しみです。これからの雪組も楽しみです!

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  • 09 Mar
    • 望海風斗、雪組トップ就任決定!相手役は真彩希帆でブリドリが思い出される!

      ここのところ怒涛の毎日です。みりおん(実咲凜音さん)の宝塚大劇場卒業。まあ様(朝夏まなとさん)の退団発表。涙していたところに…望海風斗、雪組トップ就任の発表!だいもん(望海風斗さん)、いえ。もうすっかり「のぞ様」呼びが定着してますね。のぞ様、おめでとうございますこれは想定内のことでしたが、やっぱり嬉しいですね。相手役も、雪組に組み替えが決定した時点でわかりきっておりましたが、きぃちゃん(真彩希帆さん)で。これも、遡れば、二人がまだ花組生時代。だいもんのブリドリの最終回イベントできぃちゃんと二人で『ファントム』より「Home」を歌われたんですよね。(Brilliant Dreams+NEXTより)その頃から、「ああ…、きぃちゃんとだいもんが組んだら素敵だな…」そんな風に思っておりました。実際、二人揃って「エリザベート」を最後に同時に花組から組み替えになりだいもんは2番手に、きぃちゃんも、こっちゃん(礼真琴さん)の相手役でバウヒロインと二人ともスター街道を進んでいかれて、この二人がトップコンビとして組まないかなーと、囁かれ続けていましたし。これは、お披露目公演はやっぱり『ファントム』でしょか?だいもんは至る所で『ファントム』を演りたいと仰られてますし、歌唱に定評のあるきぃちゃんが相手役ならばありえますよね。明日海さん(明日海りおさん)に続き、89期から二人目のトップさん。まあ様が退団されるので、年末のタカスペで「まあだい」コンビは見られないのか…と残念に思っておりましたが音楽学校で同室だった明日海さんとだいもんが花組以来に、お互いにトップとして並ぶところが見られる日もくるのですねこの新生雪組トップコンビですが、歌唱力がウリになるのは間違いないですが、だいもんはしっかりしているように見えてちょっと面白いところのあるお人だと思いますし(例の「天海さんへの日記」を披露できてしまうところとか『アル・カポネ』の千秋楽挨拶で「アル・カポネさーん」と天に語りかけたりとか…)きぃちゃんも、しっかりしているように見えてちょっと変わったところがあると思っているので(かいちゃん(七海ひろきさん)のブリドリで見て、メドレーをカットされるくらいノリノリで歌い続けるところから、我が道行くタイプな気が…)このコンビ、ちょっとずれたところがありそうで不安でもあり、化学反応が楽しみでもあります。もちろん、舞台に関しては、全く心配はありませんよ!だいもん、きぃちゃん。本当におめでとうございます

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