『オデッセイ』The Martian 2015
story
宇宙飛行士のマーク・ワトニーは火星への有人探査計画であるアレス3のクルーとして参加する。
火星での探査任務中に、マークらクルーは大砂嵐に襲われる。
クルーはすべてのミッションを放棄し火星から退避することに決めてロケットへ向かうが、退避する最中、マークを折れたアンテナが直撃する。
クルーたちはマークが死んだと判断し、火星上の軌道へ戻り、さらに地球軌道へ帰還するためのヘルメス号に乗って出発してしまう。
ところが、マークは生存しており、火星に一人取り残されてしまったことを知り、残されたわずかな物資を使って生き延びようとする。
しかし、地球から救助隊がすぐに来る見込みはない。
マークは持ち前の植物学者としての知識を活かし、前ミッションから残留保存されていた資材を材料にして、水、空気、電気を確保。
さらに火星の土とクルーの排泄物をもとに耕作用の土を用意し、ジャガイモの栽培に成功。
次のミッションであるアレス4が到着するまでの4年間を生きのびようとするが、火星の厳しい環境がそれを阻む。
staff
監督:リドリー・スコット
脚本:ドリュー・ゴダード
原作:アンディ・ウィアー『火星の人』
製作:サイモン・キンバーグ、リドリー・スコット他
撮影:ダリウス・ウォルスキー
編集:ピエトロ・スカリア
音楽:ハリー・グレッグソン=ウイリアムズ
cast
マーク・ワトニー:マット・デイモン
メリッサ・ルイス:ジェシカ・チャスティン
アニー・モントローズ:クリステン・ウィグ
テディ・サンダース:ジェフ・ダニエルズ
リック・マルティネス:マイケル・ペーニャ
ミッチ・ヘンダーソン:ショーン・ビーン
地球からの距離:2億2530万km
外気温:マイナス55℃
酸素:ほとんどなし
水:なし
通信手段:なし
最大風速:400km/h
ハブ:31日の滞在用
次探査機:4年後
火星という究極の絶望的状況に独りぼっちで取り残された宇宙飛行士の想像を絶するサバイバル・ストーリー。
原作は、無名作家がブログで発表し、好評を博し、キンドル版でベウトセラーとなった。「The Martian」
日本語翻訳版では火星の人と訳されているそうです。
いやあ、それを独特の映像で唸らせるリドリー・スコット監督がどのように仕上げるのか。
非常に楽しみで、待ちに待ったいた封切り。観てきました。
やはり凄い火星の映像。
そして独りぼっち取り残された絶望感と生きるための緊迫感。でも重くならないためのテンポ感とユーモアもあり、とても観やすかったです。
そういう意味では、自らデザイナーともいうリドリー・スコット監督の世界感はそのままに、重厚感ではなく、悲愴な物語のなかにも勇気、やる気、希望を持たせられるユーモアやテンポが新たに加えられた、新しい感じの映画になっていました。
音楽も90年代のディスコやロック曲がかかっていて、マット・デイモンがほんと絶望のなかにもできることはすべてやるという前向き、ひたむきななかにもユーモア・希望をわすれないサヴァイバーを熱演していました。
「オデッセイ」というタイトル自体は映画の中身には正直そぐわない感はありますが、まあ、2001年宇宙の旅のスペース・オデッセイにちなんでつけられたのでしょうね。
これ、結構生活の知恵というか生きるために必要な知恵、知識がいいぱい出てきたりして、もう一度、しっかり見てみたい映画でもありました。
★★★★★★★★