—1年後—
この日が来る事は1年前には想像すらできなかった。
私は私情で仕事を放り投げ自暴自棄になっていた。
そんな中2011 3 11を過ごしていた。
テレビを見るたびぽぽぽぽーんのCMと拡大していく被害状況。正確にはまだ情報さえも混乱し錯綜している状態だった。
地震、津波、コンビナートの火災。
帰宅難民。そして原発事故。
日を追うごとに拡大し深刻になる。
ただでさえ凹みがちな自分の状況と画面に映る絶望的な被害状況に心が折れそうになっていった。
『何かできないのか?』
考えても結局、恥ずかしながら1~2円をコンビニの募金箱に入れて素早く立ち去ることぐらいしかできなくて情けなかった。
そんな中、驚くべき行動を取る人々がいた。
それは東京都民だった。
交通網はマヒし、渋滞は一層激しく、いつ動くかのメドは立たず、余震が恐怖を煽り混乱を極めたはず。
しかし、その場に居た人々は誰ひとりパニックに陥ることなく係員の指示に従い、もくもくと行列に並び、しかもお年寄りや体調の悪い人を優先させているではないか!
ある会社では残っていた社員が帰るのを早々と諦め、深夜、歩いて帰宅しようとする人々の為にトイレを解放したり、民家では水やお茶を用意したり、名も無きギャルはTDLで自らの足を使い小さい子供のいる母親の所へお菓子を配る役をかって出たり、バイクの若者は同じ方向へ向かう人はいないか?と呼びかけたり、タクシーもしかりで乗り合いを呼びかけたり…。
若い女性は持っていた充電器を『充電器あります!使って下さい!』と呼び掛けた。
海外メディアはそういった名も無きスーパースター達の姿に驚き、称賛した。
私は被害のほとんどない北海道でぬくぬくしていただけだから、ほんのごく一部の美談を拡大レンズで見せられて、勝手に感動しているだけかもしれないが…。
昨日のテレビで君が代を聞いた。
『苔のむすまで』この国の人々の持ってる潔さ凛々しさを感じた。
日本人は地味かもしれないけど胸の中にはいつでも侍みたいな潔さと優しさを持ってることを誇りに思っていいと思う。
天皇陛下も術後間もない体で歩き言葉を読んだ。
この為に自分は生かされてきたのだ。という仕事に対する真摯な姿を見たような気がした。
また騙されてるだけかもしれないけど(笑)
そしてKINGカズの中年ゴール。
なでしこジャパンのワールドカップ優勝

誰もが『そんな金あったら震災募金に回せ』と思ってしまったが結果はお金じゃ買えない『勇気』『笑顔』を私達に与えてくれた。
このタイミングでの優勝は男子サッカーにブラジル、アルゼンチン、イタリア、フランス、ドイツetc…よりも強烈なプレッシャーを与えてしまった皮肉な一面もあるが…。
美人でもオシャレでもない彼女達の男勝りなガッツが私達に『やればできるんだよ!』と教えてくれた。
この頃から私の折れそうだった気持ちが少しずつ、一歩を踏み出そうという気持ちに変わっていった。
今は正職員ではないけど仕事をしている。
めんどくさくて休みたいな~と思う日もある。
だけど、きっといいことあるかもしれない♪と思えるようになった。
私にとっては大きな進歩だ。
当時、イラ缶と言われた管前首相の良かった所は『危ないから作業出来ません。』という東デンの人に『作業して下さい!!!』と怒鳴ったことだと思う。
自国は紛争状態で大変なのに何百万円と寄付してくれた国、1年後、野球の試合に来てくれた国、ありがとう。
国内外のみんながくれた募金、けっこう凄い額だと思うけど…どう使われているんだろう?