2012年02月10日(金) 15時37分38秒
築16年の収益物件ではどんなことが起きていたか ホームインスペクション実例
テーマ:ブログ建物は築15年を経過するあたりから、そろそろ大規模修繕を行う時期に入ります。ここできちんと修繕をしておかないと、結局は後になってより過大なお金かかることが多く、また建物の寿命もいたずらに縮めてしまうことにもなるため、ぜひしっかりとやっておきたいところ。
かといって、やりすぎるのもまたムダ。「必要な箇所を、必要な時期に、必要なコストと手法で修繕する」というのがベストです。そのためにはまず建物全体を診断し、現時点での健康診断から始めることをおすすめします。診断はもちろんコストがかかりますが、トータルで見れば出費を抑えられます。
今回の実例は築16年のRC(鉄筋コンクリート)マンション。さくら事務所のホームインスペクター(住宅診断士)が、大規模修繕前の建物診断にした際のものです。
外壁周りは構造的な原因によるクラック(ひび割れ)等はみられませんでしたが、外廊下の腰窓開口部周りにクラックが↓↓↓

階段受けスラブの一部に鉄筋の露出した欠損部分がみられました。↓↓↓

開口部周りのクラックは、0.3ミリ以上の幅がある場合は、内部に侵水のあるなしに関わらず、クラックに樹脂等を注入して再塗装することが望ましいでしょう。鉄筋の露出した部分は、主要構造部ではないものの、長期的には建物の耐久性に影響しますので樹脂モルタルなどを充填しておく必要があります。
この物件に見られた問題はこの程度。あとはまだおおむね良好であり、今すぐに修繕が必要な箇所は見当たりませんでした。業者から受け取った見積もりのうち、必要な箇所だけを工事し、残りは数年後にまた様子を見て行うこととなりました。
建物全体の修繕計画を立てるのは、B(法人)物件の世界では常識。現状把握としての診断を行い、しっかりと計画を立て、ムダやロスのない賃貸住宅経営を目指しましょう。


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