2004年07月10日
寄り合い
テーマ:ブログ「文楽、志ん生、圓生、小さんは勿論だろ・・・」左楽師匠は続けた。凄いメンバーといってもなあ、その頃は当たり前だったからなあ。理事会が終わってさ、そうだ、その頃は理事会なんて言ってなかったよな、幹部会だな。終わってさあ、例の焼き鳥屋の二階で「チョイトやりますか?」ってなもんだよ。文楽師匠が誘った「おい文平、聞いといで」俺さあ、鳥がまるでダメじゃない。確かに文平、じゃない左楽師匠の鳥嫌いは有名だった。20m先に鳥がいるのを、察知するほどだった。「聞いといでったってなあ・・」嫌々ながら近所の焼き鳥屋さんへ聞きに行った。昼のことで、まだ、店は仕込みの最中だったが、幹部は、特に文楽師匠は常連だった。「あのう・・・」そう言って戸を開けた文平少年の目に飛び込んだのは、大きな金網製のカゴの中に入って、足を無残に上げている、夥しい鳥のボイルだった。「ギャー・・」と一声残して、文平少年は駆け出した。何処まで走ったのか見当もつかなかった。ただ走った。走って走って走り抜いたつもりだったが、足は絡んで、一所で空回りしていた。柱の陰に隠れていた文平少年に、焼き鳥屋の親父は、優しく声を掛けた。「もういいよ」











