2012-02-15 00:24:11

★佐藤コーチの考えを想像する。

テーマ:浅田真央
四大陸選手権のあと、日刊スポーツの記事によれば、佐藤コーチは次のように言っている。

「(浅田は)全体的な流れはいいところまで来ている。あとわずかだが、そのあとわずかなところがいろいろ大変だと思う。」

あとわずかというのは何をさしているのだろうか?3アクセルの回転不足の解消か?あるいは3ルッツの完成か?3サルコウを失敗なく跳ぶことか?あるいは、GOEで取りこぼしなく、確実に得点を積み上げて行くことか?その答えは、これらの課題の答えのいずれでもあるだろう。

3アクセルの完成については、四大陸の試合前、佐藤コーチが次のように言っていた言葉が印象的だ。言葉はそのままではないが、内容としては次の通りである。

「(真央選手の)3アクセルについては、やっとみなさんにお見せできるところまで来た。」

これまで、3アクセルについて、佐藤コーチは、真央選手に完成度が高まるまで試合に取り入れること避けるように指導してきた。その佐藤コーチが「ファンに見せられるところまで来た。」ということは、佐藤コーチに勝算があったことをうかがわせるのである。佐藤コーチはショートとフリーで、真央選手が3アクセルを成功させることができると予想して真央選手を送り出したのだと思われる。

読者のみなさんは、私が迂遠なものの言い方をしていると感じているかもしれない。要するにこういうことなのだ。真央選手の3アクセルは練習では完成の域に達しているのだということである。だからこそ、発言にはいつも慎重な佐藤コーチが「お見せできるところまで来ている」と言ったのだと推測する。

今回は、あとわずかのところで3アクセルの認定はならなかった。佐藤コーチの予想はあと少しのところで結果を得ることはできなかったが、ここで重要なのは、真央選手もフリーのあとのマスコミの取材に答えて、「自分の中で、(3アクセルに)挑戦して跳べたのはすごいプラス。跳べてうれしい」と好感触を持って言っているように、真央チームが四大陸の戦いを成果多い大会として終わっていることである。

佐藤コーチが「あとわずかのところが大変」と言っているように、試合で3アクセルを確実に決めていくことは、最後の詰めの部分で壁が立ちふさがるかもしれない。しかし、真央チームは3アクセルについてはあくまで前向きである。そこが頼もしいのである。

もう一つ。3アクセル以外の要素を確実に取って行くことも求められている。この点について佐藤コーチは次のように言っている。

「3アクセルだけに関わっていることはできない。そこが大変であり、難しいところだ。」

その通りであろう。ジャンプを確実に跳び、得点を取りこぼしなく重ねていくことが求められている。今回の四大陸のフリーでは、3+3を跳ばなかったA・ワグナーがGOEで10点以上の得点を獲得している事実がある。このあたりの真央チームの取り組みが求められていると言えよう。佐藤コーチの発言もこうした事実を指摘したものと推測される。

しかし、状況は悲観的ではない。真央選手の四大陸後の発言にも見られるように、世界選手権に向けて確実にステップを歩んでいるのである。今シーズンに入る前のマスコミの発言を思い出して頂きたい。昨シーズンの状況を引きずった瀬戸際であるとの論調ばかりであったのである。それを考えれば、真央選手がここまで自分のスケートをレベルアップしてきたことは、ひいき目ではなく本当にすごいのである。

最後に、今回の四大陸のフリーを録画している方にお知らせしたい。ぜひ、真央選手の3Lzのふみ切りをスローで検証して欲しいのである。今回、真央選手は3Lzを認定されたが、そのふみ切りにおいて真央選手の改良のあとが見られるのである。真央選手は3Lzを跳ぶときアウトエッジでふみ切り地点に入ってくるが、これまでは、そのあとふみ切る直前にインエッジになっていた。ところが今回は、アウトエッジからインエッジになりかけて、それ以上インエッジにならないのである。ここが感動的なのである。これはYou Tubeでは分からない。テレビの大きな画面で見ないと分からないのである。ぜひ検証をおすすめする。

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