無気力無関心(仮) -5ページ目

MahjongSoft(ロシア製中国麻雀サイト)

最近、MahjongSoftという中国麻雀が打てるサイトが(ごく一部で)話題となりました。

 

主な特徴としては『言語選択に日本語あり』『国際公式ルール&四川血戦ルール』『トーナメント(毎日開催)&個室対戦』という感じです。

 

※新たに『リーチ麻雀ルール(EMAルール)』『マラソンゲーム』が実装されました。

 

日本語化されているのでほとんど説明不要だと思いますが、アカウント登録やプレイ方法などについて簡単に説明してみたいと思います。

 

参考:『デュプリケート国標麻将やってみた』、『デュプリケートちゅんま (国標麻将) on MahjongSoft』『MahjongSoft公式サイトガイド

 

アカウント登録

まずは右上の『国旗』をクリックして日本語を選択します。
 
次に『新規登録』をクリックして各項目を入力します。(ログインID以外は後から変更できます)
ログインID:ログイン用アカウント
表示名:プレイヤー名(ユニコードも使用可)
パスワード:ログイン用パスワード
Eメール:メール認証あり
名&姓:ローマ字で入力(本名推奨だけど本名じゃなくてもOK)
国&都市:都市はローマ字で入力(『国旗を表示』のチェックを外していても、ロビー待機中は強制表示になった?)
WhatsApp&RSID:空欄でOK
※『名&姓』『国&都市』をきちんと入力しておかないと『確認済みユーザー(トーナメント参加や個室作成の条件)』になれないので注意。(確認済みユーザーに認証されるまではアカウント作成から数日掛かる)

 

利用規約に同意して登録ボタンを押すと認証メールが届きますので、リンクをクリックしたら登録完了です。

 

ホーム

 
個室対戦:
・ゲームID:卓ごとの番号、牌譜もこの番号で出力される
・ルール:MCR=国際公式ルール、SBR=四川血戦ルール、RCR=リーチ麻雀ルール(☺☺☺が付いたMCRとSBRは一色手ができやすい特殊卓)
・チケット:チケットを所持するメンバー限定の個室(チケット名は国名や都市名だが運営に申請して了承されればその他の地域からも参加可能)
・状態:待機中orプレイ中
・選手:入室しているプレイヤー(個室やマラソンの待機プレイヤー名が非表示になりました
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・右上の南京錠マークをクリックして個室を作成できる(確認済みユーザーのみ
・PINコード(入室パスワード)を設定できる
・各種時間設定ができる
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・『テーブルに参加』をクリックで入室できる(新しくブラウザのタブが開く)
・プレイ中の卓は『テーブルを観戦』で観戦もできる
・退室したい場合はブラウザを閉じる
・4人集まらなくてもBOTを入れて対戦を始められる
・対戦画面の右上に『チャット』と『副露などの設定』あり
・2時間の時間打ち切り?(16局でも1時間程度だが)
 
トーナメント(確認済みユーザーのみ):
・開始時刻があらかじめ設定されている(夜と深夜で毎日2回開催)
・平日は24局(約2時間)、週末は32局(約3時間)以上
・参加者数が最低人数(20人)に達しない場合は開催されない
・詳しい参加方法は公式サイトガイドを参照
・基本的なルールは個室対戦と同じだが点数計算が少し違う(日本麻雀みたいに放銃が痛い仕様)
・対戦結果はレーティング評価される
 
追記:最近は複式MCRのトーナメントにあまり人数が集まらず、『MCR個人(順位点と得点で評価)』『MCRマラソン(個室対戦の成績を期間限定で集計)』がメインとなっているようです。
 

統計データ

セッション一覧:個室対戦の牌譜
大会一覧:トーナメントの牌譜
MCR役データ:手役の出現データ
大会レート:トーナメントのランキング
 

製品

MCR麻雀トレーナー:MCRの点数計算の練習アプリ
ボットで遊ぶ:MCR・SBR・RCRのボット対戦
MCRオンライン電卓:MCR・RCRの点数計算アプリ
 

まとめ

日本人にとって中国麻雀は敷居が高いものですが、他の中国麻雀サイトと比較すると非常に敷居は低いと思います。
 
ただ、僕個人の感想としては、『トーナメントと個室しかない(段位戦的なモードが存在しない)』というのには不満が残ります。

 

 

まだ新しいサイトですので、これからの展開に期待したいと思います。

麻雀を完全情報ゲーム化してみた

『麻雀は不確定要素を含むゲームである』ということは有名ですが、麻雀からその要素を取り除いてみたらどうなるでのしょうか?

 

これを天鳳のデュプリケート機能を利用して実現できないかテストしてみました。

 

麻雀の不確定要素とは

ゲーム理論には、二人・零和・有限・確定・完全情報ゲーム(いわゆる完全情報ゲーム)という分類が存在します。

 

二人零和有限確定完全情報ゲームの特徴は、理論上は完全な先読みが可能であり、双方のプレーヤーが最善手を指せば、必ず先手必勝か後手必勝か引き分けかが決まるという点である。実際には選択肢が多くなると完全な先読みを人間が行う事は困難であるため、ゲームとして成立する。(Wikipedia『二人零和有限確定完全情報ゲーム』より)

 

そして、麻雀は四人・零和・有限・不確定不完全情報ゲームであり、『多者対戦』『不確定』『不完全情報』という3つの不確定要素が存在します。

 

・多者対戦:誰かの不利が必ずしも他の誰かの有利になるとは限らない

・不確定:配牌やツモ山が不定

・不完全情報:他家の手牌やツモ山が見えない

 

この3つの要素を排除できれば、(それが麻雀として成立しているかどうかは別として)麻雀を完全情報ゲームにできるはずです。

 

麻雀を完全情報ゲームにするには

天鳳の仕様の範囲内でそれを実現できないか考えてみた結果、以下のようなルールを思いつきました。

 

・2対2のペア戦(基本ルールは天鳳ペアマッチに準ずる)

・使用する乱数をあらかじめ指定する(事前研究が可能)

・席は対面同士で表裏の2回戦打つ(表で東西に座ったら裏は南北に座る)

・ペア同士で対戦中も情報交換あり

 

つまり、『情報交換ありのペア戦』により二人対戦と同じになり、『固定された乱数で表裏2回戦』により配牌やツモ山が不定でも有利・不利がなくなり、『乱数をあらかじめ指定』により(他家の手牌変化や副露によるツモ順のズレなどを把握できる頭の回転力があれば)全ての牌が表になってるのと同じになるということです。(リアル麻雀でこれをやるなら、最初から牌を全部表向きにするという方法もある

 

このルールで打った場合、両ペアが最善を尽くすと理論上は必ず1勝1敗になるはずです(おそらく、たぶん⋯)。

 

名付けて『天鳳デュプリケートペアマッチ』です。

 

天鳳デュプリケートペアマッチの運営方法

運営方法は(対戦ペアがちゃんと大会ロビーに待機してくれてたら)簡単で、↓の各項目を入力をして『START』ボタンを押すだけで(プレイヤーが自分で予約を押さなくても)対戦開始させることができます。

※この対戦開始(運営者による手動マッチング)機能はデュプリケートペアマッチ以外の運営でも便利です。(乱数は『default』、席順は『ランダム』にする)

 

それから、天鳳デュプリケートの仕様は以下のようになっています。

 

・文字列入力で任意の乱数に固定することが可能。

・席順(固定orランダム)の設定も可能。

・乱数を固定すると牌山と開門場所が固定される。(ツモ牌は副露でズレる)

・乱数と席順を固定しても、(連荘や親流れによって)〇局目の△家の配牌を違う人がもらうこともある。

 

ちなみに、乱数の文字列を『01zzz』にすると、1~6局目の配牌とツモ山(東家視点)は以下のようになります。(指定する乱数が決まったら、このような画像を対局者に配布してあげると親切かもしれません)

 

 

 

 

実際にテストしてみて

まだテストの途中ですので、後日追記します。

サンマ大会の宣伝の為にサンマ大会を開催します

タイトルだけ読むと意味不明なんで簡単に説明すると、

 

三麻本祭り』という天鳳公式のサンマ大会が7月に開催される。

   ↓

データで勝つ三人麻雀』の著者のみーにんさんから大会ゲストを依頼される。(10年以上麻雀企画やってるけどゲストをお願いされるのは初めて)

   ↓

大会の宣伝をしたいけど(僕自身の知名度はゼロだし)どうしようか?

   ↓

じゃあ大会を宣伝する為に大会を開こう!

 

という感じです。

 

ちなみに、三麻本祭りの当日は『天鳳課金(もちろん自腹で)配るからみんなで大会打とうぜ配信』も行う予定です。

 

大会HP←詳細はこちらでご確認ください。

 


 

 

VTuberになってみた

昨日、(厳密にはYouTubeではなくFC2ライブにおいてですが)VTuberの配信テストを行いました。

 

その導入方法について(使用したツールや参考にしたサイトなど)簡単に書き残しておきたいと思います。

最初はWebカメラだけで十分

モーションキャプチャーで全身の動きを取り込むような本格的なものなら別ですが、最初はWebカメラだけで十分です。(僕は数年前に1500円で買ったWebカメラを使用)

 

また、とりあえずどんな感じか雰囲気を知るだけなら『FaceVTuber』というWebアプリもあります。

 

 

Webカメラを起動してサイトにアクセスし、『Start』『Set』のボタンを押すだけで、カメラが自分の顔を読み取ってキャラクターを動かしてくれます。

 

FaceRigとLive2DModuleの導入

ネットで色々と調べたところFaceRigというソフトが非常に評判が良く、それにLive2DModuleというソフトを組み合わせると2Dキャラクターも動かせるということで(↓の動画を参照)、これを購入してみることにしました。(2つ合わせて1800円ほど)
 

 

FaceRigとLive2DModuleの購入からインストールまでは『いちから始めるVTuberデビューのためのFaceRig・Live2D入門 実際にやってみた』を参考にさせていただきました。

 

SteamのインストールからFaceRigとLive2DModuleの購入・インストールまで特に問題はありませんでした。(強いて言えばFaceRigのインストールの際に何か他のアプリのインストールを求められるのですが、英語の説明文をよく読まずにインストールしてしまったことくらい?)

 

インストールが終わると↓が立ち上がりますので、『LAUNCH』をクリックするとFaceRigが起動します。(FaceRigをインストールするとLive2DModuleも同時にインストールされている)

 

 

まずはデフォルトのキャラクターを選択する(下の方にスクロールすると2Dキャラを選択できる)のですが、とりあえず黒猫にしてみました。

 

 

後は(『FaceVTuber』と同様に)カメラが表情を読み取ってキャラクターを動かしてくれます。(他の細かい設定などは『FaceRigの設定場所覚え書きメモ』『【FaceRig】最短設定!基本の環境構築・設定と録画までの使い方について』を参考にさせていただきました)

 

 

それから、Webカメラの位置は目線の正面に配置しておくのがベストだと思います。

※右下の『+』マークをクリックするとキャラクターがどんどん増えてしまう(FaceRigを再起動しないと消せない)ので、触らない方が無難だと思います。
 

実際の配信の様子

実際に配信した様子が↓ですが、リアルタイムで自分の表情に連動して動いてくれました。(キーボードのQからYを押すと特殊モーションも発動)

 

テンピンは合法なのか?

先日、東京高検の黒川弘務検事長が新型コロナウイルスによる緊急事態宣言中にもかかわらず新聞記者らと麻雀賭博をやっていたという不祥事が発覚しました。(参考:朝日新聞デジタル『黒川検事長、緊急事態宣言中にマージャン 週刊誌報道』

 

この件について今でも様々な意見が交わされていますが、僕としては(感情論や政治思想を抜きにして)麻雀と刑法賭博罪の関係について考察してみたいと思います。

 

※麻雀と風営法の関係について書いた『雀荘は不当に規制されているのか?』『雀荘の既得権とは?』もセットで読んでいただければと思います。

 

テンピンは合法という都市伝説

その後、法務省により黒川氏が参加した麻雀は『1000点100円のいわゆるテンピンのレート』であり、その行為に対して『もちろん許されるものではないが、社会の実情を見たところ必ずしも高額とは言えない』という答弁がありました。(参考:時事ドットコムニュース『刑事局長、賭けレート「高額とは言えず」 黒川検事長のマージャン』

 

この答弁を元に『テンピンは合法』という噂が流れ、麻雀賭博の予告イベントなども行われました。(参考:Togetter『麻雀大会 #黒川杯 の模様』

 

(画像はイベント主催者のTwitterより)

 

しかし、黒川氏が参加した麻雀に対して、法務省が『違法ではない』という答弁をした事実はどこにも存在しません。(賭博であり違法だが、公務員としての処分の量定における評価として答弁されただけ)

 

ただし、人事院の指針において、『賭博をした職員は、減給又は戒告とする』『常習として賭博をした職員は、停職とする』という基準が存在するにもかかわらず、それ(戒告・停職)よりも軽い訓告で済ませたのは(既に辞表を提出していたとはいえ)議論の余地があると思います。(参考:人事院『懲戒処分の指針について』

 

また、刑事責任については弁護士グループにより既に刑事告発が行われていますが、その結果が不起訴(単純賭博で起訴されることは稀)だったとしても違法ではないという根拠にはなりません。(参考:朝日新聞デジタル『賭けマージャン、黒川氏を告発 朝日新聞社員ら3人も』)(参考:西日本新聞『市民団体「納得いかぬ」 賭けマージャン 不起訴処分に憤り 福岡県』


つまり、元々麻雀界隈にあった『テンピンは合法』という都市伝説(デマ)を真に受けた人間が先走って騒いだだけで、『賭博行為の合法・違法の判断において、やり取りする金額の多寡は関係ない(レートを基準としたアウト・セーフという概念は法律的に存在しない)』ということです。

 

何が違法で何が合法なのか

それでは、賭博行為(特に単純賭博)の合法・違法についてざっくりと挙げてみます。(参考:Wikipedia『賭博及び富くじに関する罪』

 

賭博をした者は50万円以下の罰金又は科料に処せられる(賭博行為は原則として違法となる)

賭博とは偶然の勝敗により財物の得喪を争う行為のことである(当事者の双方が危険を負担して財産的価値のあるものを賭けること)
当事者の片方のみが危険を負担する場合は賭博とならない(スポンサーから提供された賞金や賞品、パーティでの無料ビンゴ大会など)
財物でないものを賭けた場合は賭博とならない(記念品のトロフィー、全国大会への出場権など)
財物の授受が行われる前でも賭博行為が開始された時点で賭博となる(結果として負けた場合でも賭博として成立する)
法律によって違法性を阻却された賭博は違法とならない(公営競技、公営くじ、先物取引、保険契約など)
一時の娯楽に供する物を賭けた場合は違法とならない(食事代金、プレイ料金など、パチンコの遊技もここに含まれる)
金銭そのものを賭けた場合は一時の娯楽に供する物にあたらない(やり取りする金額の多寡は関係ない)
海外で行われている賭博でも国内で参加すれば違法となる(海外サーバのオンラインカジノなど)

 

大まかな基準としてはこんな感じですが、ポイントとしては『賭博行為は原則として違法である(ただし、賭博にならない行為や賭博でも違法にならない行為が存在する)』『逮捕されていない(逮捕されても起訴されていない)ことが違法ではない根拠になる訳ではない』となります。

 

この騒動の結果

これまで麻雀賭博が問題になるのは雀荘(賭博開帳図利や風営法違反)がほとんどでしたが、今回は個人宅での麻雀(単純賭博)が問題となりました。(かなりの異例だが、当事者の社会的立場に比例して扱いも大きくなる傾向にある)

 

そして、刑事責任としては(違法ではあるものの)起訴されることはないと思うのですが、社会的責任としては検事長辞任とそれに伴う退職金の減額もありました。(新聞記者らも懲戒処分を受けた)

 

また、世論的には「麻雀は賭けてやるんだよな」「やっぱり賭博は良くないな」くらいの認識にしかならず、麻雀業界としては風当たりが強くなっただけで何の得もない騒動でした。(政権にも大きなダメージとなった)

 

最後に僕の結論としては、『麻雀賭博の社会的責任がクローズアップされただけで、これを麻雀賭博合法化の足掛かりにすることは難しい(足掛かりにする具体的な方法が見当たらないし、うかつに突っついたところで規制厳格化につながるだけ)』という感じでしょうか。

 

(追記1)騒動の続報

朝日新聞デジタル『黒川元検事長を略式起訴 東京地検、起訴相当の議決受け』

 

僕個人としては「単純賭博で起訴されるのはずいぶん厳しい」というのが率直な感想ですが、『不起訴≠無罪』なので起訴されるケースもあるというのも理解できます。(検事長というそれが最も許されない立場だったということでしょうか)

 

(追記2)参加費の一部が賞品に充てられている大会

『パーティの参加費の一部が賞品に充てられているビンゴ大会』というのもよくありますが、(参加費無料ならもちろん合法ですが)これはどうなるでしょうか?
 
この場合、そのパーティにおけるビンゴ大会の位置付け(メインなのか?サブなのか?)によって『当事者の片方のみが危険を負担する』が成立するかどうか決まってきますので、あくまでパーティがメインでビンゴ大会はサブの位置付けであれば賭博とはなりません。
 
しかし、(競技麻雀や健康麻雀などでも行われている)参加費の一部を賞金・賞品に充てた麻雀大会のような場合、麻雀がメインの位置付けなので『当事者の片方のみが危険を負担する』は成立しませんので賭博となります。
 

(追記3)サーバが海外にある賭博サイト

 
オンラインカジノなどで「サーバが海外なので合法」という宣伝を目にすることもあると思いますが、警察側からは『賭博サイトのサーバが海外でも、日本から賭博に参加すれば違法』という見解が既に出されていますし、さらに今回の摘発では『賭博サイトのサーバが海外でも、日本から賭博へ誘導する宣伝サイトも違法(つまり、直接賭博に携わってなくてもその宣伝をすれば違法)』という見解も示されました。(参考:『オンラインカジノ運営で7人逮捕 サイト運営側逮捕は初』)
 

 
ちなみに、賭博の摘発は証拠を押さえる為に現行犯がほとんどなのですが、ネットで賭博をやると証拠が全部記録に残ってしまう為に現行犯である必要がないという特徴もあります。
 
また、賭博行為の様子を自らSNSや動画にアップして摘発されるケースもあります。(参考:『オンラインカジノを実況配信、常習賭博容疑でユーチューバーを逮捕』)