親子で読める不思議なお話

作家の卵が書く、少しスピリチュアルな世界

    オバケオバケオバケ 【 七不思議を作ろう!   ねこへびあらすじ 】オバケオバケオバケ       


森村 大河(主人公)の通う小学校は、15年前に校舎を改築したため、七不思議が存在しない。

他校の生徒にその事をからかわれ、腹を立てた大河は、自分たちの手で七不思議を作ることを決意する!

 

《注》プロローグ は後々、重要になるカモ マガモ音譜

       アップ

   ここをクリックしてねべーっだ!

 ★あらすじはココをクリックくしてね べーっだ!



  ドキドキ 読んでいただいて、ありがとうございますニコニコ 


         ご意見やアドバイスをいただけると、大変有難いです音譜 ドキドキ



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久々のブログです音譜

タイトル通りですが、以前宣言しておりました投稿をし終えました。・・・と言っても一カ月程前なんですがね。

今更過ぎますが一応ご報告を汗



とりあえず次回作にかかる前に、お遊びでBLと百合の恋愛ものを書いてブログ発表してみよっかな音譜


とかふざけた事を考えてたんですが、実は先月ある出来事を通して自分の中で革命チックなものが起き、次回作をより深いテーマですっごく書きたくなって、今その執筆に取り組んでいるところでございます。

そういう訳で引き続きブログお休みしてるんですがね・・・。


行き詰まってます。ありますよね、こういう事。意気揚々と進んでて、アレ、道合ってる? みたいな、ね汗


ストーリーは出来てるんですよ。キャラもバッチリですキラ (注:自己比です)

なのに何で行き詰まるのかっていうと構成ですね。


思いついた話を思いついたまま書くと、どうもテンポが悪くなるんですよね。

今までは現実世界が舞台だったから、説明も大していらないし気にならなかったんですが、今回は初の100%ファンタジーだからまず世界観を伝えるのがあせる

ストーリーの最中に回想シーンも入れてきたいけど、あんまり長過ぎても大元のストーリーを忘れられちゃう可能性あるし。連続してキャラ出しても覚えてもらえないし。そのうえ謎を残しつつストーリー展開してくなんて神業、無茶言うなっビックリマーク(注:誰からも言われてませんが)

パズルしてるような感じでウガーッ!! ってなってます。

本気でアドバイザー欲しいですあせる


ホント久々書いて愚痴ブログっぽくなっちゃいましたが、誰かに訴えたかった(何をだはてなマーク汗


そういう訳で、今度もし皆さんが小説を読まれる時は、構成も分析してみると面白いかもです音譜


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こんにちはー、久々ブログですニコニコ

今回は最近ハマった小説の紹介です音譜


アレ? この人、小説書くのに専念するとか言ってなかった? と思われた方・・・。

通勤途中に読んでるだけで、きちんと書いてますよ~。たまに文章つまづいてますが汗




今回ご紹介するのは「隠蔽捜査」ビックリマーク 新潮社版 今野敏さんという作家さんの作品です。

いくつか賞を獲った作品のようですので、ご存知の方も多いかもしれません。


はい、タイトルから陰湿な空気が漂ってきましたね~。隠蔽ですよ、隠蔽。

しかも主人公、嫌な感じの奴なんですよ。


タイトルからしてお分かりの通り、主人公は警察官、しかもエリート官僚です。

事件や家庭での問題等、初っ端からトラブルが発生してきますが、主人公が好きじゃなかったので、こいつはどんな悲惨な目に遭うのかなーと最初は冷めた視線で読んでました。


それがですねビックリマーク ことごとく良い意味で裏切られましたキラキラ

まず印象最悪のタイトルですが、全然想像していたものと違い、読後感は意外に爽やかスッキリでした森

ストーリーも当然面白いです音譜



でも私が一番感銘を受けたのは、主人公の魅せ方でした。

私は読むのも書くのも、Aが様々な過程を経てA’になっていくという話が好きなんです。

つまりテーマは『成長』ですね。


だけどこの作品は、でもある事に気付かされるんですよ。

これはの要素があったんだーというのとは違います。例えば、女性にモテモテで社交的なイケメンなのに、実は本命の娘相手だと上手く喋れなくてフラレっぱなし・・・とかがコレですね。(少女マンガとかでありそうですが汗) こういうのは作者の設定次第だし、それっぽいエピソード入れたら作れます。


でもある事に気付かされるというのは、簡単に言えば『短所』だとずっと思っていたところが、最大の『長所』であるとストーリーが進むにつれて実感してくるんですビックリマーク

はずーっとなんですよ。なのに陶磁器のように、置き方や照明の当て方次第で読者の見方が変わるんです。


だから私も、最初は嫌な奴だなーと思って読んでた主人公が、最後はカッコよく見えてましたアップ



以前日記で書いたかもしれませんが、私はキャラクターを作るのが苦手ですビックリマーク

それでも、ようやく最近作り方のコツが分かってきて、個性を表現出来るようになってきたように感じてます(あくまで自己比ですよ汗)。

だからこの作品を読み、キャラクターは設定だけでなく魅せ方でも工夫が出来るんだと気付いたので、より感銘を受けたのかもしれません。


まぁ、分かったからと言って書けるような簡単な手法ではないですが、構成を考えるうえでは大変勉強になりました。



紹介といっておいて、作品内容にはほとんど触れてませんが、本当に面白い作品ですので興味がある方は是非読んでみてくださいねニコニコ







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こんばんはー。


昨日でようやく、二作品目の小説をアップし終えました♪

読んでくださった方々、ありがとうございます!

コメくださった方、本当にありがとうございます!!


次回作ですが、完成したら今度は投稿するつもりなのでこちらにはアップしません。

出来れば今度は文庫本の形で、皆さまに見ていただきたいものですにひひ

本当はこの作品こそ本気の意見をいただきたいんですが”未発表のものに限る”ですからね~。

残念ですしょぼん


ちなみにジャンルはファンタジーになるのかなぁ??

主人公は女子高生girl*ラブラブ ポップキュートラブコメですドキドキアップ




・・・嘘です。そのつもりで書いてたんですが、何故か途中からバトルものに・・・。めっちゃ戦ってますしょぼん

最初から無謀な挑戦だったんです・・・。

なにせ、少女マンガより少年マンガ。リスペクトしてるゲームは「真・女神転生」。

一番挑んだ回数の多い(注:やりこんだではない)ゲームは「俺の屍を越えてゆけ」。

ラブコメなら読みますが、恋愛オンリーはマンガ・ゲーム・本・映画等ジャンル関わらず一切興味なしです。


なんで恋愛もの書こうとした!? って感じですね汗

いつかは再び挑戦してみたいものです。でも、恋愛オンリーは絶対書かないだろうけど。

でもBLや百合なら書いてみたい気も・・・ゴホゴホ



そういえば先日、愛すべき弟君にかなりショッキングな事を言われました。

投稿予定の作品を読んでもらったんですがね。感想が「あー面白かった。で、どんな内容だっけ? ・・・というレベルだ!」と。


正直、私の目標は読者に「あー面白かった!」と言ってもらえるものを書く事でした。だから、「え? それじゃ駄目なの??」って感じでしたね叫び

自分でもなんとな~くひっかかってた個所は百発百中で指摘され、かなりの酷評っぷり。心は折れる寸前までしなってましたね汗 ヤバかった・・・。


でも一番ショックだったのが、「ストーリー展開が予想出来る。週刊少年ジャンプのような、えっ!? こうなるの!? という驚きがないビックリマーク」と言わて言い返しそうになったんですね。

「週刊少年ジャンプの作家は漫画界のトップオブトップなんだから比べるなビックリマーク 私は素人だぞ!?」って・・・。


そりゃあ、デビュー出来るわけないですよ。自分で自分を素人だと思ってるんですもん汗

弟は、私が「プロになる」と言ったのを本気にして、それに見合うレベルでアドバイスしてくれてたんです。

アウトスタンディングだったのは弟の方で、私は何一つ枠からはみ出せてなかったんですよねしょぼん

心から反省ガクッ


厳しくも暖かい意見をくれる彼が身内で、本当に良かったですドキドキ

しかも的確な意見をくれる人って、かなり貴重なんですよね。作品を評価するのも才能がいると思いますから。今まで何人かの方に読んでいただきましたが(ブログは除く)、彼がどうこういうのではなく、それは本当に実感しています。




それで最後になりましたが、投稿作品の方に力を注ぎたいので、ブログの方は皆さまに忘れられた頃に日記を書く程度になるかと思います。しばらくは読むの専門になります。頻度は今までに比べればかなり減るかもしれませんが、お邪魔した際にはコメ残していくんで、どうぞよろしくお願いしますニコニコ 


長文、失礼しました音譜


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 5日目の朝だ。


 ガコンッ、ドカ、バキッッ!

 凄まじい音を響かせて、バリケードごと扉をぶち壊し、大河が強引に部屋に押し入ってきたのだ!


ベッドでうずくまる大樹の首根っこを掴んで、部屋の中央に引き摺り下ろすと、頬にビンタを浴びせて、無理矢理自分に目を向けさせた。


『兄ちゃん、いつまでこんな所にいるんだよ!? そんなとこでうずくまって何してんだよっ!? そんなんで鷹矢が喜ぶと思ってんのかよ!? あいつの台詞ちゃんと伝えただろっ、“僕の分まで思う存分精一杯生きて”だ! 親友の兄ちゃんが、誰よりも一生懸命生きなくてどうすんだよっっ!!


 顔を真っ赤にして、泣きながら訴えた大河。目を真っ赤に泣き腫らし、口惜しそうに、でもとても哀しそうに唇を歪めて、大樹を掴む腕はふるふると震えていた。


自分達兄弟は、歳が離れているせいかケンカなどしたことがなく、大樹を慕っている大河が口答えする事さえ稀<まれ>だった。だからこそ、それはとても衝撃的で、言葉だけでなく心が直接流れ込んでくるようだった。


「・・・15も歳下のあいつに説教されたんじゃ、兄の威厳形無しだよな。」 

 情けなさそうに眉根を寄せながらも、そんな弟を誇りに思う気持ちが、大樹の顔に見え隠れしている。


「俺さ、生きることにしたわ。お前の為になんて思い上がった事は言わない。自分の為に精一杯生きるんだ。―――いつかあの世へ行ったら、土産話をたくさんしてやるよ。だから少しの間待ってろよな。」


 大樹は最後にニカッと笑うと、墓石を背にし、待ちくたびれているであろう4人のもとへと向かった。


「あっ、兄ちゃんだ。なぁ、忠告も虚しく夏風邪引いたこと、鷹矢にちゃんと報告した?   

―――――ぃって、何すんだよっ、兄ちゃん!?


 騒がしい声が段々遠ざかっていく。それを見送るように、何処からか現われた一羽の鷹は、彼らの上空を大きく旋回すると、天高く飛び去っていった。











☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚* 

 

   最後までお読みいただき、ありがとうございます!


 いやあ、長かったですね・・・。第一声がそれかって感じですが、想像以上に長くなってしまいました(;^_^A

 お付き合いくださった方々には、本当に心からお礼を申し上げますm(_ _ )m


 この話を思いついたのは、弟と話していてでした。新校舎が建ったので、怪談話が無くなったというのは実話です(笑)


ちょうど私の時代に新校舎が建ち、歳の離れた弟の在校時には、七不思議を軽く超えていたはずの怪談話が一切消滅していたようです。それを知った時は結構ショックでしたね。時代の移り変わりを知ったっていうか・・・。


 という訳で、無けりゃ作ればいいのになぁ → でも、今更作るの無理だし → じゃあ、代わりに小説で作っちゃおう♪   みたいな、ね?あせる


 そんな軽いタッチで始めた話が、まさかこんな重苦しいものになるとは驚きです(^▽^;)


 ちなみに最初の案では双子の兄妹ではなく、音羽 龍之介君という、晴陽に若干情緒を持たせたキャラでした。ですので、書きながらキャラがぶれないか心配でしたが、なんとか無事に終わりました。・・・大丈夫でしたよね?汗


 最後に大樹君が美味しいとこ持ってってますが、そこは裏主役ってことで勘弁してあげてください(^_^;)


 貴重なお時間を割いて、ここまで読んでくださった事に本当に感謝します。ありがとうございます。

 

 みなさまに星の数ほどの幸福が訪れますように!!


 о(ж>▽<)y ☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..o○☆*:..。o○☆゚・


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流れ星の王様 その1 お星様 ←もし良かったら、こっちも読んでねにひひ


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ねこへび ←初めての方はこちらをどうぞ音譜



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■□■□■□■□■□【エピローグ】■□■□■□■□■□



三ヵ月後、季節は初夏からすっかり秋に移り変わっていた。

例の隠し部屋には、遺体と共に犯人に繋がる手掛かりもあったらしく、捜査も順調に進んでいるようだ。


雲ひとつない晴天は秋晴れと呼ぶに相応しく、お彼岸のお参りには丁度良い。近くの公園からは、野球少年達の喧騒が聞こえてきていた。


『結城家代々の墓』と刻まれた墓石には、既に鷹矢の遺骨も納められていた。家族が用意したのか、お墓の前には多くの花が飾ってある。大河、晴陽、優月、ドンドンは静かに手を合わせて神妙に拝むと、挨拶するように軽く頭を下げてから立ち上がった。


「兄ちゃん、俺達そこの公園で、アイスでも食いながら野球見てくるよ。だから小遣いくれ。」


 ちゃっかり右手を差し出して、二カッと笑う弟に苦笑しながらも、大樹は千円札をその手に載せてやる。


「サンキュー、兄ちゃん。」

 そう言うと、大河はあとの三人を引き連れて、元気一杯に近くのコンビニ目指して走り去って行った。気を遣ってるつもりなのだと分かり、心が温かくなった。


 例の事件以来、大河は見違えるように成長していた。顔つきもしっかりしてきたし、知り合いの監督の話では、サッカーチームのキャプテンとしてのスタンスが変わったようだ。


今までは自分が一番のボス猿といった風だったのが、今では仲間の一人一人に目を配り、率いていくリーダーへと変貌を遂げつつあるらしい。


 ドンドンは、この夏休みに行われたお菓子作りコンクールの中学生以下の部に参加し、なんと準優勝に輝いたという。彼の事は小さい時から知っているが、引っ込み思案で気弱だと思っていたので、この快挙を聞いた時は正直耳を疑った。


「お前、どんな魔法<マジック>使ったんだよ?」

 ゴツン、大樹は手の甲で墓石にツッコミを入れてみた。拍子に、ポタポタと零れ落ちた水滴が地面の色を変えていく。


“俺の前にも・・・姿を見せろよ!”喉まで出そうになった言葉を、必至に飲み込んだ。もう泣き言は言わない。そう心に決めてお墓<ここ>にきたのだ。


 最初に霊安室で遺体を見た時は、信じられなかった。面影など微塵もない、ただの白い骨。それが鷹矢だと言われて、信じられるはずがない!


だけど遺体が着ていた服や、亡くなった時期、状況から考えたら否定は出来なくなっていって・・・それが確信に変わった時、15年間押し殺してきた感情が一気に噴出した。


哀しくて、辛くて、苦しくて、大切な親友を永遠に失ったのだという現実に耐え切れなくて―――――大河の話では、『鷹矢をこんな目にあわせた奴らを殺してやる!!』とわめき散らしたり、暴れまくって警察官数人がかりで押さえつけられたりと、かなり大変だったらしい。正直、その時の事はよく覚えていないけれど。


ただ、すごく口惜しかったんだ。犯人が憎いのは当然だった。だけどそれは鷹矢に対しても向けられて――――――たかが一冊のノートの為に、殺されるなんて割に合わないじゃないかっ!?


なんで学校に忍び込む前に、自分に一声かけなかったんだ!?

 そう考えて気付いた。その元凶を作ったのは自分なのだ。


 自分が七不思議を作ろうなんて言い出さなかったら、鷹矢を誘わなかったら、彼は今でも自分の隣で笑っていたかもしれない。お葬式で、彼の家族が嘆き悲しむ姿など見ずにすんだ!


自分が代わりに死ねばよかったんだ!! 


そう思った途端、胃袋がひっくり返るほど吐いた。何も食べられなくなって、2日間で7キロは痩せたと思う。外にも出られなくなった。『お前が死ねば良かったのに』と責められてるみたいで、人と顔を会わせるのが怖くって会社にも行けなくなった。


誰の声も聞きたくなくて、誰の姿も見たくなくて、ただ、『自分が死ねばよかった!』という後悔の念だけがぐるぐる頭の中を廻っていた。このまま死んでしまえたら・・・心から、そう願っていた。








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 真夜中の校舎で、生徒が白骨死体を発見!!

それは開校以来のスキャンダルとなり、大河達の周囲は一変した。

押し寄せるマスコミ、ご近所様や塾での好奇の目! 


ニュースでも連日報道され、そのなかには、鷹矢の両親へのインタビューもあった。その悲しみはブラウン管越しにでも伝わってきて、見ていて辛かった。だけど、これでようやく墓に入れられると答える様子は、息子の帰りに安堵もしているようだった。


顔も声も隠されていたけれど、穏やかで知的そうな話し方が、なんとなく鷹矢に似ている気がした。


発見したのが子供という事もあり、あからさまに強引な取材をしてくる大人はいなかったが、困ったのは同じ子供達だ。


特に、同じ学校やクラスメイト達からは逃げ切る事も出来ず、彼らの質問攻めにはかなり閉口した。


「夏休みを過ぎたら、大分納まっているだろう。」

そういう晴陽の言葉だけが、今の希望だ。 


勿論、家に押しかけてくるマスコミもいたが、森村家では正直いってそれどころではなかった。死体が発見されてからの三日間、大樹が部屋に籠もったきりで一歩も出てこず、話しかけても何の反応もないからだ。


あの後、四人は警察に保護されたが、大河を迎えに来てくれたのは兄の大樹だった。大樹は四人の話を真剣に聞いてくれた。もっとも終始戸惑った様子で、遺体を発見したショックで記憶障害を起こしているくらいに受け止めていたと思う。


大河達の口から『鷹矢』の名前が出るまでは。

その瞬間、明らかに大樹の顔色が変わったのがハッキリ分かった。


一切の感情が消え、信じられないものを見るみたいに大きく見開かれた目。

それでも、まだこの時は半信半疑だっただろう。


 友人かもしれないということで、特別に身元確認する許可をもらった大樹は、引き合わされた遺体の前で、たっぷり三分近くは黙っていたと思う。

 痺れを切らした警察官が話しかけようとした時だ。


「うっわああああああああああああああああああーーーーーーーーーーっっ!!


突然叫び出した大樹は尋常ではなかった。泣き喚いたかと思うと、暴れ出して警察官に数人がかりで押さえつけられて、その場で吐き出したり、とにかく半狂乱の状態で、大河は見たこともない兄の様子に怖くなって、もしこのまま正常に戻らなかったらどうしよう!?と本気で心配した。


 幸い、鎮静剤を打たれた大樹はしばらくして落ち着きを取り戻したが、まるで抜け殻のように生気をなくしていて―――――それから、ずっと部屋に籠もったきりだ。


「なぁ、兄ちゃん。鷹矢は『僕の分まで思う存分精一杯生きて』って言ってたよ。だから早く――――――」

出てきなよ、とは最後まで言えず、大河は兄の部屋の扉にもたれた。


そう簡単に癒えるはずがない、それは経験した自分が一番分かっている。一晩しか一緒にいなかった大河達とは、思い出の量が違うのだから。


 まあいざとなったら、力ずくでも扉をこじ開けてなんとかしてやるからさ。だから、心配しなくていいからな、鷹矢。大河は心の中で、天国の友達に話しかけた。


大河達はまだ小学6年生だし、これからどうなるかは分からない。進む道だってまだ決まってない。だけど、思う存分やりたい事をやって、どんな局面に立とうと精一杯生きていこうと、それだけは四人で決めた。それが鷹矢との約束だから。







◆◇◆◇◆ 注意:【エピローグ】に続きます♪ ◇◆◇◆◇


ここまでお読み頂き、本当にありがとうございます。あと二話でとうとうラストです。

長編になり大変心苦しくはありますが、最後までお付き合い頂ければ幸いですニコニコ




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「生き返らす事は出来ないけど、俺達がお前の分も生きるよ。お前がやりたかったこと全部、四人で手分けしてやってやる。もし体が足りなかったら、兄ちゃんにも手伝わせる。お前の分も生きたいんだ! だから言ってくれないか? 何をしたかったのか、何処に行きたかったのか? 全部、俺達がお前の代わりにやってやるから!」


 どんなに頑張ったところで、本人じゃないことぐらい分かってる。だけど、少しでも鷹矢に命を吹き込みたかった。一緒にいることが出来ないなら、想いだけでも共にあると伝えたかった。せめて、もう孤独にだけは怯えて欲しくなかったから。


もっと良い方法があるかもしれないけど、これが今の大河が思いつく、精一杯の出来ることだった。


 鷹矢は驚きに満ちた目で大河を見つめ、次にグニャリと顔を歪ませて、泣き笑いのような表情を浮かべた。


「あり・・がとう・・ありがとう。どうか、僕が生きていた事を覚えていて。どうか、僕が友達だったことを忘れないで。どう・・・。」


「ばずれられるわげないだろうっ!?

 怒鳴る大河の声は、嗚咽で詰まってくぐもった。


「どうか、僕の分まで思う存分精一杯生きて。それが、僕の願いだ。」


「・・・~!」

 返事をしたくても言葉にならず、四人は深く頷いた。鷹矢はきっと泣いていたけれど、でもその笑みは本当に嬉しそうに見えた。


「ふィック・・・鷹矢が輝いてる。」

 一番最初に気付いたのは、ドンドンだった。


いつの間にか、鷹矢の背後から滲み出していた光は、瞬く間に彼の体を包み込んだ。白金色の暖かい純粋な光は、聖なるものを感じさせた。


「逝ってしまうのか?」

 天から迎えが来たのだと、大河は分かった。


「うん。身体が見つかって、僕を現世に縛り付けるものは無くなったから。だから、逝くよ。」

 大河は小さく頷いた。優月が気遣うように、自分の背に手を当てるのを感じた。


これは喜ばしい別れだから。彼がようやく永い苦しみから解放される、待ちに待った瞬間なのだから。そう自分に言い聞かし、引き止めようとする言葉が出ないように、大河は唇を噛み締めた。


「晴陽、ドンドン、優月、そして大河。本当にありがとう。一緒の時を過ごせて楽しかった。君達が、この世に在る全ての命が平和であるように、あの世から祈ってる。最後に、クーラーのつけすぎで夏風邪ひくなって、大樹に伝えておいて。」


 鷹矢がイタズラそうに笑う。曇りの無いその表情は、記憶の世界で大樹に見せていたものと同じに大河は感じた。 


 宙に浮いた鷹矢の魂は、一瞬強く光を放ったかと思うと霧散し、粒子はキラキラと輝きながら天へ昇っていった。それはあっけないくらい、あっという間の出来事で、廊下はすぐに元の暗闇に戻った。


いや、いつの間にか東の窓の一部が、少し白けているのに四人は気付いた。

「夜が明けたんだ。」

 誰に言うともなく晴陽が呟き、それが引き金となってドンドンがワンワン泣き始めた。


それにつられて、大河も負けないぐらい大声で泣き喚き、晴陽や優月も廊下に体を丸めるようにしてうずくまり、嗚咽と共に肩を震わせた。

 悲しいわけじゃない、彼が自由になれた事は本当に嬉しくてホッとしたから。


ただ、今まで隣にいたはずの友人が消えてしまい、もう二度と会うことはないのだと思うと、ポッカリ心に穴が開いたみたいで、どうすればいいのか分からなくて苦しかった。


自分でも説明がつかないくらい、色んな感情がごちゃまぜになって、四人は心のまま泣いた、涙で穴を埋めるように。


 しばらくして登校してきた教師は、四人が大声で泣いているのを見て驚き、その横に置かれた頭蓋骨を見て、ひっくり返って更に驚き、警察に通報した。








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「僕、すっごく怖かったんだ・・・。でも鷹矢の記憶を見て、鷹矢はもっと怖い想いをしたんだって分かって・・・! どんなに家族や友達に会いたかっただろうって考えたら、すごく辛くて! 助けられない自分が、すごく嫌になるんだ!! ごめんっ、鷹矢、僕には何も出来ないんだ! ・・・でも、絶対に忘れないから! 君がちゃんと生きて存在してた事、絶対に覚えてるから!


 ヒック、ヒック・・・、ぼく、憧れてたんだ。短い時間だったけど、鷹矢はすごく優しくて、頼りになって・・・ひぃっく、大河とは別の意味で憧れたんだ。君みたいになりたいと思った、ヒック。だから僕、鷹矢が死んでたとしても、会わなきゃ良かったなんて思えなくて・・・ヒック、上手く言えなくてごめん・・・、ひっく、でも、でも・・・・・」



「ありがとう、ドンドン。」

 嗚咽がひどくて、最後の方は何を言ってるのかも分からなかった。でも、ドンドンの想いがすごく伝わってきて、鷹矢の心にまた一つ暖かい火が灯った。


 死んでしまったら、何にもならない。だけど今夜起こった奇跡のお陰で、こんなに素敵な友達が出来た。それだけは・・・その事だけは、神様に感謝してやってもいいと思った。


少し間を空けて、優月が口を開いた。

「私・・・」


 鷹矢は、無いはずの身体が強張るのを感じた。優月の恋心には初期の段階で気付いていた。彼女には、かなり酷な事をしたという自覚はあった。


「私、何にも出来ないと思ってた。晴陽がいないと一人分にもならなくて、いる意味があるのかってずっと考えてたの・・・。でも、でもね・・・、今夜初めて自分にこんなに力があるって分かったの! 森村君を助ける為でも、真夜中の校舎に・・・すごく怖くて何が起こるかも分からない場所に、自分から入りたいと思ったの! すごく夢中で、途中から怖いなんて全然思わなくて・・・!」


「優月。」

 細い肩を震わせて、一生懸命に想いを吐き出す優月を、大河は複雑な想いで見守った。本当に、みんな必死で自分を助けようとしてくれてたんだ。


引っ込み思案で、いかにもか弱そうな優月が、震えながら校舎に入る姿を想像したら胸が苦しくなった。例え一時でも生を諦めようとした事を、心から申し訳なく思った。


「結城君が、森村君や晴陽を傷つけた事は、やっぱりどう考えても許せない。だけど、ありがとう・・・! きっと何も起こらなかったら、普通に七不思議を作って、また何もない日常の生活に戻ってたと思う。でも、結城君のお陰で気付けたの。想いは声に出さなきゃ駄目なんだって! 行動に移さなきゃいけないんだって! ・・・だから、ありがとう!」


 ゆっくりと、でもはっきりと喋る彼女を見て、強くなったなと鷹矢は感じた。自分はきっかけを作っただけだ。その強さは、元から優月の中にあった。


「お礼を言うのは僕の方だよ・・・。ごめん、怖い思いをたくさんさせて。・・・上手くいくといいね。」

 途端に赤くなった優月を、鷹矢は優しい目で見つめた。


 想いを伝える・・・。優月の言葉は大河の胸にも響いた。慰めることなんて出来ない、フォローなんてしようがない。でも、大河の想いを伝える事は出来る。後悔しないように今、ありったけの想いを伝えなきゃ!


「鷹矢。こんな事でお前の気は晴れないだろうし、思い上がってるかもしれない。」

 大河は顔を上げ、真正面から鷹矢を見た。








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「何でこんな事になったんだよ!? 鷹矢は何もしてないのにっ! 何であんな奴らに殺されなきゃいけないんだよ!? せっかく会えたのに・・・! 良い友達になれると思ったのにっ。


もっとたくさん遊んで、いろんな話をして、もっともっと仲良くなりたかったのに!! ・・・死んじゃってたら、何も始まらねぇじゃん・・・? どうしてこんな事に・・・? こんな気持ち、どうしたらいいんだよっっ!?」 



 胸が苦しい!

 原因は分かってるのに、それはどうやったって解決出来ない。神様だって無理だ。


死ぬっていうのは、そういう事なんだ。この世に相手がいなかったら、どんな関係も築いていけない。どんなに・・・どんなに仲良くなりたいと願っても、もう相手はいないんだから。激高する大河に引きずられるように、鷹矢も大声を張り上げていた。



「僕だって生きたかったさ!! なんで僕がこんな目にあわなきゃいけないんだよ!? やりたい事だってたくさんあった! パイロットや外交官になって、いろんな国にも行きたかったっ。


父さんや、母さんや妹や、大樹や皆とも、もっと一緒にいたかった・・・!! なのに、死んじゃったら何にもならない!! もっと、もっと生きたかったのに・・・!! 出来るなら、僕を生き返らしてくれよっっ!!



 魂の叫びは波動となって大気を振わせ、四人の心の芯へと染み込んだ。命についてなんて考えたこともなかったけれど、今こうして生きている事がきっと奇跡なんだと、皮肉にも命を失くした鷹矢を見て初めて気付いた。


「ごめん・・・。」

 馬鹿だった、一番やりきれない想いを抱えているのは鷹矢だって分かってたのに。


自分の想いばかりを吐いた事を大河は恥じたが、深い奈落のような悲しみを前にして、慰めの言葉なんて有りはしなかった。

その時、一歩前に進み出たのは晴陽だった。



「僕はそうは思わない。結城 鷹矢、残念ながら僕達に君を生き返らす力は無い。君の境遇には心から同情する。だが、君と小猿との間に出来た友情は、本物だったように思う。そうでなければ、小猿がこんなに真剣に君の為に動くはずがないから。


例え死んでいても、君と小猿の間に出来た絆は残るだろう。君と森村 大樹との絆が消えなかったように。死んでしまったら、確かにそれで終わりだ。でも、生前積み重ねたものはそこにあるんだ。君が愛した者の心に残るんだ。君を愛した者の心にも。」



「晴陽・・・。」

 淡々とした口調。でもその言葉は暖かみに満ちていて、それが晴陽の口から発せられている事に、鷹矢は目を瞠<みは>った。


「僕は、君のしようとした事を許すつもりはない。だが君のお陰で、一生の思い出に残る一夜を過ごせた事には感謝している。もし・・・、もし、生前の君に出逢えていたら、きっと僕は君が嫌いじゃなかった。」


「晴陽・・・、ありがとう。」

 嫌いじゃない、それは素直に自分の感情を表せない晴陽の精一杯の好意の言葉だろう。


あんなにひどい目に遭わせたのに、それでもこんな優しい言葉をくれる晴陽に、鷹矢の心がじんわりと熱くなる。


「ぼ、ぼく・・・。」

晴陽の言葉を引き継ぐように、口を開いたのはドンドンだった。遺体を発見してからずっと泣きっ放しのドンドンの声は、すっかり涙声で少し震えていた。








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 ガッコーンッ!!


 大河の一振りで、勢いよく蓋が吹っ飛ぶ。途端、ものすごい腐臭が穴から溢れ出した。

「うぐゎ!?」

「ケホッ、ゴホッッ!」


 吐きそうになりながら、二人は廊下へ飛び出した。既に臭いは廊下にも充満し、晴陽はハンカチで口元を覆い、ドンドンは今にも吐きそうな様子で顔をしかめている。


 煙のような色こそないものの、15年間もの負のエネルギーが、みるみるうちに外へと広がっていくのを全員が感じていた。


「何処へ行くの、大河!?

 悪臭の源へ再び戻ろうとする大河に驚き、ドンドンは思わず呼び止めた。


「まだ、終わってない! みんなはここで待ってて。」

 言われずともこの腐臭と、想像がつく穴の奥の地獄絵図に、誰もが足が竦み動けなかった。


大河はハンカチで顔をおさえながら小部屋に戻り、穴の奥へ思い切りよく頭を突っ込んだ。


!!




 懐中電灯に照らし出されたのは、窮屈そうに押し込められた二体の人影だった。大きなものと小さなもの―――――大河は手前の小さな方へと、恐る恐る手を伸ばす。少し服に触れただけでそれはバランスを崩し、影はドサリとこちらに倒れこんできた。


 ゴロン、勢いこそなかったが、床にぶつかった拍子に何かが転げ落ち、それは手に持った懐中電灯にぶつかり止った。


「!」


 その正体を間近で確認した大河の目から、みるみるうちに大粒の涙が溢れてこぼれ落ちた。怖いとか、気持ち悪いとか思えなかった。


自分でも、なんて形容したらいいか分からない想いが込み上げてきて、前も見えなくなるくらい泣けてきて、大河はそれを胸に抱え、しゃくり上げながら廊下に出て行った。

 その場で待機していた晴陽達は、大河が抱きかかえているものを見て絶句した。


 それは、自分達の頭と同じくらいの大きさの頭蓋骨だった。誰のものかは聞かなくても分かる。


 パッキーン、金属が砕けるような音が、遠いような近いような場所からした。鎖が外れたのだと大河は直感した。あれは鷹矢の身体と魂を繋いでいたんだ、だから遺体を発見したことで呪縛が解かれた。鷹矢は自由だ!


その音は間違いなく本人の耳にも届いたはずなのに、鷹矢は喜ぶどころか、泣き喚いたり取り乱したりもせず、ただ自分の頭蓋骨を感慨深げに見つめていた。


「・・・思い出したよ、何もかも。僕は、階段から転げ落ちて死んだんだ。」

 その言葉と同時に、四人の脳裏に同じ映像が浮かんだ。


 場所は教室棟の三階。黄色い靴の男に追われ、鷹矢は男子トイレから飛び出し廊下を走り出した。だけど前から黒い靴の男がやってくるのが見えて、慌てて方向転換しようとして足を滑らし―――――ふわっと体が浮いたような感覚がしたと同時に、映像は消えた。



「何が起こったか分からなかった。ううん、分かりたくなかったんだ。僕はずっと逃げ続けてた。死んでからもずっと・・・。死んだなんて、認めたくなかった! もっと生きたかったのに!! 



こんな事で死んだなんて、認めたくなかったんだ!! だから、だから・・・、自分が死んだ直後の記憶を失ってた。ノートがこんな近くにあった事も気付かずに・・・!」



 泣き喚きたいはずなのに、鷹矢の目からは涙すら出ていない。どうしてこんな事に?

今さらどうすればいいのか分からない。あまりにも無力な自分に、大河は腹がたった。どうにかしたいのに、何とも出来なくて!


 鷹矢をこんな目に遭わせた犯人が許せなくて! 

怒りや、悲しみや、切なさの混じったごちゃまぜで、ぐちゃぐちゃの感情を、気が付いたら吐き出すように叫んでいた。








一話目はこちら  ねこへび





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