2010-07-14 11:58:23
ジャスト・コミュニケーション
テーマ:井上勝正です主任とツチダナさんの様子がなんだかおかしい。
いつもはツチダナさんと会話する時の主任の表情は終始
ニヤついているのだが
今夜は眉間にシワを寄せ
小難しい顔だ。
蒸し暑い機械室の作業を終え
デオドラントシートで汗を拭おうと事務所に入れば
主任が腕を胸の所で組み、
白の肌着、作業ズボンに白ゴム長靴の大股開きで椅子に鎮座、
やはり険しい顔だった。
上目使いで睨むように
目の前のツチダナさんを見据えている。
ツチダナさんはタオルをバンダナの様に額に巻いて
グレーのかなり年季の入ったスウェットシャツ、黒いズボンに白ゴム長靴。かなりの猫背で主任と対峙していたのだった。
その場に
なま暖かい空気を感じたボクは、
デオドラントシートだけ取って汗は別の場所で拭おう…
その時ッ、
ツチダナさんが右腕を蛇の様な形にして
「わとぅぅッ!」
と大股開きで椅子に座る主任の股間に素早く手を伸ばした。
主任は伝統空手の下段払いの様な感じで
ツチダナさんの蛇の右腕を
左腕で払う。
「あ~ッ!やめさいよぉ!アンタわァ!」
手を払われたツチダナさんは
クルリと事務所を出て行って作業に戻った。
どう言うやり取りやねん。
主任はそのまま作業ノートを手に取りペラペラめくって
ボクをちらりと見て
コホンと咳払いをし、
「まったくツチダナのヤツ、しょうがないなぁ。」
と独り言かボクに言ったのか
分からない言葉を発した。
しかし、何があっても
“股間タッチ”とか“カンチョー”が
この70歳技術主任と
50歳代部下の
コミュニケーションなんだろうか??
そしてボクはその時二人が
一瞬“半笑い”
だったのを見逃さなかった。
痴話喧嘩(?)だろう、大したこと無いだろうと思っていたのだったが…。







