オリンピックに麻雀の選手団派遣は可能なのか?(前編) | 無気力無関心(仮)

オリンピックに麻雀の選手団派遣は可能なのか?(前編)

現在、ちょうど平昌冬季オリンピックが開催中ですが、それと麻雀に関連した話題を1つ。

 

マージャンが2022年北京冬季五輪の室内競技に?!―中国メディア

 

半年ほど前の記事ですが、2022年の北京冬季オリンピックで『室内競技認定を目指して国際オリンピック委員会(IOC)に申請を出したことや、北京の関係機関と話し合いを進めていることを明らかにした』とのこと。

 

実際に競技として認定されるかどうかは不明ですが、仮に認定されたとして「(日本は)オリンピックに麻雀の選手団の派遣をすることが可能なのか?」という点が気になったので考察してみたいと思います。

 

 

まず、今話題のeスポーツを例に出してみたいと思います。

 

競技3団体が合併 JOC加盟へ

 

これまでは競技団体が分裂していたため、JOC加盟が認められず、選手団を派遣することができなかったが、今回の合併でその条件がクリアされることになる』とのこと。

 

つまり、出場するのがオリンピックとアジア競技大会とで違いがありますが、どちらにしろ日本オリンピック委員会(JOC)への加盟が認められなければ選手団の派遣はできないようです。

 

 

では、JOCへ加盟する為にはどんな条件があるのでしょうか?

 

公益財団法人日本オリンピック委員会 加盟団体規程

 

加盟の分類には『正加盟団体』『準加盟団体』『承認団体』の3つがあるのですが、(頭脳競技が目指すのは準加盟団体であると推測され)それが認められる為の条件は以下の通りです。

 

2. 準加盟団体は、正加盟団体以外の団体で、次の要件をすべて満たしているものとする。

(1)法人格を有し、事業を行うのに必要な経理的基礎及び技術的能力を有していること。

(2)当該競技における唯一の国内統括団体であること。

(3)オリンピック競技大会、アジア競技大会その他の国際総合競技大会の実施競技として 決定されていること。

 

この(2)の『当該競技における唯一の国内統括団体』という条件が、eスポーツのJOC加盟へのネックになっていたようです。

 

ちなみに、頭脳競技でJOCに加盟できている団体は現時点でコントラクトブリッジだけです。(チェスや囲碁が準加盟団体だった時期があるが、現在は外れている。)

 

頭脳スポーツ、ブリッジがJOC準加盟へ アジア大会競技

 

 

ところで、なぜJOCは『当該競技における唯一の国内統括団体』にこだわるのでしょうか?

 

それはオリンピック(またはアジア競技大会)というのは世界一(またはアジア一)を決める舞台であり、その選手団を派遣する団体が唯一の国内統括団体でなかった場合、正当な代表を選出することが難しくなってしまいます(国内の競技レベル向上にも悪影響が出る)。

 

また、その競技でトラブルが起きた場合、責任を負う主体や対応の窓口が存在しないという事態にもなりかねません。

 

よって、これがJOC加盟への条件の1つとなっているようです。

 

 

では、麻雀の場合はどうなのでしょうか?

 

後編へ続く)