下北沢の小さな居酒屋「金兵」(キンペイ)です。 日本酒 正一合\550~ 焼酎 90cc\450~ 酒肴 \450~ 刺身(ハーフサイズ) \700~ 天ぷら単品(2ヶ) \250~ 鮮魚・旬菜・珍味各種。 日本酒…蓬莱泉「空」(愛知)あります。 焼酎…麦・兼八(\600)、芋・三岳(\650)他。 コース料理・ベジタリアンフード・貸し切り等、御相談下さい。
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2017-03-27 17:17:15

「若竹鍋」。進退。

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今日は寒いですね。
明け方は若干ミゾレのような感じのする雨でした。
もう桜も開花したというのにこの寒さ。まあそのぶん花見シーズンが長くなるということでしょうか。

こう寒いと、せっかく流しの戸棚の奥の方に片付けた土鍋を引っ張り出して、やっぱり鍋でもやるか、なんて思う方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
でもいかにも冬という感じの鍋物は一冬堪能しきって飽きてしまったなー、と、そんなアナタにおすすめが「若竹鍋」であります。
土鍋にスープを張りまして、下処理したタケノコを入れます。で、程よく煮立ってきましたら魚を入れます。
魚は時期的にマダイやサクラマスなんかがいいと思います。
それとワカメですね。生のワカメをサッと湯通しして適当に切っておきまして、魚が煮えるころにこれも入れます。
と、まあ大まかな流れはこんな感じ。
鍋というとネギが欲しくなりますが、マスやワカメと相性がいいので旬の新タマネギを使うのもいいと思います。
でも、こういったものはあまりやたらと具材の種類を増やさない方がいいですね。あと他に入れるものとしては豆腐ぐらいでしょうか。
片栗粉かなにかでスープに薄くトロミをつけると全体が程よく調和すると思います。
料理としてはさほど手間の掛かるものではありませんが、しまい込んだ土鍋を引っ張り出すのが面倒という方は是非、当店にお越しください。


森友学園の問題が連日報道されておりますが、問題となっているのは
・国有地の払い下げ関連の疑惑
・安倍総理から森友学園への寄付の有無
というところ。

寄付の方は基本的にはそれ自体がそのまま犯罪として問題であるということではなくて、「安倍総理ガンバレー」と言わせる教育をしていたその学園に安倍総理自身が寄付をしていたとすると、これは安倍総理自身がその教育方針を公認していたと考えられる、それが倫理的にどうなのか、といった話なんだと思います。
学園側は、「安倍晋三からです」と総理夫人から寄付金を渡されたと証言しているが、総理夫人は「渡した覚えはない」と言っています。
どうなっているのか。
それと寄付金があったとしたら、その出所が安倍総理個人のものなのか、官房機密費などの公費なのか、二次的にはそこも問題となってくるでしょう。
寄付金を渡したとされる総理夫人はこのとき役人を引き連れて学園に行っているという話ですが、私人としての行動に役人が着いていくものでしょうか。となると、これは公人として「総理夫人」の肩書きで行ったのでしょうか。そうだとすると、寄付金の出所は公費なのでしょうか。つまり国民の税金で「安倍総理ガンバレー」の後押しをしていたのでしょうか。
この辺りもどうなっているのでしょうか。

さて、寄付金の問題も蔑ろにしていいというわけではないでしょうが、ワタクシとしては国有地関連の問題の方が重要だと思います。

国有地の払い下げの問題については、これは安倍総理自身が国会で「一切関わっていない、関わりがあったら辞任する」と言い切っております。
しかし一方では総理夫人の秘書だかお付きの人が学園側の依頼により「総理大臣夫人付」の肩書きで財務省に幾つかの問い合わせをし、財務省からの回答を得て、それを学園理事長に取り次いでいるのです。
このときの問い合わせがかなり突っ込んだ内容であったことがわかっており、この取り次ぎの結果、学園側は当初は借りるつもりだった土地を購入する方向に切り替えたのでして、安倍総理側はこれを「ゼロ回答」などと言っておりますが、実質これが発端となって森友学園は国有地の払い下げを受ける方向に動いているのです。
この取り次ぎで、森友学園が希望していた形での借地は不可能と分かったから森友学園は土地を買い取ることにした、学園の第一希望の通りにいかない代わりに、ここでなぜかその買い取りの条件や処理が異例の展開でなされてくるわけです。時系列的に間違いなくその「総理夫人(付)」の肩書きでの取り次ぎの後で、です。

この様々な異例の経過を経て国有地の払い下げが決定されたということ、それがそもそもの疑惑の所在なのですが、この異例の部分に「総理大臣夫人」の肩書きあるいはそれに類する圧力が働いたことは十分に考えられる話です。
あるいは圧力でなくとも近頃よく耳にする「忖度」、それが働いた可能性は十分以上に考えられる話です。

この「忖度」というやつ、要するに国有地払い下げの処理をする役人が「安倍総理夫人」あるいは「安倍総理」の意思を勝手に汲み取って処理をしたのではないか、とこういうことですが、それがあったとして果たして安倍総理はこの一件に関わったことになるのか、ならないのか。
安倍総理側は当然「関係ない、役人が勝手にしたことだ」と言うわけです。しかしそれが通ってしまっていいのでしょうか。
ワタクシは、総理などという権力者(総理夫人であっても)がその肩書きをチラつかせて役所に問い合わせをしたのであれば、そのような「忖度」が働く可能性は十分に予見できることだと思うのです。
そして、それは当然、当の権力者たちも自覚していなければならないものだと思います。
ヤクザが刺青を見せただけで脅迫に問われる世の中です。それで何らかの利益供与が働いたら恐喝です。
これを「忖度」で済ませるなら、ヤクザにお金を払うのも払う側の勝手な「忖度」で済ませられる話でしょう。
ヤクザの人たちですら、今はもう長袖シャツを着て刺青を隠すのです。真夏の暑いさなかでさえそうするのです。権力者がそういった「忖度」の働いてしまう可能性に配慮しないとしたら、もはやそのモラルはヤクザ以下と言うしかありません。そんなもの政治家としての資質に重大な欠陥があるに違いないのです。
「忖度」が十分に予見できるのであれば、それはもうその「忖度」を安倍総理と無関係といってしまうのはやはりどう考えても無理があるんじゃないでしょうか。

とすると、この異例の国有地払い下げの契機となっている「総理夫人(付)」の肩書きのついた取り次ぎが、国有地払い下げと全くの無関係だというのにはどう考えても無理があるのでして、「ゼロ回答」などと、とんでもない話です。
どう考えても、以下のようないい加減な言い逃れが通用するわけがないのです。

【安倍総理の答弁(予想)】
森友学園の、おー、土地取得のですね、わたくしの妻が、その森友学園の土地取得の、全容に、ある意味ではですね、その、全く関わっておらなかったというわけではありませんが、
えー、と…、うー、わたくしの、妻がですね、わたくしの妻が国有地を、えー払い下げるなどということは、これは無かったと、
えー、わたくしの妻が、これは私人でありますから、当然、えー国有地を保有しておるのではないのでして、
これははっきりと申し上げて、はい、はっきりと申し上げまして、えー、わたくしの妻が、そういう国有地を売るとか、えー、値引き、などということは無かったのではないかと、
そのような直接的な形での関与は、ですね、無かった、とこういう風に認識しているのでありまして、
えー、そのような意味で、関与はしていない、そのような意味での関与があれば、これはわたくしとしては辞任いたします、と、おー、そのような意味で申し上げたもので、えー、ありますから、
今回のですね、今回の場合は、そのような直接的な形での関与、いわば直接的関与は無かったわけですから、
役所の側が勝手にソンド…いやソンタクですか、えー忖度、それをしてですね、したことでありますから、
わたくしの申し上げた直接的関与は無かった、こういうことでございますので、えー、
これはわたくしの辞任に相当するものではない、と、このように考えておるところであります…
(引用終わり)

もちろん役所の払い下げの対応に異例な部分がなければ、そもそもこんな疑惑は生じていないのですが、実際には不自然で不透明なところが幾つもある。その部分の記録は破棄されている。
ということは何らかの圧力や「忖度」が働いたと考えるのが合理でしょう。
ここは不自然で不透明な部分について全てきちんと辻褄の合うように証拠とともに理路整然とした説明がなされなければ、もう「圧力か『忖度』か」といった低い次元の言い逃れの余地なく、安倍総理には自らの言葉に責任をもってさっさと退陣していただくより他は無いと思いますザマアミロ。


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2017-03-21 18:14:55

「藁焼きカツオ・塩叩き」。

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このたび、我々国民の目が豊洲や森友学園問題に向いているなか、安倍政権は「共謀罪」を閣議決定したそうであります。
よく戦前の「治安維持法」に例えられる共謀罪ですが、今までの安倍政権のやり方をみていると国会も強行採決でゴリ押しするつもりなのは間違いないでしょう。
大丈夫なんでしょうかこの国は。


カツオ入荷しました。
カツオというと一般に脂が乗るのは秋の戻り鰹だと思われておりますが、実は春と秋の年に二回、脂の乗る時期があります。
春は初鰹のシーズンだから脂は無いんじゃないの?という風に思われがちですが、初鰹というのは「目に青葉、山ホトトギス、初鰹」という俳句がありますように青葉つまり初夏のものであります。
昔は流通の関係から江戸でカツオが食べられるのは回遊するカツオがたまたま東京近海を通過する初夏と秋だったということで、脂の薄い初夏のものを初鰹、秋のものを戻り鰹と呼んだのでして、カツオそのものとしては年に二回脂が乗るわけです。
その脂が乗ったカツオが、この時期は江戸からはるか西の方にいるために、江戸では知られていなかった、ということなのだと思います。本日の入荷も鹿児島県産のもの。

で、脂の乗ったカツオといえば、やはり叩きでしょう。
そんなわけで、本日は「藁焼きカツオ」がオススメです。
ご注文をいただいてから一人前ずつ藁火で炙り、厚切りでお出しいたしております。大葉や茗荷の薬味とともにポン酢で召し上がっていただくか、シンプルに塩味で召し上がっていただくか、お選びいただけますが当店としましてはシンプルに「塩叩き」を召し上がっていただいた方が藁焼きならではの風味をダイレクトに味わっていただけると思います。

もちろん、このカツオ、身の質がよくモッチリした食感でカツオ自体の風味もしっかりしていますのでお刺身でもご満足いただけるとは思いますが、どうしようかなーとお悩みのお客様にはやはり「塩叩き」をオススメいたしたいと思っております。

他、新潟・佐渡のメバルを入荷。
こちらは一尾をそのまま煮付けで。


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2017-03-15 18:16:04

教育勅語-現代語訳。

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話題の安倍晋三小学校に関連して近頃「教育勅語」という言葉をよく耳にするようになりました。
教育勅語という言葉は社会科の授業で聞いたことのある方が多いと思いますが、明治時代から昭和の敗戦まで日本の教育の根幹に置かれていた明治天皇の言葉であります。
安倍首相がことさら目をかけている稲田朋美・防衛大臣が以前に絶賛しており、今なお「その核となっている精神は取り戻すべき」と主張している教育勅語、その内容をご存じでしょうか。

原文は漢字ばかりで読みにくいことこの上ありませんが、ネットを調べておりますと読み下し文というか、振り仮名・送り仮名のあるものがありました。
それがコチラ

朕惟(ちんおも)ふに、我(われ)が皇祖皇宗(くわうそくわうそう)、国(くに)を肇(はじ)むること宏遠(こうえん)に、徳(とく)を樹(た)つること深厚(しんこう)なり。我(われ)が臣民(しんみん)克(よ)く忠(ちゅう)に克(よ)く孝(かう)に、億兆心(おくてふこころ)を一にして 世々(よよ)其の美(そのび)を済(な)せるは、此(こ)れ我(わ)が国体(こくたい)の精華(せいくわ)にして教育(けふいく)の 淵源亦実(えんげんまたじつ)に此(ここ)に存(そん)す。 爾臣民父母(なんじしんみんふぼ)に孝(かう)に、兄弟(けいてい)に友(いう)に、夫婦相和(ふうふあいわ)し、朋友相信(ほういうあいしん)じ、 恭倹己(きょうけんおのれ)を持(ぢ)し、博愛衆(はくあいしゅう)に及(およ)ぼし、学(がく)を修(おさ)め、業(げふ)を習(なら)ひ、以(もっ)て知能(ちのう)を啓発(けいはつ)し、徳器(とくき)を成就(じょうじゅ)し、進(すす)んで公益(こうえき)を広(ひろ)め、世務(せいむ)を開(ひら)き、常(つね)に国憲(こくけん)を重(おも)んじ、国法(こくほう)に遵(したが)ひ、一旦緩急(いったんくわんきふ)あれば義勇公(ぎゆうこう)に奉(ほう)じ、以(もっ)て天壌無窮(てんじょうむきゅう)の皇運(こわううん)を扶翼(ふよく)すべし。是(かく)の如(ごと)きは、獨(ひと)り朕(ちん)が忠良(ちゅうりゃう)の臣民(しんみん)たるのみならず、又(また)以(もっ)て爾祖先(なんじそせん)の遺風(いふう)を顕彰(けんしゃう)するに足(た)らん。斯(こ)の道(みち)は、実(じつ)に我(われ)が皇祖皇宗(くわうそくわうそう)の遺訓(いくん)にして、子孫臣民(しそんしんみん)の倶(とも)に遵守(じゅんしゅ)すべき所(ところ)、之(これ)を古今(ここん)に通(つう)じて謬(あやま)らず、之(これ)を中外(ちゅうぐわい)に施(ほどこ)して悖(もと)らず、朕爾臣民(ちんなんじしんみん)と倶(とも)に拳拳服庸(けんけんふくよう)して咸(みな)其の徳(そのとく)を一(ひとつ)にせんことを庶幾(こいねが)ふ。

原文のままよりは幾らかマシになったものの、時代遅れな言い回しはそのままですので相変わらず読みにくい。
そこで、これを現代文にしてみました。
それがコチラ

(現代文)
朕は皇室の先祖はとても大きな考えで国をつくり、とても深い考えで道徳を定めたと思っています。
天皇の家来の民たちは主君によく尽くしよく仕え、皆で一丸となってずっと立派にやってきましたが、そのことが日本の国体の真髄であり、教育の源もまさにこの国体にあるのです。
あなたたち家来の皆さんは、①親孝行し、②兄弟・姉妹は助け合い、③夫婦は仲よく、④友達は信頼し、⑤謙虚に、⑥みんなを愛し、⑦勤勉勤労で、⑧知能を高め、⑨人格を成熟させ、⑩公益に貢献し社会的な成果をあげ、⑪憲法や法律を守り、⑫緊急事態には勇気を出して永遠に続くべき天皇家の命運を助けなければなりません。
こういったことは朕の忠実な良い家来であるということだけでなく、皆さんの先祖が伝えてきた価値観の素晴らしさを示すことでもあるのです。
この道徳は皇室の開祖の残した教えであり、子孫や家来の全員が遵守すべき道であって、昔も今も間違いなく、国内でも海外でも正しいものですから、朕も家来の皆さんとともにこれを忘れずしっかり守って、全員が道徳心を同じにすることを望んでいます。

これでだいぶ分かりやすくなったのではないでしょうか。
要するに
「日本は天皇の先祖が作った国で、天皇が道徳を定めました。家来であるあなたたち国民が言いつけをしっかり守って天皇にしっかり仕えてきたというのが日本の国体で、教育の根本も同じです。親孝行とか色々しながらイザという時には体を張って皇室を守りなさい。この教えを守るのはあなたたちが天皇の家来であるということだけでなく、あなたたち自身の先祖が正しいことを伝えてきたということの証明でもあるのですよ。時代や国に関係なくいつでも正しいものなので、みんなでこの教えを守り、みんなで立派になりましょう。」
ということです。
メインは「家来であるあなたたち国民が言いつけをしっかり守って天皇にしっかり仕えてきたというのが日本の国体で、教育の根本も同じです。」という部分で、そのためにアレをせよコレをせよ正しいことだからきちんとやれ、ということが付け加えられている、こういう構造になっています。

ところで、教育勅語には「12の徳目」というのがあるということになっておりまして、上の現代語訳に①から⑫の数字を振った部分がそれですが、ネットを調べている途中で出てきた明治神宮のホームページなどにはそこが
①親に孝養をつくしましょう
②兄弟・姉妹は仲良くしましょう
③夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
④友だちはお互いに信じあって付き合いましょう
⑤自分の言動をつつしみましょう
⑥広く全ての人に愛の手をさしのべましょう
⑦勉学に励み職業を身につけましょう
⑧知識を養い才能を伸ばしましょう
⑨人格の向上につとめましょう
⑩広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
⑪法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
⑫正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう
という風に紹介されております。

この「12の徳目」というのは結構あちこちで引用されているようですが、教育勅語の訳文としてはどうも問題があるように思います。
①から⑩まではともかくとして⑪は少し違っていますね。
原文の「国憲(こくけん)を重(おも)んじ、国法(こくほう)に遵(したが)ひ」は「国の憲法を守り、国の法律に従い」という意味のはずですが「社会の秩序」という言い方がされています。
これでは憲法や法律以上に拡大解釈ができてしまい、例えば「法律では認められてるけど秩序のためにデモは禁止」「憲法で認められてるけど秩序のために思想の自由は禁止」ということもできてしまうわけです。

⑫についてはさらに滅茶苦茶で、この部分を原文に忠実に解読すると「一旦危機が訪れた場合は公のために勇気を差し出して、永久不滅の天皇家の命運をささえなさい」ということになるのですが、「公のために永久不滅の天皇家の命運をささえる」というのが、ひとこと「国のために尽くす」というだけに書き換えられております。
この明治神宮の訳文を考えた人にとっては「皇室イコール国」だったのかもしれませんが、ちょっとこれは原文の文言から大きく外れてしまっているんじゃないでしょうか。
「皇室イコール国」と思っている人にはこれでいいのかもしれませんが、そうでない人がこの訳文を鵜呑みにして教育勅語を掲げてしまうと「自国のために力を尽くす」と思っていたつもりが知らず知らずに「皇室に尽くす」と言わされていることになってしまうのです。

また、⑫の原文には「一旦緩急あれば」つまり「一旦危機が訪れた場合は」と書いてありますが、明治神宮の訳文ではこの部分が抜け落ちています。ここにも問題があります。
一般的にはこの「危機」というのは「日本という国が戦争で他国に滅ぼされそうになる危機」という風に解釈されているようで、「戦争になったら勇気を出して国を守りなさい」というような訳文もいくつかネットで見かけました。
しかし、実際にはそれだけではないのです。
先に書いたように、教育勅語には「日本は天皇家が作った国で、家来である国民が天皇に仕えてきたというのが日本の国体だ」という前提があります。つまり国に危機が訪れるというのは「国の主は天皇で、国民はその家来だという国体」に危機が訪れるということなのです。何も戦争に限った話ではないのです。
それどころか、実は現在の日本の国体である「国民主権・象徴天皇」が既に教育勅語でいうところの「国体」に反しているのです。
教育勅語を掲げるとすると、「『国民主権・象徴天皇』という現在の国体に対して、国民は『天皇主権・国民従属』という教育勅語の国体を守るために勇気を持って皇室に奉仕せよ」という話になってくるのです。いいんでしょうか。
どういう理由か知りませんがこんな大事なことをハッキリ書かずにいるのですから、この明治神宮の訳文を読んだだけでは誰にもその本当の中身が分かるわけがありません。
薄ぼんやりと、「自分の国がピンチの時は頑張らなきゃ!」程度に思っているうちにトンデモナイことになってしまいます。

と、まあこんな具合に、世間で流布している教育勅語の訳文と実際の内容には相当なへだたりがあるわけです。
で、教育勅語を絶賛している人というのは本当の内容を理解しているのかどうか。
誤解したまま絶賛してしまっているとすればそれはちょっと問題があるでしょうし、きちんと理解してコレを絶賛しているとしたら、少なくとも現在の民主主義国である日本の国民としては余計に大問題でしょう。
「教育勅語の核となっている精神は取り戻すべき」と言った稲田大臣は果たしてどちらなのでしょうか。
教育勅語の核というのは「日本の国体は『天皇主権・国民従属』であり、家来である国民は言いつけをしっかり守って天皇にしっかり奉仕せよ」ということなのですが、これを誤解しているのか、きちんと理解した上で「取り戻すべき」と言っているのか。
どちらにしても現役の閣僚がこのザマですから本当にロクでもない話でして、困ったものであります。


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