人口がこれから減少していくんだとか、
所得も物価も下がり続けていてデフレだとか、
年金は大丈夫なのかとか、
自殺が多いとか、ヘンな事件が増えたとか、
国の借金が大変だとか。
各種の数値を見たり、世で言われる一般的な論調を見聞きしていると、
どうもあまり明るい話題がなく、いかにも閉塞感いっぱいで、
先行きが不安な感じがします。
また、外交も防衛も経済・財政対策も社会保障も、
議論が紛糾に紛糾を極め、混沌としているように見えます。
問題意識を持つ人、政治家や評論家や専門家、
そして多くの人によるブログなどでの対立的な論争が花盛り。
このような状況の中では、何をやってもうまくいきません。
企業などの組織体でも、社内が紛糾しているときには、
無駄なエネルギーばかり費消する割には、
事がうまく運ばないという非効率を繰り返すばかりです。
とはいえこのような道は必ず通らなければならないもの。
いわば
【厄年(やくどし)】みたいなものです。
ここでいう厄年とは、一般的に言われるとらえ方とは異なります。
本来の厄年とは、それまでに積み重ねてきた業の清算、
とでもいうようなイメージです。
日本は戦後、奇跡的な経済復興を遂げましたが、
東西冷戦の崩壊やバブル崩壊で完全に取り巻く状況が変わったにもかかわらず、
路線転換をしないまま失われた10年・20年を過ごしてきました。
本来は1970年代、高度成長が終わるころに【次のあり方】を
議論しておけばベストでした。
溜まりに溜まったツケを、いま一気に払っているわけです。
現在はそのような局面です。
季節で言えば冬。
だからこそ、この時期の過ごし方が非常に大切になってきます。
次の春をどう迎えるかということ。
そしてこの時期に自暴自棄になったり、変化を先送りしたり、
清算期をうまく乗り切ることが出来ないとどうなるか。
次のシーズンには思ったように花は咲かず、
ジリ貧の、厳しい状況が待っています。
この時期をうまく、賢く乗り越えることが出来れば、
次の季節をとてもいい状況で迎えることが出来るはずです。
アメリカの経済・軍事覇権が終わり、
G7やG8からG20へと世界の舞台が移りというなかで、
特に日本はアメリカとの連携の下でやってきました。
この連携が引き続き大切なものであるにせよ、
これまでのような関係性はもう続けてはいられません。
だから、
実質的にアメリカの核の傘にある現状をどうするとか、
基地をどうするとか、
自衛隊ってど位置づけるのかとか、
経済の根本的な枠組みをどうするとか、
国連って何だっけとか、
日銀って何だっけとか、
天皇制って何だっけとか、
憲法はこのままでいいかとか。
もう、ともするとこれまでいかにも、
話しを出すこと自体が【タブー】とされてきたような事柄を、
一度は必ず遡上にあげて、
話し合わなければならない時期が来るだろうと思います。
そうして、新しい方向性、枠組みがぼんやりと見えてきたころ、
様々な分野の秩序がおおよそ出来上がり、
国民のコンセンサスも一定程度まとまってきて、
そしてやっと春を迎えることが出来る。
そういった、非常に重要な局面です。
この時期はともすると、どう転ぶかわからない、
非常に怖い、不安な局面であるともいえます。
一方で、智慧や努力を動員して、よりよい未来を創造できるチャンス。
そういったとらえ方も出来ます。
私は日本の将来を、かなり明るいものととらえており、
現在抱えている各種の課題や問題も、きっと解決できるし、
世界のお手本となる能力や運すら備えていると思っています。
1.【理念】や【ビジョン】もなく、
だから2.【戦略】も具体的な3.【戦術】もない。
それがいまの私たちの姿です。
戦略や戦術というワードは戦争用語ですからあまり好きではありませんが。
それでも、現状に対する対処療法的な施策を打ちながら、
1や2や3を決定するという、非常に困難な作業を経て、
混沌を抜け出しましょう。