• 29 Mar
    • 2016年度の名局⑫NHK杯準決勝橋本ー佐藤(和)

      今回はNHK杯準決勝、橋本崇載八段ー佐藤和俊六段の一戦を紹介します佐藤六段は今回大躍進加藤桃子女王、屋敷伸之九段、羽生善治三冠、村山慈明NHK杯を破って本局を迎えました戦型は居飛車対三間飛車となりましたが…先手が一目散に穴熊に囲ったのを見て、後手は袖飛車に振り直しました△75歩から開戦突き捨ててから△85桂とし、7筋と端の両狙いは相居飛車ではよくある攻め筋です▲24歩と突いた局面ここでは歩で取るのが自然ですが、佐藤六段は△66銀!▲23歩成で陣形が乱れてしまう上に▲61銀の割りうちがあるのでやりにくい手ですが、このタイミングでの突き捨てを咎めにいった手ともいえます後手は飛車を大転回して2筋に歩を打たせました実はこれが終盤に大きく影響を与えます△92香打が強烈な二段ロケットではありますが、▲87玉で激闘は続きます△49銀は実戦的な手縦に飛車が逃げれば当然28飛成とされるので▲48飛ですが、これで攻めには活用しにくいでしょう、ということですしかし先手の▲25桂打も鋭い△15角が見えていますが、▲33歩で攻めが続くとみています▲42銀には取れば△32金から寄り形△25飛▲31銀打△12玉▲16金で下図▲16金では先に▲41銀不成を入れておくべきでした本譜は△42銀▲25金△31銀と攻め駒を一掃され、後手が良くなりました▲24金には△15馬が有力でした▲25桂△24金▲33桂不成△22玉▲41桂成△61金が予想される手順で、飛車を捕らえれば先手に後続の攻めはなさそうです実戦は△65桂とし、以下▲同歩△74桂▲58桂△24金▲33桂△22玉▲41桂成△同銀と進みましたが、こうなると勝負は分からなくなりました上図で▲41同飛成としましたが、24角も考えられました△32銀右と手順に逃げられますが、▲33銀とバラしてどうかということです本譜は▲41同飛成に△32銀打としましたが、55桂の勝負手がありました▲52龍△23玉▲53龍△33銀▲55歩と取れるのですが、その間に後手玉は簡単には寄りにくい形になるので第二ラウンド突入となっていたでしょう△12金は負けたら敗着だったでしょう代えて△87飛として、▲68玉なら△57金から精算して△23歩と手を戻せばまだまだでしたただ、先手も間違えました▲12銀成としましたが、▲42銀が正着取る手や13金は▲32銀で詰み△23金にも▲31銀成△同玉▲32歩△同銀▲42銀△21玉▲23金で必至でしたそして▲42金打が敗着となりました▲23銀△31銀▲32銀成と千日手を選ぶよりなかったところでした△31香▲32金△同香▲33銀△87飛となって下図この手が狙い澄ました一手で、ピッタリ即詰みに討ち取りました持ち駒が一枚でも違えば詰まないところで、早指し戦でこれを逃さなかったのは見事でした152手まで後手・佐藤和俊六段の勝ちとなりました決戦では佐藤康光九段に残念ながら敗れてしまいましたが、強豪を破っての準優勝は大きな存在感を残しましたみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 22 Mar
    • 2016年度の名局⑪棋聖戦二次予選深浦ー佐藤(天)

      今回は棋聖戦二次予選、深浦康市九段対佐藤天彦名人の対局を紹介します全棋譜はこちらから戦型は角換わりに最近の流行は▲48金・29飛型で、両者共にこの形になりました前例で△54歩とした将棋がありますが、玉が4二にいたままだと▲97角のような手が気になりますそこで先に玉形を整えたのが佐藤名人の修正手順でした先手が2筋の歩交換をしてきたところで端攻めを敢行▲23歩には△31銀で耐えてるとみたギリギリの攻めです後手が△97歩と垂らしたところで▲29飛と引きましたここでは△59角の狙いを消す意味で▲68玉も有力でしたが、「早いと感じた」との深浦九段の感想が残っていますお互い角を好位置に据え、一触即発の局面本譜は▲35歩△同角▲93角成とし、△53角と戻る手が冷静でいい勝負代えて▲45桂とし、△44角となってから▲93角成も考えられたところですただ、本譜も桂交換となり、▲64桂と急所に打ち込んで△41玉と対応したところここで▲56馬としたのが地味ながら好手△32玉と上がる手を牽制していますそして満を持しての▲68玉左辺に攻め駒が集中しているので遠ざかっておきたいのです△86歩▲同歩△同飛には銀を引くしかなかそうですが…▲77金が強手!△88飛成には▲78馬として9筋の駒を取り込んでしまおうということです実戦は△84飛▲86歩△87歩▲85歩として下図1人時間差で飛車にアテました歩を垂らしたことにより飛車先が重くなったとみているのです△92桂には▲72桂成が筋なのでしょうが、精算してスッキリされるのを嫌いました本譜は▲96歩とし、△84桂▲86香△83歩▲84香△同歩では下図ここで▲5五桂!と歩頭に桂を打ちました△同歩▲同馬は必然の手で、その際に▲11馬と▲54桂の両狙いを楽しみにしています△78銀の王手に▲58玉と逃げたところ▲56玉は△64角▲同歩△54銀▲同馬△51飛と攻められて恐いです本譜のほうが後手は応手が悩ましく、ここで佐藤名人は誤りました△36桂と金取りに打ちましたが、▲37金とされて攻めは空振り代えて△35桂または△54銀▲同馬の交換を入れてから△35桂とし、玉の逃げ場所を制限すればまだ難しかったと思います△53銀!と香の頭に銀を上がったのが迫力ある勝負手でしたが、▲74馬△32玉▲53香成△同金▲24銀が冷静な対応で、大勢は決しました151手まで深浦九段の勝ち両者の受けの強さが光った一局でありながらも、▲77金、▲55桂といった面白い手が続出し、見所満載の将棋でしたみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 20 Mar
    • 2016年度の名局⑩王将戦第1局郷田ー久保

      今回は第66期王将戦第1局、郷田真隆王将対久保利明九段の一戦を紹介します(肩書きはいずれも当時)全棋譜はこちらから後手・久保九段のゴキゲン中飛車に対し、郷田王将は流行りの超速で対抗そして、△32銀型から足早に仕掛けていきました先手の対策は色々あるところなのですが、▲65角を採用しましたこの手は最近では珍しく、郷田九段どのような構想を温めていたか注目されました上図で次に△72銀とされると、かなり陣形が引き締まるので先手は攻めていきたいそこで先手は▲22歩としました左金の働きを悪くする手筋なのですが、代えて単に▲45桂とする方が優るのではという意見も出ました単に跳ねれば、後手の金は浮いているので銀を逃げる手は生じないということです▲25飛は△24歩で後手を引くので面白くなさそうそこで▲53歩成とし、△35銀▲同銀△55歩▲42銀と攻めあいの順に踏み込みましたここでは△51飛から千日手か、と思われましたが、久保九段は△44角!検討陣からは「男だね」と声があがりました4一の龍から▲52龍としたのが細かいきかし▲88銀△98飛▲79金と迫るのは△94歩があり、そうされる前に香を使わせてしまおうということです上図で後手から攻めが見えないと言われていたところで…△9五角!次に△68銀からの寄せをみていますそこで▲58金右としましたが、△77銀▲同桂△同角成▲同玉△65桂で下図本譜は▲68玉として後は久保九段の寄せをみるだけとなりましたが、▲86玉はどうなのかというと△88馬▲同金△同飛成▲63角△92玉!▲82銀!△84銀!と秘術の応酬で後手勝ちのようですここまで読んでの仕方なしと▲68玉でした86手まで久保九段の勝ちとなりました激しい攻めあいからの久保九段の△95角が印象に残る一局でしたみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 16 Mar
    • 2016年度の名局⑨王座戦挑戦者決定戦糸谷ー佐藤(天)

      今回は第64期王座戦挑戦者決定戦、糸谷哲郎八段対佐藤天彦名人の一戦を紹介します横歩取りから上図に▲37銀までの構想は、糸谷八段は何局か試みています一歩取られても指せると踏まなければ指せない形です続いて5筋の位を取ったのがいかにも糸谷八段らしいこうやって模様を築いていくのが得意パターンです佐藤名人は△22歩と辛抱ここでは△25歩が有力視されていました本譜は▲46歩としましたが、▲46銀△36飛▲38桂で手が難しいのでは、と言われていました△51角はプロらしい渋い一着ですね次に△74歩から角の活用を図っています△58歩は一目良さそうな垂らしですね取るのは△55銀とさばかれた際に金が浮いているのが痛いです▲48角△38歩▲47銀左と進んで下図糸谷八段はここで△59歩成▲同角△39歩成▲同金△35銀▲同銀△同角▲36飛に△46角が成立するのをうっかりしていたとのことしかし実戦は△55銀▲28飛△46銀▲同銀△36飛となり、これならまだいい勝負です△84角に同角は△59飛成が痛い▲55歩は考えられますが、△48角成▲同金△15角に清算が持てなかったのでしょうそこで▲57歩とし、以下△56歩▲68金寄△37銀で下図これが厳しいようですが、▲37同桂△同桂成▲同角△57飛成▲58金直(下図)がいい耐えかたで、まだまだ激戦は続きます△76桂と寄せの網を張ったところで▲77金!以下△88銀▲78玉△77銀成▲同玉△73桂▲76玉!この玉捌きが糸谷八段の真骨頂です△15金で飛車は取られますが、▲86桂と迫って勝負しようということです後手玉には詰めろがかかっているので△81歩は自然な一手に見えましたが、これが敗着とされました代えて△82歩とし、▲82桂成△同玉の際に8一に逃げ場を残しておくべきとされましたただし、個人的にはこの後で指したい手がありますここで佐藤名人は△75歩としましたが、79飛でどうでしょうか?▲77歩と受けてくればそこで△75歩と叩き、本譜と同じく▲67玉なら△36龍が69飛成の詰めろとなります本譜は王手ラッシュから△26龍と角を取りましたが、▲73銀成△同銀▲83銀△71玉▲73金で受けなしです149手まで先手・糸谷八段の勝ちとなりました佐藤名人の細かい攻めのつなぎかた、それを上回る糸谷八段の凌ぎが終始続き、見所満載の名局だったと思います実は王座戦挑戦者決定戦は先手番が連勝中で、本局で11連勝となりましたみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 15 Mar
    • 2016年度の名局⑧新人王戦決勝第2局増田ー石田

      今回は第47期新人王戦決勝三番勝負第2局、増田康宏四段対石田直裕四段の一戦を紹介します第1局は増田四段が勝ち、本局に勝てば新人王に石田四段はそこに待ったをかけれるかという展開です戦型は石田四段の四間飛車に対し、増田四段は銀冠に▲66角がこの形での大事な一手で、77角ですと△73桂と跳ねられた際に▲57銀と上がりにくくなります△65歩と突かせて▲77角と下がれば、65桂の両取りの筋がなくなります△84歩とは挑発的な一手ですね角で取れるところに歩を突きだすとは取るのは△45歩の味がよさそうなので、▲68金右や本譜の▲38飛が考えられます▲48金は他のプロも本筋と唸った好手次に▲29飛と引いた手が好便です後手はこれ以上待つ手も難しいので1筋、3筋を絡めて攻めましたが、攻めているというより攻めさせられているという感じは否めません△39角に対し本譜は▲38飛としましたが、代えて▲18飛が優ります増田四段は上図の▲46金に期待したのですが、△78馬▲同玉△42歩とされては後手ペースとなったようです△46香に同歩と取るのは△56桂から攻められて辛いですよって▲31馬から激しい攻めあいとなりました▲63馬に対しては普通に△同金とするのが良さそう本譜は△68金▲同玉△28飛▲58歩と進んで下図ここからドラマが起こりましたここでは単に△26飛成が良かったです実戦は△57銀▲同玉△47香成▲同玉△26飛成としました△26飛成では角を持っていれば29角以下詰みがあり、これが前述した△63同金が優る理由です実はここ数手で形勢は大逆転しているのですつまりは▲72馬から即詰みが生じているのです△26飛成以下▲72馬△同銀▲83香で下図△47香成と捨てていなければこの手はありませんでした△同玉は▲75桂△同歩▲74金△同玉▲75歩以下詰み▲83香に△同銀と取り、▲93桂△92玉▲82金と進行△93玉は▲85桂打以下、やはり詰み△82同玉としましたが、▲81飛以下、123手にて先手勝ちとなりました苦しい局面が続いた増田四段でしたが、一筋の詰みを発見して大逆転!見事新人王の栄冠を手にいれましたみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 14 Mar
    • 2016年度の名局⑦第87期棋聖戦第3局羽生ー永瀬

      今回は棋聖戦第3局、羽生善治棋聖対永瀬拓矢六段の一戦を紹介します全棋譜はこちらから戦型は横歩取りに羽生棋聖も永瀬六段も、この戦型は先後どちらも持つことがあります▲77角は安全策で、代えて36歩は△86歩▲同歩△同飛▲35歩△88飛成▲同銀△55角打が流行の仕掛けで、それを防いでいる意味があります△36歩が巧みな一手取れば△54角とし、遠く1筋を狙います複雑な駆け引きの末、両者大駒が中段に残り一触即発の状態にそんな中、▲95歩とは羽生棋聖独特の間合いですね▲94歩と打った局面△85桂と逃げつつ活用する手は考えられたでしょう本譜は△95飛としましたが、駒得する先手がわずかながら良さそうです後手は龍を作りましたが、斜め駒がないので先手はすぐに受ける必要がなく、▲34香△23金▲44飛が気持ちいい活用でした▲93歩も思わず唸りたくなるような好手です取れば▲94歩と龍を押さえ込めるのが大きいです本譜は△64香▲92角成△76角として下図ここでは▲56馬が手厚いのですが、本譜は▲74歩△66香▲65桂!桂を取れば▲73歩成が王手角取りアクロバティックな攻めですねぇ~しかし上図から△67香成▲同銀△66桂が永瀬六段の勝負手悪くても玉を危ないところへ引っ張り出そうとしていますそして、羽生棋聖の▲56馬が痛恨の一手一見味のいい手なのですが、△75桂▲76銀△同龍が厳しく、118手まで後手勝ちとなりました代えて▲56歩としておけば、同じ攻め筋には▲57玉と逃げる余地があり、それなら先手有望だったと思います難しい戦いから一歩リードした羽生棋聖でしたが、最終的には永瀬六段の勝負術が実った一局となりましたただ、棋聖戦自体はフルセットの末、羽生先生の防衛に終わりましたみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 13 Mar
    • 2016年度の名局⑥竜王戦3組永瀬ー中村

      今回は第29期竜王戦3組から、永瀬拓矢六段対中村太地六段の一戦をお送りします全棋譜はこちらから先手の横歩取りに対し、後手は△8五飛戦法を採用8四飛型が近年は大半を占めていますが、中村六段は後手番になるとこちらを積極的に指しています先手の対策は最も新しい形です▲77角と上がっておき、相手が角を交換してくれば桂で取った手が飛車あたりになる仕組みです▲66角は巧みな一手でした△44角▲同角△同歩と進み、▲43角が狙いの一手でしたしかし、上図から△54角も上手いカウンター飛車を逃げる一手ですが、後手の飛車先を受ける術がありません▲46飛とはいやらしい意味があります歩を打って受ければ手堅いんですが、その筋に歩が立たなくなるのが面白くないですなので本譜のように△31玉とがんばりたいところで…△45歩のような手が横歩取りの将棋らしい手筋です横のラインは変えたくないので▲36飛としましたが…ここで更に△35歩!全て利かされては不満なので▲同飛と取りましたが、△67と▲同玉△76角となり、玉が中央に引っ張り出されてしまいました△74歩と銀取り取りとした局面ここで▲78角△同馬▲同金△75歩としてから▲17角としましたが、単に角打ちが優ったと思います龍が引けば銀が甦る仕組みです先手が苦しい展開が続きますが、▲66玉△25銀▲67玉が永瀬六段らしい我慢強い構想飛車を捨てて自玉の安全確保を優先しました更に▲66歩が渋い相手の攻めを先回りして防いでいます△55歩に対して▲58玉△56歩▲53角△42銀▲35角成としたのですが、ここでも単に▲53角が良さそうです5六の地点には歩よりも龍をいかせたほうが先手としては都合がいいでしょう△57歩成が軽手▲同玉△55飛が狙いの一手で、△35龍から駒得ですですが、飛車を持っての横からの攻めが厳しく、ここでは先手優勢そして、じっと▲67銀と埋めたのが棋風がよく出た一着この一手でグッと玉形が引き締まりました△45角にも▲56歩△同金▲同銀△同角に▲67銀!これで磐石です193手まで先手・永瀬六段の勝ちとなりました受けの永瀬、攻めの中村の長所がよく出た一局だったと思いますみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 11 Mar
    • 2016年度の名局⑤A級順位戦9回戦渡辺ー行方

      今回はA級順位戦9回戦、渡辺明竜王ー行方尚史八段の一戦を紹介します全棋譜はこちらから順位戦の最終戦といいますと、昇級と降級が関わる対局が多いですが、本局は関係のない勝負しかし、そんな対局なほど熱戦になることが多いんですよねぇ~戦型は角換わりにこの早い桂跳ねは先手後手問わず流行してますね相手の陣形に不備があれば、すぐにでも△65桂と仕掛けようという意味ですそして、△62金も流行りの手ですバランスを重視した戦いかたで、次に△81飛と引けば隙のない布陣となりますしかし、行方八段は飛車を引かずに仕掛けていきました意欲的な指し方で、▲71角の筋などを気にしながら指さなければなりませんただ、上手く指せば8筋の歩を交換しつつ飛車を引くことができます▲68銀は好き勝手にはさせませんよという手ですね次に▲66歩の狙いがあるので、後手はゆっくり出来ません△44角▲77桂△同桂成▲同銀△75歩と進み、激しい展開となりました▲45歩は攻めの催促△77角成▲同金上△76桂▲同金△66歩と厳しい攻めが続きますが…この▲74桂が金取りかつ飛車のラインを止めた好着以下△73金▲66金△77金▲69王△35歩と進んで下図後手は左右から攻めて挟撃体勢を敷きましたこれは諸刃の剣で、囲いの屋根を自ら崩しているので反撃を覚悟しなければいけません実戦も▲25桂△36歩▲33桂成△同金▲34歩△32金と攻めあいになりました▲59角は左右の守りに効かした好手に見えますが、△68歩があるので優劣はつけ難いです前手△35桂では46銀が優りましたしかし▲46桂もあまり良い手ではありませんでした△45銀がピッタリで、先手困っています代えて▲33歩成△同桂▲22角なら、▲31角打ちなどを見て先手有望のようですギリギリ凌いで上図ここで△69歩成▲同玉△63飛(下図)としたのですが、受けなしの好手順のように見えてこれが失策どういうことかと言えば、▲42銀打ちからバラして△33へ玉を誘い込み、▲55角が王手しつつ金にヒモをつけていますそして…後手は玉を引く一手先手はそこで▲47歩と銀を拾えるのが大きいこれが詰めろ逃れの詰めろとなっており勝負あり105手まで渡辺竜王の勝ちとなりました最初から最後まで見所満載の好局でしたみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 10 Mar
    • 2016年度の名局④王将戦佐藤天彦ー渡辺明

      今回は9月8日に行われた第66期王将戦二次予選、佐藤天彦名人対渡辺明竜王の一戦を紹介します全棋譜はこちらから名人対竜王!これだけでそそられますよねぇ~♪本局は渡辺竜王が阪田流向かい飛車を採用過去にも採用したことがあったと思いますが、かなり珍しいです美濃に囲ってから、△24歩と仕掛けました△14金ってかなり違和感ありますよね?飛車のラインを軽くするのと15金の狙いこそあるものの、▲27歩~16歩とされてしばらく駒組み合戦に駒組み合戦といっても、両者のコンセプトはかなり違うようです先手は堅く堅く、後手は隙が出ないようにバランスを保ちます結果、銀冠穴熊と空中要塞の戦いに後手は駒落ち将棋の上手を持っているような形ですね△35歩に▲45歩となってついに戦いに妥協する手段もなく、ノーガードの殴りあいになりましたここで△46とがあるのが大きく、玉形先手が優っているものの、いい勝負です▲43馬△22飛と進んで下図ここで▲33馬として千日手にするしかなかった、というのは佐藤名人の局後の感想ただ、個人的にはこの後やってみたい手がありますそれがこの局面本譜は▲34ととして薄い攻めを強いられる展開となってしまいましたが、ここで▲34金でどうですかね?それなら後手も攻めを切らすのは容易ではなかった気がします△51桂は▲61馬で簡単に取られそうですが、△52歩▲83金△53歩▲82金△54王として下図こうなってしまうと後手玉は寄りそうもありません▲69桂は最後のお願いですが、△68金が英断▲67桂と取るくらいですが、△88銀成からバラして即詰みです122手まで渡辺竜王の勝ちとなりました相手に好きに囲わせ、玉の広さで圧倒渡辺先生の懐の深さがみえた一局でしたみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 09 Mar
    • 2016年度の名局③第74期名人戦第2局

      2016年度(平成28年度)もそろそろ終わりですね~2年前、昨年度とその年の名局をいろいろ紹介してきましたが、今年度はまだ2局しか紹介出来ていません(汗)今日からどんどん更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします!解説というよりは感想になってしまうのはご愛嬌ということで(苦笑)さて、今回は第74期名人戦第2局、佐藤天彦八段ー羽生善治名人の一戦を取り上げます(肩書きはいずれも当時)全棋譜はこちらから角換わりの得意な佐藤八段ですが、本局は矢倉を選択実は数年前までは矢倉派だったんですよね羽生名人に作戦の幅の広さを見せたといったところでしょうか?そして早囲いが用意の構想でした角をお見合いにして▲68金上片矢倉とも言いますし、かつての名棋士・天野宗歩氏が指していたことから天野矢倉と言われることもあります8筋からの攻めに弱い代わりに中央が手厚く、角交換になっても隙ができにくいので本局にマッチしています5筋から攻められたところで▲48銀柔らかい手ですよね▲45歩△同銀▲55角とか考えちゃうんですが、本譜の方が華麗という感じがします馬を作って先手良し…かに思えるんですが、△35歩が手筋▲同馬△37銀不成▲同銀△47歩成で激戦が続きます▲54銀と打った局面取れば▲63角…でも取っちゃう!深い読みがなければ踏み込めないですそして…△71桂がスゴい手でした馬を引いてもらいたい気持ちは分かりますが、桂をそんなところに打って幸せになれるの?と思っていたら…なんと十数手後には急所の攻めに活用されているではないですか!いやースゴい!!ただただ感心するばかりですしかし佐藤八段も▲88玉と早逃げして容易に土俵を割りませんでも羽生名人の攻めは的確で、徐々に先手を追い詰めていきます▲98玉と更に端へ逃げますが、△77桂成~58歩成で受けなしに▲24飛として下図ここから△34銀▲44金△54歩 としたのが失策△89銀から即詰みがありました▲同玉△67角成▲同金△78金▲同玉△86桂▲89玉△78銀▲88玉△79銀不成▲89玉△78桂成▲同玉△68馬以下受けが効きません羽生名人は△68馬が見えていなかったようです佐藤八段が逆転勝利そしてここから白星を重ねて新名人となりました!最後こそ劇的な決着でしたが、それまでは優劣不明の戦いが続き、名人戦にふさわしい熱戦でしたみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 23 Feb
    • ponanzaの実戦先手中飛車対策(銀対抗⑤)

      今回もまたponanzaの別の先手中飛車対策を紹介しますただし、個人的にはこれはオススメしませんカニ囲いから持久戦にするのですが、それなら左美濃のほうが堅いし、発展性もありますでも、その後の指し方は参考になるので紹介する次第です上図では先手は▲54歩と一歩交換したり、▲68金から高美濃に組んだり位を確保したりするのが有力です本譜は…9筋から仕掛けを狙いましたしかし△22王▲58金左△24角が機敏な牽制でした▲78飛と受けるよりなく、後手は手番を握りながら仕掛けを防ぐことができました今度は7筋から仕掛けを狙ったところここで△65桂が好手▲75歩△同歩▲同銀には△77歩が痛打となります本譜は▲26歩としましたが…△54歩で5筋の位を崩せました更に▲25歩と突かれた時に…△42角がぴったりの一手となっていますここから▲36歩△55歩▲37角に△86歩と飛車先が受からず、52手と短手数でponanzaの勝利となりましたみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 18 Feb
    • ponanzaの実戦先手中飛車破り(銀対抗④)

      引き続きponanzaの実戦から先手中飛車破りを見ていきます全棋譜はこちらからこの棋譜は下記でも紹介されていますコンピュータ将棋Blog色々指したい手があるところで△94歩玉の反対の端歩を突くのは早い気もしますが…この銀ぶつけが端歩を突いた時からの狙いでした▲65同銀△同桂と進んだ時に95角を消しています▲68角と引くくらいですが…8筋を突き捨ててから△13角が強烈な一手これで5七の地点と8筋を同時に受ける手段がありません▲79金と辛抱した局面△16歩~17歩としたのが上手い攻めの構造▲同香と取りますと△45角~27角成が詰めろ金取りとなります仕方なく▲17同桂と取りましたが、形が乱れたのでやはり△45角が厳しいです56手までで先手投了投了図以下は後手は飛車を攻めに使えば自然と繋がるのに対し、先手はとっかかりを作るのにも苦労しそうで勝ち目はなさそうです前回のように単に△13角も有力ですが、今回の銀ぶつけから角を出るのも面白いかとみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 16 Feb
    • ponanzaの実戦先手中飛車破り(銀対抗③)

      前回までとは違うponanzaの先手中飛車対策をご紹介全棋譜はこちら左美濃を好むponanzaですが、本局は舟囲いに端歩などの背景を考慮しての着手でしょう上図の端角は中飛車+穴熊相手によく見かけます中央(5五)の厚みをかわしてますし、左辺の駒を動かしにくくしているので、指されてみれば自然な一手です▲59飛は悪手でしょう△65桂が痛すぎます▲68角△同角成▲同金△86歩で無条件で飛車が大いばりですなんとか先手が凌いだ…かに見えましたが、△45角が鋭い一手でした▲65銀△同銀▲57桂と技で返しますが…△88歩成が厳しいです▲77金ならもう一勝負だったでしょうが、▲45桂△78と▲35角△44銀と無理攻めを強いられる展開になっては手の施しようがありません飛車金両取りがかかったところで先手投了▲59飛は好位置になることが結構あるとは思いますが、本局は端角を気にしながら指さなければいけませんでした左美濃も優秀ですが、この端角戦法もこの一局有力だと思って頂けるかとみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 14 Feb
    • ponanzaの実戦先手中飛車破り(銀対抗型②)

      前回に続き、ponanzaの対先手中飛車の実戦譜をみていきたいと思います全棋譜はこちら本局は銀対抗を決めてから左美濃を目指しましたここから▲54歩△同歩▲同飛△33角▲34飛と進行先手の一歩得がどれだけ生きるかが鍵です▲54同飛の時に△44歩なら歩得はされないでしょうが、右金がまだ上がってないのでやりにくそうです上図からの後手の指し方が面白いです△86歩▲同歩△42金寄▲78金△53金突き捨ててから金寄りが味わい深い手順そして▲78金を見てグイッと金を三段目に繰り出しました人間ですと金は寄ったばかりなので指しにくいですよね先手の方もとてもお強い▲36飛と逃げると△52飛がぴったりで苦しそう▲33飛成△同銀▲59歩と耐えたのが好手順だったと思いますしかし▲38金が疑問手ここでは▲79金としておくべきでした△58歩▲同歩△69飛と隙を突かれてしまいました銀桂交換となって上図▲25桂が素朴ながら狙いを秘めた一手以下△34銀▲45歩△同銀▲71角 △52飛▲44角△同歩▲同角成予定の構想通りいきましたが…△34角が渋い一着大駒を上手く受けに使うのは強い証でしょう数手進んで角が捕まりましたどうするかと思ったところで△25角▲同金△33銀となって後手に不安要素がほとんどなくなりました歩のタタキを▲同銀と取った局面△55桂が当然ながら手厚い攻め銀を引けば▲67桂成くらいでも手が続きそう▲56銀とぶつけましたが△同銀▲同馬△39飛成!▲同玉△47銀で寄り形です先手は飛車を打って最後のお願いに出ました△39角▲17角△同角成▲同玉△29金が単純ながら厳しく、桂の効きがなくなると次の△28角がより厳しくなります114手にてponanzaの勝ち先手が最初から悪かったわけではなかったのですが、▲78金型でバランスを崩さずに指し続けるのは難しいですみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 12 Feb
    • ponanza流先手中飛車破り(銀対抗型①)

      今回はponanza(2016pona)の実戦から先手中飛車対策をみていきたいと思います全棋譜はこちらから上図の左美濃がponanza得意の構えです更に早繰り銀調に銀を繰り出すのもよく指してますゴキゲン中飛車対策の超速に構想が似ていることから後速とも呼ばれることも左美濃より先にこちらの形を決めるのも有力です本局は▲78金としましたが疑問手▲55歩△44歩▲54歩△同歩▲同飛△43金▲59飛が有力です他に▲26歩なども考えられます▲98香は振り飛車の手筋ですが、この局面で有効かどうか角道は閉じてあるので、角のラインを気にする必要はなかったかもしれませんやはり▲26歩と囲いを優先したり、▲68角も考えられました△72飛が機敏で、銀交換が防げないようでは堅さで勝る後手の作戦勝ちでしょう銀交換後に▲55角とさばければいいのですが、金が浮いているのでそれもできません▲83銀と打ったは悪いながらもがんばった手▲38金とシマりたいのですが、△45歩▲55角△同角▲同歩△86歩が厳しいですまた、▲55角で83銀は△46歩▲74銀不成△47歩成と陣形を乱されるのが大きいです先手が上手く指し回したようでしたが、△65桂が盤上この一手でした▲45歩△57桂成▲同飛と取り合うのは△24角が絶好でいけませんなので角を引くよりなく、△77桂成!で後手のさばきは成功です上図から△86歩▲同歩△88歩が習いのある手筋です冷静に盤面を見てみますと、先手は銀が遊び駒になっていたり(91銀)金のハッチが閉めれていなかったり(38金)と不満が多いのに対し、先手は囲いが無傷なうえに無駄な駒がありませんここで△45歩▲同歩△35桂が見事な三手一組角のラインを通して活用を図ってから攻めの土台を作って非常に流れがいいです最後は予定通り飛車切りから角を飛び出して先手投了総じて序盤の▲78金や98香がどうだったかそこからの後手の指し回しは完璧だったと思います先手中飛車側としては別の対策が必要でしょうみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 01 Feb
    • 嬉野流対策(棒銀編)

      今回は嬉野流対策について書いていこうと思いますそもそも嬉野流とは?初手から以下▲68銀△34歩▲79角で下図これが嬉野流ですなんじゃこりゃ!?と初見のかたは思うでしょうが、これが実際相手にすると厄介なんですなので今回しっかり研究して内容を公開しようと思った次第です私のオススメは棒銀!下図のように飛車先を突き越して右銀を繰り出す、これで勝てれば話は早いですここで▲66歩!がこの戦法独特の受けの妙技後手としてはいろんな手がみえて悩ましいところなのですが、正面突破、初志貫徹で△75銀から8筋を狙いたいです△75銀以下▲67銀△86歩▲同歩△同銀▲88歩△87歩▲76銀△88歩成▲同金△66角▲24歩△同歩▲56歩△75銀▲57銀▲88同金で同角は後述します▲57銀まではほぼこうなるところ△76銀は▲66銀△33角は▲75銀困ったかに見えますがここで△7七角成!なんて手があります以下▲同桂△76銀と進んで下図後手を引きましたが銀取りになっていないのが大きく、▲85歩には△86歩と歩を垂らして後手良し△77銀成から飛車成りも魅力的です先手は▲66銀と角の活用を図るくらいですが、そこで△67銀成が痛打▲55銀は△77成桂▲75銀にもやはり△77成桂とし、▲24角△33銀▲83歩△同飛▲84歩△24銀▲83歩成△88成銀と駒得してよさそうです△67銀成には▲55角とするくらいで、△44銀▲24角△52玉▲85歩△87歩▲同金△86歩▲88金△55銀▲同銀△76角▲65銀△77成桂▲76銀△同成桂が想定された進行ここから▲22歩△同銀▲42角成△同金▲22飛成は△57銀で寄り形▲24角としても△33角のカウンターがありますかといって代わる手が難しいため、これにて後手良しとしたいと思います戻って△8八同角の変化をみていきます△74歩が最強の応手でしょう▲87歩△75歩▲86歩△76歩▲同歩△86飛▲87歩△76飛▲67銀△74飛▲24歩△同歩▲同飛△86歩▲76歩△87歩成▲同金△32金▲86歩までが考えられます超手数進めてしまいましたが、これ以外で変化すると形勢が一気に崩れます▲87歩で87銀は△67銀が強手で後手良し▲67銀で68玉は△66飛と更に歩を取られて面白くありません飛車角交換すると、歩切れなので角のラインが受けにくいです△86歩に対して▲同歩は△87歩▲77角△76歩▲68角△88銀で攻めが刺さっています最終手▲86歩で28飛は△84飛▲86歩△95銀▲77角△88歩で手にされてしまいます様々な変化を乗り越えて先手はこの局面にたどり着くわけですが、これからの将棋とはいえこれは銀と歩を4枚を手持ちにしている後手ペースでしょう先手としては飛車先は保留して▲69玉が最強だと思いますこうしておいて棒銀にきたら▲88金~78玉と受けるのが本には載っていない嬉野流の秘技です後手もそうされたなら△74銀▲88金△65銀と先手の手を牽制しておくくらいのもので、これこそこれからの将棋でしょう今回は嬉野流対策として棒銀編をお送りしました別の対策を知りたい方は↓を参考にしてみてくださいこれで万全!奇襲破り辞典みなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 06 Dec
    • 実戦検討ファイル2016⑦NHK杯広瀬ー畠山(鎮)

      久々にプロの棋譜を題材にしたものをやりたいと思います今回は11月27日に放映された第66回NHK杯2回戦第16局、広瀬章人八段対畠山鎮七段の一局を検討したいと思います先月映された対局ですので、リアルタイムで視聴されたかたには古いネタに感じると思いますが(苦笑)広瀬八段と畠山(鎮)七段は前期もあたっており、その時は相矢倉となりました本局は角換わりとなりました広瀬八段が先手なら角換わり、畠山七段が先手なら矢倉が多いようです上図のように△63銀と棒銀の可能性がほぼなくなってから端歩を突くのが相居飛車の基本的な考え方ですさらに進んで先手は自陣側の端歩を突き越しました数年前なら端歩を突かれたらお付き合いするのがほとんどでした(▲96歩に△94歩、▲16歩に△14歩)しかし近年はこの固定概念がなくなりつつあり、角換わりを含め将棋の序盤の幅が広がっていると思いますそしてどちらもバランスを重視して右金を右辺に据えましたこの構えは桂頭を守っているのが大きいですが、囲いから離れてしまうので一長一短です後手としては△63金~65歩に代えて42金右~22玉も考えられましたが、桂馬が浮いている形になるのでやりにくいようです△65歩以下▲45歩△86歩▲同銀△35歩と進んで下図受けに自信があるならここで△35同歩も考えられます以下▲24歩△同歩▲45桂△同銀▲同銀△55角▲26飛△99角成▲34歩が予想され、この展開をどう思うかでしょう本譜は飛車先の突き捨てを生かして△44角と打ち、▲77角△同角成▲同銀と進みましたここで角打ちの効果を生かして△85桂がありそうです以下▲68銀△44角▲88角△同角成▲同金△64角と進めば後手面白以下気がします本譜は△46歩▲同金△35歩▲24歩△同歩▲34歩△同銀と進行△46歩~35歩は受けの形としては自然な手順です金を吊り上げておき、右桂が跳ねてきたら△37角を用意していますしかしこれですと前述した角打ちは得かどうかは微妙です上図では▲24飛が予想されましたが、広瀬八段は▲45銀と激しい手順を選択しましたしかしここでは後手に好機が訪れていたと思います△45同銀左▲同金△36歩やいきなり△39角も考えられました本譜は△45同銀右を選びました以下▲45同金△23銀▲25歩△39角▲27飛と進みました本局の進行もいい勝負なのですが…単に△57角成が緩手▲68銀△47馬▲24歩△12銀と後手は辛い形を強いられてしまいました代えて・△36歩▲24歩△同銀(王手飛車狙い)・△25歩▲同桂△26歩(飛車を攻めるB面攻撃)なら激戦が続いたでしょう上図では直線的に▲23銀がありましたしかし本譜は▲71銀としました曲線的ですが、これでも先手が良いようですそこで△42飛なら▲43歩△同飛▲52角ということでしょう▲71銀以下△84飛▲52角で下図ここで△62銀が打ちましたが、いかにも苦しい受け金取りを手抜いて△26歩などとしてどうかというところだったと思います△62銀以下▲34金△26歩ここで気持ちいい三手一組の手順があります▲33歩△同桂▲45桂で勝負は決まったと言っていいでしょう▲33桂成と▲47飛の両狙いが受かりませんこれほどキレイに技が決まるのはプロの将棋では珍しいと思います以下85手にて広瀬八段の勝ちとなりましたざっと並べると先手の快勝譜に見えますが、実際は難しい勝負だったと思います△86歩~44角は組み立てによっては成立していそうなので覚えておきたい筋ですみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 13 Nov
    • 対矢倉ポンポン桂

      今回は先手矢倉に対する急戦策を1つ紹介したいと思います初手から以下▲76歩△84歩▲68銀△34歩▲77銀△85歩▲78金△74歩▲56歩△73桂5手目▲77銀では▲66歩が多数派でしたが、以前ブログでも紹介した左美濃急戦を警戒する意味で本譜も復調傾向にあります▲78金で▲48銀は△86歩▲同歩▲同飛の強襲がありますこれは次の一手として昔からある筋ですそして△74歩~73桂が今回の急戦の骨子次に△65桂を狙う、ただこれだけなのですが結構有力ですこれを対矢倉版のポンポン桂と名付けておくことにしますApery(浮かむ瀬)が評価を高く示すのでApery流と呼んでもいいかもしれません上図を今回は基本図としますここから▲79角が後手としては最もよくなる変化となります▲79角以下△86歩▲同歩△65桂▲66銀△86飛▲87歩△76飛▲68玉△66飛▲同歩△同角▲77桂△76銀▲65桂△99角成▲88桂△65銀で後手良し左金にヒモがついてないのが先手としては痛いところ▲68玉で69玉は、△66角~77銀と今度は角切りの強襲が成立します本譜は飛車を切って角道が受けにくいことを主張▲77桂で88角と角をぶつけるのは、交換して再度△66角などと角を打っておいて悪くないでしょう下図は次に△75香などが厳しく後手良しでしょう先ほどの手順の途中、▲66銀に代えて▲88銀とした変化を今度はみていきましょう▲88銀以下△86飛▲87銀△99角成▲86銀△89馬▲88飛△78馬▲同飛△87金▲58飛△86金で後手良し△86飛に対して▲87歩は△76飛▲69玉△56飛と無条件で歩を2枚得して、これはハッキリ後手いいでしょう△99角成では87飛成も有力ですここは好みで選んでも構わないと思います▲88飛に対して△同馬は▲同角で先手の角が働いてくるのであまり良くないでしょう△86金まで進めば、先手の飛車を自然と攻めれば手ができるので後手が良さそうです基本図に戻って、今度は▲58金の変化をみていきましょう▲58金以下△65桂▲66銀△86歩▲同歩△同飛▲87歩△76飛▲69玉△86歩▲55歩△78飛成▲同玉△87歩成▲同玉△86歩で後手やや良し先に△86歩と突き捨てるのは今度は▲同銀の変化が生じるので桂跳ねからやります△86歩と再度歩を合わせるのが好手▲同歩なら△87歩▲同金△66角が好手順となります上図以下▲78玉なら△87金▲79玉△88金▲同玉△69角▲86同玉なら△78金で後手のペースと言えるでしょう後手としては途中▲66銀で68銀とされる手も気になります形として指しにくい手ではありますが、咎めるとなると結構難しいです▲68銀以下△88角成▲同金△86歩▲同歩△同飛▲87歩△76飛▲77桂△22角▲55角△同角▲同歩△95角▲66角でいい勝負基本的に後手の攻め筋は変わりません▲77桂が頑張った受けで、ここで今までのように69玉では△56飛くらいで後手満足でしょう△22角~95角が手順を尽くした攻め単に95角では後に▲55角と打たれる変化が生じそうです▲66角とした局面はいい勝負後手は△66同飛~77桂成、または77桂成が有力ですもう一度基本図に戻り、今度は▲69玉とした変化をみてみましょうこの手は左金に事前にヒモをつけた意味があり、最も有力かもしれません▲69玉以下△65桂▲66銀△86歩▲同歩△同飛▲87歩△76飛▲65銀△78飛成▲同玉△68金▲同玉△88角成で後手面白い左金にヒモがいるので▲65銀が成立しそうしかし今度は中央のききが少ないので▲78飛成~68金があります▲88角成とした局面は後手が馬を作り、先手陣は右辺が一時的ですが壁形なので後手が指しやすそうです▲65銀は前述した通り良くなさそうですが、▲55歩が有力ですそして後手も△64歩と桂を支えるくらいで下図後手は一歩得はしていますが飛車の位置があまり良くないのでリードしているとは言えなさそうつまりはこれからの将棋だと思いますここまでの変化が先手を持って嫌なら▲66歩と突くことになるでしょうしかしこうなると左美濃急戦を気をつけなければなりませんポンポン桂と左美濃急戦、どちらかの対策がないと先手矢倉はやりにくいと思いますみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 06 Nov
    • 対石田流超急戦

      約5ヶ月振りの更新です以前観ていた方もこれから観る方も暖かく見守って頂けたら幸いですさて今回は石田流に対する早い仕掛けを紹介したいと思います上図はよくありそうな局面ですが、先手はいきなり重大な岐路に立たされています上図以下▲58金左△85歩▲76飛△65歩▲同歩△88角成▲同銀△45角先手としては角交換から△67角の筋が少し気になるところそれを防いで▲58金左とするのが安全策のようで△45角を誘発させてしまいますここから▲74歩△89角成▲55角△84飛▲73歩成△同銀の進行が考えられます▲74歩に代えて55角は△89角成▲11角成△33桂となりますと、銀取りと△32玉と馬を捕獲にいく狙いが残っているので後手良さそう▲55角で▲73歩成△同銀▲74歩は強く△同銀と取られて先手困ります▲55角に△84飛と目標物を角のラインから避けておくのがミソなのですいぜんとして銀取りが残っていますが、・▲77銀は△99馬で損な手の交換・▲79銀は△75歩▲同飛△74銀で後手の味がいいですなので▲73角成から激しくいきます以下△同桂▲同飛成△51角▲84竜△同角▲81飛△66桂で下図ここでは▲61飛成と▲84飛成がありますが、まず前者からみていきましょう▲61飛成以下△78飛▲69金△58桂成▲同金右△88飛成▲91竜△57角成▲同玉△56金▲48玉△57銀▲38玉△58銀不成で後手良し△78飛成に手抜きは58桂成~67金が57角成からの詰めろとなるので後手勝勢となります▲91竜は次に82竜の王手角取りを狙っていますそこで△57角成から光速の寄せでいくのが機敏な一手です△58銀不成以下▲82竜には△62歩、▲78歩には△47銀不成~78馬で良さそうです8四の角は実は守りよりも攻めに使えます次に▲84飛成の変化をみていきましょう▲84飛成以下△58桂成▲同金△88馬▲82竜△52銀▲64桂△99馬▲52桂成△同金右▲64桂△66桂▲52桂成△同金▲68金△98飛▲78歩△同桂成▲61銀△33玉▲52銀成△68成桂▲71竜△61金で後手良し▲82竜に対して△52金右と節約するのは本譜のように▲64桂から攻められて後手はしばらく受けを強いられるのが辛い▲64桂では64歩も考えられますが、△69飛から歩を回収すれば悪くなさそう▲68金で61銀と攻めあうのは△58桂成~98飛をきかしてから33玉として本譜より後手が得してそうです▲71竜は78歩の受けを31竜と78歩の受けをみせた一手ですが△61金が妙手成銀で取るのは攻めが遅れますし、同竜だと受けにきかなくなるので△59成桂で即詰みです長手数進めてしまいましたが、・桂を持ったら△66桂・攻めあいを制す△33玉の早逃げこの二点さえ理解すれば単純な変化ですさらに戻って、今度は△45角に▲56歩とされた変化をみていきましょう▲56歩以下△27角成▲55角△33桂▲74歩△72金▲73歩成△同桂▲74歩△65桂と進みます▲55角には今度は後手は駒得してないので△33桂と受けるよりありません▲74歩に対して△72金は飛車にヒモをつける意味もあります△73同桂が強手対石田流では右桂が遊び駒になりがちなので、捌ける時は積極的に捌いていきたいのですこれは振り飛車の左桂に似た感覚ですここで先手が単純に▲73歩成から精算するのは△73同銀▲同角成△同金▲同飛成△72飛▲同竜△同馬で後手良し上図は飛金銀と飛角の交換で損しているようにみえますが、馬が手厚いのと歩を2枚得しているので後手が良さそうです人間的な感覚として駒の損得で歩は計算しないことが多いですが、序中盤では重要であることが多いです今度は▲73歩成に代えて66歩の変化をみていきましょう▲66歩以下△54馬▲65歩△同馬▲73歩成△同銀▲同角成△76馬▲82馬△同金▲62飛△52飛▲同飛成△同金▲71飛△84角▲38玉△78飛で後手良し桂損に焦らず△54馬が好手▲73歩成に代えて飛車に逃げるのは▲78飛は56馬で飛車角両取り▲79飛は△55馬~66角が王手銀取りでいけません▲73同角成で同飛成は△55馬が好手▲52同飛成で61飛成は△51金▲91竜△58馬▲同金△81金と竜を詰まして良さそう△78飛の局面は後手から手段が多く優勢です石田流側に警戒されるとやりにくい戦法ではありますが、機会がありましたら是非試してみてくださいみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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  • 11 Jul
    • 2016年度の名局②叡王戦佐藤(康)ー中村(修)

      今回は7月5日に行われた叡王戦九段戦予選決勝、佐藤康光九段対中村修九段の一戦を紹介します佐藤九段は1回戦はシード、2回戦に三浦弘行九段を破って本局へ駒を進めた中村九段は1回戦で加藤一二三九段、2回戦で先崎学九段を勝って本局を迎えた上図は流行の後手左美濃急戦ここで△5二金右は▲2四歩△同歩▲同角△2三歩▲4六角が気になるかそこで本譜は△6五歩といきなり仕掛けた以下▲6五同歩△同桂▲6四銀△4六角▲6二飛と進んだ▲6九王などとすると△7五歩▲同歩△8六歩▲同歩△8八歩▲同金△7五銀の強襲があるしかしここで▲5五銀が好手△同銀▲同歩△8六歩▲同歩△8八歩▲同金△5七桂成▲同金△6八銀▲5八王△5七銀成▲同角△6七金▲4九王△5七金▲同角と進行▲5五同歩で角道を閉じられて後手が苦しい展開に△5七桂成から手はつながるものの、駒損の攻めなので不利な展開に変わりはない上図で単に飛車成りは攻めの迫力に欠けるか本譜は△5六銀▲8四角△6九飛成とした以下▲5九金△6四竜▲7七桂△5五角▲5七歩△4七銀成として下図ここから▲5六銀△3七角成▲同桂△同成銀▲4六角△2八成銀▲6四角△4四飛となった▲4六角で飛車を逃げる手も考えられたが、本譜の進行に自信があっての選択だと思われるここで▲4六桂と打った将来桂跳ねをみせて好便にみえるが、ここでは▲5八玉が優るとされた△6四飛▲6五歩△4四飛▲4七歩△8七歩▲8九金と進んだ局面で思いもよらない一手が飛び出した上図から△4五飛が妙手!取ると△6七角で王手銀取り、取らないと飛車を横に転回されてしまう押さえ込んだつもりだった飛車にこれほど活躍されてしまっては先手おかしいこれが先ほど▲4六桂で5八玉が優ると言った理由であるこれで逆転して後手が良くなっている△4五飛以下▲同銀△6七角▲5八飛△4五角成▲2八飛△8九馬▲7八銀上図で△3七金としたが、3七桂が優った玉を上がれば銀がタダだし、▲3九王には△2九金が厳しいこの順を逃して再び形勢は混沌となった△3七金以下▲8九銀△2八金▲5八王△5五桂△5五桂がしばりの好手かに思われましたが、▲2二銀△同玉▲3四桂△3三玉▲2二角が逆にぴったり▲5五角成が好位置な上に桂をポロッと取れてしまうのですただ…△3四玉には▲3五歩と一回きかすべきでした本譜は単に▲5五角成としたため△3八飛▲4八金△3九飛成▲3五歩と進んで…ここで△3五同竜と粘られて難しいです以下▲2八馬△3六桂と進んで下図ここから▲9一馬△4八桂成▲同玉とすればまだ分かりませんでしたが本譜は▲4六金としましたしかしこれが敗着△4八桂成に対して▲同玉だと△3七銀▲同馬△3九銀で先手負け筋ですなので△4八桂成に▲6七玉としましたが、△2五竜▲3五飛△同竜▲同金△3三玉▲9一馬△6七飛▲5六王△4四金▲3七香△2二玉▲3四桂△同金▲同金△3三歩と中村流の手堅い受けで着実に勝利へ近づいていきます▲5五馬と一縷(いちる)の望みに懸けますが、△4四銀▲同金△同歩▲同馬△5四金▲6六角△4四金▲同角△6七角▲5五玉△6二金まで後手勝ちとなりました形勢が二転三転した熱戦特に△4五飛の妙手が印象に残った一局でしたみなさんの応援が私の力になります!☆おもしろかったら↓をポチッと押してね☆にほんブログ村

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