以前、「尊敬」についてブログにまとめました。
http://ameblo.jp/0084230/entry-10643711014.html
このブログを踏まえつつ、企業と家庭という視点でまとめてみます。
①企業では
若手社員が社長を尊敬するにはどうすればいいのか?
万人(大多数の社員)から見て普遍性のあるような高い見識を社長が持っていて、
さらに抜群の実績を出していれば尊敬されるでしょう。
組織を単純に考えると人の営みであり集合体、つまり人間関係です。
社長の右腕である幹部が、皆の前で社長に畏敬の念で接することが不可欠だと思います。
幹部が社長を畏れ敬えば、社長の存在感は重くなります。
一般的にどんなに素晴らしい社長だったとしても、幹部が社長の愚痴を言うのを聞けば、
若い衆はゆるみ、規律どころではないでしょう。
幹部の心からの誠意ある態度は波動のごとく伝わるので、
部長も課長、若手も自然に社長を尊敬します。
ヤクザの世界では、若い衆は親分のために命をかけます。
体育会以上に上が絶対の存在なので、自然と畏敬の念が実についている可能性が高いのではないでしょうか?
ヤクザのナンバー2が若い衆の前で、組長の悪口を言っているのが
組長の耳に入ったら、恐らく破門どころではすまないと思われます。
弊社では「企業はトップで99%決まる」と申し上げていますが、
「尊敬されるトップは幹部で決まる」と言えるかもしれません。
ここ数年、好業績を出すのは難しくなっていますが、
絶好調の会社はトップが尊敬され(愛され)、怖いトップがいるからこそ、
基本的マナーの徹底度がとても高く、現場の自主性が高いと感じます。
今まで多くの事例を見てきました。
創業来増収増益を続ける伊那食品工業株式会社を6月に訪問し、
社長のお話を伺いましたが、会長(トップ)に対する畏敬の念に痺れました。
以前、「いい会社」でブログにまとめています。
http://ameblo.jp/0084230/entry-10566843421.html
日本の付加価値が急激に落ちている時代ですので、
過去10年間で平均給与は100万円以上下落しています。
年下の部下が先輩の上司になることもしばしばです。
稼げない方を給料と役職で敬する余裕がありません。
今の日本が生み出す付加価値は右肩下がりなので、実力主義にせざるを得ないのはは納得できます。
尊敬心がない、相手を慮る気持ちのない組織では、
世界で一番強い組織と言われるアメリカ海兵隊のような強固な一体感はまず生まれないでしょう。
②家庭では
家庭で置き換えて考えると、子供が父親を尊敬するためにはどうすればいいのか?
企業と同様です。というより、家庭が最も基本となるの組織体。
基本である家庭がしっかりすれば、全ての組織に波及すると考えます。
母親が子供の前では、絶対にお父さんの悪口を言わずに、
旦那さんに対して畏敬の思いとまでいかないまでも、愛情を注げばいいのです。
(無理にやるのは不自然)
「引きこもりの子供は、小さい頃から甘やかされて育てられたんだ」と、
ヨコミネ式の横峯さんがセミナーで断言していましたが、それだけでは引きこもれないと感じます。
母親が父親を立てていない可能性も高いと思います。
若手(子供)から尊敬されている社長(父親)は、確実に右腕(母親役)、さらに幹部(長男長女)が立ててます。
地震、雷、火事のごとく、鬼のように恐ろしい親父の存在感を奥さんが作ってくれれば、
「引きこもったら親父の剣幕が怖い」ので、引きこもるという発想はわかないと思います。
恥ずかしながら・・・
私の父親は鬼のように怖くて、いつも成績が悪い私は通信簿を父に出すのをとても恐れていました。
通信簿を何度か破られました。
今思うと、母が父を立てていたことに気づきます。
当時、親父は怖いと思い込んでいたのです。
私はとても尊敬に値しない父親ですが、息子(五歳)は私を極度に恐れ、かつ尊敬してくれているのを感じます。
休日にソファーで寝ていても、「休みなんだから子供と遊んでよ!」と怒られたことはありません。
「お父さんは私達のために、一生懸命働いて稼いでくれているんだよ」と言ってくれているようです。
有り難く、申し訳ないとすら思います。
「親が愚にしても子は恐れよ、夫は賎しくても妻は随え」と
江戸時代の寺子屋の教科書「金言童子教」のようです。
反省感謝しつつ、少しづつまともな父親にならねばと努力しつつも、
実際は妻に管理され、コントロールされています。
息子が立派な大人になるかどうか分かりませんが、
恐れられている私が普通に生きているだけで引きこもれないと感じます。
知り合いの家庭では、正月に家族一同が集合します。
おじいちゃんが正座を崩すまで誰一人正座を崩さず、
長男が「お父様、正座を崩して宜しいでしょうか?」と確認し、「いいぞ」と答えると、
長男が正座を崩し、次男が正座を崩し、順に孫たちが正座を崩すとのこと。
奥様が「男を立てる」のがとっても上手な方で、
長男が父親を尊敬し、この長男が次男を”教育”したそうです。
母親が父親を立て、ナンバー3である長男(長女)が父親を立てると、
弟(妹)は確実に父親を尊敬するのです。
最近あまり聞かなくなった長幼の序です。
弟妹の前では、(常に)兄姉を立てなければいけません。
課長の前で立ててもらえない部長の姿を見ている課長は、
結局部長から大切にされないので、組織においても長幼の序は必須です。
もともと男より圧倒的に強く賢い女性がさらに強くなっている時代ですから、
奥様に直接言いづらくなっています。
上記の内容をやんわりと伝えた刹那、
「なんで旦那を立てないといけないのよ!うちの旦那はさ~・・・」という表情を出すので、
「うわぁ、すご~く恐い」と感じることが多いです。
不思議とベストセラーの子育て本にほとんど載っていません。
全く載っていないこともあります。
ノウハウ本が売れるのは分かりますが、コミュニケーションを中心としたノウハウばかりで、寂しくなります。
森信三先生は、スバリいい線をついてましたが・・・。
「圧倒的に能力がある女性は旦那を立てて、旦那を管理するべし!
~控えめで夫婦仲良く、長幼の序~」
というコンセプトの子育て本を、どなたか有名な教育家に書いて欲しいと願っています。
【まとめ】
1.先生を尊敬しない教育では、学校という組織が荒れてしまいます。
「謙虚」という大切な道徳や躾がほとんど身につきません。
2.同様に組織体である会社、もっとも基本的な組織体である家庭においても、
尊敬心は必須のものと言えるのではないでしょうか?
3.社長(旦那)を心から尊敬していないとしても、
ナンバー2が謙虚に振舞うことで、規律と連帯感が生まれます。
社長と役員は仲が良いのが理想。
4.奥様は旦那より圧倒的にコミュニケーション能力が高く、
賢いので、「男を立てた」方が結局は実を取ることができます。
怖い存在がいると、子供は一線を越えられません。
5.旦那は奥様に感謝し、管理されるのが自然の摂理だと思います。
旦那を産み育ててくれたのも女性です。
6.お父さん(社長)を尊敬する長男長女(部長)がいると、
弟妹(課長や係長、若手)はお父さん(社長)を尊敬します。
長幼の序です。
7.三つ子の魂百まで。「入社3年定年まで」かもしれません。
できるだけ早く、子供(若手)に身体に覚えさせるのが肝心です。
そのためには・・・、
もうくどいですよね。
ご参考になればとても幸せです。
長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。