2007年02月04日(日)

マーチンゲール4

テーマ:麻雀コラム

では、期待値±0(100%)なのになぜマーチンゲールは必勝であると言われているのでしょうか?



おそらくは、以下のことを理由としていると思います。


何連敗していようと、最後に当たれば(それまでの連敗の累積金額も含めて)プラス100円

   ↓

資金が無限にあれば、当たるまで賭け続けられる

   ↓

プラス100円を100%実現できる

   ↓

必勝である(⇒これを繰り返せば無限に儲けられる)


しかし、これには誤解が存在します。



【数学に関する誤解】


本当にマーチンゲールでは『プラス100円を100%実現』できるのでしょうか?


まずは以下のグラフをご覧下さい。


 

(『N連敗する確率』のイメージ)



N連敗する確率は『2^N(2のN乗分の1)』です。


では、Nを無限に大きくすると、その確率はどうなのでしょうか?(高校で習う『極限』の概念)


普通の人は、『0に収束する』と答えると思います。


では、『0に収束する』ということは、『0になる』ということでしょうか?(無限には連敗しない?)


そうではありません。(この誤解は非常に多い)


『0に収束する』というのは、『0に限りなく近づくが0にはならない』のです。

グラフをどれだけ右に伸ばしても、曲線とX軸が交わることはない


ですので、『N連敗(N→∞)することも確率としてありえる』ということです。


ということは、『プラス100円を100%実現することはできない』となり、(資金が無限にあっても)マーチンゲールは必勝ではありません。




【主観による誤解】


マーチンゲールの必勝の条件には『当たるまで賭け続ける』というものがありますが、これにはパラドックスが存在します。


パラドックス:『いつ当たるのか?』ということにおける前提をはっきりさせていない。

矛盾:前提を『試行回数』に統一すると、必勝ではない。(『いつまでも当たらない』という場合が存在する。)


(参考:主観のパラドックス1


ちなみに、『勝ち逃げ』という考え方に関しても、同様のパラドックスが存在します。




このように、『数学』や『主観』に関するに誤解よって、必勝であると思い込んでいるのです。


では、マーチンゲールとは何なのでしょうか?


(2月20日 内容を若干修正)

2007年02月04日(日)

マーチンゲール3

テーマ:麻雀コラム

では、マーチンゲールの期待値というのはどのくらいなのでしょうか?



この場合、一見すると『(1/2の確率で)1回当たるごとに100円がプラス』されますので、


1/2×100=50


よって、1回あたりの期待値は+50円


と、思う人も多いかもしれません。



では、実際はどうなのか確認してみたいと思います。


・ルーレットを1回試行した場合(2通り)

○ (+100)

× (-100)

TOTAL±0 ⇒ 期待値±0円


・ルーレットを2回試行した場合(4通り)

○○ (+200)

○× (±0)

×○ (+100)

×× (-300)

TOTAL±0 ⇒ 期待値±0円


・ルーレットを3回試行した場合(8通り)

○○○ (+300)

○○× (+100)

○×○ (+200)

○×× (-200)

×○○ (+200)

×○× (±0)

××○ (+100)

××× (-700)

TOTAL±0 ⇒ 期待値±0


・ルーレットを4回試行した場合(16通り)

○○○○ (+400)

○○○× (+200)

○○×○ (+300)

○○×× (-100)

○×○○ (+300)

○×○× (+100)

○××○ (+200)

○××× (-600)

×○○○ (+300)

×○○× (+100)

×○×○ (+200)

×○×× (-200)

××○○ (+200)

××○× (±0)

×××○ (+100)

×××× (-1500)

TOTAL±0 ⇒ 期待値±0円


 :

 :


・ルーレットをN回試行した場合(2のN乗通り)

(○×は省略)

TOTAL±0 ⇒ 期待値±0円


つまり、ここから言える事は『元々ルーレット自体が)期待値±0のギャンブルなのだから、どんなに賭け方を工夫したとしてもその期待値は変えられない』ということです。



ちなみに、マーチンゲール以外にも以下の有名な賭け方があります。(当然ですが、どれも期待値は±0です。)


・グランマーチンゲール(『1、3、7、15、31…』のように、2倍して1足した額をプッシュしていく)

・パーレー(勝ち分を全て次の賭けにつぎ込み続ける、負けたら初期投資に戻る=逆マーチンゲール法)

・ダランベール(1回負けるごとに賭け金を1単位増やす)


(参考:ウィキペディア 『ベッティングシステム』)



では、期待値±0(100%)なのになぜ必勝であると言われているのでしょうか?


次回は、それについて詳しく書いていきます。

2007年02月04日(日)

マーチンゲール2

テーマ:麻雀コラム

それでは、まずはルーレットを例に挙げてマーチンゲールを考察してみたいと思います。


※ルーレット:『確率1/2、配当2倍、控除率0%』のギャンブルであるとする。



みなさんは、『マーチンゲール法』というものをご存知でしょうか?


『倍プッシュ』と言えばお分かりになるかもしれませんが、要はギャンブルでの賭け方の一種です。


まずは、このマーチンゲール法について説明したいと思います。



マーチンゲールとは、『まず1単位賭け、ハズレればその倍の2単位、さらにハズレればそのさらに倍の4単位と賭けていき、一度でも当たればただちに1単位に戻す』という手法です。


分かりやすい例で、初期投資が100円であるとします。


『最初に100円を賭けて、ハズレると倍の200円、またハズレで倍の400円、またハズレで倍の800円…』というように、ハズレる度に倍にしていきます。(当たったら、再び100円に戻る)


これにより、『何連敗していようと、1回当たりさえすれば(それまでの累積負債も含めて)プラス100円』になります。 



では、この方法を用いれば、どのくらい儲けることができるのでしょうか?(期待値はどのくらい?)

2007年02月04日(日)

マーチンゲール1

テーマ:麻雀コラム

やましただいちゃんブログ。 の『必勝? 』という記事を見て書いています。



(以下、本文引用)


スージーの法則とやらをテレビで見ました。


「ルーレットで二倍の倍率のやつに(負けたら二倍の金額を賭けて)勝つまで賭け続ける」ってやつ。

それを競馬で一番人気に賭け続けるというやり方でやると(中山で一年間やり続けたらというシミュレーション)、スタートが100円で、最終的には900万円儲けるらしいです。


でも負け続けることもあって、賭ける金額が1300万円まで膨れ上がるという…。

(追加事項)

・シミュレーションの根拠として、去年の結果を参考にしている
・100円からスタートして、当たったら賭け金はまた100円に戻って再スタート
・検証としてスタッフが何レースかやり続けた結果、8万円儲けていた
・検証の映像内では、倍率が2倍より大きくなる時限定で賭けていた様子だった


(フジテレビ『スージー大好き 』)



『マーチンゲール法は本当に必勝なのか?』ということに関して考察してみたいと思います。

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