もはや10月後半。民主党関係は今更ネタも多いのですが、一応、ここ2ヶ月弱の中から小沢一郎の動きに絞って重要ポイントだけを整理しておきます。
●8月30日 「倒す相手を選んだ!? 喧嘩上手・小沢一郎の鮮やかな勝ちっぷり」
東京12区 公明代表の太田昭宏を民主新人・青木愛が大接戦の末に破る。
東京10区 民主新人・江端貴子が“前刺客”小池百合子氏を破る。
長崎2区 民主新人・福田衣里子が自民の大物・久間章生を破る。
この「若い女性がベテランを破る」というメディア映えするわかりやすい図式を小沢が意図していたならやはり選挙においては天才ではないだろうか。
政治にそれほど興味がない人でもこの図式には「何かが変わるのかもしれない」と心動かされることは間違いない。
そして何より私が注目したのは負かした相手。自公側からみると、太田、小池、久間が倒されたということのショックは相当大きかったのではないでしょうか。
中ぐらいの奴を何人もまかすよりてっぺんの奴をひとり負かす小沢の喧嘩手法にはちょっと脱帽、感動・・・。
●9月4日 「小沢一郎幹事長に就任~小沢さんのおかげ・・・・」
民主党の鳩山由紀夫代表は3日夜、党本部で小沢一郎代表代行と会談し、幹事長就任を要請した。小沢氏は受諾した。来年夏の参院選に向けて引き続き選挙を担当したいという小沢氏の意向に沿った人事となった。鳩山氏は会談後、小沢氏起用の理由について「党務と政府の意思決定を両輪として回さないといけない。総選挙は小沢さんのおかげで300を超える議席をとることができた」と記者団に語った。小沢氏は会談後「代表から幹事長就任の要請をいただいた。私としては党人なので要請を受ける返事をしてきた」と述べた。鳩山氏は「幹事長は党務だ。政策の決定は政府でやると(小沢氏と)確認した」と説明したが、選挙戦略にかかわる重要政策では小沢氏の影響を排除できない可能性がある。(日経テレコン・9月4日付)
反小沢勢力を結集しての岡田克也幹事長続投であるとか、実力派・管直人の官房長官就任。しかし、それらをことごとく消したのが小沢一郎だというのが各紙報道の共通した分析。これは、まあ、予定通りといったところでしょうか。
それにしても「小沢さんのおかげとは・・・」公然と言ってはいけない言葉の気もするのですが。
●9月18日 「鳩山内閣組閣~雇われ社長って誰のこと・・・」
今さら、顔ぶれには言及しませんが海外メディアの報道から小沢一郎に触れた部分を紹介。
「「陰で小沢氏が動いているという印象を(国民に与えることを)避けるため、小沢氏との関係を注意深く構築する必要がある」(米・ウォールストリートジャーナル)
主語は鳩山は、内閣は、ということでしょう。
「閣僚人事でも影響力を行使している」(中国・中央日報)
鳩山に一応、期待はしておくが小沢は注視すべき存在というのは世界中、誰が見てもわかることなのだでしょう。
もうひとつ、鳩山内閣を企業に例えると「小沢はCEO、鳩山はCOO」という秀逸な分析に思わずほくそ笑んでしまった記事がありました。
「企業で言えば、鳩山首相は社長兼最高執行責任者(COO)、小沢幹事長は会長兼最高経営責任者(CEO)に相当する」と分析する。今回の閣僚人事では政策に通じたベテラン議員の起用が目立った。政策執行能力を重視したとの印象が強く、その意味では鳩山首相をCOOになぞらえても違和感はあまりない。 鳩山内閣の母体である民主党は、企業で言えば株主にあたる。小沢幹事長が党務全般を取り仕切るのであれば、株主の代表として振る舞うことになる。その意味では、資本(民主党)と経営(鳩山内閣)の分離が鮮明になる。 企業統治(コーポーレートガバナンス)の考え方に沿えば、鳩山社長兼COOの実績や働きぶりを小沢会長兼CEOがチェックするという図式になる。プライスウォーターハウスクーパースコンサルタント(東京・千代田)の吉田健之常務執行役員は「鳩山氏は雇われ社長」と表現する。 株主代表である小沢氏が影響力を行使するのは当然としても、有権者にわかりにくい手法を採るのであれば、批判は小沢氏に集まるだろう。「企業は株主のもの」という原則論を掲げて株主がごり押しをすれば、経営陣はやる気を失う」((日経テレコン・9月18日付))
しかし、この中で鳩山を評した“雇われ社長”って表現はみごとに的を射ている。
●9月18日 「日本経済新聞世論調査~小沢は好き?嫌い?」
鳩山内閣支持は75%。歴代2位という高水準。これは、まあいいや・・・。
そして小沢幹事長は評価しないが46%なのだが、評価するが40%。どうでしょうか、私は結構高い、と思いました。
この数字の比率は小沢一郎という人のポジショニングををよくあらわしている気がします。MixiなどのSNSでも小沢支持グループの参加メンバー数と反小沢グループの参加メンバー数は拮抗しています。嫌われることを気にしない、いわば「反ポピュリズム」とでもいう姿勢の政治家は今の時代、とんと少なくなったのではないでしょうか。
●9月20日~27日 「小沢訪英で党人事は小休止~実は隠密で心臓病治療か」
小沢訪英の当初の予定は20日から25日。労働党、保守党の事務局幹部に会い、国会審議や議会運営等についての意見を聴取するということでしたが、帰国は27日になりました。
「個人的に立ち寄りたいところがある」。というのが公式な理由です。心臓の持病の治療ではないかというのが多くの推測。そして当然、この期間の党人事は進まず。
●9月28日 「あまりに違いすぎる!『政府連立与党首脳会議』での存在感」
28日に開かれた「政府連立与党首脳会議」がおもしろい。出席者は鳩山由紀夫首相、菅直人副総理・国家戦略担当相、平野博文官房長官と民主党・小沢一郎幹事長、社民党の福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)、国民新党の亀井静香代表(郵政・金融担当相)。政府見解は「与党の意見交換の場」となってはいるが、小沢一郎が政策決定に影響力を行使する舞台になるとの見方も当然多い。
しかし一番、私が注目したのは存在感。写真で並ぶと一目瞭然。誰がどうとはいいませんが、政治家に必要なオーラ(もちろん清濁あわせ持ったもの)は小沢一郎が圧倒的。では、いちばん影が薄いのは・・・などと意地悪は言わぬが花・・・。
●10月1日 「2008年政治資金収支報告書~やはり一番は小沢一郎」
連立政権を組む民主、社民、国民新の3党の国会議員の中で、2008年に最も多くの資金を資金管理団体を通じて集めたのはやはりというか、なんというか小沢一郎でした。同氏の資金管理団体「陸山(りくざん)会」の収入は1億6303万円で2007年比でなんと6割増。
ちなみに2位は岡田克也9982万円、鳩山由紀夫8917万円、管直人1215万円、福島瑞穂805万円、亀井静香1億1694万円ということ。
今は一言。選挙にお金は大切です。私はそう思います。


